彼の言葉に、元就は思わず身構えた。
種の形状に関しては思い違いもあるものだろうと合点がいった。その後、何と言った?この男は。
脳内で反芻して、その様子を思い描いて。そこで初めて元就は、身の危険を感じた。全身の産毛が立ち上がった気がした。
自分の決めた覚悟の、何と甘いものだった事か。
指を差し込まれて痛む場所に…その上、指よりもっと太くて長い物を?
揺さぶって刺激を与えて?
…種でも、痛くてたまらなそうだと思っていたのに?
元就は脚に力を込め、かかとを蹴ってこの場から離れようとした。無理だ。逃げなくては。
が、あっさり肩をつかまれ捕らえられた。
「見くびるな、だったな…?」
男がにやりと笑った。禍々しくもある。
「に、」
いけない。元就はなんとか無意識の内にこぼれそうな声を押し込めた。
(にいさま、にいさま…!たすけて、怖い)何とか平常心を取り戻そうと、手を右耳に伸ばそうと持ち上げる。
そこにある、兄の化身――と、元就が思い密かに大切にしている物――に触れようとした。
が、そうとも知らず、元親がしかとその手首を握った。
打って変わって、人懐っこい笑顔で言った。
「安心しろって。無理矢理はしねぇからよ。ちゃあんと、お前のも慣らしてからにすっから」
その方が俺も楽しいしよ。言って、ひょいと元就を抱きかかえ立ち上がった。
脚をばたつかせる元就を無視して、布団の上に置いた。
種の形状に関しては思い違いもあるものだろうと合点がいった。その後、何と言った?この男は。
脳内で反芻して、その様子を思い描いて。そこで初めて元就は、身の危険を感じた。全身の産毛が立ち上がった気がした。
自分の決めた覚悟の、何と甘いものだった事か。
指を差し込まれて痛む場所に…その上、指よりもっと太くて長い物を?
揺さぶって刺激を与えて?
…種でも、痛くてたまらなそうだと思っていたのに?
元就は脚に力を込め、かかとを蹴ってこの場から離れようとした。無理だ。逃げなくては。
が、あっさり肩をつかまれ捕らえられた。
「見くびるな、だったな…?」
男がにやりと笑った。禍々しくもある。
「に、」
いけない。元就はなんとか無意識の内にこぼれそうな声を押し込めた。
(にいさま、にいさま…!たすけて、怖い)何とか平常心を取り戻そうと、手を右耳に伸ばそうと持ち上げる。
そこにある、兄の化身――と、元就が思い密かに大切にしている物――に触れようとした。
が、そうとも知らず、元親がしかとその手首を握った。
打って変わって、人懐っこい笑顔で言った。
「安心しろって。無理矢理はしねぇからよ。ちゃあんと、お前のも慣らしてからにすっから」
その方が俺も楽しいしよ。言って、ひょいと元就を抱きかかえ立ち上がった。
脚をばたつかせる元就を無視して、布団の上に置いた。
愛する兄も妻にした事だ。可愛い妹も乗り越えたのだ。
しかし、しかし。
しかし、しかし。
(にいさま、ごめんなさい。松寿がばかでした。松、松は強い子だったね、えらいね。…私は無理かもしれない)
「よ、寄せ。長曾我部…早まるな」
「早まってねぇよ。あー、やっぱ可愛いなぁ、お前。そやって怯える顔がまたそそるってのもわかってねぇんだよな?」
「下衆が…!」
「早まってねぇよ。あー、やっぱ可愛いなぁ、お前。そやって怯える顔がまたそそるってのもわかってねぇんだよな?」
「下衆が…!」
抱きすくめられ軽々と体を反転されると、目の前に鏡があった。最初に目が付いた山百合の模様の姿見が。
震える自分自身の、白い裸身が映っていたのを元就は確認した。して、しまった。
震える自分自身の、白い裸身が映っていたのを元就は確認した。して、しまった。




