【元ネタ】ブルターニュ伝承
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】グラエラン
【性別】男性
【身長・体重】179cm・78kg
【属性】中立・中庸
【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷C 魔力E 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:A
幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
【保有スキル】
妖精の加護:C
幸運判定へのプラス修正と
黄金律を得ている。
だが、恋人の機嫌を損ねるような振る舞いをすれば失われるだろう。
最果ての加護:C
アヴァロン島の領主を兄弟に持ち、最果ての名を冠する彼はその加護を得ている。
聖槍の主が受けるそれと同源であるかは定かでない。
君待ちの馬:E~A
異界国へ招かれる主人を追う事ができなかった名馬は、
積み重ねた歴史により自身をかつての己を上回る域へ昇華させた。
ライダーの現界先が五世紀以降である場合、宝具である乗騎と
現世に残された乗騎は重なり合ってその能力を強化される。
【宝具】
『果ての地より来たる白馬(ブランシャール)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:2~10 最大捕捉:10人
ライダーが恋人から贈られた異界産の名馬。
現世人であったグラエランに贈られる際に通常の名馬へと格を落としていたが、
サーヴァントとしてのライダーは本来の妖精馬として具現化させ駆使できる。
『最果てへと駆ける白馬(ブランシャール・フィニステール)』
ランク:C++ 種別:対軍宝具 レンジ:2~50 最大捕捉:100人
千年以上の時を経た“後世”への現界時のみ可能となる、
最大限に強化された白馬の疾走。この状態の乗騎をライダーは扱った事が無く、
騎乗スキルの上限を超えた半ば暴走と呼べるものである。
【Weapon】
『馬上槍』
ブルターニュ王のもと数多の武勲をなし、全ての馬上槍試合で優勝を勝ち取った槍。
【解説】
十二世紀ブルトン・レーの一つ、ランヴァル型の物語『グラエラン』の主人公。
五・六世紀の伝説的な王グラロン・モルから来るとも、
沈める都イスのグラドロン王に繋がる人物ともされる。
ブルターニュ王に仕え、度々武勲をあげていた彼を、王妃は愛するようになった。
だが彼は、恋と愛は必ずしも良くはない事、良き恋良き愛は素晴らしいが厳しい事、
それ故に恋や愛から距離を置いている事、それに王への忠誠を語り彼女を拒絶する。
王妃は彼を憎み、王との間を遠ざけ、ためにグラエランは困窮の身となってしまった。
遠乗りに出た彼は森の泉で水浴びをする美女を見かけ、無理矢理我が物としてしまう。
厚顔にも改めて口説き始めるグラエランを美女は恋人として認め、だが約束を課した。
二人の恋を余人に明かすような事を語ってはならないというものだった。
しかし王が王妃の美貌を誇り、褒め称えるよう臣下に命じた時、この約束は破られる。
愚かな命令だと顔を伏せていた彼を王妃が見咎め、王が何故従わぬのかと詰問し、
彼がつい口にしたのは、王妃など比較にならぬ美女を恋人にしているという事だった。
迂闊な発言に後悔する彼だったが時既に遅し、恋人とは会えず、その恩恵も失われた。
中傷の虚言でないと示す為に恋人を連れて来る、その猶予期間が終わっても彼は孤独で
どうにでもしてくれと王の前に身を投げ出す。だがここで恋人が現れ、無罪となった。
命こそ助けたものの恋人はそのまま去り、彼は追うも、恋人が渡った河を越えられず
二度に渡って溺死しそうになる。恋人は一度目は助けただけで置き去りにしようとし、
二度目に侍女達の懇願を受けてようやく彼を許した。二人は共に異界の国へ行く。
グラエランの馬だけは河のこちら側に置き去りにされ、悲しみに嘶き声をあげた。
この名馬を多くの者が捕えようとしたが叶わず、時代が過ぎても主が去った季節には
嘆き悲しみ足を踏み鳴らす音と嘶く声とが響き渡るのだという。
偉大なるグラエラン(グラエラン・ミュエル)が変化した形
グレルミエル・ド・フィヌ・ポステルヌ(薄い隠し戸のグレルミエル)、
グレルミュー・オブ・フィニステール(最果ての地のグレルミュー)として
クレティアン・ド・トロワの『
エレックとエニード』に顔を出している。
彼はアヴァロン島の領主ギゴマールの兄弟なのだという。
最終更新:2020年03月28日 20:52