幻ノ影ニ淀ム輪廻

(マボロシ)(カゲ)(ヨド)輪廻(リンネ)


平穏と不穏が繰り返される物語

終わりなき未来に希望はあるのか

運命はまた廻(めぐ)り廻(まわ)る

それはまるで、

陽炎に歪む幻影のように―――――


登場人物









ログ


+ ...


―――――― " 淀んだ物語の死後、静寂に包くるまれた白紙の頁は生き返るような活気の良い産声を奏でる " ―――――――

いつの時代かは定かではない。

ここは何も無い世界。荒廃しているようで、何処か神々しさのあるような奇妙な世界だ。

"無"が広がるこの空間は、果たして「すべて」が生まれる前の過去なのか…あるいはその「すべて」を失った未来なのか。

色と形を失った世界。生命や物、空気や音、光と影…あるべきものが何処にもなく、空と大地だけがそこにはあった。

もっとも、"すべてが画一化された世界"で、それが空と大地だと判別するにはいささか滑稽にも思えるが…それらの狭間に迸る境界線の隔たりによって、空と大地が必然的に生まれてしまったのだろう。

そんな何も無い世界に、一つの「かげ」が在った。「かげ」は人の形をしていた。その人は男の姿をしていた。その男は碧の瞳をしていた。

際限ない世界の果てを見据えるその碧の双眸には何が映っているのか。音も光も、影すらも無いの空間の中で、男は何を考えているのだろうか。

男は、太陽が存在しないはずの明るい空に掌を突き付ける。そして、雲も星もない、ただそこに広がる無色の虚空を掴んだ。

眩しそうに、何処か虚ろで儚げな目をしていた。色の無い世界で唯一輝きを帯びた碧の瞳の内にある光ですら、彼にとっては虚無でしかないのだろう。

一切の無い空間の中に閉じ込められると、果して自分が息をしているのか、声を出しているのか…いや、そもそもそこに自分が存在しているのかさえ分からなくなる時がある。

男が自分の存在を認知しているのかどうかは分からない。

明るいにも拘らず暗闇の中で手探るように、覚束ない足取りで、時に目を泳がせながら、更には唇を震わせて、"無常"の中で悶え苦しむ様に呼吸を荒立たせていた。

眶(まなかぶら)から透明の涙が滴り頬を濡らす。雫は頬より地に落ち弾け飛んだ。影が出来た、一瞬で消えた。光が舞った、一瞬で消えた。

もはや自分で生み出したものですらこの世界には残らない。



男の声「ウップ…!うぇ…っ、だ、誰かぁ…っ!!誰か、近くに誰かいないかぁ!?助けてくれぇ…ッ!!(昨日カズネ達のいた湖の中央で男の助けを呼ぶ声が聞こえる) 」
カズネ「あ… 誰かが 溺れ…!むぐぅッ…(湖に飛び込み、遅くぎこちない泳ぎ方ながら助けようとする) 」
三毛猫「(男の声がした方向へ走っていった) 」
リヴェンヂ「!?おい!カズネ!? 」
三毛猫「(猫なのに泳いで男性の所へ行って登った) 」
漆黒の騎士「………(鎧兜を身に纏っているので水場には一切入れないため、見ているだけ) 」
男の声→首だけの男「ウップ…!……む、プハァ…助かったぁ…!(カズネが近づいてよく見ると、その正体はなんと首から下がない生首の男だった。意識は見ての通りあるものの、切られたと思われる箇所からは驚いた事に血が噴出していない) 」
カズネ「首だけ…!? それに 生きて・・・ とにかく ひどい傷… すぐに手当てを… …!!(動揺しつつも首だけの男を抱え、湖に潜り焼夷弾をやり過ごす) 」
カズネ「いや 傷じゃない これは 切り口…? でも 何で…血が・・・ 」
首だけの男「むむぅ…忝い…!(抱えられて) 」
首だけの男「しかし、本当に助かった…ありがとう、お譲ちゃん。…グヌヌ…おのれ、あの『七神衆』め……っ 全部、何もかも、あいつのせいだ…っ!(独り言) 」
漆黒の騎士「……首のみが生かされたのか。いや、それは有り得ぬか。 」
リヴェンヂ「首だけとは昨日に続いて嫌な空気が漂うもんだ…!」
カズネ「い 一体 どうしたの…?何で そうにもなって 生きているの… それに 今の 追っ手は…(湖の外に) 」
リヴェンヂ「七神衆?また、あのカオスメイドの残党共のことか? 」
首だけの男「むむむ……信じる信じないもお前たちの勝手だが、私は政府の兵だ。最近、頻繁に勃発する人体のバラバラ事件について街で調査をしていたのだが……道中で何者かに襲われ、気がついたら私も――――それに巻き込まれてしまったのだ。 」
漆黒の騎士「…フ……(首男の話を聞いて) 」
カズネ「政府の…? でも ばらばらにされても 生きている… それは 何で…なの… 不思議で 少し不気味 」
リヴェンヂ「なるほど……で、その七神衆の誰にやられたんだ? 」
首だけの男「私が聞きたい位だ!奇怪過ぎて、自分の体と言えど気味が悪くてこの上ない!だが……本当に、本部でも街でも、その詳細は明らかとなっていないのだ。故に、過去最大の謎に包まれた大事件なのである…。そう、だが、私は、犯人が誰なのか…それを見破る事が出来たのだ。 」
カズネ「そう なの… 政府 バラバラ …一体 何が…関係するんだろう 」
首だけの男「犯人は、一度滅びたはずの組織の部隊―――――『混沌神下七神衆』。私をこんな目に遭わせた奴が所持していた刀の柄に付いていたアクセサリーを見たら…そのマークが刻まれていたのだ。 」
リヴェンヂ「おまけに首だけっていうのに生きてるっていうのも気になる所だ…… 」
リヴェンヂ「2,3年前にカオスメイドが率いたと言われてるらしい?しかし、それだけ情報だと誰なのかわからんな 」
首だけの男「政府の人間として…お前たちにも注意しておく。いや、警告だ。七神衆を名乗る輩には気をつけろ。正直、私のように生き地獄を味わせる訳にはいかない。今日の事は深く礼を言いたいが、この様ではな…。ひょぃ(カズネから飛び降りる) 」
リヴェンヂ「頭に入れておく…… 」
首だけの男「そうだ、奴等は既に壊滅しているし…あれ以降復活したという事実を聞いたことがない。だが現に今、その幹部の集団のみが復活したのだ。2年の間に…。 」
漆黒の騎士「フ……混沌神下七神衆か。 」
リヴェンヂ「なるほど……まるで、ア○ブレラだな? 」
カズネ「幹部の 集団… 一体 何を企んで… 大きな 酷い事が 起こる前に なんとかしないと・・・ 」
リヴェンヂ「とはいえ、簡単にはいかないとだろう?今の俺じゃロクに戦えんしな 」
首だけの男→ドンモルガン「自己紹介が遅れたな、私は政府軍軍曹、ドンモルガンだ。今回の人体バラバラ事件の真相を追っている役員だ。今日の事は、くどいようだが…何度も礼を言おう。いや、この体では言い足りない位だが…!またお前たちと会う日が来るかもしれない。では、くれぐれも道中は気をつけてくれたまえ…。(顔を転がしながら茂みの中へと去っていく) 」
リヴェンヂ「……さて、次から次へと新たなる問題が出てくるな 」
カズネ「うん ドンモルガン… 何だか… とても 不思議な人だった それに… 何か また 大きなことが 動きそうな気もする 」



カズネ「…。(静かにしている) 」

夜空からぽつりぽつりと、季節外れの雪が降る…

×××「コツ……コツ……(雪の降る中、暗い夜道から姿を現す) 」
カズネ「あ… 雪 以前にも こんな事 あった… 」
×××「(黒コートやシルクハットに雪が重なっていて、ずっと雪に当たっていたと思われる)……世界は春か…。(独り言を呟き) 」
氷冬「わあ…♪雪だぁ~♪(いつの間にかカズネの傍にいて、雪を見てはしゃいでいる) 」
カズネ「暖かいのに 雪 降ってる… やっぱり 可笑しい… (雪を触る) 氷冬 雪 すきなのね 」
氷冬「まあ…ね。雪女だもん…逆に温かいのはあんまり好きじゃないし、夏みたいに暑いのは本当に無理。(苦笑) 」
×××「(カズネたちのいる個所とは違う辺りを見渡している)……キラ…(その時、背負っている刀の柄に付いたアクセサリーが雪に反射して輝く) 」
俊「ああああ・・・寝すぎた・・・。(工房から出てくる) 」
カズネ「雪女… でも 夏には みんなを 涼しく してくれそう…かな あの人は …?(アクセサリーの反射光で気付く) 」
カズネ「俊 こんばんは 見て…雪 降ってる 」
氷冬「……?(ふと×××の方を見ると所持している刀に目を惹かれる)そう…なら、ちょっと安心、かな…?(微笑) 」
俊「ん・・・?降ってるな、季節はずれ・・・ってヤツか?何かインスピレーションを得れたらいいなぁ。(空を見上げる) 」

