「ザビー様…」
唐突に名を呼ぶ声がしたので、ふと目を覚ました。
ここはザビー城の中の自分の寝室である。
こんな真夜中に一体誰が?
薄闇に包まれた室内では視界がきかないが、ちらりと白いものが見えたので自分の腹の上へと視線を向けた。
そこには薄い小袖を纏った小柄な女性が一人。
丁度、横たわるザビーの腹の上に横座りして乗っていた。
「オー、コンナ時間ニドウシタノデスカ、サンデー!」
毛利元就という名であるが、今は洗礼名を持っている信者だ。
かつては氷の面とまで言われた冷酷非情な武将であったが、入信してからは随分と穏やかになったという。
それはさておき、飛び起きれば彼女を落としてしまう、とザビーは考えどうしたものかと考えた。
とりあえずもぞりと首だけ動かしてその顔を見た。
「…やはり我にはまだ愛というものは分かりませぬ」
何やらとても落胆した様子で、細い肩を落とす。
青白く映える秀麗な顔にキラリと光るものがあり、目をとめた。
「殿方は胸の大きな…その、巨乳を好むとうかがいました」
自分のような痩せた体では愛される資格もないのかと、彼女は自らの胸へと手を当てて大きな溜め息をついた。
確かに起伏に乏しい体型ではあるが、華奢な身体の曲線がはっきりと見える。
彼女が焚き染めている香なのか、仄かに甘い香りに鼻腔を刺激される。
ごくり、と喉が鳴った。
落とさないよう静かに体を起こすと、ザビーは横抱きにして膝の上に乗せる。
「ソンナ事ハナイヨ、大丈夫」
胡桃色の髪を優しく撫でながら、白皙の面を見下ろす。
「ザビー様?」
涙に濡れた長い睫毛を瞬かせてサンデーは小首を傾げる。
「サンデーは十分ミリョク的ネ、ザビーが保証スルヨ!」
そのまま抱えたサンデーの胸へと大きな手が伸びた。
唐突に名を呼ぶ声がしたので、ふと目を覚ました。
ここはザビー城の中の自分の寝室である。
こんな真夜中に一体誰が?
薄闇に包まれた室内では視界がきかないが、ちらりと白いものが見えたので自分の腹の上へと視線を向けた。
そこには薄い小袖を纏った小柄な女性が一人。
丁度、横たわるザビーの腹の上に横座りして乗っていた。
「オー、コンナ時間ニドウシタノデスカ、サンデー!」
毛利元就という名であるが、今は洗礼名を持っている信者だ。
かつては氷の面とまで言われた冷酷非情な武将であったが、入信してからは随分と穏やかになったという。
それはさておき、飛び起きれば彼女を落としてしまう、とザビーは考えどうしたものかと考えた。
とりあえずもぞりと首だけ動かしてその顔を見た。
「…やはり我にはまだ愛というものは分かりませぬ」
何やらとても落胆した様子で、細い肩を落とす。
青白く映える秀麗な顔にキラリと光るものがあり、目をとめた。
「殿方は胸の大きな…その、巨乳を好むとうかがいました」
自分のような痩せた体では愛される資格もないのかと、彼女は自らの胸へと手を当てて大きな溜め息をついた。
確かに起伏に乏しい体型ではあるが、華奢な身体の曲線がはっきりと見える。
彼女が焚き染めている香なのか、仄かに甘い香りに鼻腔を刺激される。
ごくり、と喉が鳴った。
落とさないよう静かに体を起こすと、ザビーは横抱きにして膝の上に乗せる。
「ソンナ事ハナイヨ、大丈夫」
胡桃色の髪を優しく撫でながら、白皙の面を見下ろす。
「ザビー様?」
涙に濡れた長い睫毛を瞬かせてサンデーは小首を傾げる。
「サンデーは十分ミリョク的ネ、ザビーが保証スルヨ!」
そのまま抱えたサンデーの胸へと大きな手が伸びた。