北海道天塩沖漁船集団遭難

摘要

北海道天塩沖漁船集団遭難とは、1910年(明治43年)1月30日に天塩付近及び留萌御泊の海上で40隻もの漁船が遭難した事件である。

災害の特徴・キーワード


人的被害の内訳

  • 行方不明:200人
  • 漁船流失:37隻
  • 転覆:3隻

特記事項

中国東北地方で発生した低気圧は発達しながら30日から31日にかけ、日本海を北東に進み、オホーツク海に達した。
そのころ中国大陸では高気圧が発達しており、31日6時の天気図においては低気圧の中心気圧は約984hPa、高気圧の中心気圧は約1035hPaとその差は50hPaとなり、天気図上で等圧線が日本海上において密になって南北を走る典型的な西高東低の冬型の気圧配置となっていた。
それにより全国的に激しい暴風が起きたが、特に北日本及び東日本や西日本日本海沿岸では風雪が吹き荒れ、島根県浜田で40.7m/s、新潟県加茂で48.1m/s、北海道宗谷で38.8m/s、同寿都で34.3m/sを記録した。
中でも北海道天塩、留萌地方では猛吹雪となり、鉄道線路が破損して列車が不通。海上では怒涛猛烈を極めて航海が途絶した。天塩付近の海上で漁船30隻、漁師150人。留萌御泊で漁船7隻、漁師30人が一時行方不明となった。
結果的に漁船流失37隻、転覆3隻、漁師行方不明200人という大災害となっている。

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出典


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最終更新:2021年09月17日 22:58