戦国BASARA/エロパロ保管庫

伊達×愛姫 11

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bsr_e

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 障りのない範囲で愛を動揺させられる、唯一で確実な手段がこれだ。舌を入れたら泣くかもしれない、
自分は冷静で冷徹な判断を下せている、こんな俺はやっぱり奥州一coolだろうななどと思っていた。
「kissは知ってても、初めてでやり方知らなかったんだろ? 目閉じろ」
「はい、政宗さま」
「口までそんなに閉じんな。軽く開いて……目も、ぎゅってするなよ。口塞がれたって鼻で呼吸できるっ
てこと忘れるんじゃねぇぞ」
「はい……」
 指示通りの顔を作った愛に、政宗は口の中の唾を飲み込んだ。そして左目を開いたまま、自分の激しい
鼓動は聞こえないことにして、上から覆い被さるように唇を重ねた。
 最初よりも愛の唇が熱くて、だが柔らかさは同じだから、溶けてしまうのではないかとありえない想像
をすると、にわかに胸へ痛みが奔った。正体不明の疼痛と、依然として騒ぎ続ける心臓の音に戸惑いつつ
も、愛の顔が見たくて顔の位置を入れ替える。
「……んっ」
 一瞬離れた唇から愛の吐息が漏れ、その艶めいた音質に政宗は瞠目した。
 ガキの癖にやらしい声出してんじゃねぇぞテメェ。なんなの? 犯されたいの?
 そう言ってやりたいのに、柔らかい唇から自分の唇が離れたがらない。ぴったり瞑った睫毛を至近距離
から睨んで、内心で罵声を浴びせるのが精一杯。
 脈打つ心臓が耳まで移動したかのように、うるさく鳴り騒ぐ。おまけに血液の巡りが良くなったせいか、
どうもおかしい。下半身の一点めがけて血が集まってきている。
 Why? 半勃ち? No... ちょうど溜まってんだ愛は関係ねぇ、童貞じゃあるまいしcool になれよ。
 自分に言い聞かせながら、政宗は愛を恨めしく見つめた。目を閉じたら負けるような気がして、まばた
きもせずに見入った。
 桃色に染まった目元も閉じた目も、可愛すぎてむかつく。いい匂いがしてむかつく。そう思いながら、
政宗はいきり立った性器を宥めるため、頭の中で必死に般若心経を唱える。聞こえていたのは自分の心臓
の音だけ、他の感覚は唇に集中していた。
 だから、片倉家の姉弟が廊下を引き返してくる足音は全く聞こえておらず、舌を入れる機会は次回を待
たなければならぬ結果となったのだった。
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