戦国BASARA/エロパロ保管庫

夕暮2

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bsr_e

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政宗は手を伸ばすと、いつきの細い体を抱き寄せて、胡坐をかいた自分の膝の上に乗せた。
咄嗟に状況を掴めずに、ぱちぱちと大きな瞳を瞬かせていたが、いつきはすぐに顔を赤らめるとじたばたと暴れだした。
「まだ明るいだ…」
「ん、何だ、そんな事を気にしているのか?」
お日様が、と言い訳しようとするいつきの頬に口付けながら、政宗は細い顎に手をかけた。
「…それに夕飯もまだ食べていねえだ」
いつきの言葉に反応するように彼女の腹がきゅうっと鳴った。
二人は顔を見合わせ、しばし固まる。
「Ha…お前らしいな」
何だか気が削がれたぜ、と呟き、政宗は手を離した。
「あお…」
「俺の名前は『青いお侍』なんかじゃねえぜ、いつき」
「う……」
指をぐりぐりと弄りながら、いつきは政宗の名を呼ぼうとしているが、どうも最後の一歩が踏み出せない。
「…焦りすぎたか、俺も」
ふう、と溜め息とついた政宗はいつきの頭に手を置いた。
思案する素振りを見せ、何かを思いついたのか、彼女の顔を覗き込む。
「それじゃあ、夜にお前の所に行こうか」
「へっ!?」
「……喉が嗄れるまで俺の名前を呼ばせてやるよ」
それなら夕餉の後だし問題ないだろう、と意味深に笑う。
「ま、ま、待つだ…それは……」
「明日は休みだ、少しばかり遅く起きても構わねえぜ?」
長い腕でいつきの細い体を抱きすくめて捕まえると、政宗は果実のように赤くそまった耳朶を甘く噛みながら囁きかける。
そのまま政宗の手がいつきの着物の袷に触れようとした時、不意に背後から声がした。
「…政宗様」
ぱっと手を離すと、政宗は忌々しげに後ろを振り返る。
障子の向こう、正座して控えていた片倉は十分に間を置いてから入ってきた。
「夕餉の支度が整いましたので呼びに来たのですが…」
「OK,すぐに行くぜ」
「くれぐれも遅れませぬよう」
ぴしゃり、と障子を閉めると、足音が遠ざかっていく。
「さあ、飯を食いに行くか」
いつきに差し伸べられた政宗の手は温かかった。

(とりあえず終わる)
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