【元ネタ】史実
【CLASS】ルーラー
【マスター】ギルガメッシュ王(第七特異点)
【真名】カール・フォン・エスターライヒ(カール大公)
【性別】男性
【身長・体重】156cm・58kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力E 耐久D 敏捷C 魔力D 幸運E 宝具A
【クラス別スキル】
対魔力:C+
魔力に対する抵抗力。
彼自体は固辞したが、“ドイツの救世主”にもなり得たほどの英雄としての側面から、
ドイツ諸邦の外敵が有する神秘に対しては、高い抗魔力を発揮できる。
陣地作成:B
キャスターのように魔術工房としての陣地を作成することはできないが、
周囲の地形を完全に把握することで、その地での戦闘に柔軟に対応できる戦略拠点を構築できる。
騎乗:C
正しい調教、調整が施されたものであれば万全に乗りこなせる。
【固有スキル】
慎重主義:A+
先を見据えて敢えて退く勇気。
同ランクの“
仕切り直し”スキルに加え、対軍、対城宝具に対処する際に有利な補正がかかる。
その代償に、格闘ダメージを減少させてしまう。
戦略:B+
外交や兵站など大局的に物事とをとらえ、戦う前に勝利を決する力。
首都が落ちようとも戦略的観点から動くべきでない状況では動かず、虎視眈々と軍の再編を行う。
忠士の相:B
マスターに忠誠を誓い、同時にマスターからも信頼を寄せられる。
皇族である自身の立場について常に弁え、二心なき忠誠を双頭の鷲に誓っていた。
【宝具】
『戦略、王道を往く(ダス・プリンツィプ・アインスハルテン)』
ランク:A 種別:戦術立案宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:60000人
「原則から決して離れない」とも、矛盾をはらむとも、時代錯誤とも評される、今日に至っても評価が困難なカール大公の用兵家としての顔を具現する宝具。
宝具としての能力は“有用性を失った戦術・戦略”の有用化。
古代の戦術で現代の戦術を、正攻法で打ち破ることさえ可能というのはもちろんのこと、“ルーラーの基本戦略に基づく”という条件さえ満たせば、
彼が直接関与しない用兵にさえこの宝具の効果と神秘と補正が宿ることこそが、この宝具の真価と言える。
『実現されざる包囲殲滅(ズィーク・フォン・ワグラム)』
ランク:C+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000人
ワグラム会戦で実現しなかった、フランス軍の包囲殲滅。
通常の宝具開帳にあたっては、双頭鷲の旗を掲げ、白馬に騎乗することで指揮する軍全体の攻撃力を上げるだけの効果しか持たないが、
「欠けたピース」となる戦術的要因を埋めることで、さらに軍の精度と攻撃力を増強可能となる。
その「欠けたピース」はマスターや周囲の人物の手によってしか補填することができない、“現地完成型宝具”としての属性も有する。
【Weapon】
『オーストリア軍』
全オーストリア軍総帥として、ルーラーは軍をゴーストライナーとして行使できる。
軍勢召喚宝具によって展開される将兵には戦力で劣るが、
魔力が保つ限りは間断なく、真名解放も必要なく動員できる。
『白馬』
宝具『実現されざる包囲殲滅』開帳時に、双頭鷲の旗とともに顕現する軍馬。
【解説】
フランス革命戦争、およびナポレオン戦争で活躍した、ハプスブルク家の皇族にしてオーストリア屈指の名将。
野戦にてナポレオンが直接指揮するフランス軍に初めて明確に勝利した将でもある。
幼少期は病弱であったために将来を期待されていなかったが、軍事や学問に親しむ。
20歳でフランス革命戦争に従軍して各地を転戦。
一時体調不良により軍籍を退いたが、1796年に元帥として復帰。
フランスはライン方面軍のモロー、ジュールダンの両将を手玉に取る用兵によって活躍するも、
イタリア方面軍司令官であった
ナポレオン・ボナパルトに対しては勝てず、レオーベンにて講和条約を締結せざるを得なくなった。
その後は休戦を挟んで軍務に復帰、同盟国に足を引っ張られながらもよくライン方面を守ったが、
1800年に再度体調が悪化して軍務から離れる(軍制改革に着手していた矢先の出来事であった)。
1809年のオーストリア戦役では弟のヨハン大公とともにフランス軍を迎え撃ち、
直前の諸会戦で首都ウィーンを落とされながらも、自身が指揮する軍にて、連勝に勢いづくフランス軍をアスペルン・エスリンクの戦いで撃破した。
(この戦いでフランス元帥でありナポレオンの親友でもあったランヌを戦死させている)。
だがこの戦勝から僅か一月半ののちのワグラムの戦いでは、フランス軍の周到な戦略と、
オーストリア軍の連絡線機能不全などを理由に、善戦しながらも敗北。
シェーンブルン宮殿にて講和条約を結んで停戦をしたのち、全ての軍務から退いた。
引退後は軍事研究に余生を費やし、フランスで第二帝政が開始される直前まで生きた。
最終更新:2020年03月26日 22:44