五九豪雪

摘要

五九豪雪は、1983年(昭和58年) 12月から1984年(昭和59年) 3月にかけて日本列島全体を襲った記録的豪雪災害で、昭和59年豪雪などとも呼ばれる。豪雪地帯に限らず、南関東、東海地方、西日本といった普段大雪になることが少ない地域でも被害が発生した。

災害の特徴・キーワード


人的被害及び家屋被害の内訳

  • 死者131名
  • 負傷者1,366名
  • 住家全壊61棟
  • 半壊128棟
  • 床上浸水70棟
  • 床下浸水852棟
など

特記事項

昭和58年~59年の冬季はラニーニャ現象が発生しており、全国的な厳冬となった。10月上旬には北海道、下旬には北東北で初雪が観測され、全国各地で早い冬の到来となっていた。
シーズンを通して寒冷低気圧の通過や冬型の気圧配置による降雪も多かったが、この記事の日付である1月19日においては前日からの南岸低気圧による降雪により千葉市で26㎝、延岡市で7㎝(いずれも観測史上最高) など、関東から九州の広い範囲で大雪となった。このシーズンにおいては2日後の21日のほか、3月にかけて南岸低気圧による降雪が度々記録されている。
南岸低気圧などの影響により雪慣れしていない地域までも襲った豪雪であったため、交通機関の乱れなど都市機能の麻痺が見られた地域もあった。
北海道ではGWが明けてからも降雪が記録され、東北では桜の開花が4月下旬から5月中旬にずれ込むなど、春の訪れは例年と比べてかなり遅れることとなった。


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なし。

出典


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最終更新:2021年09月03日 21:57