スキピオ・アフリカヌス

【元ネタ】史実
【CLASS】ライダー
【真名】スキピオ・アフリカヌス
【性別】男
【属性】中立・善
【ステータス】筋力D 耐久C 敏捷B 魔力B 幸運A 宝具A
【クラス別スキル】
騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【固有スキル】
高速思考:B
 物事の筋道を順序立てて追う思考の速度。
 特に戦術面において大きな効果を発揮する。

見切り:C
 敵の攻撃に対する学習能力。
 相手が同ランク以上の『宗和の心得』を持たない限り、
 同じ敵の同じ技による回避判定にボーナスを得る。

カリスマ:D
 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。
 カリスマは稀有な才能で、一軍のリーダーとしては破格の人望である。

【宝具】
『其は雷鳴の残響の如く(フェイカー・オブ・ザマ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
 ザマの地における、ローマとカルタゴの決戦において
 ハンニバルの包囲殲滅戦術を『再現』し、カルタゴ軍を打ち破った逸話の具現。

 宝具・スキルを問わず、ライダーが視認し、理解したものを自らの宝具として再現する宝具。
 ただし、ライダーの理解度によりランクは低下する。
 このため基本的には劣化再現となるが、
 威力・効果範囲の減少から、結果的にプラスとなる場合もある。
 またライダーが理解できないものや、再現不可能なものは再現できない。

【Weapon】
『無銘・短剣』
 小型の両刃剣。ヒスパニア原住民が使用しているものを軍団に制式採用したもの。
 従来の大型剣と比べて取り回しが容易である。

『無銘・軍馬』
 名馬として知られるヌミディア軍馬。ライダーに忠実かつ勇猛で命を惜しまない。

『無銘・軍団』
 亡霊の集団をローマ軍団として使役可能。
 正確には、生前ハンニバルと対峙していることから
『其は雷鳴の残響の如く』により彼の宝具を劣化再現したものである。

【解説】
本名、プブリウス・コルネリウス・スキピオ。共和制ローマの軍人。
古代ローマにおける名門コルネリウス一門に生まれる。
カルタゴとの戦争、ポエニ戦役が勃発すると軍人として参戦し、
その過程でハンニバルの天才的な用兵を目撃する。

ヒスパニア(現スペイン)のカルタゴ勢力を牽制していた叔父が敗死すると、
自らにヒスパニア方面軍団の指揮権を与えるよう元老院を説得し、これを認められる。
この時スキピオは25歳。異例中の異例であった。
着任後は破竹の如くカルタゴ勢力を撃破し、ローマのヒスパニア支配を確立する。

また、次の任地であるシチリアにおいては独自に軍を編成し、
『あくまでスキピオの独自行動である』という名目でアフリカに遠征。
ザマにおける決戦でカルタゴ軍を破り、
『アフリカを制した者』の意味を持つ『アフリカヌス』の尊称を与えられる。

これにより英雄となったスキピオであるが、
王の誕生を何よりも危惧する元老院にとっては危険な存在であった。
ポエニ戦役後、スキピオは政敵である大カトーにより軍費を横領したとの弾劾を受ける。
告発こそ取り下げられるが、スキピオは田舎に隠遁し、二度とローマに戻らなかった。
その後の彼の足跡は不明であるが、死に望んだスキピオは
自らの墓石に「恩知らずの我が祖国よ、お前は我が骨を持つことはないだろう」
と刻ませ、先祖代々の墓に入ることを拒否したと伝えられている。
最終更新:2016年09月23日 22:14