濃姫の疑惑の眼差しに何が言いたいのか察した島津は
口元のたっぶりとした髭をちょいちょいと摘みながら
「まぁ、色々あって今はザビーどんの世話になっとります・・・」
(・・・何があったと言うのだ)
あの鬼島津をどうやって味方に付けたのか、その経緯ははかなり興味はあったが
それと同時にザビーの得体の知れなさにも畏怖を覚えた。
(やはり此処で叩かねば・・・)
だがそれにはまず目の前の島津を通らねばなるまい。
だが相手はあの鬼島津。出来ればこのまま逃げてしまいたい。
だが此処でザビー教を叩き潰さねば近いうち織田に牙を向けるだろう。
それだけは避けねばならない。
濃姫は覚悟を決め愛用の拳銃を取り出した。
「ほー、飛び道具か、だがおいはそなもんでは倒せなか!」
島津は自分の身長以上の流さのある大剣を振り上げた床に叩きつけた。
「どっせえええい!」
衝撃波が地面に亀裂を作りながらこちらに向かってくる。
「くっ・・・・・!」
濃姫は高く跳び衝撃を避けた。
濃姫がいた場所は地面だけでなく壁まで無残に崩れていた。
(あの技を喰らえばただでは済まない・・・だが!)
濃姫は攻撃をかわしながらも銃撃で応じた。
(一撃の威力は高いが動きは鈍い。なら!)
突如島津に向かって真っ直ぐに走って来た。
「むぅ・・・おおぉっ!?」
島津が大剣を振り下ろすと同時に濃姫の姿が消えた。
濃姫は大剣が振り下ろされる寸前に高い脚力を活かし
島津の頭上を高く飛び越えたのだった。
その姿は帰蝶の名に相応しくふわりと重みを感じさせない美しさだった。
島津は思わずその姿に見とれてしまったが直ぐに我に帰た時既に遅く
着地した濃姫に背後を許してしまった。
「むむぅっ!?」
「もらったぁ!!」
濃姫は照準を島津の後頭部目掛けて拳銃の引き金を引いた
・・・筈だった・・・
口元のたっぶりとした髭をちょいちょいと摘みながら
「まぁ、色々あって今はザビーどんの世話になっとります・・・」
(・・・何があったと言うのだ)
あの鬼島津をどうやって味方に付けたのか、その経緯ははかなり興味はあったが
それと同時にザビーの得体の知れなさにも畏怖を覚えた。
(やはり此処で叩かねば・・・)
だがそれにはまず目の前の島津を通らねばなるまい。
だが相手はあの鬼島津。出来ればこのまま逃げてしまいたい。
だが此処でザビー教を叩き潰さねば近いうち織田に牙を向けるだろう。
それだけは避けねばならない。
濃姫は覚悟を決め愛用の拳銃を取り出した。
「ほー、飛び道具か、だがおいはそなもんでは倒せなか!」
島津は自分の身長以上の流さのある大剣を振り上げた床に叩きつけた。
「どっせえええい!」
衝撃波が地面に亀裂を作りながらこちらに向かってくる。
「くっ・・・・・!」
濃姫は高く跳び衝撃を避けた。
濃姫がいた場所は地面だけでなく壁まで無残に崩れていた。
(あの技を喰らえばただでは済まない・・・だが!)
濃姫は攻撃をかわしながらも銃撃で応じた。
(一撃の威力は高いが動きは鈍い。なら!)
突如島津に向かって真っ直ぐに走って来た。
「むぅ・・・おおぉっ!?」
島津が大剣を振り下ろすと同時に濃姫の姿が消えた。
濃姫は大剣が振り下ろされる寸前に高い脚力を活かし
島津の頭上を高く飛び越えたのだった。
その姿は帰蝶の名に相応しくふわりと重みを感じさせない美しさだった。
島津は思わずその姿に見とれてしまったが直ぐに我に帰た時既に遅く
着地した濃姫に背後を許してしまった。
「むむぅっ!?」
「もらったぁ!!」
濃姫は照準を島津の後頭部目掛けて拳銃の引き金を引いた
・・・筈だった・・・
(・・・・・・え?)
引き金に引く筈の指がまったく動かないのだ。
いや、全身が金縛りにあったように動かない。
引き金に引く筈の指がまったく動かないのだ。
いや、全身が金縛りにあったように動かない。