拷問にかけるときって、つまり相手の一挙手一投足何もかもすべて見つめて、
奥にあるもの探り出すって事だからね。これ以上ないくらいよく解る。
奥にあるもの探り出すって事だからね。これ以上ないくらいよく解る。
ねえ独眼竜、どんな拷問でも俺のことは綺麗に無視できたね。たかが下郎って。
でも旦那がきて、独眼竜に欲情したとたんたがが外れたね。
いっぱい話して、はじめて俺を嘲って、何ほどでもないって言挙げして。つまりもの凄く、怒ってたよね。
俺みたいな下郎と違って、無視できないことだったんだね。下郎ってさ……何なんだろね。
最初からそうして牙向いてたほうが、きっとずっと楽だったのにさ。
俺が下郎だから?別にいいよ、俺には気高い事なんて解らない。
でも旦那がきて、独眼竜に欲情したとたんたがが外れたね。
いっぱい話して、はじめて俺を嘲って、何ほどでもないって言挙げして。つまりもの凄く、怒ってたよね。
俺みたいな下郎と違って、無視できないことだったんだね。下郎ってさ……何なんだろね。
最初からそうして牙向いてたほうが、きっとずっと楽だったのにさ。
俺が下郎だから?別にいいよ、俺には気高い事なんて解らない。
解るのはさ、あの旦那の行動が独眼竜を追い込んだことだけだよ。
好敵手から外れて、庇護する対象に落ちぶれたことが。
独眼竜が俺をいたぶるように旦那にすり寄るふりをした。
旦那が易々と騙されてるのが苛立たしくて堪らなかった。
だからそっちはどうなわけ、ホントは厭なんでしょって、ばれてるんだよってさ。
知らせたくて俺も旦那煽って、独眼竜をかばうような事言わせた。
独眼竜、あんた凄く傷ついたね。旦那の優しい、真っ当で慈しむ言葉に。
恨みはしないって、言うくらいに。もう何でもないふりなんか、出来なくなってたね。
好敵手から外れて、庇護する対象に落ちぶれたことが。
独眼竜が俺をいたぶるように旦那にすり寄るふりをした。
旦那が易々と騙されてるのが苛立たしくて堪らなかった。
だからそっちはどうなわけ、ホントは厭なんでしょって、ばれてるんだよってさ。
知らせたくて俺も旦那煽って、独眼竜をかばうような事言わせた。
独眼竜、あんた凄く傷ついたね。旦那の優しい、真っ当で慈しむ言葉に。
恨みはしないって、言うくらいに。もう何でもないふりなんか、出来なくなってたね。
だから、旦那の妻になるのがあんたにとってどんな意味で、祝いごと言うようなモンじゃないって、
本当よく解ってたよ。
旦那にとっても、心の底から欲しがった女だってのに、その代わり一生心許さない妻を手に入れたって事で。
ほんと祝い事とほど遠い、哀しい事だって解ってたよ。だから独眼竜、あんたの言葉が身に沁みた。
独眼竜、あんたが自分の境遇も哀れんじゃいなくて、ただ家臣を救えたって、
それでもう全部終わったって思ってるのも解ったからさ。
なんかそういう気持ちは少し分かったからさ。
本当よく解ってたよ。
旦那にとっても、心の底から欲しがった女だってのに、その代わり一生心許さない妻を手に入れたって事で。
ほんと祝い事とほど遠い、哀しい事だって解ってたよ。だから独眼竜、あんたの言葉が身に沁みた。
独眼竜、あんたが自分の境遇も哀れんじゃいなくて、ただ家臣を救えたって、
それでもう全部終わったって思ってるのも解ったからさ。
なんかそういう気持ちは少し分かったからさ。
旦那が困った顔で相談してきたのはいつ頃だっけ。
気を許されてないって。
哀しい顔をしてきたの、いつ頃だっけ。
政宗の気力が萎えて弱っていくって。
気を許されてないって。
哀しい顔をしてきたの、いつ頃だっけ。
政宗の気力が萎えて弱っていくって。
逆効果って解ってたけど、故郷がああなって、寂しくて辛いんだろうからさ。
力一杯優しくして、慈しんであげてって言った。
解りやすくて納得しやすい理屈、でも、独眼竜には当てはまらない理屈。
だっていい気味だって思ってたし。
旦那も、何しても心を開かない妻なんて早く飽きちゃえばって思ったし。
力一杯優しくして、慈しんであげてって言った。
解りやすくて納得しやすい理屈、でも、独眼竜には当てはまらない理屈。
だっていい気味だって思ってたし。
旦那も、何しても心を開かない妻なんて早く飽きちゃえばって思ったし。
でも旦那だったら、もしかしたらって、思ったし。
上田城の虜51/因果の墓場13
上田城の虜51/因果の墓場13




