暴君の名を持つ
超レイド級モンスターの一体。属性は火と土。
神話の時代、
アルフヘイムの超古代文明に住むドワーフと魔術師たちがその持てる技量のすべてを結集させて建造したと言われる、全長30メートルほどの超大型アイアンゴーレム。
一説には
ウィズリィの師のひとりが製作に関わったらしい。
アイアンゴーレムとは言われているものの、機体の大部分はミスリルや未知の鋼によって構成されており、物理的な攻撃の殆どをシャットアウトする。
現時点でゲームには実装されておらず、その威容は古の大戦で破壊され朽ち果て廃棄されたものを
ガンダラの試掘洞で背景として見ることができる程度である。
今の時代ではその製造法は失われており、ロストテクノロジー化している。
劇中では
ローウェルの指環を求めてガンダラの
第十九試掘洞に潜った
崇月院 なゆたたち『
異邦の魔物使い(ブレイブ)』一行が、
地下10階へ下りた際に横たわっていた残骸が突如として起動し、一行へ襲い掛かってきた。
赤城 真一は起動したタイラントを見た瞬間、
一巡目の世界で地球に侵攻するタイラントを幻視。
東京で横隊を組み自衛隊と交戦する様子を垣間見ている。
ここで特筆すべきなのは、タイラントが東京で
隊伍を組んでいたという点である。
このようにタイラントは他の超レイド級のように一体きりの唯一無二の存在ではなく、
量産を前提とされている可能性がある。
契約アイテムは『粘土板』。ラビ(ゴーレム製造に携わる魔術師の尊称)によるゴーレム操作法が記されたタブレット大の板である。
全身武器の塊であり、胸部装甲を展開して出現させた二門の砲塔から放つ極太のレーザー『二連破壊光線砲(デュアルキャノン)』、
超広範囲、超絶高威力の破壊光線を放つ『破滅災厄砲(ディザスターキャノン)』といった
ユニークスキルを持つ。
また、
スキルを使用しなくとも30メートルの巨体から繰り出されるパンチは桁外れの威力を持ち、
希少種レッドドラゴンの
グラドを一撃で沈黙させた。
ウィズリィの
スペルカード『知彼知己(ウォッチユーイフミーキャン)』で把握できたステータスは以下。
【モンスター】
モンスター名:“古の鉄巨神”タイラント
HP:132517/10000000
特技・能力:
◎古の鉄巨神(アイアンタイラント):攻撃力防御力に多大な上方修正。ただし、コア部分の防御力はその限りではない。
◎魔導兵器(マジカル・アーティフィシャル):デメリット:動作自体に一定量の魔力を要する。魔力供給源を断たれると一定時間で機能を停止する。
◎三位一体魔法式(システム・トリニティ):保有するカードの魔力回復速度が通常の2倍。
【使用デッキ】(10枚)
二連破壊光線砲(デュアルキャノン)×1:高威力の光線を放つ。1枚使用済。
自己修復(オートリペアラー)×3:徐々に自身のHPを回復する。重複可。3枚使用済。
魔力供給(マナサプライ)×2:ゴーレム系専用スペル。一定時間自身に魔力供給を行う。
重複可だが意味は解除対策以外薄い。2枚使用済。
破滅災厄砲×1:超広範囲、超絶高威力の破壊光線を放つ。直撃すれば小規模な街程度なら全滅可能。
魔力回復速度上昇系の恩恵を受けない。1枚使用済。
無尽の鉱山(インフィニティマイン)×1:保有するカードの魔力回復速度が通常の2倍。鉱山、塔、魔力炉が揃うとさらに倍。
このカード自体は魔力回復速度上昇系の恩恵を受けない。1枚使用済。
無限の塔(インフィニティタワー)×1:保有するカードの魔力回復速度が通常の2倍。鉱山、塔、魔力炉が揃うとさらに倍。
このカード自体は魔力回復速度上昇系の恩恵を受けない。1枚使用済。
無涯の魔力炉(インフィニティパワープラント)×1:保有するカードの魔力回復速度が通常の2倍。
鉱山、塔、魔力炉が揃うとさらに倍。このカード自体は魔力回復速度上昇系の恩恵を受けない。1枚使用済。
【持続中バフ】
自己修復×6、魔力供給×4、無尽の鉱山×1、無限の塔×1、無涯の魔力炉×1
【魔力回復速度補正】
×128
驚くべきことに、
残骸でこの強さ。
胴体中央部にコアが存在し、それを破壊されると機能が完全に停止する。
劇中では
グラドにありったけのバフを盛り、一点突破でコアを穿つことで辛くも勝利したが、
あくまでもこのタイラントは
壊れかけのポンコツである。
完全体との戦闘になった場合の勝ち目は限りなく薄いと見ていいだろう。
最終更新:2022年09月02日 20:44