空気は生暖かい…だが、雪はどんどん降り積もっていく。溶ける事を知らず、まるで冬の時のように…。

カズネ「この雪 暖かい… だんだん 積もってきた まるで 冬の 雪景色 」
×××「……?(カズネと氷冬の二人に気づく)…どうした、こいつが珍しいのか?(背負っている大きな刀を親指で指し) 」
俊「今目覚めたばっかりよぉ・・・ねむっ。(目を擦る)うわっでけぇ・・・。(×××の刀を見て) 」
カズネ「その刀 にも 何か 特殊な気 ある そう…感じた 」
氷冬「どうせならずっと振っていてくれたらいいのに……なんてね、それじゃあ私以外の人が困るよね。 あ、うん…剣士故が好奇心で、人の刀を見ると…つい惹かれちゃって…。 」
剣魔と謳われた男「……雪か。(倭刀というものを所持している) 」
俊「主に俺が困るっ!(←こいつ寒がり) 」
カズネ「氷冬は 本当に 刀…好きなのね 私の刀… 刀といえないほど 変わってる けど… うん 雪…驚いた 」
マリオ「 オーイエーヤァー!(俊を爆炎で全快) 」
×××「(背丈ほどもある大きな刀を背から外し、前に持ち出す)…そう、お前には感じるのか。…剣士なら尚更、その癖は一生直せねえだろうな。俺もだ。お前の刀…いつか俺が持っていたのにそっくりだ。 」
氷冬「うん、好き…大好きなんだ。(微笑)え……?(×××の発言を聞いて少し驚いた表情を浮かべる) 」
俊「変わっててもいいじゃないの!それがカズネの刀さ!(サムズアップ)ヒャァ!炎だぁ!(マリオファイナルを食べる) 」
剣魔と謳われた男「…さて、余興を始めるとしようか。(倭刀を×××に向け) 」
×××「止めておけ。“お前じゃ相手にならない”。(男にそう言い、刀を背に納める)気にするな、こちらの話だ。(柄の先端に付いたアクセサリーに、何らかの紋章が刻まれている。太陽と月を合わせ、その間に謎の模様が刻まれた球体が6つ…) 」
カズネ「変体刀 だけど そう…なの かな  凄い 自信なのね その 模様は… 」
剣魔と謳われた男「剣士たるものが、臆したか。…その背中は飾りか。 」
俊「変体刀と言えど「刀」が付いてるから刀なんだよ!・・・多分。(ボソッ) 」
氷冬「ん、ふーん……?(アクセサリーに気づき、きょとんとした顔でそれを見つめる) 」
カズネ「俊は 良いと思った 研究対象 多い… 」
カズネ「うん そう…だと良い 」
×××「(勝手にほざいていろとでも言うような冷たい眼差しで男を見た後、空に目をやる)……模様…ああ、これか。あまりお前ら民間人が目にしていいモノではない―――――――― 」

ザッザッザッザッザッ……!!!(突如カズネたちの元へ白服の連中が駆けよって来る)……ザ…ッ…(その中から一人の男が、 に歩み寄っていく)

剣魔と謳われた男「フッ……次なる刃の錆を、さがすとしよう。(降雪に紛れて姿をくらましていった) 」
氷冬「どういうこと…?……!(白服の連中等を見て身構える) 」
カズネ「何か… 秘密の 模様 なのね… …?(白服の連中を見て) 」
ガーレット「私は政府軍本部大佐、ガーレット!(×××に甲高い声で) 」
×××「……政府の人間か…。何か用か…。 」
カズネ「ガーレット… 政府軍 なの… (変体刀 持っている人 殺している シャルが 言っていた) 」
ガーレット「ッ…恍けても無駄だ。――――『混沌神下七神衆』が一人、「グレジガッタ・N・キセル」!!貴様の身柄を…拘束する…っ!! 」
氷冬「政府…あれが、噂に聞く大きな組織の一つ…。…混沌神下、なんとかって……なんだろ?(傾げる) 」
×××→キセル「……。(その言葉に動じず、ただ無言で立ち尽くしている) 」
カズネ「あの人 狙っているの… 」
カズネ「混沌神下七神衆 の一人… あの人が… 」
ガーレット「ただちに奴を捕らえよっ!!(キセルを指して兵に命令する) 」
政府軍兵士『はっ!!ザッザッザッザッ…!(キセルを囲むように移動し、刀・拳銃等を構える) 」
キセル「………クイ (右の手首を軽く上へ捻る) 」
カズネ「あっ 囲まれた 絶体絶命… それとも… 」

―――――ズ…ズズ……ッ…―――――ズッゴゴゴゴゴオオオオオォォォォォーーーーーン……ッッ!!!!!(キセルが手首を捻った途端、大地が小刻みに大きく揺れ始め…地面から巨大な岩の棘・高層ビルらしき塗装の無い灰色の建物・間欠泉・熔岩の火柱など、遥か彼方の天空すら優に届きそうな位の高さを誇る、無数のモノを出現した)

ガーレット「なっ―――――――ぐわあああぁぁああっ!!!(出現したいろんなものによって天高く打ち上げられる) 」
氷冬「……!!何…あれ…っ!?(汗) 」
政府軍兵士『うわあああぁぁぁぁあああ~~~っ!!!!(ガーレットに続き天高く打ち上げられる)地面から何か出てきたぞぉッ…!? 熱ぃ…!いでぇ…っ、熔岩で大火傷した!! ブワアブブ>&@*%q¥ッ!!?誰かぁ…っ!!この間欠泉止めろぉッ!!溺れ死ぬぅ…っ!! 馬鹿野郎っ!!天空で火傷死んで、溺れ死んでどうするっ!?(大汗)(一同大パニック) 」
カズネ「…! い 一回で 色々な物 出た… 」
氷冬「魔法…それとも能力…?いえ、確かに…あの一回で色々な物を瞬時に出すなんて…。 」
キセル「(天高く打ち上げられた者どもを睨みつけるように見上げ、背負った黒刀の柄に手をやる)――――――スパン…ッ(刹那の如く、目で確認出来ないほどの太刀筋で何かを“切断した”) 」

―――――ガァン…ッ!ガン、ガン、ガァン…ッ!(政府軍の連中を打ち上げた高い岩棘や建物などが、摩訶不思議な音をあげて真っ二つに切断された)

カズネ「斬られた…! で でも 音が 変… 」
ガーレット「……!!(モノを切断した…いつの間に…っ!?しかし、一体何をッ!!?)(天に打ち上げられたまま) 」
黒「 ……恐ろしいもんだ……アレは本当に人間業なのか… 」
俊「・・・あれぇ゙?何だかすごいことになってるぞ・・・。(地面から出現したモノを見て)うわぁ切れた!(驚き) 」
氷冬「――――!!(立ち筋が見えなかった…銀閣と同じ…あの人も居合いの達人…?) 」
カズネ「人も凄くて 刀も凄い… 」
キセル「下らない遊戯に付き合う暇(いとま)なんて無えよ。(背を向け) 」


ガンガンガンガンガンガンガンッッッッ!!!!!(キセルの最後の発言と同時に真っ二つに切断された『モノ』が更に切り刻まれ細長い塊と化し、政府の連中を雪崩のように巻き込んで地面に落下していく)

