クエストの始まりは工廠内の資材庫から聞こえる、何かを物色するような音。
不審に思ったプレイヤーが中に入ると、希少鉱石を物色するドワーフの少女スティルバイトに遭遇。
スティルバイトは慌てて逃げ出そうとして転倒。木箱に頭をぶつけてそれを粉砕。ついでに中身の鉄鉱石もいくつか破損。
大音声を聞きつけて集まってきた職人&祖父のバイスバイトにバチクソに叱られた後、
涙目になったスティルバイトがプレイヤーを恨めしげに睨む……とここまでが導入部。
「もう!(おにーさん/おねーさん)のせいで見つかっちゃったじゃないすか!」
聞けばこのスティルバイト、もう鍛冶仕事を始めてから随分経つが、未だにオリジナルの鋼装を作らせてもらえないらしい。
腕には大層自信があるそうで、作りさえすれば祖父も認めざるを得ない傑作が作れる確信がある。
だからこっそり材料を集めていたのに、主人公のせいで台無しになってしまったとの事。
と、ここで「まあ……頑張ってね」「代わりに集めてきてあげようか?」の二つの選択肢が現れる。
前者を選ぶと会話は一旦終了。スティルバイトは罰則として第四溶鉱炉の掃除に移動するので
再度クエストを受けたい時はそちらへ行こう。
「代わりに集めてきてあげようか?」を選択すると
いつものお使いクエスト『試してみたいっす!!』が始まる。
要求されるアイテムは『ミスリル』x10、『
ラヴァスライムの核』x10、『
グランドバイパーの牙』x10。
納品すると
蛇剣グレートバイパーが貰える。プレイヤーは早速使ってみて欲しいと頼まれるが、
「出来たっす!ほら、見て!この鍔元のレバーとリールで刃を自在に分離、結合出来るんすよ!
すごくないすか!?ホラ、折角試してみて……えっ……あの……もしかして、不器用っすか?」
――仕方ないじゃん!ブレイブ自身はただのサモナーなんだから!
ともあれ、蛇剣アナコンダはブレイブにこそ扱えないものの性能としてはかなり優秀。
DEXの高い
パートナーならば高い攻撃力と驚異的なリーチを兼ね備える事が出来る。
スティルバイトはウキウキで祖父に蛇剣アナコンダを見せに行くが、
バイスバイトは「こんなもんアルメリアの騎士にだって扱えねえ」と一蹴。
実際プレイヤーもまったく使いこなせていなかったので、スティルバイトも何も言い返せない。
「あーあっ!(おにーさん/おねーさん)がもっと器用だったらなー!」
と捨て台詞を吐かれて、『試してみたいっす!!』はクエストクリアとなる。
「でも、これでおじーちゃんがなんでわたしにダメって言ってたのかは分かったっす!
次こそおじーちゃんをギャフンと言わせてやるっすよ!だから今度はこれ、お願いっす!」
そしてそのまま『試してみたいっす!!!』が始まる。受注するか否かの選択肢すらない。
今度の素材は『ミスリル』x10、『アダマンタイト』x10、『マグネファクター』x10、『ダイヤモンド』x10、『
ラヴァスライムの核』x10。
納品すると
パズルアームズが貰える。今回も、スティルバイトは主人公に試用を求める。
「じゃじゃーん!なんと、今回は説明書を書いといたっす!一緒にやってみるっすよ!
変形機構を使うにはまずこことここの取手をこっちに引いて……いや、そっちじゃないっす。
こっちに……ちょ、ストップ!危ない!危ないっす!今、刃の部分に触りそう――ぶ、不器用っすか!?」
ソシャゲプレイヤーが色を4つ揃える以上のパズルが出来る訳ないだろ!
という訳で今回も祖父は説得出来なさそうと肩を落とすスティルバイト。
『試してみたいっす!!!』はこれでクエストクリアとなる。
「……でも、分かった気がするっす。次こそ……ちゃんと出来る気がするっす。
(おにーさん/おねーさん)。もう一回だけ、材料を集めてきて欲しいっす……ダメっすか?」
そうして『試してみたいっす!!!!』が受けられるようになる。
しかし今回は自動受注ではなく断る事が出来る。
度重なるお使いで逃げ出したくて堪らないプレイヤーの背中を押してくる、運営の底意地の悪さが出ている。
今回要求される素材は『ミスリル』x10、『アダマンタイト』x10、『マグネファクター』x10、
『ジェルジュエル』x10、『クリスメタル』x10、『ダイヤモンド』x10、『
ラヴァスライムの核』x10。
多くない?
一度は受注してみたものの思わず逃げ出したくなるような素材ばかりだが、ここまで来たら付き合ってあげよう。
納品すると
回転鋸型転経発雷器が貰える。
「今回は何も難しくないっす。ほら……ここを止まるまでひねって。引っ張って。
マナシャード入れて。
もっかい押し込む……も少し強く、手応えあるまで。そう。すると……ほら!動いたっす!
やった……やった!とうとう(おにーさん/おねーさん)でも扱える武器が出来たっす!」
なんか今のセリフちょっとトゲがあったな……。
さておき早速祖父に見せに行こうとはしゃぐスティルバイト。
しかしバイスバイトはずっと近くで様子を伺っていたようで、すぐに姿を現す。
(ちなみにこの様子を伺うバイスバイトはクエスト進行中に声をかける事が出来る。めちゃくちゃ睨まれる)
「……
マナシャードを扱う細やかなメカニズムと、武器として求められる頑強さ。
それを両立させる為に、ジェルジュエルを内部に充填する……誰から教わった」
「え……ううん……自分で思いついたんだけど……やっちゃダメだった?」
「いや……そういう事じゃねえ……そうか、自分で……」
「えと……?これ……どうかな。おじいちゃん」
「……工廠の素材でやる時は、いつもこんな大盤振る舞い出来る訳じゃねえからな」
「えっ……それって…………やったー!やったやった!ありがとうおじいちゃん!
それに、(おにーさん/おねーさん)も!ありがとうございました!
えへへ、次はどんなの作ろっかなー……楽しみっす!」
これで『試してみたいっす!!』シリーズはコンプリート。
実績『目指せ未来の工場長!』を獲得する。
実はクエストが完了してから暫くした後、バイスバイトの工房の一つ隣を訪れると、スティルバイトが鍛冶台の前に立っている。
「よし……出来た」と、何かを鍛造していた模様。
近づいて鍛冶台の上を覗いてみると……そこにあるのは、一本の
アルメリア騎士の剣。
鋼装ではあるものの、
タウゼンプレタ魔装工廠では量産されている武器。
「あっ、(おにーさん/おねーさん)。こんにちわ。どしたっすか?……あ、これっすか?
あれから色々作って、アレコレ試してたら……なーんか、ここに帰ってきちゃったんすよねー。
前はあんなにつまんないって思いながら作ってたのに……手に取ってくれる人に、悪い事しちゃったっす」
「それ、あげるっす。大丈夫……作ってる時、ちゃんと(おにーさん/おねーさん)の事考えてたっすよ!
だから……ほら。リールもパズルも付いてないっす。あはは、冗談っすよ!大事にして欲しいっす!」
というセリフの後で
スティルバイトの剣が貰える。
特殊効果は一切ないが、スティルバイトが全ての素材と工程を再検討し、
微に入り細を穿つように鍛えたその剣は、純粋な補正値だけなら
神代遺物にも劣らないほど。
何より貰った時のセリフがエモいのでエンドコンテンツに持ち込む
ガチ勢も決して少なくない。
最終更新:2022年12月02日 13:00