螺旋廻天レプリケイトアニマ
カテゴリとしては魔法攻撃なのだが、ご存じ
創世魔法によって物理的な形を得た巨大構造物であり、
側面をぶち破って乗り込むことで
内部を探索できるダンジョンでもある。
神代遺物『霊仙楔』は大地の均衡を保ち、地盤が大地に沈まないよう支えているため、
支えを失えば文字通り大地が『転覆』して当然その上に築かれた山も海も街も滅茶苦茶になる。
アルフヘイム自体を天も地も全てひっくり返し、否応なしに世界を変革せんとするその所業は、
まさに魔王の面目躍如と言えよう。
外観は直径300メートル、全高80メートルと実に20階建てビルと同じ大きさの円柱型。
底の部分は禍々しいトゲがびっしりと生えた円盤になっていて、これが高速回転している。
つまりは超巨大なシールドマシンのようなものであり、地盤をゴリゴリ砕いて地下に到達する設計である。
幸いにもその巨大さゆえか進行速度は遅々としたもので、発射から地表到達まで数時間かかる。
また内部には制御と形状の維持を担うコアがあり、これを破壊されると形が保てず霧散する。
プレイヤー達は魔法が地表に着弾する前に最深部のコアを破壊して破壊を止めるべく、
ストーリーモード最終盤のダンジョンとして攻略に挑むこととなる。
ラスダン一歩手前のコンテンツだけあって相応に難易度が高く、
複雑怪奇な構造に加えて強力なモンスターがわんさか湧いてくる。
致命的なトラップがあちこちに仕掛けられ、準備なしに突っ込めば何も出来ずに玉砕するだろう。
ビルよろしく多階層構造になっており、当然階層が上がれば出現する敵も手強くなる。
一度突入すればクリアするかゲームオーバーまで外に出ることは出来ず、
補給もままならない状況で過酷な戦いを続けることになる。
なおダンジョン扱いのため内部には普通に宝箱があり、強力な武器やアイテムが隠されていたりする。
攻撃魔法の中に何故宝箱まで存在するのか、用意したバロールは一体何を考えているのか、
いろいろとツッコミを入れたくなる光景である。
アニマ攻略は終盤からラストバトルにかけての盛り上がりどころであり、
緊迫したBGMと共に挿入されるイベントカットはどれも胸を熱くさせるものばかり。
大陸全土の存亡をかけた戦いに、国家の境を超えた総戦力で迎撃にあたる。
霊銀結社、
夜警局、
群青の騎士などシナリオで関わってきた組織の最高戦力が一同に介し、
それぞれ最終決戦仕様でアニマの攻略を援護してくれる。
結社が砲撃魔術でアニマの側壁を破壊し、湧き出てきた魔物に騎士達が一斉に飛び掛かるシーンは必見。
スマホの描画限界に迫るグラフィックチームの本気を堪能することができる。
高レベルの魔物との連戦は消耗を強いられるが、時折回復魔法が飛んできたり、
範囲攻撃で敵の大部分を一掃してくれたりとなかなか憎らしい演出が光る。
モブキャラが活躍するゲームは良ゲー。
攻略途中の背景でもNPCたちが奮戦する様子が描かれ、ついつい眺めていたくなってしまうが、
時間制限のあるダンジョンなのでさっさと通り過ぎなければならないのが歯がゆいところ。
マルチプレイのPT募集掲示板では時折攻略を度外視した「アニマの背景を心ゆくまで堪能するツアー」なる募集があったりする。
最終更新:2020年06月17日 23:45