政府軍兵士『うわああぁぁっ!!!!落ちてくるなぁああ――――ドッシャアアアアァァァァーーーーンッッ!!!!!(塊の餌食となり地面に落下した) 」
ピカチュウの中の人「ガァン?斬られる音は普通ザシュッとかのはず・・・ 」
ガーレット「(恐るべき…っ!これが…七神衆の力…ッ!!?)……!!!!――――ドッシャアアアアァァァァーーーーンッッ!!!!!(塊の中に埋もれ酷い重傷を負う程強打し、地面に落下する) 」
カズネ「一人で… 簡単に 倒してしまった… …。(落ちていく物を見て) 」
俊「(ピットに向かって黙祷)・・・うわぁ・・・あれ雪崩?ちょっと怖いわ・・・。(写真を撮る) 」
シルバー「 人間雪崩の完成です。これは恐怖以外の言葉が浮かばないよ! 」
ウルどん「 だらあああ~~!!死ぬんじゃねえぞお!!家族にその顔みせてやれぇ…!!(政府軍兵士を救出しようと塊を持ち上げる) 」
カズネ「うん 一流の度も 越している…(キセルに) 」
政府軍兵士『うぅ…ッ… ぐ…ぁ…ッ… (酷い重傷を負い、塊の下敷きとなっている) 」
キセル「…そこの奴等が言っていた通りの者だ。俺はキセル、混沌の女神直下“混沌神下七神衆”のその一人…『幻(ヴィジョン)のキセル』だ。(ため息交じりの声で) 」
ウルどん「 諦めんじゃねえぞォ…!死は家族へのテロだと思いやがれ…!このたとえは極端か…(塊をどかしてゆく) 」
カズネ「キセル… 貴方なら 政府に どれだけ 狙われても 平気そう… 本当に 凄かった 」
黒「 (以前言ってた奴らのことか…)……通りであの力だ 」
俊「あれ?七神衆って・・・壊滅したんじゃなかったの?(キセルに) 」
ウルどん「 お前もボケた質問かましとらんで目の前ん人の命救え馬鹿者!!(ピカチュウの中の人に怒鳴る) 」
氷冬「ヴィジョン…幻?じゃあ今のは、幻影術なの…!? 」
ピカチュウの中の人「い、今の凄かったな。あんた何者だ?(キセルに) 」
カズネ「(幻影術… 初めて 聞いた) 」
キセル「俺を煽ててなんになる?俺ら組織は、お前たち民間人共との慣れ合いはしない。…さあな、少なくとも俺は昔いた者ではないんでね。…幻影術か、あながち間違っちゃいねえが…それを教える義理もない。 」
俊「つまり・・・もしや復活したの!?再構成ってヤツ? 」
漆黒の騎士「……(光の魔力によるワープで出現) 」
ピカチュウの中の人「お、おう。(バットで塊を破壊する) 」
カズネ「騎士 貴方も… そう…なの 無駄な戦い 出さない のね 」
氷冬「(幻影…はたまた魔法か何かによる者…。とにかく、今のは半端なものじゃない。能力で圧倒されたけど…剣術の腕だって、きっと恐らく…思っている以上の物かもしれない。鳳凰が言っていた刀って、まさか……。) 」
漆黒の騎士「……どうやら一騒動あったようだな。貴公は無事か。(カズネに) 」
黒「 ……なんにせよ、政治に対する風刺があるようだな…無駄な戦いがないのは好ましい… 」
カズネ「うん 私 それに皆も あの人達(政府軍を指し) 以外 無事… 」
ピカチュウの中の人「あぁそうかい。おらぁどうせ民間人さ。 」
キセル「お前の想像に任せる。俺は自らの野望を達成する為に、“わざわざこんな組織に入った”んだからな。…騒がしくなってきたな、これ以上の慣れ合いも御免だ。(そう切り捨てる様に言い、手をポッケに突っ込んで何処かへ去っていく) 」
漆黒の騎士「ふむ…そうか。いずれにせよ貴公の無事が確認できて安心した。 」
カズネ「キセル 貴方の その目的 一体 どんな… …うん またね(キセルを見送る) 」

キセルという男が去ってから暫くし、雪は振り止み…辺りに積もった雪は何事も無かったかのように完全に溶けきっていた…。まるで、前回の様に。

カズネ「ありがとう 騎士… 何時も 護ろうと してくれて 」
俊「野望・・・これは復活と見て間違いないな。(メモ帳にメモ) 」
カズネ「冬景色 …消えた また 春に 戻った 」
氷冬「あ、待って……行っちゃったか…。(見送る破目に)………。(何か考え込んでいる) 」
漆黒の騎士「……いや、私のほうもすまなかった。いろいろとつらい思いをさせてしまったこともあったゆえ。 」
カズネ「(氷冬も 今ので 何かを…)(考え込むところを見て) 日食…? 」
氷冬「ぁ……。(雪が降り止んで少しがっかりする) 」
黒「 ……雪が去ったか……いい感じがしないな… 」
カズネ「でも 貴方のその守り それにも勝る 頼もしさ… 本当に ありがとう 」
俊「・・・。(氷冬を見る)なんか元気無い、気がするなぁ・・・それに刀が一本少ないような・・・。(考える) 」
漆黒の騎士「……その言葉、ありがたく頂戴しよう。 」
ピカチュウの中の人「雪が止んで残念か?(氷冬に)」
カズネ「俊 刀が少ないのは… 少し… 出来事 あった あまり 触れないで…あげて ほしい 」
ガーレット「……ぐっ…。(瓦礫の中から這い上がってくる)……事を急ぐ破目になる…な…。急いで本部へ戻らなければ……っ…。ッ……。(一人、片腕を押さえ森の中へ姿を消す) 」
カズネ「うん… 貴方から その言葉 出る なんて 少し前まで 考えも しなかった 」
俊「おー・・・生きてた。(ガーレットを見て)・・・そうか、大体理解できた。(腕を組む) 」
カズネ「寒いの 苦手 なのね・・・ 政府軍…(去るガーレットを見て) 」
漆黒の騎士「フ……だとすれば、それは貴公の影響かもしれぬな。 」
氷冬「…うん…。(はぁ…また温かくなるんだぁ…。でも、さっきのあの人…なんか、何処かで見たことある気が…。)……ごめん、ちょっと急用思い出した…。またね…!(急いで走っていく) 」
カズネ「私の 影響… またね 氷冬…(手を振り、見送る) 」
俊「・・・何か施してやれないだろうかなぁ、仮にも武器職人・・・。(腕を組んで考え込む) 」
黒「 ……あれが氷冬か……スカーフィの友達… 」
漆黒の騎士「そうだ。私は貴公と言の葉を交わし、時には刃を交えたこともあった。そうしたひとつひとつが、今となっては思い出。その積み重ねが現在(いま)を生んだのやもしれぬ。 」
カズネ「うん スカーフィの 大切な人の 一人… 俊 何か…造ってくれるの 」
俊「何かよ・・・どうにかして、俺の粗末な作品でもいいから慰めてやれないかなぁと。」
カズネ「そう… 戦いでも 積み重ねれば 逆の関係に 変わる事 あるのね 」
ピカチュウの中の人「そうか。冬が好きなんだな、あの嬢ちゃん・・・(走って行く氷冬を見て) あぁ、やけに疲れた。俺はもう帰るわ。またな。(帰って行く) 」
カズネ「冬が好き だって 雪女 だもの・・・ さようなら(見送る) 粗末じゃない 貴方の武器も どれも 一級品 」
黒「 ……まぁいい……アイツらの関わりに俺が入ることもない……カズネはどうだろうな… 」
漆黒の騎士「思いは違えど、その思いの強さを尊重しあうことで、特別な感情が芽生えることもある。…だが忘れるな、我々の因縁が費えたわけではない。 」
カズネ「私も 本当に 危うい時と 皆の力 必要なとき以外 あまり…首を入れない 様にする… 」
カズネ「うん 油断は…しない」
黒「 ……どうだろうな……少なからず、お前の友達意識があれば……問題ないだろう 」



シャロック「……久しぶりねぇ…(とある墓の前に向かって手を合わせてた) 」

そこには他に「ニイメ」と彫刻されたお墓もあった…

カズネ「あ シャロック 誰の お墓… ぁ…(墓を見て) 」
サリー「あーやって誰かが私のお墓の前に居たりしないかなぁ 」
シャロック「……彼氏よ…もう、3年経つかしら? あら?このお墓……(ニイメって書かれてる墓を見て) 」
遠道さん「お前が亡くなってもう2年か・・・(ある墓の前に向かって手を合わせてる) 」
カズネ「サリーの お墓 何処にあるの 彼氏 シャロック 恋…してたんだ ニイメ…(黙々とニイメと彼氏の墓に道の花を添える) 」
リヴェンヂ「出会いは別れの始めかぁ……(大型の二丁銃を腰にぶら下げてた) 」
シャロック「…リヴェンヂ? ……貴方も…(ニイメの墓にも手を合わせた) 」
カズネ「(これからの 戦いで お墓の数… なるべく 減らしたい) (手を合わせ) 」

――――メキメキメキメキィ…ッ!!ボゴォンッ!!!!!!!(たくさんの墓が立ち並ぶ中…突然地面から漆黒色に光る棺桶が出現し、それがゆっくりと開いていく) 」

リヴェンヂ「!?(棺桶の方に向かって二丁銃を構える) 」
サリー「私のお墓……無いのかもしれない。って、なんだなんだ!? 」
シャロック「…フフフ……(カズネを撫でながら棺桶の方を見る) 」
カズネ「ぁっ! な 何か 棺おけ…出てきた 」

鎧を着用したカービィ族「(棺桶の中から出てくる)ん……ここは何処だ…? はっきりとした感覚が蘇ってくるようだ… 此処はあの世じゃないらしいね。(独り言を呟きながらでてきたのは、黒銀の鎧を身に纏い、背に大剣を背負ったカービィ族) 」

