アウレリアヌス

【元ネタ】史実
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】アウレリアヌス
【性別】男性
【身長・体重】184cm・85kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷D 魔力C 幸運B 宝具C
【クラス別スキル】
対魔力:C
 第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:A
 幻獣・神獣ランクを除く全ての獣、乗り物を自在に操れる。
 太陽神に捧げる4年毎の戦車レース祭を定めた。
 生きた太陽である彼は、「太陽神ソルに匹敵する戦車御者」――であるのかもしれない。

【固有スキル】
軍略:A
 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。
 自らの対軍、対城宝具の行使や、逆に相手の対軍、対城宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。

魔力放出(炎):A
 武器に魔力を宿らせ、太陽の炎を身に纏う。
 皇帝は太陽であり、その力を帯びる。
 アウレリアヌスはソル・インヴィクトゥスを自らの守護神とし、後には国家神に加えた。
 一説には(ユリア・ドムナのように)アウレリアヌスの母親も太陽神の巫女とされ、
 また"エメサから持ち込まれた太陽神"の系譜は彼に収斂する。

勇猛:C
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。

【宝具】
『太陽は再び昇る(レスティトゥトル・オルビス)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0~20 最大捕捉:30人
 照らしたものを“あるべき姿へ修復する”癒しの陽光。
 この能力は存在そのものに及び、
 単純ダメージに留まらず、概念的な侵食や存在に加えられた捏造なども回復させる。
 無敵のソル神の加護にて為された“世界(ローマ帝国)の修繕”の具現。
 光源であるアウレリアヌスは常に修復効果を受ける。
 ただし「修復」という特性上、機能している呪いや状態異常自体には干渉できず
 既に完了した、受けた結果しか癒せない。

『太陽は保たれよ(ムルス・アウレリアニ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:30人
 陽光に照らされたものを覆う強化防御膜。
 ローマの再没落を防ぐ境界線“アウレリアヌスの長城”を、
 城壁展開の結界宝具でなく、存在の超回復を行う宝具として再現している。
 修復された存在はその度に存在の絶対性を上げていく。
 繰り返しの果てに「それ」は最後墜ちぬ太陽の如く絶対のそれとして君臨する計算だが、
 実際には抵抗値の加算限界がある。
 もっとも、幾度堕ちようとも昇るがために、太陽(ローマ)は恐ろしいのだが。

【Weapon】
『剛健な大剣』
 "Manu ad Ferrum(鉄の拳)"と刻まれた皇帝の佩剣。
 “マヌ・アド・フェッルム(柄にかけられた手)”とは軍人時代のアウレリアヌスの異名で、
 果断にして武断なる彼の性格を表す。

【解説】
 ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス。
 パルミラ王国、ガリア帝国を下し、帝国を統一したローマ皇帝。
 20歳頃から軍人としてのキャリアを積み、底辺階級出身ながら騎兵指揮官へ出世し、
 クラウディウス・ゴティクス帝の没後に野心を表す。
 クィンティルスを破って皇帝となると、速やかに北方蛮族の対処に努め、
 ゼノビア、テトリクスを捕虜とし帝国を統一。
 貨幣制度の改革や腐敗役人・兵士への追求など公明正大な統治を敷いたが、
 その厳格な態度のために失態を犯した秘書官の弑逆を招き
 ササン朝遠征を目前に暗殺された。

 ほぼ間違いなく最強の軍人皇帝で、やたら強い。
 わずか5年の統治ながら、"3世紀の危機"をローマが凌ぐのに大功を成した。
 ソル・インヴィクトゥスの崇拝者で、
 パルミラから略奪したヘリオスの神像をソル神殿に祭ったとされる。
 ドミティアヌスの逸話で言及される「ドミヌス・エト・デウス(主にして神)」の称号は
 アウレリアヌスのころ初めて公文書に現れるとかなんとか。
 彼は無敵太陽神崇拝で帝国内の信仰を統一しようとしたらしく、
 この一神教的統治法は(ソル信者だった)コンスタンティヌスに継承されたと見られる。
最終更新:2016年10月06日 18:23