戦国BASARA/エロパロ保管庫

しのみて新婚さんいらっしゃい

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やあやあ皆さんこんにちは。
毎度お馴染み実況は真田忍び隊隊長猿飛佐助(新婚三か月)、場所は建設途中の白石城からお送りしています。
…うん、落ち着かないです。
お尻の下にはふかふかした上に綺麗な刺繍の入った座布団、目の前には綺麗な緑色の温かいお茶とお花の形の綺麗なお菓子。
俺ってば忍んでなんぼの下賤の身ですからこんな扱いされると心底困るんですよ。
おかげでぴくりとも動けない。
野の花が活けてある花瓶とか墨痕鮮やかな掛け軸(仏恥義理って何て読むの)とか、背中にデカデカと『仁義』ってついてる陣羽織とか。
もうなんでこんなとこにいるのかと、三か月前の…いやもっと前の自分に問い質したい所存であります。
はあ…と溜め息をついた瞬間、いきなり襖が開いて思わず俺は部屋の隅に逃げちゃいました。
「あらあら……景綱さんはもう少しで戻りますよ?」
お盆の上にお茶のおかわりを載せて現れた女性は片倉さんのおねえさんらしい。
あの竜の姫様の乳母をしていた、というのは昔調べたから知っていたのだが。
なんだか、すごく微笑ましく見つめられている。
「えっと、お喜多…さま…?」
「新婚ですもの。さびしいでしょうねえ」
「は?……あ、いえ!これは違うんです!!」
慌てて知らず握り締めていた布を放した。
びっくりした俺が逃げた場所は片倉さんの陣羽織が掛けてあった場所。
喜多さんには俺が片倉さんの陣羽織にしがみついて恋しがっているように見えたようだ。
「新婚ですもの、さびしいでしょうねえ」
必死の弁解など聞かず、喜多さんはお茶を取り替えてうふふと笑いながら出ていった。
「…こいつのせいだ…」

三か月前、俺は片倉さんと結婚した。
というか気がついたら花嫁衣装を着せられてそのまま結婚させられていたのだ。
確かに俺は片倉さんと寝たけど、そういう仲ではなかったはずだった。
俺はしがない忍びで、片倉さんは伊達の重臣で今は自分の城を建てている最中だ。
寝たのはなりゆきみたいなものだから、俺も片倉さんも惚れたのはれたの一言も言わなかった。
初めて寝た後、なぜか頻繁に片倉さんと遭遇するようになり、なぜか俺に個人的な手紙が来たり、なぜかかんざしとか着物とか野菜が送られたり、なぜか布団の中といわずあちこちで腰が抜けるほど抱かれたりしたけれど。
結婚にまで結びつく事はなかった、と思う。

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