リヴェンヂ「(コイツ……誰だ?) 」
シャロック「…(変わった饅頭ねぇ……?) 」
カズネ「まるで 以前の ヘリポーターの… ぁ カービィ族…? 」
鎧を着用したカービィ族「(ふと天を仰ぐ)…鮮明な夜空 やはりここはあの世じゃないようだ。 どうやら僕はまたこの地上に連れ戻されたらしい…フフッ、まあいいよね。(訳の分からない事を呟いては不敵に笑んでいる) 」
サリー「あれ……どっかで見たような……(脳内でカービィと照らし合わせる) 」
カズネ「うん 此処は 冥府じゃない 貴方は…誰?(近寄る) 」
カービィ「 (ぽよんぽよん) (サリーの脳内で跳ねる) 」

鎧を着用したカービィ族→ネビュラ「…僕はネビュラ。宇宙海賊団ネビュラのヘッドだ。君たちはこの世の住人たちだね。本来ならこの世界は僕の支配下になるはずだった。 」
サリー「おうふ、中身が全然違うぞこりゃ 」
シャロック「…海賊とは随分と大きな物が掛かったわねぇ~? 」
プリム「 地中から宇宙ときた、いきなりスケールでかい!! で、実際は支配下にできたのですか 」
カズネ「ネビュラ はじめまして(お辞儀) 本来なら 何かに 阻止されたの 」
ネビュラ「いや、できなかった。その前に僕等海賊団は壊滅したからね――――『シルヴィ軍』によって。部下も奴隷も、そして僕自身も死んでしまった。なのに、一度死んでしまったのにも拘らず、今、この地で息をしている。滑稽な事さ。 」
カズネ「そうなの… でも 命が戻っただけ 少しは…運がある 」
プリム「 あの世からの退院おめでとう!!よくわかんねーんでこれぐらいのことしか言えません 」
サリー「(シルヴィ……ねぇ。)」
ネビュラ「それと…何でだろうね。今とっても血に飢えている。いやそれ以前に、体が言う事を効かないんだよ。まるで「殺し」を命令された殺戮兵器の様な気分だ。でもいいや、どの道生き返ったのならまた世界征服を掲げられる。宇宙海賊団ネビュラの脅威の見せしめとなってもらう為―――――――君たちには死んでもらいまーす。(唐突すぎる発言と共に大剣を天に掲げ、カズネ達に向ける) 」
プリム「 唐突の、ゴングが鳴った!! 」
リヴェンヂ「命を無駄にするとは……笑止千万!(大型の二丁銃を構える) 」
カズネ「生まれ変わって 羅刹に… …! もしかして あの時 みたいに 貴方も 蘇って… 」
サリー「あらら、二度死には勘弁して欲しいね。アハハハ(後ずさる) 」
カズネ「あの軍も まだ 残党 残ってる… 何であろうと 殺気があるには 変わらない(ネビュラを見据え) 」
ネビュラ「さあ、今度は君らが死ねっ!(片手で大剣を軽々と振るい、全員を吹き飛ばす) 」
シャロック「…あらあら?奇跡の拾った命をまた、血の気の為に使うなんて…狂ってるわねぇ?(微笑) 」
サリー「っ!?(紙みたいに呆気なく吹っ飛ぶ)……あらら、これは冗談抜きでピンチだな!! 」
カズネ「(ガキィンッ!) (重量を増した両手剣状の血刀で防ぐ)ごめんなさい それには 従えない… 」
リヴェンヂ「フン…簡単にはさせん!(コウモリの集団が集まってる手からバァッド・ブラックに変形してそれでガードして飛ばされなかった) 」
僧侶「ズッシード!(サリーの重さを増やす) 」
ネビュラ「チィッ…!召喚魔法発動…『サイボーグアニマル』!ジャキンッ!!(大剣を地面に突き刺すと魔法陣が出現し、そこから大量の『何か』が宙へ向かって飛び出てくる) 」
シャロック「…気をつけたほうがいいわよ? 」
サリー「これで人間並みの体重でしょうか(着地)黙って殺られるのもしゃくに触る(ショットガンを構える) 」
機械獣『ガルルル…ッ!! グルァッ!! ガウガウガウッ!!!(体の至る所、或いは全身が機械化された獣が6~7体ほど出現し、それぞれ全員に襲いかかる) 」
リヴェンヂ「邪魔だ……(今度は大型の二丁銃を持って大ジャンプする) 」

ググググ・・・ギシャッ・・・バキャアァァァン!!(一部の空間が砕ける)

ネビュラ「よっ…!(1体の機械獣の背に乗る)皆殺しだ…誰彼問わず喰らい尽くせ!!(大剣を前方に構え、そのまま獣と共に突撃する) 」
カズネ「ふぇ 召還魔法 それに… 空間 あっ 数多い 此処は 魔術の方が…(ごにょごにょ)(杖を取り出し、詠唱) フォトン! 」

ヒュォォォォォ…(高密度の光球が現れる)

ブォンブォンブォンッ!(ネビュラの乗る機械獣に向かって剣が砕けた空間から飛んでくる)

リヴェンヂ「(空中に舞ってハリケーン用に回って黒いエネルギーを敵味方関係なく襲ってくる) 」
サリー「よっと!(ジャンプし空中に浮遊)ひゅー趣味が悪い…… 」
カズネ「てやッ!!(ガッ ドガァァァァァン!!!) (光球を打って機械獣の群れの中で大爆発を起こす) 」
機械獣「ガウガ…ッ!!?(ネビュラを載せた機械獣の1体の額に剣が突き刺さり、電撃が迸って機能停止し、消滅する) 」
シャロック「…ホント、何が出てきても可笑しくないわねぇ?(汗)(自分を囲むように結界張ってる) 」

AS「・・・(砕けた空間から出てくる)そちらの都合で殺させはせん。 」
機械獣『キャウンッ!! グガガァー…ッ! ギャォォ…ッ (カズネとリヴェンヂの攻撃を受け、ことごとく散っていく) 」
リヴェンヂ「(よし! また、先客か!?) 」
ネビュラ「のわ…ッ!!ズザザァー…!!(機械獣から転倒する)…な、何が起こって――――!!(全滅した機械獣を目の当たりにした途端、表情が一変する)……ば、馬鹿な…ッ!?サイボーグアニマルたちが…一瞬で、だと!?(驚) 」
リヴェンヂ「伊達に力持ってる訳ではないでな!? (思ってたより強いなぁ この銃……) 」
シャロック「見事なもんねぇ………リヴェンヂもカズネも (結界を消して御札を回収する) 」
カズネ「まだ 殺戮 続けるの…(ネビュラに寄る) AS 久々 」
リヴェンヂ「知り合いなのか……?(カズネに) 」
ネビュラ「…グッ まだだ、今度はさっきよりも多くのサイボーグアニマルを召喚すれば…!兵力差で君たちの完全敗北だぁ!!(もう一度剣先を下に構え、地面に突き刺そうとする) 」
AS「・・・お前が死ぬと俺が悲しむ、悲しむ奴がいると知っておけ。(カズネに)・・・まだやるか?(ネビュラに) 」

カズネ「AS ありがとう… 貴方は 無機質 でも 優しい 」
カズネ「違うけど この人も 何かに やられてる そんな感じ する… (ガシッ) (鋏状の血刀で剣を抑える) 」
シャロック「しつこい……子は嫌い~☆(突き刺そうとするネビュラの周りにスキマらしきものが現れる) 」
ネビュラ「く――――ッ!!)(な…なんだ…?)(隙間を確認し)」
カズネ「ぁ また 何かの隙間 出た・・・(抑えつつ) 」
AS「・・・そんな事を言われたのはあの研究所以来だな。(微笑む)お前は質より量と考えてるようだが・・・戦いは量より質だ。(ネビュラに) 」
リヴェンヂ「(シャロック……またあれを…) 」
シャロック「バイバイ……悪い子はお仕置きよ~☆(指パチする するとスキマから黄色の極太の光線が発射されてネビュラに襲ってくる) 」

ネビュラ「なッ―――――――――ぐわあああああぁぁぁぁぁあああああぁぁああぁぁぁーーーー!!!!(近距離からの光線が直に直撃し消滅する) 」
シャロック「お仕置き完了~♪(カズネ達にウィンクとピースを見せる) 」
カズネ「(シャロックも やっぱり 怖い…) 」
リヴェンヂ「そりゃ、あれ食ったら終るだろう……なにせい、空間さえ歪めさせるほどの威力だしな?(歪んだ空間を見て) 」
AS「・・・俺はまだ強くならねばならん、それが・・・(剣を磨く) 」
AS「・・・定めなのだから。(立ち上がり、剣を持ち九刀流となり走って行く) 」



