ズンビ・ドス・パルマーレス

【元ネタ】史実(ブラジル)
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】ズンビ・ドス・パルマーレス
【性別】男性
【身長・体重】175cm・74kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
気配遮断:C
 サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。

【固有スキル】
カポエイラ:EX
 サンバにも通じる特異なステップと足技への傾倒を特徴とする格闘術を習得している。
 伝説においてキロンボの人間はカポエイラを習得しており、ズンビもまた達人であったという。
 命中・回避判定に有利な補正を獲得し、捕縛・拘束に類する妨害効果に耐性を得る。

不屈の意志:B
 あらゆる苦痛、絶望、状況にも絶対に屈しないという極めて強固な意志。

戦闘続行:A
 戦闘から離脱する能力。
 また、敗戦において自軍領地まで生きて辿り着く能力。

軍略:D
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

【宝具】
『不撓不屈の王(オ・レイ・イモータル)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 その首が晒されるまで不死身であると信じられた逸話が昇華された宝具。
 決定的な致命傷を負おうとも、その傷を他者(味方含む)に認識されるまで、
 このサーヴァントは死亡せず、その傷が無いのと同様の戦闘力を発揮できる。
 ズンビはスキル:カポエイラによって致命傷を負おうとも相手から隠しながら戦うため、
 特に一対一の戦いにおいて不死身と言ってもいいタフネスを発揮する。

【Weapon】
『ライフル銃』

【解説】
 ブラジルにおける逃亡奴隷集落(キロンボ)の中でも最大の規模であったパルマーレスの最後の指導者。
 ポルトガルに対して徹底抗戦を訴えて先代の指導者を暗殺し、パルマーレスの指導者となり激闘を繰り広げるも敗死した。
 現在ではブラジル黒人運動の英雄と見做されている。

 パルマーレスは奴隷として連れてこられたコンゴ王国の王女アクア・ルツネが建国したとされる。
 逃亡奴隷のみならず先住民やヨーロッパ人逃亡者も受け入れてパルマーレスは拡大していったが、
 二代目ガンガ・ズンバの代の頃、ブラジルを植民地化していたポルトガル王国との軍事衝突に発展する。
 その中で頭角を現したのが、ガンガ・ズンバの甥であるズンビだった。

 ズンビは宣教師に育てられ、ポルトガル語とラテン語を解し、聡明だったという。
 逃亡奴隷となった後、優れた肉体能力と狡猾な戦術で名を馳せるようになり、
 ガンガ・ズンバ王らと共に攻め込んでくるポルトガル王国を相手に良く守った。

 20回以上に渡るポルトガルの侵攻を不正だパルマーレス側も、次第に戦いに疲弊していく。
 そして、ガンガ・ズンバ王は自らの家族が人質に取られたことを決定打として、両国の間に和平協定が結ばれることとなった。
 しかし、ズンビはその内容を「他の多くの逃亡奴隷への裏切り」だと考え(ポルトガル側への不信も影響している)
 ガンガ・ズンバを毒殺。
 自らが王となり、反ポルトガルの姿勢を鮮明に打ち出す。

 これに対しポルトガル側の態度も硬化。
 奴隷狩りの名人として知られるジョルジ・ヴェーリョにポルトガル軍を率いさせ、パルマーレスを攻撃。
 42日にも渡る激闘の末、パルマーレスは陥落した。

 ズンビはなんとか生き延び、ゲリラ戦でポルトガルとの戦いを続行するが、
 最終的に裏切った側近の一人に居場所を通報され、ポルトガル軍に殺害された。
 ズンビには不死であるという伝説があり、
 ポルトガルはそれを払拭するために、ズンビの首を槍にかけて掲げ、宴会を催したという。
最終更新:2020年03月25日 21:35