鳥羽天皇

【元ネタ】日本・史実
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】鳥羽院
【性別】男
【身長・体重】cm・kg
【属性】中立・善
【ステータス】筋力E 耐久E 敏捷D 魔力C++ 幸運D 宝具C
【クラス別スキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 大寺院の建立者に相応しく“工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。

道具作成:E
 魔術的な道具を作成する技能。管弦に関する道具を作成できる。

【固有スキル】
竪琴の演奏:C
 生前好んでいた管弦の道具を演奏することで魔術的効果が得られる。
 没後、いかなる死者も転生先が決まるという四十九日の日に御所から明け方まで琵琶の音が聞こえ、
 生前の声で白居易の詩が朗詠されたことから、熱中し過ぎて妄念で天狗になったのか、それとも賀茂明神に転生したのかと噂された。

法術:C
 仏教由来の魔術大系。出家して密教を学ぶことは歴代法皇の中で珍しいことではない。
 しかし、キャスターはそれらの中でも特に弘法大師の遺品や書籍の蒐集で知られた。

皇帝特権:D
 本来持ち得ないスキルも、本人が主張する事で短期間だけ獲得できる。
 該当するスキルは騎乗、剣術、芸術、カリスマ、軍略、等。

怨霊調伏:D
 人騒がせな祖父白河院が「善悪の行動が釣り合って行き先が決まらない」という夢を見た者がいたので、
 放置出来ずに仏事を営ませている。

【宝具】
『勝光明院宝蔵(しょうこうみょういんほうぞう)』
ランク:C 種別:結界宝具 レンジ:1~20 最大捕捉:50人
 かつて存在し、密教の法具や仏書、弓剣や楽器を納めていた名刹の蔵を出現させる。
 蔵そのものを出さず、直接物を取り出すことも可能。
 願えば魔術の範囲内で叶う如意宝珠まで含まれているが、キャスターが聖杯に望んでいるものは出してくれない。

【Weapon】
『弘法大師の三鈷』
 かつて、空海が唐から帰国する際に空中に投じたところ、霊地を示したという法具。
 キャスターの所蔵品となっていた。

【解説】
 第74代天皇(1103~1056)。御諱は宗仁。
 祖父の白河院、息子の後白河院、その孫の後鳥羽院に比較すると短命の天皇たちを除いて逸話面で前後の時代の天皇では影が薄い部類に属す。
 その死後に「武者ノ世」を招いたという崇徳院と後白河院の確執を生じた事と「玉藻の前」
 伝説の重要人物であるという事が主な認識であろうか。
 如何せん祖父の白河院が個性の強過ぎる人物であり、キャスターには真偽はさておき白河院と男女の仲だった白河院の養女を后に押し付けられ、
 本来最初の相手を務める筈であった関白藤原忠実の娘の勲子は白河院に奪われそうになった過去がある。
 その上、后こと璋子と白河院の関係は止まなかったようで、キャスターも生まれて来た皇子=崇徳院を「叔父子」と呼ぶ始末であったというから、
 後年揉めるなというのも無理な話であったと言えよう。
 白河院の没後、かつて最初の相手となるはずであった勲子を皇后として念願を果たしており、後年には美女として名高かった得子も入内させている。
 この得子が玉藻の前のモデルであるという説もあるが、定かではない。
 聖杯への望みは「かつて帝王という立場上討伐させた玉藻の前との再会」
 私情と公義の間にゆれながらも、気ままに生き過ぎた祖父を思い出して討たせた過去を一個人として召喚された身で取り戻そうとする。
 ……というのが設定である。前後の長命の院に比較すればおとなしいものの、逸脱して見える行動もあって、
 摂関家からは「上は天心に違い、下は人望に背く」と評されてもいるのだが、基本的にこの時代の摂関家は天皇・関白のタッグを理想とし、
 院の振る舞いを敵視する傾向が強いので、「人望(ここでは人の望み)」というのも要するに摂関家の意のままにならない君主だっただけであろうとも解釈しうる。
最終更新:2016年10月06日 22:19