どうしてこんな状況になったのか、どうしても思い出せない。彼女に出会うたびに
口説いていたのが功を奏したのだろうか? それとも誰かからの贈り物か?
しかし、そんなことどうでもいい。
「しょ、職人が来るまでの一時凌ぎだ! 勘違いするな!」
かすがが目の前にいる。これだけで顔が緩むというのに、
彼女は俺の右手を自ら両手で握って、自分の柔らかな胸に押し付けているのだ。
こんな夢のような状態では、これに至るまでのことを思い返す余裕もなかった。
「……なんて言ってるけどさ、かすが。かすがの心臓、かなりドクドク脈打ってるよね」
「うっ、うるさい……!」
俺の言葉にかすがは顔を赤らめ、わざとかどうかは分からないが、
更に俺の手を胸にぎゅうぎゅうと押し付けてくる。たまらない弾力だ。
「私はただ、謙信様とこのスレのために――ッ!」
かすがの言葉が途切れたのは、俺が途中で彼女と唇を重ねたからだ。
一瞬驚いて抵抗しようとしていたが、すぐに俺の舌にあわせて唇を開いた。
進入をゆるされた俺の舌は、自由にかすがの口内を這いまわる。そしてかすがの舌を見つけ、
掬い上げるように絡ませた。
「ん、んん……っ、っは」
唇を離したあとかすがは、潤んだ瞳でこちらを見た。
俺の手を握っていた手からは力が抜けて、ただ添えているだけになっている。
「かすが。この続き……したい?」
耳元で囁くように問いかけると、かすがは物欲しそうな目で俺を見ながら首肯した。
口説いていたのが功を奏したのだろうか? それとも誰かからの贈り物か?
しかし、そんなことどうでもいい。
「しょ、職人が来るまでの一時凌ぎだ! 勘違いするな!」
かすがが目の前にいる。これだけで顔が緩むというのに、
彼女は俺の右手を自ら両手で握って、自分の柔らかな胸に押し付けているのだ。
こんな夢のような状態では、これに至るまでのことを思い返す余裕もなかった。
「……なんて言ってるけどさ、かすが。かすがの心臓、かなりドクドク脈打ってるよね」
「うっ、うるさい……!」
俺の言葉にかすがは顔を赤らめ、わざとかどうかは分からないが、
更に俺の手を胸にぎゅうぎゅうと押し付けてくる。たまらない弾力だ。
「私はただ、謙信様とこのスレのために――ッ!」
かすがの言葉が途切れたのは、俺が途中で彼女と唇を重ねたからだ。
一瞬驚いて抵抗しようとしていたが、すぐに俺の舌にあわせて唇を開いた。
進入をゆるされた俺の舌は、自由にかすがの口内を這いまわる。そしてかすがの舌を見つけ、
掬い上げるように絡ませた。
「ん、んん……っ、っは」
唇を離したあとかすがは、潤んだ瞳でこちらを見た。
俺の手を握っていた手からは力が抜けて、ただ添えているだけになっている。
「かすが。この続き……したい?」
耳元で囁くように問いかけると、かすがは物欲しそうな目で俺を見ながら首肯した。