ベイラン

【元ネタ】アーサー王伝説
【CLASS】バーサーカー
【マスター】
【真名】ベイラン
【性別】男性
【身長・体重】185cm・70kg
【属性】秩序・狂
【ステータス】筋力A 耐久B 敏捷A 魔力D 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
狂化:D
 筋力と敏捷のパラメーターをランクアップさせるが、
 言語能力が不自由になり、複雑な思考が難しくなる。

【固有スキル】
戦闘続行:B
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

単独行動:D
 マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
 ランクDならば、マスターを失ってから半日間現界可能。

勇猛:C
 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉の効果を半減させる能力。
 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
 ただし、現在はクラス能力により狂化している為、能力を発揮できない。

【宝具】
『流転する守護の黒甲(ブラック・パラディン)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
 黒色で統一された武具一式。装備から外せない呪いの宝具。
 ステータスを隠蔽する能力を持ち、使用者にDランク相当の狂化スキルを与える。
 また、使用者の現界が不可能となった、または生命活動が停止した場合、
 現在の使用者を倒した加害者を新たな担い手と定義し、所有権を書き換える。
 この宝具の流転を止めるには、伝承の通りに相討ちとなるか、自ら命を断つかしかない。

【解説】
 アーサー王配下の騎士。“双剣の騎士”と謳われるベイリンの弟。
 兄のベイリンが追放されたとき、後を追って自らも出奔。兄と合流し、主君の敵であるリエンス王を兄と共に打ち破った。
 その功によって兄の帰参が許された為、ベイランも宮廷へと帰還するが、兄は自身は災いを呼ぶ者だとして帰参を拒否。
 その為、ベイランは再び兄を追って放浪する事となった。
 放浪の最中、ある城を守る騎士を打ち倒したベイランは、その騎士の黒色の武具と守護の任を引き継ぐ事となる。
 何故ならば、黒騎士を倒した騎士は、新たな黒騎士として守護者とならなければならない掟――呪いがあるからだった。
 新たな黒騎士となったベイランは、その後、自身と互角の手練を持つ騎士と戦い、相討ちとなって命を落とす事となる。
 死ぬ間際に互いに名を聞いた両者は、自らが殺した、そして自らを殺した相手が、敬愛する兄(弟)であったと知るのだった。


【元ネタ】アーサー王伝説
【CLASS】セイバー
【マスター】
【真名】ベイラン
【性別】男性
【身長・体重】187cm・88kg
【属性】秩序・善
【ステータス】筋力B 耐久B 敏捷A 魔力E 幸運D 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:C
 二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
 大魔術、儀礼呪法など大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:B
 騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
 魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。

【保有スキル】
心眼(真):B
 修行・鍛錬によって培った洞察力。
 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、
 その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。

戦闘続行:B
 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。

沈着冷静:B+
 如何なる状況にあっても混乱せず、
 己の感情を殺して冷静に周囲を観察し、最適の戦術を導いてみせる。
 精神系の効果への抵抗に対してプラス補正が与えられる。
 彼の場合、兄と肩を並べた時に効果を増す。

束縛の塔:B+
 最期の逸話により付加されてしまった制約。
 召喚地点から離れるほどに能力が低下し、一定距離を超えると行動不能となる。
 破戒・解呪の能力との対抗判定による消去、強制命令による一時停止が可能。
 セイバーが殺害された場合、このスキルは殺害者へと強制的に譲渡される。

【宝具】
『来たるも去るも共なれば、我も兄人も逢禍の刻(シャドウズ・シャドウ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:2人
 彼ら兄弟は同時に現界し、同時に消滅する。
 一方が召喚された時、他方がAランク相当の単独行動スキルを備えて現界し
 両者を同じターン内に消滅させない限り蘇生する。

【Weapon】
『赤の武具』
 塔の騎士は全身に赤い武具を纏い、雪より白い馬に跨ってベイリン卿の前に現れた。
 両者の剣は、互いに「地上最強の巨人を殺すに足る傷」を幾つもつけ合ったという。

【解説】
 アーサー王に仕えた騎士の一人、双剣の騎士ベイリン卿の弟ベイラン卿。
 兄に匹敵する武勇を持ち、叛乱王との決戦に最大級の武勲を挙げた。
 その後、彼は意に反してある場所を守る騎士とされ、兄と相討つ事となる。

 かつて、愛する女性の貞節を信じず、美しい島に建てた塔へと軟禁した騎士がいた。
 「その代わりに貴女が命じる事なら何でもやって見せる」と誓った騎士に、女性は
 「私が生きている限り、貴方にもこの塔に留まって貰います」と義務を負わせる。

 騎士は誓いを守ったが、戦も遍歴もできず武芸が錆びついて行く事に思い悩んでいた。
 そして彼は、臣下全てと領民に、聖遺物に懸けて自分の死後にまで及ぶ誓いを課す。

 『領地に入った遍歴騎士を決して素通りさせず、ここに来させて自分と戦わせよ。
  遍歴騎士が勝ったら、私を殺させ、彼女の庇護役としての権利と義務を負わせよ。
  そして彼が生きてある限り島から出さず、同じ習慣を続けさせるのだ』

 ベイランは果たして何代目であったのか。この女性が既に老齢となっていた頃、
 遍歴中の彼は塔の騎士との戦いを強制され、打ち勝ち、そして守護役とされた。

 ある日やって来た双剣の騎士を見て、彼は「これは兄ではないのか」と疑った。
 しかしその騎士は、ベイリンがいつも持っている物とは違う楯を手にしており、
 ベイランは思い違いとして掟通りの勝負を始める。ところが最初の疑いは正しく、
 相手がまさしく兄だと知った時、兄弟は互いに致命傷を与え合った後であった。
 二人は嘆き合い、埋葬と記録を貴婦人達に頼み、ベイランが先に亡くなった。
 「私たちは一つの胎から出た兄弟です。だからどうか、一つの穴に入れて下さい」
 二人の死に傍にいた者達は泣き、墓の記録を見る善男善女も皆祈りを捧げたという。
最終更新:2020年03月22日 21:46