戦国BASARA/エロパロ保管庫

花魁33

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nozomi

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ゆっくりと、本当にゆっくりと、労わるように政宗殿自身が埋められていった。
俺の唾液で存分に濡らされたそれは、思っていた以上に簡単に侵入する。
ぬるんと、先端が押し入った時、その圧迫感に全身が強張った。
「……っ!」
力めば、辛くなるのは自分だと分かっていながら、強烈な圧迫感に耐えられず身を捩る。
また宥めるような手が、俺の形を確かめるように、輪郭をなぞっていった。
そしてまた静かに、深く押し進んでくる。
全てが埋められた時、ぷつんと、何かを喪失した感覚を覚えた。
息の止まる程の圧迫感は変わらずあったが、痛みはさほどなかった。
失った何かを補うように、政宗殿の熱が埋められている。
そこから火が点いたように、全身が熱に支配される。
身体の内側は、こんなにも熱いのに、静かな、静かな交わりだった。
交わす言葉もなく、嬌声の一つもない、ただ、互いの走る息だけが部屋へ響いた。
じわじわと圧迫感に慣れた頃、政宗殿が静かに動いた。
くちゅり、と水音がして、ぞくり、と甘い感覚が背を駆けた。
「あ…」
初めて漏れた甘い声に、自分で驚いた。
「幸村…」
答えるように、政宗殿が熱を帯びた声で名を呼ぶ。
腰の動きは徐々に速さを増し、俺もいつしか自ら求めていた。
痛みはあった。だが、それ以上に深く繋がれたいという欲求があった。
視界がぼやけて何も見えなかった。周りの音が聞こえなくなる程に、耳の中で鼓動がけたたましく脈打っていた。
繰り返し、繰り返し、引き抜かれ、また押し込まれる。
「あ…あぁ…っ!」
嬌声を押し留める事など最早できなかった。
政宗殿が一際大きく動く。
最後に、身体の奥の奥まで貫かれると、そこで精を放たれた。
ほとんど同時に、身体の中の、何かが外れたように全身に痺れが走る。
自分の身体が自分の物ではなくなるような感覚だった。
乱れた息を整えようと、必死で呼吸を繰り返すと、ゆっくりと五感が戻ってくる。
政宗殿もまた、俺の胸の上に汗ばんだ額を押し付けながら、荒い呼吸を繰り返していた。
しばし言葉も交わさずにそのままでいた。
脈打つ鼓動が緩やかになった頃、政宗殿はゆっくりと自身を引き抜き、ごろんと横に寝転がった。
それに布団を掛けてやり、自分も身体を預けるように添う。
さっきまでは何かを喪ったような気持ちだったが、今は何か満たされたような気持ちだった。

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