管理者メモ:節電要請時の暑さ対策について

基本は無理なく体調優先

  • 夏や冬のピーク期に対する節電要請が常態化しており、また、昨今の情勢より電気代が高騰している中で、節電に対する意識が高まっている。
  • 「無駄な電力」を削減する努力は必要かもしれないが、「命を守るための電力」まで削ってはならない。
  • 節電要請下であっても、当然暑ければ熱中症にかかる前に、クーラーなどの空調機器に頼るのは避けてはならない。頼るべきである。節電よりも「命を大事に」の姿勢を大切にしてほしい。
  • 今回は夏季における節電要請時の暑さ対策についてまとめてみようと思う。

クーラー関係の節電について

  • シーズン前にクーラーの定期清掃と点検を行うこと。最近は簡単に清掃が行えるスプレータイプのものも出ているため、それを利用するのも良い。シーズン中であっても、効きが悪い、埃っぽいなどと感じた場合は早めの清掃を心がける。

エアコン洗浄用スプレーの例


  • 設定温度を1度上げるだけでもかなりの節電になる。無理に28度設定にこだわることなく、環境や状態に合わせた温度設定を心がける。
  • クーラーの設定温度を28度にするのではなく、部屋の温度が28度程度(あくまで不快とならない温度)となるよう設定するのがよい。
  • 温度が高くても、湿度を下げることで涼しく感じることは多いので、除湿モードとうまく組み合わせる。
  • 設定温度をいつもより上げる代わり、より消費電力が少ない扇風機や除湿器を併用してみたり、サーキュレーターやシーリングファンがあればエアコンと組み合わせることで部屋を隅々まで効率よく涼しくすることができる。(足元に冷気がたまることを防げるので、冷え性対策にもなる)
  • クーラーをつけた部屋を開けっ放しにしない。調理などで換気が必要な時は時間を決めておく。また、エアコンの冷気をできるだけ逃がさないように換気扇の近くの窓を少しだけ開けておいて、そこから換気扇に向かう空気の流れを作るのも良い。
  • 空調を使う際は、リビングなどにできるだけ集まり、寝室用のクーラー等を各自で使用する時間をできるだけ短くする。
  • 基本、長時間使用しない時は電源を切るのが鉄則であるが、機種によって違うものの1時間程度の外出であれば電源を切ってまたつけるよりは電源を付けたままにした方が全体的な消費電力が少なくなることも多い。
  • 古くなった空調を使い続けることは電気代の圧迫につながるため、折を見て新しいものに買い替えること。

家にあるクーラーを使わずに涼をとる

  • よく「打ち水で涼しく」ということが言われるものの、少量では効果がなく、むしろ蒸し暑さが余計感じられることもある。ふろ水などを使い、しばらくは蒸発してなくならない程度の水を撒くのが効果的。風上を重点的に行うことでより涼しさを感じやすくなる。
  • 冷風扇や除湿器など、クーラーより安価かつ消費電力が少ない冷房器具があれば活用する。状況に応じて、クーラーと使い分けて快適に過ごしつつ、クーラーに頼る時間をできるだけ少なくするよう心掛ける。
  • 時間があるときは図書館などの空調が効いた公共施設に行くことも良い。
  • 夏野菜には体を冷やす効果がある。旬の野菜をおいしく食べよう。

外出時の暑さ対策


  • 外出時は特に涼感スプレーや涼感タイプのボディシートを使用したり、冷感シャツなどを着用することも良い。クーラーと組み合わせることで、涼感が増し、室温設定を上げることにもつながる。
  • 最近はネッククーラー等、体に身に着けるタイプの空調も出てきている。本格的な暑さをしのぐためには心もとないが、首は体の血管が集中している部位であるため、ここを冷やすことで体を効率的に冷やすことができる。外出時や空調との併用、災害時における暑さ対策としても有用。

ネッククーラーの例

  • 作業時においては特に熱中症の危険が高い。特に頭が熱くなりすぎると、熱中症が重篤化する可能性が高い。ヘルメット用のファンやファン付きの作業着もあるので、こういったものを使用して少しでも体温を下げよう。そして、適度に水分を補給し、休憩も栄養もしっかりとること。

ヘルメット用取付ファンの例

ファン付き作業着の例

クーラー以外の節電に気を付ける

  • 当たり前の話ではあるが、使っていない家電のコンセントは抜く。人のいないところの照明は消す。コンセントが多いパソコン回りなどは、スイッチ付きのタップを使用するなどで適宜オンオフする癖をつけよう。また、スイッチ付きタップには雷対策製品も多いので、一石二鳥。

スイッチ付きタップの例

  • 冷蔵庫は開け閉めを繰り返すごとに冷気が逃げ、使用電力が大幅に上がってしまう。夏は特に冷蔵庫の開け閉めは最低限にすること。設定を「強」から「中」に変えるのも良い。
  • 家の照明をできる範囲でLEDに変えるとかなりの節電になる。玉切れなどで交換する機会があれば、LEDランプに取り換えるなど、少しずつ取り組んでいこう。
  • クーラーに限らず、古い家電製品は一般的に消費電力が多い。買い替えのタイミングを見計らって、必要なものから買い替えに取り組んでおこう。
最終更新:2022年07月01日 21:55