戦国BASARA/エロパロ保管庫

落英10

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bsr_e

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小十郎は、些か乱暴に半兵衛の髪を掴んで振り向かせた。
半兵衛は、もう絶頂を迎えているらしい。きつい双眸も、厳しい口元も、別人のように艶め
いて緩んでいた。
こんな顔は、きっと一途に想う男以外には、見せたことはないだろう。
小十郎は、今、半兵衛の脳裏に浮んでいるであろう男を思い、その男の影を吹き飛ばそうと、
律動を激しくした。

例え、策略絡みでこの肉体を他の男に開いても、あの仮面をつけた冷たい目のまま男を見つ
めているのだろう。

激しい愉悦に崩れ落ちそうになる体をしっかりと抱きしめ、小十郎は憎いのか、愛しいのか
わからない体の奥に、熱く濃い精を放った。




床に擦れたのであろう頬を指で撫で、小十郎は人形のように力のない体を抱きしめていた。
男の精と自分の蜜とで汚れた秘口を、小屋にあった有り合せの布で清めてやり、腕の縛めも
解いてやった。
縄の後が、くっきりと腫れて赤くなっている。

抱いている最中に、自分でも覚えていないような手荒なことをしたらしく、半兵衛の体には
あちらこちらに痣が残っていた。
勿論、小十郎が吸い上げた痕も、多い。

まだ、抱き足りないような火照りがあったが、小十郎は半兵衛の身仕舞いを整え、あらため
てこの敵将をどう扱うか、頭を抱えた。
白い花を踏みにじるように、我を忘れたかのように、手篭めにしたのは事実だった。
敵将とは言え、女人をこのように扱ったのでは自分の矜持も揺らぐ。
矜持というのも、憚られる。

殺すか、解き放つか。
殺すことはできない。
もう、殺せない。

では、解き放つのか。
解き放てば、もう二度とこの腕の中の重みを感じることはできなくなる。
戦装束の下の円やかな体と、仮面の下の悲しげな瞳。

「…俺としたことが……馬鹿なことを…」


落英 終
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