戦国BASARA/エロパロ保管庫

躑躅

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momo

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松永の妾な毛利にちょっぴり萌えたので短文投下。

  • 松永がにょた就にこれこれこう。
  • やっているだけ
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………………
小さく息を付き、夕暮れの庭へと目を向けた。
肩のあたりでばっさりと切り揃えられた胡桃色の髪が揺れる。
鮮やかな色合いで若草の地に色とりどりの花を織り込んだ小袖は、小柄な彼女に良く似合っていた。
紅いつつじの花が水に映る様が視界に入り、ふと歌を口ずさむ。
「岩つつじ……岩根の水にうつる火の」
そこまで詠んだ所で背後に気配を感じると、彼女は黙り込んだ。
「……影とみるまで眺めくらしぬ、か。卿は見掛けによらず詩歌の才があるようだ」
やはり大江の血であろうか、と男は口元に薄く笑みを浮かべながら近付いてきた。
「何用ぞ」
くるりと振り返った白皙の面には一切の表情はなく、かつては氷の眼と恐れられた琥珀の瞳には何の光も映っていなかった。
「卿がどうしているのかと気になって立ち寄っただけだが」
「随分と暇をもてあましておるようだな、松永」
ふ、と微かに唇を緩め、再び視線を庭へと向ける。
「国が……いや、西海の鬼が恋しいかね、元就公」
相変わらず素っ気無い態度を取られ、苦笑しながら松永と呼ばれた男は元就の横に座った。
「何故、そう思わねばならぬ」
ほんの一瞬、彼女の顔に走った動揺に、男は更に笑みを濃くして顔を寄せた。
「随分と懇意にしていたとの噂を聞いたのでね」
「貴様には関係なかろう」
そのまま腕を伸ばして、胡坐をかいた己の膝の上に元就を抱き上げる。
「いや、そういう訳にもいかないな」
細い顎を捕らえると、女のものにしては薄い唇へと触れる。
「卿が私のものである以上、他の男に心を残しているのは不愉快でね」
「我に心などない」
「ああ、確かに卿は何も持たない。そう思っていたが」
痩躯を床へと押し倒しながら、松永は元就の腰帯へと手を伸ばす。
器用に着物を緩めながら、白い肌へと触れていく。
元就は何の抵抗する事なく、ただ黙って相手の所業を眺めていた。
男の手と舌が肌をなで、時には吸い付き、快楽を引きずり出していく。
だが、彼女は相変わらず能面のごとき無表情である。
「興が乗らない宴は苦手かね」
乳房を弄りながら、松永は短い髪の間から覗く小さな耳朶へと歯を立てた。
「んぅ」
きゅ、と強めに乳首をつね上げられ、短く声を上げる。
「……するなら早う致せ」
微かに震える気丈な声音。
「もう少し色気のある言葉で誘ってくれないかね」
肉の薄い脇腹をそろりと撫でながら、声を抑えて笑い、松永はほっそりとした両足を開かせた。
とろりと蜜を零しながら、ひくりと蠢く秘所を晒すように、更に足を持ち上げる。
「これならば良く見えるだろう?」
袴を緩めて己の屹立する逸物を取り出し、わざとらしくゆっくり挿入する。
「は、……っ」
じゅぷり、と十分奥までおさめると、押さえつけた小柄な体がぴくりと跳ねた。
「吸い付いてくるほど、私が恋しかったのかね」
ゆるゆると動かして緩慢に刺激しながら、元就の熱を半端に煽り立て、苦悶に歪む顔を眺める。
「……馬鹿な、ことを」
「では、彼の事でも想っていたのかね?」
「違うと、言うた筈よ」
「やはり卿は薄情だ、あれほど情を交わした相手もすぐに忘れる。そうではないかね、西海の鬼」
松永はそう言って、襖へと視線を向けた。
つられて元就が顔を向けると、目の前で開いた襖の向こうに元親がいた。
三好三人衆といったか、松永の部下が構えた槍で動きを封じられているらしい。
「何故……あぁっ」
じっとこちらを見詰める瑠璃紺の隻眼と目が合った。
松永の動きが激しくなり、先程までの緩やかな刺激とは比べ物にならないそれに翻弄される。
見られている、という意識が更に羞恥心を煽り思考が止まる。
娼婦のように体を開き、男に抱かれる様を、よりによって彼に見られるとは。
「は、あぁっ、あ……んんっ」
何かを言わねば、と思いながら、松永に口を塞がれ、舌で口腔を犯される。
松永の容赦ない攻めを受け、一気に絶頂へと達した。
茫洋とする思考の中、どくりと胎内に精を放たれたのを感じ、ふるりと肩を震わせた。
どさり、と抱え上げられていた体が開放される。
「どうかね、気分は」
覗き込んでくる松永の声だけが妙に大きく聞こえた。

(了)
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