星野桃「今日も平和だなぁ~…でも、ちょっと退屈かなぁ(木の枝の上に跨ってる)」
キセル「………。(季節外れではないがまだ早い雪が、彼と彼のいる廃墟の工場に降り注ぐ)」
キセル「……。(此処も外れか。)(踵を返しその場から離れようとする)」
スーツの男「――――ザッ(突如キセルの前に姿を現す)ご機嫌麗しゅう…グレジガッタ・N・キセルさん、でしたっけ?」
キセル「(鋭い眼光を男に突き刺す)……政府か。」
星野桃「あれっ、あんな所に雪が…面白そう♪(バサッ・・・ビュンッ!) (ウィングになり、廃墟の工場へ)」
スーツの男→リヴァイアス「察しが良い事。(純白の帽子を深く被り直す)私は政府の役人、リヴァイアスと申します。これでも元は殺し屋を務めていました。(飄々とし)」
キセル「……用件は。」
リヴァイアス「あ、いえ…私は貴方を拘束しに来たのではありません。――――貴方はかの【混沌神下七神衆】の一人なんですよね?実は私も、元・女神の配下でした。そこで、その関係に基づき貴方にお伝えしたいことがありまして…。」
星野桃「(スタッ)わぁ、本当に雪が降ってる♪…あれれ?でも全然冷たくないこの雪、なんでかなぁ・・・あっ、こんばんは♪こんな所で何のお話をしてたの?(キセル達に)」
キセル「(飛んでくる桃を確認)…今は分が悪い。」
リヴァイアス「(現れた桃を見て少し驚いた表情に)…でしょうね、分かりました。ではまた後日―――――ククッ… バサッ…!(純白のコートを羽織り颯爽とその場から去っていく)」
キセル「……。(鋭い横目で桃を見つめる)」
星野桃「もしかして今の雪、君が降らせてたの?気分だけで雪にできそうだね♪ それと…あっ、さよなら~♪忙しいのかな?(リヴァイアスを見送る)」
キセル「……。(この餓鬼も俺が原因だと気づけたのか…。)」

立華奏「サク…サク… (その雪道を歩いてきている)」
星野桃「何だか内緒話みたいだったけど…あっ、もしかして此処を秘密基地にしようと思ったの?お掃除すれば住める位良い隠れ家になりそうだね♪(鋭い目にも動じない)」
キセル「……。(この餓鬼、『奴』そっくりで目眩しそうだ。だが……)……。(桃の顔を無視し辺りを見渡す)」
立華奏「………。……(そして、キセルの雪で掌サイズの雪玉を作っている)」
星野桃「あ…ごめんね、秘密基地なのに勝手に入って来て…何か探しもの? 」
キセル「……まあな。(辺りを見渡しながら)」
星野桃「奏ちゃんも居たんだ♪この雪、冷たくないから霜焼しないで済むよ~ うーん…この建物、ちょっと広いから見つけにくそうだね(きょろきょろ)」
立華奏「………。……(何を思ったか、作った雪玉を桃に投げはじめる)」
キセル「ザク……ザク……(何かを探すのを止め歩き始める)……"それ"は俺から生み出された。"もう一つ"は、敬愛する人物から生み出された。」
星野桃「うひゃっ(ぼふっ)雪合戦だね♪それじゃあ僕も行くよ~!…それっ♪(しゅっ)(奏に軽く雪球を投げる) どうしたの?何かの…思い出話?」
キセル「…それが探し物だ。(刀の柄の先端に付いているアクセサリーが、雪の光に反射して輝く)」
立華奏「……ん…。………(避ける気配もなく雪玉が当たり、その当たった部位をなんだか不思議そうな感じで触る)」
星野桃「あっ、ごめん…痛かった?(奏でを見て) それが探しものなら、思い出の物が何処かに…わっ!(光を見て)」
立華奏「……雪………。………(思い耽るような様子)」

キラ…(白い光に照らされたそのアクセサリーには月と太陽が合わさった様な醜悪な紋章が描かれていたが…無論、桃にとってそれが何を意味しているのか知る由もなかった)

星野桃「あわっ(ぼふっ)あれは…何かの紋章?とっても綺麗…だけど、何だか―ダークマター族みたいな…暗い感じもする」
キセル「……。(手掛かりがあまりにも少な過ぎる。こんな廃墟に…奴が居る訳がない。)ザク……ザク……(工場地帯を抜けだし夜の世界へ消え失せる。彼の消えた後、雪は何事も無かったかのように消滅した)」
立華奏「(……!)………消えた………。………」
星野桃「あっ、またね~…(今の紋章、何だったのかな…?) …あっ!雪、消えちゃった…。やっぱりあの人が降らしてくれたんだね」
立華奏「…雪………。………(いろいろ思いつめている)」
星野桃「あの人が居れば、雪合戦がいつでもできるんだけど…やっぱり何か忙しいみたいかな」



カズネ「平穏 日々 続いている… 良い 気 漂う(河原の辺で座っている) 」

夜空からぽつりぽつりと、季節外れの雪が降る…

カズネ「季節外れ 平穏 飛ばす 轟音… (その光景を見て) 」
キセル「(雪の降る夜道から姿を現す。相変わらず肩やシルクハットに雪が被っているまま) 」
カズネ「貴方が 降らしたの…(キセルを見て) 」
キセル「俺のせいじゃないが、結局「は」俺によるもんだ。(カズネの方には振り向かず) 」
ジョージ「雪…か…あまりにも環境異変が起き過ぎとちげーか?(縁の長い帽子に雪がたまる) 」
モララー「騒がしい上、真夏日ってのに雪が降ってらあ…混沌だろ。(汗(歩いてくる) 」
カズネ「モララー それに ジョージも… じゃあ あなたのせい…と 殆ど同じ 」
キセル「前に会った時も何度か口にしたがな、「好きで降らしている訳じゃない」と。 」
モララー「まあお陰で、雪の降る夏場でもこのマフラーは皆無でない訳だが……よお、カズネ。 」
ジョージ「よー、カズネ…今日も綺麗だぜ(ぇ) ……アンタ、キセルっていうのか…(何やら口元に笑みを結ぶ) 」
カズネ「うん… でも この季節 変わった物 振ってくる …悪くない事 」

ジャラ……(キセルの背負っている刀の柄の先端に付けられたアクセサリーが、雪の光に反射して輝いている)

キセル「……。(「何故その名を知っている?」とでも言いたげそうに冷たい横眼でジョージを見つめる) 」
AS「・・・雪か、季節外れどころではないな。(砂漠から歩いてくる) 」
モララー「……?……どっかで見覚えあるな…あのアクセのマーク。(キセルの刀に着いたアクセサリーを見て傾げる) 」
カズネ「うん 雪が 綺麗…(勘違い) ジョージ… キセル 知っているの 」
ジョージ「…(カズネに目線で知ってるの合図)知ってるも何も…『あの時の居合い』……俺は見てたぜ、グレジガッタ・N・キセル… 」
カズネ「知っているの… 本名まで あの時の 居合い… 」
キセル「…あん時の野次馬の一人、なるほど、理解した。そしてその顔は何だ、何が面白い?(表情一つ変えずジョージに) 」
モララー「キセル……?―――――!!(ふとキセルの顔を見て一変する) 」
ジョージ「なーに、ただ、アンタの風貌から感じるその居合いに酔っちまってるだけだ…自慢じゃないが俺も居合い齧ってんでな…(余計笑みが結び始め、ほくそ笑む) 」
キセル「……。(「気味の悪い男だ」とでも言いたげそうな顔で少し避難している)俺の居合いは人殺しの為にあるんじゃない。一緒にされては困――――――なんだ?(今度はモララーに) 」
ジョージ「あの太刀じゃ人なんざカス同然だろうよ、その先にあるものに興味がある、そう言いたいのさ(グラサン越しに目が笑ってる) 」
モララー「……キセル、その名に俺も聞き覚えがある。政府に反抗する謎の少数勢力のその一人だと、マスメディアで密かに取り上げられている。それよりも…アンタを見ていると、俺の知ってる“あの男”を思い出すぜ。(キセルに) 」
AS「元気か・・・それは良かった。(仮面を取り替える)・・・しかし見たことがある気がするな。(モララーを見る) 」
キセル「……何が言いたい?(より細くなった眼差しでジョージに)俺が誰に似ているのか、そんな事は知る由もない。だが奇遇だな、俺もお前の事を覚えている様な気がする。 」
カズネ「キセル 貴方を 見て 思い出す人も 居る… 」
モララー「ん、お…♪ASか、お前も久しぶりだな。 」
モララー「……!!…やっぱアンタ、唯もんじゃねえな。気で分かる…。 」
ジョージ「単純な答えだ。単にその居合いを打ち砕けたらどれだけの女が俺の元に寄ってくるか… 」
バンスロー「子供は元気が一番だよ!あたしみたいにね!(カズネに) 」
キセル「…できるものなら、な。 バッ…!!(回転しながら後方へ退き、背負っている刀に手をやる) 」
カズネ「どんな時でも 忘れない 強い 信念…(ジョージに) 」
ジョージ「もしかして今からでも相手してくれる…と? 」
キセル「……お前も何が言いたいんだ?(構えを取ったままモララーに) 」
AS「・・・お前には見覚えがある気がするのだが、気のせいではないようだな。(モララーを見て) 」
キセル「元より暇を弄ぶ為にここを訪れた。安心しろ、“俺は誰も殺さない”。だが容赦など甘い事は言わん。……来たきゃ、来な。 」
モララー「まあ、あれだ。俺も混ぜろよ。アンタを見ていると…“あの男”から受けた屈辱が痛むんでね…!!(ジョージに並んで構える) 」
梓「・・・今日はまた混沌としてますね。(歩いてくる) 」
カズネ「あの 真剣勝負も…(ジョージ達を見て) うん… 可能なら… 」
ジョージ「クク…燃える、燃え上がるねぇ…(モララーと並ぶことによって心情的に緊張が走って来ている)なら”ジュカ流”居合い、お相手してもらおう…(鞘を取り出すが、すぐには駆け出さない) 」
キセル「好きにしろ。(モララーに)……。(しかしこちらも動かない。互いの体に雪が降り積もっていく一方である) 」
AS「・・・遊戯か、折角だ・・・俺も混ぜろ。(立ち上がりモララーに近寄る) 」

