二人は目当ての団子屋までくると店の外にある
大通りに面するように置かれた長椅子に適当に腰かけた。
馴染みのある店の看板娘が顔を出すと茶と団子を頼む。
「あと蓬とみたらしを帰りに包んでいただけますか?
土産に持ち帰りたいのですが」
「はい、かしこまりました」
大熊がにこやかに店員に注文が終わると
店員もにこりと笑い、店内へと戻って言った。
「・・・で、本当の目的は何ですか?」
佐助は二人だけになると用件を切り出した。
「目的・・・と言いますと?」
「とぼけないでくださいよ。アンタ程の人がお供も連れずに
呑気に観光に来た訳じゃないだろ?
で?本当はどんな用事で来たんですか?
真田の旦那にも聞かせられない事?」
佐助は質問した・・・が、大熊は答える事なくにこやかな表情は崩さない。
やや間があって店員が団子と茶を持ってやって来た。
大熊はここに置いてくださいと促し
店員は茶と団子を置いてまた店内へと消えた。
大通りに面するように置かれた長椅子に適当に腰かけた。
馴染みのある店の看板娘が顔を出すと茶と団子を頼む。
「あと蓬とみたらしを帰りに包んでいただけますか?
土産に持ち帰りたいのですが」
「はい、かしこまりました」
大熊がにこやかに店員に注文が終わると
店員もにこりと笑い、店内へと戻って言った。
「・・・で、本当の目的は何ですか?」
佐助は二人だけになると用件を切り出した。
「目的・・・と言いますと?」
「とぼけないでくださいよ。アンタ程の人がお供も連れずに
呑気に観光に来た訳じゃないだろ?
で?本当はどんな用事で来たんですか?
真田の旦那にも聞かせられない事?」
佐助は質問した・・・が、大熊は答える事なくにこやかな表情は崩さない。
やや間があって店員が団子と茶を持ってやって来た。
大熊はここに置いてくださいと促し
店員は茶と団子を置いてまた店内へと消えた。




