戦国BASARA/エロパロ保管庫

しのみて新婚さんいらっしゃい2

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bsr_e

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俺も片倉さんも仕事があるから滅多に会うことはなく、そのせいもあって俺はまだ結婚したことが信じられない。
もしそういう事があるなら、優秀な忍びの血を残すために同じ里の忍びとだろうと思っていた。
部屋は奇麗に片付いている。
主の性格をよく現わした整然とした部屋。
「…おかしいでしょ俺…」
夫婦水入らずで新居にでも行ってこい、と竜の姫様に言われてここに来た。
片倉さんはまだ未完成のこの城の普請の指揮を取っている。
片倉さんが俺と結婚したって噂になってたらしく、さっきまで入れ替わり立ち替わり見物されていた。
中には忍び風情がとか、貧相な女だとか挙げ句に衆道だとか言われたが、それが普通だろう。
なんだか暖かい目で佐助を眺めたり壊れ物みたいに丁寧に佐助に触る方がおかしいのだ。
「…先に、帰っちゃおうか…」

片倉さんの陣羽織に顔を埋めると、仄かにいい香りがする。
顔に似合わない洒落気を持っているのか、それとも姫様の指図かはわからない。
でも、こういういい匂いを嗅ぐと、ますます俺なんかと結婚するべきじゃなかったと思う。
片倉さんはまだ来ない。
お茶もお菓子ももうたくさん食べたし、あんまり家捜ししてもいけないと思うし。
こと片倉さん関連については何かやるたびに墓穴を深く深く掘っていた事をこの時俺は思いだすべきだったのだ。
「おお…結構重いなあこれ」
『仁義』の陣羽織を羽織ってみると、ずしりと肩に重みがかかる。
長身の片倉さんのふくらはぎまであるそれは畳に引き摺る羽目になり、逞しい身体を包んでいたそれの中で俺の身体は浮いていた。
ずりずりと陣羽織を引き摺りながら、俺は大きな姿見の前に向かう。
こんな大きな、しかも歪みの少ない鏡なんて滅多に見ない。
南蛮と交易がある伊達ならではのものだろう。
ぶかぶかの袖をあげて、崩れた襟を直した。
「…みっともないね…」
男だと思ってた、とはよく言われる言葉だが、こうして鏡に写せばよくわかる。

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