トレック

【元ネタ】アーサー王伝説
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】トレック
【性別】男性
【身長・体重】175cm・75kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力E 幸運A+ 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:B
 魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【保有スキル】
無窮の武練(偽):A+
 ひとつの時代に君臨した英雄豪傑達を容易く打ち倒した武名。
 対戦相手の自動失敗・致命的失敗の確率を高める。

黄金律:C
 人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。
 頭環の加護であり、失われたなら貧困の運命へと反転する。

透明化:E
 可視光域における透明化を三度まで行使できる。
 自らが攻撃態勢に移ると透明化は解除される。

妖精の加護:C
 神秘の島の『智慧の館』で受けた教え。
 危機的局面において一時的にスキルを獲得する可能性がある。
 幸運判定を行い、成功度に応じてCランクまで取得する。

【宝具】
『禍福は彷徨える冠の如し(エウロルヴィン)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0~99 最大捕捉:2人
 持ち主とその配偶者に幸いをもたらす黄金の頭環。
 幸運値を一ランク向上させ、あらゆる判定において幸運値に応じた+修正を与える。

【Weapon】
『不思議な吊革の剣』
 モンテクレール攻囲を解いた騎士に与えられる、至上の誉れを証する剣
 ……の筈だが、彼の物語での“モンテクレールの貴婦人”はクソアマだったので
 誉は損なわれ、宝具としての格を得るに至っていない。

【解説】
 十三世紀の蘭語アーサーもの騎士物語『トレック』の主人公。
 加入の誘いを断っているので円卓の騎士ではない。

 彼の祖母マリオールは魔法の掛かった黄金の頭環を持っていたのだが、
 夫王の兄弟ブリュアンがこれを盗み、夫王もほどなく亡くなってしまう。
 ブリュアンはマリオールを幽閉し、彼女は絶望の中で娘を樽に入れ海へ流した。
 樽が流れ着いた地で美しく育った娘はその地の王イドールと結婚し、
 息子トレックが生まれる。彼女は息子を見て生涯で初めての笑顔を、
 息子の旅立ちに際し二度目の、結婚時に三度目の、最後の笑みを浮かべたという。

 若武者トレックは頭環の件を知るとこれを取り戻すべく探求の旅に出た。
 やがて彼はブリュアンを見つけ出して一騎討ちの末に打ち負かすのだが、
 頭環は既にこの男のもとに無く、しかも彼は毒の剣で傷を負わされてしまっていた。
 乙女ミロードがこの傷を癒し得る、頭環も現在彼女のもとにある、と彼は聞く。

 もしも貴方が円卓の騎士全てを負かせたなら、私も頭環も貴方のもの。
 この世で最も美しい乙女ミロード、今や激しく恋する相手でもある彼女にそう言われ
 奮い立つトレック。だが一つ大きな問題があった。全員にだと? 勝てる訳がねえ。

 彼とて巨人や獅子に姿を消す騎士それに仇敵と、多くの難敵を降した騎士である。
 だが相手はそういうのが山ほどいる怪物の巣、一人二人は何とかできるとしても。
 ここで以前トレックが友誼を結んでいたワルウェイン(ガウェイン)が一計を案じ、
 仲間達と「試合前に、体と鞍を固定する帯に切れ込みを入れておく」合意を交わした。
 こうしてトレックはアーサー王を除く全円卓騎士を一撃で落馬させる事ができた。

 ところで仲間外れのアーサー王は切れ込みを入れていなかった。
 と言うのも、この作品での王は強過ぎて、出れば試合の勝者が決まってしまうからと
 ワルウェイン、ランスロット、ペルセファル総出で出禁の約束を交わさせていたのだ。
 だが新たな強豪の出現にそわそわした王は変装し、他人のふりで試合場に出て来る。
 二人の掴み合いの泥仕合の末、トレックはめでたく結婚し王位を継ぐ事となった。
最終更新:2020年03月28日 20:52