【元ネタ】史実
【CLASS】ランサー
【マスター】
【真名】パスカル・パオリ
【性別】男性
【身長・体重】180cm・95kg
【属性】中立・悪
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力E 幸運E 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
【固有スキル】
緑の親指:B-
植物に纏わる多くの才能・技術。
ランサー自体に明確な逸話はないものの、彼の出身地に伝わる因習・現地民の気性ゆえに付与されたスキル。
彼の場合、“根”や“地下茎”を用いて森林の地形を微妙に変化させ、その中で“
気配遮断”を行える。
不屈の意思:B
あらゆる苦痛、絶望、状況にも絶対に屈しないという極めて強固な意志。
【宝具】
『鬱蒼たる我らの結束(マキ・ディ・コルス)』
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
コルシカ島の叢林“マキ”と、コルシカ人のアイデンティティを具現する、パオリの――コルシカ人の宝具。
マキとは、雑木林を意味するコルシカ語。 コルシカのマキを形成する、樫などの木々を地中から生やして敵対者を搦めとり、吊り上げ、刺し貫く。
木々の展開には相応の魔力が必要となるが、パオリが怨みを抱いている対象に対しての展開の場合は、通常の半分以下の魔力で巨大な木々を行使できる。
『遮られざる独立の光明(テスタ・モーラ・コルシズム)』
ランク:C 種別:対軍宝具(自陣) レンジ:1~5 最大捕捉:レンジ内全て
白い鉢巻きを巻いたムーア人が描かれたコルシカ島旗。
ムーア人の横顔を用いた紋章では、本来布で目を覆い隠されている。
パオリは目隠しを鉢巻きに置き換え、独立の光が見えるコルシカ人そのものを象徴するものへと変化させている。
真名解放と共に旗を翳すことで、自陣全体に希望を流布し、絶望的な状況でも戦意・攻撃性を失わせない。
【解説】
コルシカ島、及びコルシカ人にとっての、
ナポレオン・ボナパルト以上の民族的英雄。
フルネームはフィリッポ・アントーニオ・パスクワーレ・ディ・パオリで、1725年にコルシカ島モロサリアに生を受ける。
若いころに父ジャチェントと共にナポリに亡命し、そこでナポリ大学に学び、同時に士官教育も卒業、シチリア軍に出仕したが、
現地に残った兄からコルシカ独立運動の英雄ガフォリが暗殺されたとの報を受けたことを機に帰島。
到着後すぐに島内の最高役職である将軍を名乗り、対立勢力の将軍との内戦を経て島内軍全軍の信を得ると、
憲法の発布や港湾都市の整備などを行い、コルシカを一近代国家に押し上げようとするが、
ヴェルサイユ条約に基づいてジェノヴァからフランスに、島の支配権が譲渡されるとフランスと戦端を開き、
ポンテ・ノヴォの戦いで敗北を喫して英国に亡命。
彼のこの亡命をもって一旦は独立運動の機運が治まるが、フランス革命期に政府の許しを得て帰島。
君主主義で革命を嫌悪していたパオリは、政治思想の食い違いから、(ジャコバン派を支持していた)ボナパルト一家と対立し、
リュシアン・ボナパルトからの糾弾により、自身に逮捕令が発布されたために、島民らとともにボナパルト家を島から追放した。
パオリはその後英国の支配を受け入れ、そこで新たな王国を建国するものの1年ほどで英国側と揉め、
ロンドンへ亡命を行い、二度と帰島すること叶わず、1807年にその地で亡くなった。
なお、フランス領コルシカ島はナポレオンのイタリア遠征時に“失地を回復”している。
ナポレオン・ボナパルト、彼にとってパオリは、最初に憧れた英雄でもあった。
最終更新:2020年03月26日 22:40