第00話「プロローグ」
20XX年。高度に技術成長した日本は、遂に戦闘メカ「防術機」を開発した。しかし、平和となった世界にそのようなものは必要なく、ただ廃れていくだけだと思われた。しかし、「SEITA」という企業がそれを一般用に改良し、販売した。他の企業も同様のことを行い、それに搭乗し戦う、「TDMファイト」が発展した。いまやTDMファイトは全世界を熱狂させる一大スポーツとなっている。そんな競技に夢を抱く一人の男がいた――――。

第01話「TDMファイト」
俺が初めてTDMファイトを見たのは七歳の時だった。そのときのことはとても鮮明に覚えている。漂う硝煙の匂いも気にせず、ただその戦いを見ていた。弾ける弾、燃える鉄、鳴り響く駆動音。そのすべてに魅了された。いつしか俺は防術機で戦う事を夢みていた。

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最終更新:2017年05月13日 22:34