【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【マスター】
【真名】ゼノビア
【性別】女性
【身長・体重】161cm・51kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力C 耐久D 敏捷B 魔力C 幸運A 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
【固有スキル】
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
カリスマは稀有な才能で、一国の王としてはBランクで十分と言える。
仕切り直し:C
戦闘から離脱する能力。
また、不利になった戦闘を戦闘開始ターン(1ターン目)に戻し、技の条件を初期値に戻す。
【宝具】
『女王の凱旋(セプティミア・バト・ザッバイ)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
ゼノビアが騎乗した白毛の駱駝。
この宝具は、周囲に滞留する魔力を吸収することで、
自身の魔力を用いずに、効果を発揮することができる。
この宝具は、地形の影響を受けずに進行するすることができるため
砂漠であれ水上であれ、通常と変わることなく移動することができる。
また、如何なるダメージを負っていようと、完全に消滅しない限り、
通常進行時と変わらない速度で移動できる。
ただし、その場合は、ダメージ量に比例した魔力を消費し続けることとなる。
『屈せぬ誇皇(アウグスタ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1~10 最大捕捉:1人
ゼノビアを縛り付けた黄金の鎖。
この宝具は、縛り付けた相手の抵抗する意思に比例して、
鎖自体の強度と、拘束力を高めてゆく。
そのため、相手が屈しない限り、拘束し続け、
抵抗が大きくなればなるほどに、拘束力を上昇させてゆく。
【解説】
3世紀に存在したパルミラ王国の「女王」と呼ばれた人物。
258年にパルミラ一帯を治める有力者であったセプティミウス・オダエナトゥスの後妻となる。オダエナトゥスはガッリエヌス帝に叛旗を翻して皇帝を僭称したティトゥス・フルウィウス・ユニウス・クィエトゥスの討伐やサーサーン朝の首都クテシフォンへ2度も攻め入る等の功績を挙げてガッリエヌスの信頼を勝ち得た。それら遠征にゼノビアはパルミラ軍に同行しただけでなく、軍装を纏い、その智謀でオダエナトゥスを支えた。
267年にオダエナトゥスが甥・マエオニウスによって暗殺され、パルミラはNo.1及び後継者を相次いで失う混乱状態に陥った。ゼノビアはウァバラトゥスをオダエナトゥスの後継者に据えると共に自らはその共同統治者となることで、一連の事態を収拾することに成功した。
ガッリエヌスの治世下より上述したような功績もあってガッリエヌスよりローマ帝国東部属州を委任されていたオダエナトゥスはパルミラを根拠地として既に半独立の状態であった。
ゼノビアはローマの迷走に乗じる格好で皇帝直轄領アエギュプトゥス(エジプト)及びカッパドキアやパレスティナ、カルケドン等のローマ東部属州・都市に軍を派遣して次々と領土を拡大していった。これらの事件から「戦士なる美の女王」とも呼ばれた。
270年にローマ皇帝となったルキウス・ドミティウス・アウレリアヌスは北方異民族の侵入を撃退すると、ローマから分離・割拠した西のガリア帝国、東のパルミラ王国に目を向けた。アウレリアヌスはパルミラに降伏を勧告したが、272年にゼノビアはローマ帝国皇妃の称号である「アウグスタ」を自称した。
272年、
アウレリアヌスはパルミラへ親征し抵抗したビザンティオン等を陥落させた。ゼノビアはウァバラトゥスと共に軍を率いてローマ軍を迎え撃った。ゼノビア自らが陣頭に立って士気を鼓舞し、戦闘指揮はアエギュプトゥス攻略で活躍したザブダスに委任したが、2度の戦いにいずれも大敗を喫し、ウァバラトゥスは戦死した。
ゼノビアはパルミラへと逃れて、籠城準備を整えた。ローマ軍はパルミラを包囲したが、兵站線が延びきっていたことに加えて、現住のアラブ人による攻撃が包囲を困難とした。ゼノビアは敗色を悟りペルシアへ逃亡を図ったものの、ユーフラテス川を越える前にローマ軍に捕縛された。その後パルミラ市もローマに降伏して273年にパルミラ王国は瓦解することとなった。
ゼノビアはローマへと連行され、274年にガリア帝国もローマへ統合したアウレリアヌスの凱旋式でローマ市内を引き回された。その際にゼノビアは黄金の鎖で自らを縛り、その美貌と威厳をローマ市民に示したという。
最終更新:2016年09月23日 17:53