【元ネタ】史実
【CLASS】アサシン
【マスター】
【真名】ジュジャンナ・ファゼカシュ(+ナジレヴ村の女性たち)
【性別】女性
【身長・体重】158cm・55kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力E 耐久E+ 敏捷E 魔力E 幸運A 宝具D
【クラス別スキル】
気配遮断:C+
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。
自らが攻撃行動に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
ただし、毒を忍ばせる場合はこの限りではない。
【固有スキル】
道具作成:D
魔力を帯びた器具を作成できる。
医療品あるいは毒薬に特化しており、それ以外の物は作成できない。
このスキルはジュジャンナしか持たない。
精神抑圧:B
強権者に抑圧され虐げられることへの忍耐力。耐久が一時的にアップする。
しかし抱え込んだ負の感情は内へと溜めこまれ、強い憎悪となる。
逆に自身に優しく、抑圧から救ってくれる者には強い愛着を持つ。
ナジレヴの寡婦たち:A
アサシンの霊基はジュジャンナ一人ではなく、
一つの暗殺組織となったナジレヴ村の女たちの集合体で成り立っている。
そのため彼女らに交代、あるいは分離して
単独行動させることができる。
分離体でも相応の魔力を分け与えていればスキルや宝具の使用が可能。
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
【宝具】
『深き深き慈悲の返戻(エンジェル・メーカーズ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
アサシンが作り出す毒薬。毒としては単なるヒ素毒で特別強力ではない。
しかしこの毒は彼女たちを虐げ、幸せの邪魔をする者への怒りと嫌悪の結晶でもある。
「使用者」から見て、強い力、横暴な性格、こちらに危害を加えたか、そして何より自身の幸福の邪魔となるか、
といった条件に当てはまる相手ほど毒が強まり、スキルや宝具の耐性を無視する性質が付く。
量産が可能なうえに誰にでも分け与えて「使用者」とすることができる。魔術回路を持たない一般人でも可。
【Weapon】
なし
【解説】
1914年頃ハンガリーのナジレヴ村で起きた事件の中心人物。
ナジレヴ村は古い男尊女卑の習慣が残る村で、村の女性たちは男に尽くす存在として抑圧された日々を送っていた。
そんな中、村の男たちが兵士として招集され、一時村は女子供と老人だけになる。
さらに、付近に捕虜の収監所が建てられ、ナジレヴの女たちは捕虜の世話をさせられることになる。
しかし捕虜の男たちはその立場からか非常に紳士的で、彼女たちに優しく接した。
横柄な村の男たちとは全く違う優しい男に女たちはたちまち心を奪われ、夫がいないのをいいことに不倫関係になる者が続出した。
しかし、やがて戦争は終わり、捕虜の世話は終わり、また村の男たちが帰ってくることになった。
従軍したことによるプライドと心労を抱えて帰って男たちは輪をかけて横柄であり、
優しい男との不倫に溺れていた女たちにとって、そんな男たちは最早邪魔者でしかなかった。
最初にある女性が村の助産婦のジュジャンナ・ファゼカシュに相談したところ、
ジュジャンナはハエ取りから抽出したヒ素を渡し、夫を殺すことを提案したのだ。
ジュジャンナは同じような悩みを抱えた村の女たちにもヒ素を配り、夫たちは次々と殺されていった。
しかし村唯一の医療関係者であるジュジャンナが嘘の死亡診断書を作ったため事件は発覚しなかったのだ。
いつしか村の女たちは1つの暗殺組織「エンジェル・メーカーズ」となった。
しかし殺人はエスカレートし、彼女たちは横柄な夫だけでなく、鬱陶しいと思っただけの家族や同じ女まで手にかけるようになり、
村は互いを監視し合うような泥沼の状態になる。
結局、彼女らの一人から隠されていた共犯関係が露呈し、女たちは次々と逮捕され、死刑、終身刑になる者も多数出た。
主犯格であったジュジャンナは捕まる寸前、自ら毒を飲んで自死したという。
この恐るべき大量殺人は実に15年の間発覚せず、死者は160人以上にものぼった。
最終更新:2020年03月28日 20:36