
ここでは立体マップポスターの作成方法に関して述べていきたいと思います。基本的なマップポスターの作製法については、マップポスター作り方講座を参照していただけると幸いです。
1.立体マップポスターを知る
- 立体マップ絵とは
立体マップ絵は「minecraft内の地図において、高低差によって色が変わる」という性質を利用して、平面のマップ絵より多くの色を出す事が出来ます。発祥に関しては、私の知る限りではハルミチ様の動画「【Minecraft】地図いっぱいにドット絵を描いてみた。」が最古のものと思われます(私はそこで知りました)。この動画だけでも十分立体マップ絵の事について理解できるとは思いますが、こちらでも作り方を簡単に説明していこうと思います。
- 立体にするメリットデメリット
まずは立体にすることによって得られるメリットとデメリットを以下に示します。
メリット
- 通常のマップポスターと比較して、使用できる色の種類がおおよそ3倍になる
デメリット
- 設計が困難
- 作成に時間がかかる
- 修正が状況によっては大変
- 使用する資材量の増大 (足場分のブロック)
- 作成に多少の技術が要る
これだけを見ると、メリットに対してデメリットが多いように見えます。使える色が3倍になるというのは確かに魅力的なのですが、たとえば記号やロゴの様なものに関しては無理して立体マップ絵にする必要性は薄いと思われます。逆に、人物画や白黒の絵などは立体としての特性を生かせます。これに関しては実際に見ていただく方が伝わりやすいと思うので、以下に同じ絵柄の平面の物と立体の物の比較画像を示します(撮影条件はほぼ同じで、上が平面で下が立体です)。

このように顔や手などの白い部分がより鮮明になっていたり、全体的に明るくなっていることが分かるかと思います。とは言え、平面の方も十分な精度を持っているので、時間と気力等と相談して立体にするか平面にするかを決めていくのがよいと思われます。ちなみに立体マップ絵の作成にかかる時間としては、おおよその目安として立体マップ1枚当たりに20~30時間かかります。上の参考画像の場合は37時間ほどかかっています。
- 立体にすることで得られる色の一覧

