小太郎の脚は、小屋とは別の方向に向いていた。
何処に連れて行こうというのか。…氏政もそれには気づいていたが、もうどうでもよくなっていた。
何処に連れて行こうというのか。…氏政もそれには気づいていたが、もうどうでもよくなっていた。
…好きにすればいい。わしはもう死んだも同然じゃ。
これから、小太郎に何をされようと構わない。
氏政は、恐怖や苦痛に脅え続ける事に疲れきっていた。
氏政は、恐怖や苦痛に脅え続ける事に疲れきっていた。
無力は罪…。わしは今、その報いを受けておるだけじゃ。
わしの無力さゆえに、家臣や領民がどれだけの犠牲を払う事になったのか…。
小田原城領内の様子はわからないが、甚大な被害が出ている事は想像に容易い。
豊臣が温情を持って対処してくれていればいいと切に願うが、豊臣秀吉の親友にして軍師の
竹中半兵衛を討ち取ったという事実からは、それも望めまいと思った。
小田原城領内の様子はわからないが、甚大な被害が出ている事は想像に容易い。
豊臣が温情を持って対処してくれていればいいと切に願うが、豊臣秀吉の親友にして軍師の
竹中半兵衛を討ち取ったという事実からは、それも望めまいと思った。
今頃、わしや風魔を血眼で探しているかもしれん。
だから、見つかる前にこちらから出ていった方が、彼らの怒りも少なくて済むのではないか、と思った。
…もう叶わぬ事だが。
…もう叶わぬ事だが。
小太郎が脚を止めたのは、湯気がもうもうと立つ温泉地帯だった。
小太郎は氏政を岩場に下ろし、氏政の帯を解き始めた。
冷えた身体を、温泉で暖めろと言うのか。
冷えた身体を、温泉で暖めろと言うのか。
…いいじゃろう。忍などその辺に生えている雑草と変わらん。草木に肌を見られて何を恥ずかしがる。
氏政は大人しく寝巻きを脱ぎ、一糸纏わぬ姿を堂々と小太郎に晒した。
小太郎は顔にこそ出さないが、先ほどまで顔を真っ赤にして恥ずかしがっていた氏政とは
まるで別人のような態度に少し驚いている様子だった。
まるで別人のような態度に少し驚いている様子だった。
氏政は、小太郎に一泡ふかせられたのが少し嬉しかった。
…だが、この行為が小太郎の内にくすぶっていた衝動を殊更に煽るきっかけとなった。
…だが、この行為が小太郎の内にくすぶっていた衝動を殊更に煽るきっかけとなった。
小太郎は、氏政の腹部にまいている包帯を取り払うと、傷口ににかわの様な薬を塗りつけた。
傷口が沁みない様にするための、絆創膏のようなモノだろう。
彼が時折見せるこの細やかな気遣いに、頑なな心がぐらつく。
…いや、わしは騙されん。こんなモノはまやかしだ。
傷口が沁みない様にするための、絆創膏のようなモノだろう。
彼が時折見せるこの細やかな気遣いに、頑なな心がぐらつく。
…いや、わしは騙されん。こんなモノはまやかしだ。
何でもない様に、岩場に腰を下ろし、脚からゆっくりと湯に浸かりながら
氏政は小太郎の方をちらりと見て言った。
氏政は小太郎の方をちらりと見て言った。
「心配せんでも、わしは逃げん。逃げた所で、お前の脚からは逃げられんしな。
…まあ、見ていたいのなら、それでも構わんがの。」
…まあ、見ていたいのなら、それでも構わんがの。」
氏政の真意はわかりかねたが、きっともう氏政は抗う事を諦めたのだろう、と思った。
こうして恥じらいも可愛げもなく振舞えば、自分への興味は薄れ
おかしな真似はしないと考えたのかもしれない。
おかしな真似はしないと考えたのかもしれない。
生憎だが、それはない。
氏政は、細身で華奢ではあるが、とても官能的な身体つきをしていた。
うなじは美しく鎖骨もくっきりと形を成し、乳房も大きすぎず小さすぎず、お椀型の綺麗な形をしており
色素がないためか乳首も控えめな薄桃色をしていた。
腰にもしっかりとくびれがあり、臀部も程よく肉がついていて、綺麗な曲線を描いている。
太もも・膝・ふくらはぎはそれぞれ緩やかな線を描きながらも個々に主張している。
うなじは美しく鎖骨もくっきりと形を成し、乳房も大きすぎず小さすぎず、お椀型の綺麗な形をしており
色素がないためか乳首も控えめな薄桃色をしていた。
腰にもしっかりとくびれがあり、臀部も程よく肉がついていて、綺麗な曲線を描いている。
太もも・膝・ふくらはぎはそれぞれ緩やかな線を描きながらも個々に主張している。
月光に照らし出された氏政の肢体を前に、改めて思った。
…自分の下に組み敷かれて、悶え喘ぐ彼女の姿を見てみたい、と。