VS 混沌神下七神衆・【キセル】

モララー「んじゃあ遠慮なく……ダッ(駆け出すと同時に聖剣アロンダイトをマフラーから取り出し、跳躍して斬りかかる) 」
ジョージ「(先に動いたら間違いなく読みが発動する…この猫に先手は任せてみるか…)(構えたまま) 」
キセル「この世には戦いを好む者が多過ぎる。好きにしろ。(ASに 」
梓「・・・♪(戦闘を見ながら茶の湯を楽しんでる) 」
キセル「…ガキィンッ(刀の鞘でモララーの攻撃を防ぎ、鍔迫り合いとなる) 」
ジョージ「動いたか…!(鍔迫り合いになっているモララーの真下にスライディングで入り込み、鞘でキセルを横に叩く) 」
AS「好む訳ではない・・・あまり戦離れしすぎると腕が落ちるものでな。(キセルに)生きているさ、奴の命をここに借りて・・・な。(矢をM・リコシェでガード、矢は盾に吸い込まれでたらめに放たれる) 」
キセル「―――――“転送能力(トランスファート)”。シュピンッ(なんと自分のいる個所と空中にいるモララーの箇所が瞬時に入れ違う) 」
モララー「くっ…(このまま押せば…)――――!!ぐあぁっ…!?(入れ違う事でジョージの攻撃を受け、吹き飛ぶ) 」
ジョージ「なに…!?(モララーになった事を確認した時には既に吹きとばしており)位置の入れ替えか!(真上にいるキセルに回転蹴りを試みる) 」
キセル「結局は戦うことに執着した様なものだろう。(細い眼差しでASに)……。(モララーのいた空中におり、虚空を蹴ってジョージの回転蹴りを回避すると同時に二人から離れる) 」
モララー「いつつ…くそっ、何なんだ今のは…!?(起き上がって再び駆け出す) 」
ジョージ「おい、大丈夫か?少し強めに叩いちまったが…(避けられた事を感知し、バックステップでモララーの隣に) 」
AS「・・・良い能力だ、この世界の住人に対しては特にな。(雷香を取り出す)抜刀術・風牙。(刀を抜くと同時に一閃がキセルに飛ぶ)まあそうではあるな。 」
モララー「大丈夫、問題ない。(キリッ(初対面のジョージにb) 」
ジョージ「本当に大丈夫みたいだな(苦笑しつつ柄に手を当てる)どうやらとんでも能力持ってるみたいだな…… 」
キセル「――――――スパン…ッ(刹那の如く、目で確認出来ないほどの太刀筋でASの一閃を容易に相殺)獣は兎を狩るにも全力を尽くすと言うが…この雪の中で、よく出来たものだ。だがお前たちは、俺には勝てない。(掌を開いて構える) 」
モララー「根拠も無しに勝負の結果を出すもんじゃねえぜ?(跳躍し、縦に回転しながら突きを繰り出す) 」
ジョージ「……バッ!(キセルとジョージの丁度真ん中の空中にバラを投げつける) 」
キセル「根拠などすぐに出さなくもいい、何れすぐに分かる。ス――――(掌を雪の被った地面に添える)―――――ズズズズ…ッ!!(添えた個所から前方に岩石を出現させ、モララーの攻撃を防御する) 」
キセル「……!(バラを確認) 」
モララー「―――――ッ!!?(突きが岩石に突き刺さる)くっそ…何だこれ…!!抜けねえ…!! 」
AS「・・・俺は獣ではない、な。(空を見上げる)・・・しかし勝ちを確信する奴はこの世界には多いな。 」
ジョージ「見とれてんじゃねぇよ…(バラを確認している隙にキセルの目の前に移動し、岩石ごと居合い斬り) 」
キセル「ザンッ!!!(岩石ごと一閃され、後方へ吹き飛んだかと思えばすぐにその姿が消える) 」
ジョージ「おい、大丈夫か猫公………ん…!?(消えた事を確認し、グラサンが動く) 」
モララー「助かった…!!(ジョージのお陰で脱出)くっ…訳分かんねえ能力だな。……ドゥンッ!!!!…シュー……(TURBO発動)強いって分かったんなら、全力でいかせて貰うぜ。 」
キセル「――――ザッ(背後の方に出現する) 」
ジョージ「何処だ…?(気づいておらず) 」
AS「そこだ・・・(雷香を構える)抜刀術・二連牙・・・(刀を抜く、すると牙のような鋭い二連の一閃が飛ぶ) 」
モララー(TURBO)「……!!(能力“アンビション”の効果によりキセルの位置を瞬時に察知する)(これで仕留める…!!)“TURBOブレットォッ”!!!(まるで消えたかのような高速移動からのキセルに目がけ、高速で殴りかかる) 」
ジョージ「…!?いつの間に後ろに移動したんだ…(汗)しかしあの猫…はやいな… 」
キセル「……。(「単純」とでも言いたげそうな冷たい表情でASの二連一閃を鞘で弾き返す)お前「も」使えるのか、その能力。(なんとその高速パンチを、あたかも来るのが分かっていたかのように難なく回避) 」
モララー(TURBO)「―――――ッ!!!(避けられた…!?)お前「も」って……まさか、アンタ…今の回避も…!? 」
ジョージ「何か楽しい事話してるみたいだな……!(キセルの真後ろに回り込んで回転居合い)混ぜろよ 」
AS「・・・単純で悪いな、こいつの技はまだまだ単純なのばかりだ。(雷香を構える) 」
キセル「シュピンッ…(モララーの目と鼻の先にへと瞬間移動)ザッ……(右手の指を折り曲げて構える)シュドンッッ!!!!(折り曲げた手でモララーの胸部に攻撃する。だが痛みもなく、また吹き飛びもしない) 」
キセル「(ASの話には全くの興味も示す顔が現れない。元より、後の二人も同様なのだが)“転送能力(トランスファート)”。(ASとジョージの個所を転換する) 」
ジョージ「またか…(鞘に刀を納め)速さが足りないってか?困るねぇ… 」

ポンッ…☆(その時モララーの体から何かが弾け飛ぶ。柔らかい雪の上に落ちたそれは―――――――モララーの「心臓」だった)

