戦国BASARA/エロパロ保管庫

長政×市

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集
浅井長政にとって、正義より重いものは存在しない。正義を信ずることこそ正義である。
正義なくして己が己たりうる所以を語る術はなく、また正義のためにこの世の悪を余さず滅ぼすことこそ日の本を平定する最良の手段だと彼は信じていた。

そんな長政のもとに織田家より嫁してきた少女がいる。
織田信長の妹、名をお市。


――気に入らぬ。
市の顔を初めて見たとき、長政は思った。
それは床に入るべく市と向かい合った今も変わらない。
薄明かりの中、目に映る女の姿は浮世離れしたたおやかさで、しかし凄絶な禍々しさをも放っていた。
市の伏し目がちな目の奥には、媚びるような光と計り知れない深淵が揺れていて、肌は蝋の白さ、長い黒髪はぞっとするほど艶やかに匂い、吐き出す吐息すら病的な美しさを周囲に撒き散らす。
抑揚のない声は、男を絡めとる甘い響きと亡者の嘆き声をともなって空気をふるわせる。
生きながら死んでいる――いや、死にながら生きているような、退廃的な雰囲気を漂わせた少女だ。
同時に、自分の妖しい美貌を自覚している女でもある。
――これが私の妻となる女なのか。
――織田信長という巨悪に対しての牽制、そういう意味での政略結婚。しかし……
「長政……さま?」
市がしなを作るように身をかがめ、上目遣いに長政の顔をうかがった。
「市、だよ? 長政さま……」
総毛立つほど甘い声。
長政がいつまでも無言のまま、触れようともしないことに当惑しているような口ぶりで、そっと青白い手を伸ばして長政の膝に触れた。
歳若い少女でありながら市の挙動は手錬ていて、男を誘う手段を熟知している。
「恐ろしい女だ」
「……え? ……あっ……」
長政は触れてきた市の手首をつかんだ。その肌は吸いつくように柔らかく、冷たい。
死人めいた冷たさに長政は驚きよりも不浄さを覚え、汚いものを扱うかのように打ち捨てた。
「色香をもって私に擦り寄るとは。女と言えどもしょせん魔王の血族か、恥を知れ!」
市は戸惑うように瞳をふるわせながら長政を見た。
長政×市2

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー