【元ネタ】史実、マキャベリ「君主論」
【CLASS】セイバー
【マスター】カレン・オルテンシア
【真名】チェーザレ・ボルジア
【性別】男性
【身長・体重】179cm・67kg
【属性】秩序・悪
【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運A+ 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。
【固有スキル】
毒薬;EX
今もって毒性が解明されていない毒薬カンタレラの所持。
指輪に隠されたカンタレラを飲ませることができれば、敵を即死させることができる。
量によって、即死させることも1年後に殺すこともできたと言われる。
枢機卿特権:A+
法律、法学、剣術、紋章学、弓術、医学、詐術、暗殺術、話術、軍略、芸術、
カリスマ等、
その他のスキルについて、本人が主張することで短時間だけ獲得できる。
ランクA+ならば、肉体面での負荷(神性など)すら獲得できる。
マキャベリ曰く、「王は全てに通じる必要はないが、全てに通じるように見せねばならない」
【宝具】
『教皇領を教皇の手に(アウト・チェーザレ・アウト・ニヒル)』
ランク:B 種別:対人法具 レンジ:1~50 最大補足:1人
教皇軍最高司令官として、計略と軍略により、
イーモラ、フォルリ、チェゼーナ、リミニ、ベーザロ、ファーノ、ウルビーノなどを
無血で征服した逸話の具現。法具『剣の女王』による一刀両断。
この法具によりサーヴァントが「斬られた」場合、その主人であるマスターが死亡する。
礼呪はチェーザレのマスターに移行し、サーヴァントを服従させることができる。
単独行動スキルなどにより、サーヴァントとマスターのパスが繋がっていない場合は、効果を発揮できない。
【Weapon】
『剣の女王(ラ・レガーニャ・デル・スペード)』
チェーザレのもつ宝剣。カーディナル・ヴァレンティノと刻まれており、17歳の枢機卿就任記念に作られたとも。
ローマのカエターニ家が所有しており、一般公開されていないため詳細は不明。
【解説】
チェーザレ・ボルジアは枢機卿ロドリーゴ・ボルジアと愛人ヴァノッツァの子として産まれた。
母は子供達の中でチェーザレを最も愛したと言われているが、子供達全員の死を看取ってから亡くなった。
チェーザレの兄弟にはフアン、ルクレツィア、ホフレ、ペドロらが知られている。
政略的な理由から、ペドロ、ホフレを暗殺し、ルクレツィアを次々再婚させた。
イタリアを侵略にきたフランス王シャルル8世と折衝するうちに同盟し、
教皇軍最高司令官として教皇とフランスを後ろ盾にイタリアの大部分を侵略し、
イタリアを教皇領として統一しようとした。
8ヶ月間レオナルド・ダ・ヴィンチを軍事顧問として雇用したが、ダ・ヴィンチには感銘を与えることは出来なかったようである。
ロマーニャの統治に市民の不満が溜まっていると察知し、腹心の部下ロルカを惨殺して
スケープゴートにするなど、
冷酷な統治には、後にマキャベリが高く評価するところである。
28歳の年、チェーザレはローマでマラリアに感染し、病床に付く。
父が死亡したものの、病床からでは敏速な対応ができなかった。
アレクサンデル6世の後継者ピウス3世はチェーザレの同盟者だったものの、就任後1ヶ月で死去。
その後を継いだのは、チェーザレの政敵ユリウス2世だった。
その際、チェーザレは「教皇軍最高司令官」「ロマーニャ公爵」の確保を密約してユリウス2世を後押しする。
マラリアが治ったためロマーニャに帰ろうとしたチェーザレは、しかし、密約を反故にされ、捕縛される。
義兄フアンが統治するナバラへ逃亡したものの、スペイン軍との戦いのうちに戦死。31歳。
チェーザレは政敵には恐れられていたが、民衆の間では非常に人気が高かった。
チェーザレ・ボルジアは冷酷、残忍だと思われていたが、その冷酷さによってロマーニャに秩序を形成して、平和と忠誠をもたらす事となった。
……愛情と恐怖を兼ね備えるのが最も理想的であるが、愛情は自らの利害によって簡単に破られるのに対して、恐怖は必ず降りかかる処罰の為に破られる事は無い……
マキャベリ 『君主論』 第17章
これがマキャベリのチェーザレ評であり、マキャベリズムの本質である。
最終更新:2016年09月27日 18:42