モララー「(何だ…?痛みがねえ……こいつ、一体何を――――)―――――!!!!(体に窪みができ、はじけ飛んだ何かを確認する)嘘…だろおい………ドサァ(戦闘不能) 」
AS「全く厄介かつ便利な能力だな、羨ましいな。(一閃を数発放つ) 」
ジョージ「…おい!猫公!?(駆け寄って自然と脈に手をつく)…動いてねぇ…どういうこった 」
キセル「ガンガンッ…(刀の柄に手をやると摩訶不思議な音が鳴り、それと同時にジョージの両腕が斬り落とされる。なお、これも痛みを感じず、また斬られた個所から血が噴出する事もない) 」
梓「・・・あら、心臓(モララーの心臓を拾う) 」
ジョージ「……ん…?(両腕がないことに気づかず、刀が落ち、自分の片腕が目につく)…おい、どういうこった、俺の腕じゃねぇかああああああああ!(焦りが混じった叫び声) 」
キセル「お前は機械、なるほどな…。(いつの間にかASの背後に移動しており、彼の背中に軽く手を添える)死にはしない…ドゥンッ!!!!!(背中に衝撃波と言う一撃を浴びせ、ASを気絶させる) 」
梓「・・・あれ、あの人は確かルキナさんの想い人・・・(腕を斬られたジョージを見て) 」
キセル「“死角構成(モール)”。シュピンッ(瞬時にジョージの死角に入り、鞘でこめかみを打つ。元々人はこめかみを強打されると平衡感覚が失われ、意識不明になる) 」
AS「速い・・・(肩のリミッターをいじろうとしたが、気絶する) 」
ピカチュウの中の人「あっーおーーげーばーーとうーーとーしー(槭を見て) 」
ジョージ「平常心だ…平常心を保てぇ………!?(気を感じたか、すぐさま顔を横にずらす)……た、たたじゃ気絶しねぇぞ…俺はぁ…!!(なんとか自意識があるが横になる) 」
梓「うふふふふふふふふふふふふふふ♪(ジョージに少しだけ近寄りジョージを見ている) 」
ジョージ「何見てんだ…見せ物じゃねぇんだぞ……! 」
キセル「(横たわった三人を見渡す)…結果はこうだ。(三人を見てそう呟き、気絶したASにはもう一度衝撃波を与える事で目覚めさせ、能力で梓から心臓を奪ってモララーの窪みに埋め込む)後は…お前のか。クイ…(片手を軽くひねり上げるとジョージに両腕がまるで磁石のようにくっつき元に戻す 」
モララー「――――――――はっ!がはぁ…っ!!(心臓が戻ってことで意識を取り戻す)はぁ……はぁ……! 」
ジョージ「……?(上半身を起こし、両腕を見る)……くっついてらぁ… 」
キセル「……充分だろう、もう。(それだけを吐き捨て歩いて行く。彼が去ってある程度時間が経つと、降っていた雪は止み、そして積もっていた雪は何事も無かったかのように溶けきった) 」
灰コートの男「いやぁいやぁ…大したもんです、並みの剣技じゃありませんねぇ 」
ジョージ「……負けた…それも三人掛かりで(鞘を取り、立ち上がる)…認めたくねぇ敗北だ 」
モララー「はぁ……はぁ……(胸部を強く押さえつけ、去っていくキセルを見送る)…はぁ……はぁ……くそっ、世界は広いな…。つくづく思い知るぜ。 」
梓「・・・固有結界か何かだったんでしょうか・・。(雪が消えるのを見て) 」
追跡者似の生命体「そりゃあそうさ。(ジョージの背後に立っている) 」
AS「・・・しかし、不可解な能力だ。(立ち上がる)今度は5ぐらいでやるべきか。(ハイオクを肩のキャップをはずしてそこに入れる) 」
ジョージ「ん~…(首だけ後ろに向き)誰だアンタ…妙な形してやがる… 」
灰コートの男「あちゃぁ、行っちまった…あのキセルとかいう御仁、ちっとからかってみたかったんですが 」
ジョージ「ちっ…剣術は並ならないとかじゃねぇ…強だ強 …あの嬢ちゃんに笑われたのが未だに癪に触る…(梓の横顔をみて) 」
カズネ「キセル… あの強さ 尋常… 無かった 」
追跡者似の生命体→第三者「お初目にかかる、オイラは「第三者」。怪しい物じゃないよ~。(外見でもそうだが、何とも説得力のない言動である)だって君たちが相手してたのは、別次元の能力を持つ少数の組織の一人なのだから。 」

ピカチュウの中の人「キセル・・・(何かの紙を見る)よかった、大会には出てなかった。 」
カズネ「少数精鋭 手ごわい 強さを 越えているのね… (第三者に) 」
ジョージ「恨む?んなこたいってねぇさ(直ぐさま余裕の笑み)その場の気持ちでしかねぇ、今の俺は既にどーでもいいと思ってる 少数?なんだどっかの希少民族か? 」
モララー「ん~…どっかで見たことある顔だな…。やはりな、俺が言った通りだ。 」
AS「・・・ともかく、少し修行が足りんな。(蓋を閉じる)そういえば、お前さっき妙な力を使ってはいなかったか?(モララーに) 」
第三者「そうだよ~?て言うかキミ可愛いね。オイラの嫁になってくれないかい?(陽気な声でカズネに)いいや…君たちは、【混沌神下七神衆】って聞いたことがあるかな?既に壊滅した、ある大きな組織に仕えていた最強の配下7人で結成されたモノなんだけど…。 」
AS「第三者・・・その名前に似た奴らは聞き覚えがある。(第三者を見る) 」
ジョージ「随分とあっけねぇじゃねーか、腕取れてる俺の方が魅力あるのか?(え) …噂だと思ったが……七神衆が…? 」
カズネ「混沌神下七神衆 名前は 聞いたこと ある 少数精鋭 計り知れない 強さの… え… じ 冗談…よね 」
バンスロー「混沌神下七神集?聞いたことなーい。 」
モララー「ああ…“アンビション”って言ってな。人には、いや…活きる者全てには誰にも“眠れる力”が存在しているらしい。それはどうも、この世界では共通の能力なんだとか。俺は知らずの内にそいつを目覚めさしちまったわけだが…まあ、結構便利だぜ? 」
モララー「混沌神下…いやまて、どっかで聞いたことあるぞ。……(腕を組んで考え込む) 」
ピカチュウの中の人「混沌神下七神衆な。(バンスローに)聞いたことはない。 」
AS「アンビジョン・・・それは俺も使えるか?・・・確かそれは混沌の神の配下だったな、マスターではなく・・・別の方のな。 」
第三者「既に壊滅しているはずの少数勢力が、現に今復活しているのさ。何の為に、誰の為に戦っているのかは分からない。ただ一つ言える事は、その一人一人が動き出す度――――“世界がひっくり返るのさ”。 うん、冗談。それにボクみたいな宇宙人タイプじゃないでしょ?(笑 」
ジョージ「……ひっくり返すか……面白い、興味あるねぇ 」
カズネ「復活しだした その手立て 作った人 気になる… うん 冗談…少し驚いた ううん 私は そんな事 気にしない… 」
モララー「ああ、なんたって共通の能力なんだからな。風の噂では、この混沌世界では俺と他に二人が…新世界の者たちなら誰もが使用していると聞いている。物理的攻撃が効かない敵に攻撃を与えられたり、相手の行動を数秒読み取ることができたり、武器に纏わせることで強化にも発展する。 」
モララー「マスター……ああ、思い出した。あの女神事件に関与してたやつらか。過去に俺はその一人に敗れているが…(ある死神との戦いを想い浮かべる)なるほどな、少し興味深い…否、大いにだ。あんな強い奴が、まだあと6人もいるんだからな…!! 」
第三者「そしてさっき君たちが相手したのがその一人―――幻(ヴィジョン)のキセルと呼ばれる正体の掴めない謎の多い男だ。裏で聞いた事には、その新・七神衆のメンバーは既に、君たちと顔を合わせているらしいよ?もしかしたら、オイラも会ったことあるかも…。 」
モララー「ただひたすらに…戦う事かなぁ?(笑)いや…悪い、俺も唐突に発動を物にしたから、よく分からねえんだ。だが、その気になれば…絶対に身に着くはずだぜ。(ASにb) 」
ジョージ「……(俺はあまりこっちに顔を出してないが、会った事があるだろうか…)(軽く頭をポリポリしてる) 」
カズネ「幻の… 見えない攻撃 見える攻撃 区別も 難しい かもしれない… 今まであった中 誰かが… 」
モララー「……既に顔を合わせている…ってか。(これまで会ってきた人物たちの顔を思い返してみる)…駄目だ、どいつもこいつも愉快な奴らばかりだ。(苦笑) 」
AS「・・・あの事件では確か死神のような奴は倒した、それきり関わってないが。(ふと思い出す)・・・つまり戦いを積めばいいのか、やってみよう。もう会っている・・・か。 」
第三者「そうさ。そしておいらは彼等を追い続けている。その謎を知りたいが故に、ね。 」
AS「例えるなら謎と探偵の関係か。(第三者に) 」
ジョージ「……俺もきになるなぁ…興味がMAXになってきたぜ 」
カズネ「そう… 危険に飛び込むほど 謎…明かしたいの …くれぐれも 気をつけて(初対面の第三者に心配気に) 」
第三者「探偵か…嬉しいこと言うー♪ でしょう?でも、これでも命懸けているんだよ…?下手したら、殺されるからね。彼等は、あまり外界の者たちは慣れ合いをしない質(タチ)だから。 」
第三者「心配してくれるなんて…やっぱおいらキミのこと大好き~♪今は無理だけど、いつか嫁になってね♪(カズネに) 」
ジョージ「あいつらにとって俺等は宇宙人同然か、クク、焦るな… 」
カズネ「う うん… いつか… 考える(少し恥かし気に) 」
モララー「お前なら出来ると信じているぜ。(ASに)新たな影、か…。最近じゃ政府の方にも裏があるって聞くが、果たしてこの先どうなるんだろうな。興奮が止まねえが…今は体を休めるぜ。あばよ。(よろよろと去っていく) 」
ジョージ「またな、猫公 」
AS「・・・やはり変わっている。(第三者を見て)そうだな・・・やってやる、また会おう・・・(あっ)名前を聞くのを忘れた。 」
第三者「そうさぁ。(モララーの発言を聞いてふと何かを思い出したようなジェスチャーを取る)でも最近はね、その七神衆だけじゃなく…政府の方にも、何か動きがあるみたいだよ?もしかしたら…彼らで全面戦争が起きるかもしれないね。怖いね怖いね、まああくまで予測だけど。それじゃあおいらは新世界へ行くよ。あそこなら確実に多くのメンバーを見つける事ができそうだから。(去っていく) 」
ジョージ「おう、じゃーな…謎の男よー」

