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アーサー・C・クラーク『地球帝国』ハヤカワ文庫SF

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匿名ユーザー

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September 27, 2005

アーサー・C・クラーク『地球帝国』ハヤカワ文庫SF

70年代の作
クラークにしては凡作だった。
同じ時期のヒューゴー、ネビュラ受賞作の『宇宙のランデヴー』『楽園の泉』と比べると格段に地味で、話がつまらない。クローンが一般化した未来の太陽系、地球生まれでタイタンに住むクローンの男が外交使節として地球を訪問する。が、途中まで同伴していた友人が先に地球を訪問し、途中で知り合った女副社長を訪問していたことがわかる。かれは、地球外生命からの電波を観測する天文台に行っていた。主人公はそこへ行き、友人を追及するが、争いになり、友人は転落死。あとで、友人の野望は地球上では観測困難な超長波の観測施設の建設であったことを知る。それは土星より外側でしか観測できないらしいのだが、実際に地球外生命からの発信と思しき超長波が観測されたことがあったらしいのだ&&といった内容の話。いつもの地球外生命ネタが出てくるのは相変わらずクラーク節なのだが、これが出てくるのは終盤だけで、前半はタイタンと地球の未来社会の平板な描写に費やされ、非常に冗長な感じがする。
70年代の長篇でこの作品だけ何の賞も受賞していないのは、やはり本作が凡作であるためだろう。ファンも見るところを見ているということだ。
テーマ性   ★★★
奇想性    ★
物語性    ★★
一般性    ★★★
平均     2.25
文体     ★★★
意外な結末  ★
感情移入   ★★
主観評価   ★1/2(19/50)
silvering at 01:07 │Comments(0)読書
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