【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】蕭宝寅
【性別】男性
【身長・体重】178cm・64kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運E+ 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
【固有スキル】
貴種流離:C+
高貴な身分の者が、不幸な境遇や試練を克服し、英雄として大成する――いわゆる貴種流離譚の主人公としての適性。
主人公補正とも取れる幸運や
カリスマを発揮するが、そのランクは英雄が迎えた最期に比例する。
ただし宝寅の場合は、破滅が確定したあとも付き従う者がいたため、今わの際にも“何かを起こせる”かもしれない。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
戦線維持:C
戦闘続行を戦術的分野に限定したスキル。
指揮する兵全体に漂う負のムードを払拭し、終わりの見えない戦闘でも士気を下げずに戦い抜き、生き残る。
兵を鼓舞し、不満を和らげる低ランクの“扇動”スキルも複合されている。
梁武帝への怨嗟:A
限定的な“アヴェンジャー化”とも表現すべき特殊スキル。自己歪曲とも。
クリティカル攻撃のダメージ値を“狂化”に匹敵するほど上昇させる。
【宝具】
『斉帝 了不憂懼(われはせいとうなるせいこうてい、そのしょうがいにいっさいのおてんなし)』
ランク:B 対罰宝具 最大捕捉:3回
HPが0になった時点で発動する、血筋と旧功によって三度の処刑を回避した逸話の具現する宝具。
一回目の復活時には何も起きないが、二度目の復活時には魔術による筋力強化を、
三度目の復活時にはAランクの“
皇帝特権”を蕭宝寅は獲得する。
三度の復活を果たした状態では三騎士クラスのサーヴァントを一方的に圧倒するほどの戦闘能力を獲得するが、
その代償に即死判定の難易度は復活ごとに上昇するデメリットを有する。
【解説】
南朝斉帝国の皇族。生国の滅亡後は北魏に亡命して軍人として大成したことでも知られる。
斉在りし日には皇族として王に封じられるも、明帝の六男ゆえに皇位継承からは遠い存在でもあった。
兄の蕭宝巻が皇帝として即位すると、間もなく張欣泰や王霊秀らによって奉じられ、
兄に対して反乱を起こすも、それ自体はお粗末なものであったためにすぐ鎮圧され、兄に対して泣いて謝罪することで赦された。
その後の和帝擁立、蕭衍による帝都建康陥落と南朝梁帝国の建国後は、北魏に亡命して宣武帝の庇護を受けた。
北魏による南征が始まると、将軍として重要な立場を担うようになり、寿春の戦いなどでは他の追随を許さぬ活躍ぶりを示した。
中山王元英を大将とした506年の鍾離の戦いでは敗れ、あわや極刑というところまで追いつめられるも、官爵の剥奪のみで赦された。
その後は朐山の戦いと大乗の乱鎮圧などで順調に軍歴を積み、家族を殺された恨みから梁への恨みから北魏に対する忠義に邁進したが、
527年の涇州での反乱鎮圧では大敗し、再度極刑宣告を受けるも、これもやはり官爵剥奪のみで赦された。
このころになると軍費の消耗具合から朝廷から嫌疑を掛けられるようになり、御史中尉の酈道元が関中大使として派遣されると、部下に煽られて彼を謀殺させてしまう。
酈道元の遺体回収後は反乱軍の仕業に仕立て上げるも、内心「引き返せなくなった」ことは悟っていたようで、謀殺からわずか数日で斉の皇帝を自称した。
この反乱は部下の裏切りと配下の将の敗戦ですぐに瓦解したため、別の反乱指導者である万俟醜奴を頼って彼に太傅として仕えた。
だが醜奴が爾朱天光、賀抜岳らによって敗れると彼ともども宝寅も捕らえられ、身柄は洛陽に送られた。
旧知の李神儁と高道穆が宝寅の助命を請うたが容れられず、醜奴ともども処刑された。
処刑に臨む際の言葉は「夷然自持、了不憂懼」 意訳するならば「自らの意思で背いたのだ、悔いはない」と言ったところか。
ちなみに、作家の田中芳樹は自身の著書“アルスラーン戦記”の登場人物であるヒルメスとこの蕭宝寅が(愛妻家であったことも含めて)非常によく似ていると語っているが、
田中氏が蕭宝寅の存在を知った時期と発表時期が異なるため、モデルではなく偶然の一致である。
最終更新:2020年03月26日 22:43