縦3つ分が同じブロックで、3つの内真ん中が平面で出せる色となっています。無彩色に特に強く、緑及び青も多くの色が使えます。この色の範囲内で作っていくことになります。では以下より具体的な作成手順の解説に移りたいと思います。
2.作成手順 設計編
・元となる絵を選ぶ
まずは元となる絵を選びますが、注意点が一つあります。それは、「ダイヤモンドやエメラルドなどの、大量入手が困難なブロックでしか出せない色が多い絵は避ける」という事です。マップ絵1枚に使用する資材はおおよそ5LCとなっています。サバイバルでこの量のダイヤブロックを集めるのは至難の業なので、淡い水色や黄緑色は極力避けたほうが無難です。1.8.1以降はダイヤモンドブロックに関しては代替ブロックが出るので、水色の絵を作るのならばそれを待ってからの方がいいかもしれません。また後々の事を考えると、立体マップ絵を作りなれていない内は明るめの絵を選ぶことを推奨します。
使用する絵が決まったら128かけ128のサイズにペイント等を使って置き換えてください。
使用する絵が決まったら128かけ128のサイズにペイント等を使って置き換えてください。
・マインクラフト内のブロックに置き換える
恐らく立体マップ絵が難しいと思われている原因となっている部分であり、まだ最適化されていない部分でもあります。なので、ここで示す方法はあくまでその一例と思って下さい。
まずブロックへの置き換えはSpritecraftFullというツールを使って行います。このツールは画像をマインクラフト内のこちらで指定したブロックに置き換える機能と、ディザー処理(中間色や滑らかな色の階調を表現するために、使用可能な色を組み合わせる処理)の両方を行ってくれるツールとなっています。 こちらの扱い方は たつ 様の動画「【Minecraft】地図を使って画像から絵画を作ってみた」を見ていただくのがよいかと思います。こちらの動画様の通りに変換した場合、画像は完璧な平面用画像が得られます。これに加えて、同じくSpritecraftFullを用いて、雪ブロックと薄灰色羊毛と黒羊毛だけで元画像を変換したものを用意して下さい。平面用画像が使用するブロックを指定し、白黒画像の方が高低差のおおよその目安を指定しています。
3.作成手順 作成編
2.で設計図が出来ました。ここからは具体的な作成方法に移ります。
まずはどのようにして高低差を出すかについてですが、高低差の基準となるのは「これから置く場所の1マス北にあるブロックが、これから置くブロックに対して下にあるか、同じ高さか、上にあるか」という事になります。重要なのは北方向しか参照しないという事です。
つまりこれから置くブロックを明るい色にしたいなら、1マス北にあるブロックより1マス以上高い位置におけばいい、という事になります。暗くしたいなら1マス以上下に、変化させたくなければ同じ高さに置けばOKです。
以上の事を把握した上で、先ほど作った設計図からマップ絵を起こしていきたいと思います。これまでの段階で元となる絵とマップ用のカラー絵、白黒絵の3つがあると思います。これらを生かして作ります。
まずはどのようにして高低差を出すかについてですが、高低差の基準となるのは「これから置く場所の1マス北にあるブロックが、これから置くブロックに対して下にあるか、同じ高さか、上にあるか」という事になります。重要なのは北方向しか参照しないという事です。
つまりこれから置くブロックを明るい色にしたいなら、1マス北にあるブロックより1マス以上高い位置におけばいい、という事になります。暗くしたいなら1マス以上下に、変化させたくなければ同じ高さに置けばOKです。
以上の事を把握した上で、先ほど作った設計図からマップ絵を起こしていきたいと思います。これまでの段階で元となる絵とマップ用のカラー絵、白黒絵の3つがあると思います。これらを生かして作ります。
まず作り始める前に重要なことが1つあります。それは、「黒っぽい絵の場合は、1ます北に置く色合い調節用のブロックを高い位置に置く」ことです。仮にY=4から作成を始めた場合、黒っぽい色を多用するとあっという間に岩盤に到達してしまい、それ以上の色の変化が付けられなくなってしまいます。何マス上に置けばいいかは、白黒に変換した画像で黒羊毛が最大縦に何マス重なっているかで判断するかで判断すると良いでしょう。
基準線ができた後はさっそく作っていきます。白黒の画像の方で白だった場合はカラーの方で指定されているブロックを1ます北に、灰色なら同じ高さに、黒なら1マス下げて、といった具合に作っていきます。白色と平らな部分に関しては普通に作れるのですが、黒っぽい部分に関しては水を利用して下げていく事になるので作成の手間がかかります。基本的にはこの手順で最後まで作りきれますが、そのまま作ると白っぽい部分は白っぽい部分でのっぺりすることがたまにあります。そこで、大元となる絵と見比べ、白っぽい中でもちょっと黒めの部分に関しては、適宜同じ高さにブロックを置く等して調節をしていきます。ここに関しては、私は目視で行っていますがもっと良い方法があると思います。
基準線ができた後はさっそく作っていきます。白黒の画像の方で白だった場合はカラーの方で指定されているブロックを1ます北に、灰色なら同じ高さに、黒なら1マス下げて、といった具合に作っていきます。白色と平らな部分に関しては普通に作れるのですが、黒っぽい部分に関しては水を利用して下げていく事になるので作成の手間がかかります。基本的にはこの手順で最後まで作りきれますが、そのまま作ると白っぽい部分は白っぽい部分でのっぺりすることがたまにあります。そこで、大元となる絵と見比べ、白っぽい中でもちょっと黒めの部分に関しては、適宜同じ高さにブロックを置く等して調節をしていきます。ここに関しては、私は目視で行っていますがもっと良い方法があると思います。
番外編 水を使わないで立体マップを作る
まずこの方法を使う場合は縦1列ずつ作ることを前提としています。飛び降りはするため、エリトラか落下体制のブーツがあると便利です。
- 作成サンプル (Nが地図の上側です)

今回は便宜上、上にあげるブロック(明るい色)は白羊毛に、同じ高さは薄灰色に、下にさげるブロック(暗い色)は灰色羊毛にしてあります。
1.作り始め 北側から順に見て、最初に1マス上がるマスから作り始める。この時、地面の上に足場と対象ブロックを置く。

2.そこから北にさかのぼっていき、最北端のマス+その前の色調整ブロックまで作る。手前に戻る関係上、普段と作り方が違うことに注意。

3.1マス上がったブロックに戻り、同じ高さ及び1マス上がるマスが続く限り伸ばしていく。下に下げるブロックが来たらそこから飛び降りる。

4.飛び降りた地点から見て、次に1マス上がるところまで進み、地面の上に足場と対象ブロックを置く。

5.そこから北にさかのぼっていき、飛び降りたマスまでさかのぼって作っていく。

6.以降は3~5の繰り返しで作っていく。特例として、飛び降りる前より高いor同じ位置に来た場合はその手前の1マスを上にあげつつ伸ばす。


4.終わりに
マップポスターはマインクラフト界隈ではまだまだ発展の余地があると思います。特に設計の段階ではまだ決定版と呼べるものは見つかっていません。これから立体マップポスターが繁栄していけばより良い作成法が見つかり、もっと立体マップポスターが身近なものになると思い、今回このような形で私なりの作り方をまとめさせてもらいました。
最後に立体マップポスターを発明した はるみち様、便利なツールを広めていただいた たつ様、盆鯖にマップポスター用マップを管理運営していただいているyujin62様とKantouzin様、盆鯖の運営人の皆様方に厚く御礼を申し上げます。
最後に立体マップポスターを発明した はるみち様、便利なツールを広めていただいた たつ様、盆鯖にマップポスター用マップを管理運営していただいているyujin62様とKantouzin様、盆鯖の運営人の皆様方に厚く御礼を申し上げます。