まるで氷の様に芯まで冷え切った身体には、温泉の湯はとても熱く感じる。
熱さで溶かされてしまいそうだ。
身体が暖まって落ち着いたせいか、気持ちに余裕が出てきた。
熱さで溶かされてしまいそうだ。
身体が暖まって落ち着いたせいか、気持ちに余裕が出てきた。
「風魔。お前も入らんか?」
「……」
小太郎は「この人は一体何を言い出すのだろう」と思った。
首を横に振ると、氏政は「そうか」とだけ言い残して、湯から上がってきた。
首を横に振ると、氏政は「そうか」とだけ言い残して、湯から上がってきた。
「背のひとつでも流させようかと思うたんじゃがのう。」
背のひとつ…か。小太郎は「氏政は墓穴を掘ったな」と思った。
その誘いに乗じてどうにかしてやりたいと言う気持ちがふつふつと湧いてくる。
その誘いに乗じてどうにかしてやりたいと言う気持ちがふつふつと湧いてくる。
氏政が振り向くと、何処から出したのか、広めの手拭を両手で広げた小太郎が立っていた。
「む、背を流さぬ代わりに身体を拭くと申すか?」
あまりあちこち触られたくはないが、虚勢を張った手前、ここで拒むのも
不自然なので、甘んじて受け入れる事にした。
不自然なので、甘んじて受け入れる事にした。
小太郎は、湯から上がった氏政の濡れた身体を、背後から広めの手拭で丁寧に拭きはじめた。
うなじから鎖骨、乳房、…と、なぞる様に手拭を滑らせる。
うなじから鎖骨、乳房、…と、なぞる様に手拭を滑らせる。
「ふ、風魔…?」
小太郎の手つきが怪しい動きを始めた事に戸惑い始めた氏政を無視して乳房を両手で掴むように拭きはじめる。
手拭越しに、ふっと指が乳首を掠めると、氏政の身体がびくりと跳ねあがる。
「…ぅんっ」
思わず声を漏らしてしまい、氏政は赤面した。
…氏政が身じろぎをしだしても、手の動きを一向に止める気配はない。
今度は無遠慮に指の腹で乳首を苛め出した。
…氏政が身じろぎをしだしても、手の動きを一向に止める気配はない。
今度は無遠慮に指の腹で乳首を苛め出した。
「ああっ!…ちょ…や、やめ…止さんかっ」
氏政はたまらず制止を訴えるが、小太郎は構わず手拭越しに硬く立ち上がった乳首を、親指と人差し指で摘み
擦り出した。
擦り出した。
「くうっ!!」
擦りあげる度に、氏政は切なげな声をあげる。
小太郎も忍である。…戦場で暗躍する事が主だった彼には、あまり必要がなかったが
房中術の心得はあった。女の身体の何処が感じるかも、大体わかる。
その知識を元主君相手に使う事になるとは。
房中術の心得はあった。女の身体の何処が感じるかも、大体わかる。
その知識を元主君相手に使う事になるとは。
ただ小太郎の場合は、他の忍とは違い、忍同士で群れる・馴れ合うという事は一切なかった。
風魔はいつも孤独なのだ。技の習得時でさえ、例外ではない。
風魔はいつも孤独なのだ。技の習得時でさえ、例外ではない。
よくよく考えれば、生身の女を相手にするのはこれが初めてではなかろうか。
……だからか、加減がイマイチできなかった。そして、手加減するつもりも何となくなかった。
……だからか、加減がイマイチできなかった。そして、手加減するつもりも何となくなかった。
小太郎の指使いは、生娘の氏政にとって、拷問に等しい。
無論、氏政がその責め苦に耐えられるはずもなかった。
無論、氏政がその責め苦に耐えられるはずもなかった。
氏政が眼を覚ましたのは、小太郎に最初に連れ込まれた小屋の布団の中だった。