第三者「……。(賑わいのある個所から離れたその頃、新世界へと繋がる扉の前に立ち、トランシーバーらしき物を取り出す)こちら第三者、これより新世界へ入りたいのだが…許可をお願いできないだろうか? 」
通信越しの男の声「構わない。ところで、例の者たちの様子はどうだ?(第三者に) 」
第三者「至って変わらない、みんな馬鹿みたいに呑気だよ。ついさっき、七神衆の一角とぶつかったらしい。当然七神衆が勝った……英雄が一人いたのにも拘らず、複数で負けているんだよ、こちらの住人らは。相変わらず弱過ぎる…相手があのキセルであっただけまだ運が良かったね。彼は人殺しを絶対にしない質(タチ)だから。 」
通信越しの男の声「ほお、あのキセルと戦ったのか。確かに運がいい。後の六人と出逢っていたら…ほぼ確実に殺されていただろうな。まあいい、良い報告だ。こちらでは既にメンバーを絞りあてている。直ちに新世界へ向かえ、俺もバックアップで捜索する。 」
第三者「りょーかいした。ピッ(通信を切る)…キキキッ…♪『革命』を起こすには七神衆の一人でも力が必要だ。何としてでも同盟を組んでみせる。ギギギィーーー……(扉の中へ入っていく) 」



???「ふぇー…相変わらず、色男(ジョージ付近の木陰) 」
ジョージ「どうせそんな腑抜けた声してんだ、影に隠れたって誰だか分かっちまうよ 」
ジョージ「ん~、いい加減出て来てもいいぜ?(木陰の???に) 」
和音「腑抜けた声?いつも、そう聞こえていたんだ(ジョージ達の所に) (身長等が明らかにいつもと違う) 」
ジョージ「……お前…(和音の姿がグラサン越しに目に入る)…カズネか…? 」
奏「…!……!?……カズネ……?でも…(???(和音)を見てジョージ達へ歩み寄る) 」
サリー「返事が遅れたが茶の湯なら付き合おう(寝癖が跳ねまくり状態でジョージに) 」
和音「うん、和音(かずね)…。魔術で変化しただけの、私そのもの(年齢が大体10(容姿は殆ど面影がある)、しゃべり方が普通) 」
ジョージ「随分と成長したなおい… …さっきから見てた嬢ちゃんかい 」
奏「…!カズネ………!(歩み寄って顔をまじまじと) 」
和音「うん、ジョージが女の人を誘っていた所から見てた 」
ジョージ「さっきまで寝てたのかお前…(汗) 」

夜空からぽつりぽつりと、ジョージたちの元に季節外れの雪が降る…

サリー「!?(キセルが現れた瞬間全身にノイズのようなものが現れサリーの存在が消えかけ始めた)なんだ?この気配は!? 」
和音「あ、またこの雪…。キセルの雪。」
奏「……!雪………(両手を出して空を見上げる) 」
ジョージ「くく…まぁ、誘っても大体帰ってくる返事はNOだがな(苦笑) …おっと…こんな時期に雪かい…まぁ前あったアイツだろうな 」
和音「ジョージは、少し強引に誘うからかな…?原因はよく分からない 」
ジョージ「な~に、強引も何も、”女性と話せるきっかけ”を作る為に誘ってるだけさ…寧ろ断られた方が話しやすいのよ(クククと笑い) 」

キセル「ザク……ザク……ザク……(降り積もる白い夜道から姿を現す) 」

和音「次は誰を獲物にするの…奏?奏はもう決めた人が居るから絶対にだめ キセル、今日は誰に何の用事 」
ジョージ「まぁ見る度にワイルドな俺のココロが一気に噴火しだす……周りの状況とはまるで一致しない辺り、不快感旺盛だ(キセルを見つけて皮肉っぽく) 」
奏「………別に…構わないわ(和音に) 」
ジョージ「彼氏居るかどうかなんて一目見りゃ、分かるからな。それに居ても誘うさ、誘って断られて話す、問題ないだろう(クククと) 」
キセル「ザク……(歩みをとどめる) ………。(周りの呟き、発言にいちいち反応を示す様子もない)……貴様。(鋭い眼光を和音に向ける) 」
サリー「ぁぅ…(ノイズが酷くなり倒れた) 」
和音「ジョージ、それとも誰かに…私なの?何の用(キセルに) 」
ジョージ「おい…大丈夫か…?(サリーが倒れる前に両手で支え)」
キセル「…この近くで街はあるか。(意外に愚問だった) 」
和音「この辺りの街?街は…あそこが一番近い街(カオス街を指差す) サリー、どうしたのかな… 」
サリー「……ちょっと消えそうになった…だけ(ノイズが消えるが苦しそう) 」
ジョージ「やれやれ…お家は何処だか分かるか?連れてってやるからよ…(サリーに) 」
キセル「……。(指された方角に目をやる)…邪魔したな。(ジョージを横切ってその方角へと歩いていく) 」
ジョージ「…おい、アンタ…(横切って間を置いてからキセルに声をかける) 」
キセル「ザク……ザク…… ……。(ジョージの声でとどまる) 」
和音「ジョージ、キセルに何かの用が…? むー…(サリーを見て) 」
サリー「カオス街三番地のお屋敷の地下… 」
ジョージ「今すべき用事とかなら別に今じゃなくたっていいんだが(ナイフを片手でとって地面に刺す)そうだな…ここはサムライや武道家っぽく言うのも悪くない……”再戦、所望しよう”(グラサンを軽くさげて)さっきも言った様に、いつかまた戦ってくれという意味でもあるさ、なんなら今ここでお相手してくれればそれはそれは…俺にとっちゃグットなタイミングよぉ 」
和音「ジョージ、今から戦闘を申し込んで…(何かあったみたい) 」
キセル「……。(振り返ると鋭い眼光がジョージを突き刺す)……構わないが、俺には用がある。すぐに終わらせる。(今回は構えない) 」
サリー「大分元気になったよ…(寝ぼけ眼) 」
和音「ジョージはこれから大変そう、サリー…私が送っても良い(サリーをなでる) 」
奏「………これじゃあなんだか、あたし達…除け者みたいね…(ジョージとキセルを見て) 」
和音「本当に元気になったの?本当なら良い(サリーをなでながら) 」
ジョージ「やっぱりアンタ、中々グットだぜ…(キセルに指を揺らしながら)じゃあ長引かせてやろうかな…(こちらも構えず、鞘を手にぶら下げてつったっている)(最初のひと踏みだ、そっからどう繋げるか…) 」

VS 混沌神下七神衆【キセル】

キセル「……。 ……ザク…ッ!(雪を踏み込んで駆け出す) 」
和音「(真剣勝負の一騎打ち…、手出しはだめ) (二人を見て) 」
ジョージ「(駆け出して来たか…激流に身を任せてみるのもまた一興…試して見るか…!)(ゆらりと体をゆっくりと傾け、相手の反応を伺う) 」
サリー「ふぅ。なでられると安心する~ 」
ジール「(空間に現れた亀裂から現れる)…始まったか。 」
キセル「……ス…(目と鼻の先に現れたところで背の大黒刀の鞘に手をやる) 」
和音「サリー、元気になった…?霊魂だから油断したら成仏するかもしれない、これからも気をつけて(サリーに) (キセルは急いでる、長くは続かないはず…) 」
ジョージ「チャキ(目の前に現れ、親指を伸ばし、刃が見える程度に鞘を抜き出すがそれ以上の行動はまだしていない) 」
キセル「―――――スワ…ッ(そのまま抜刀し攻撃を繰り出そうとするが、瞬間でそれを停止して身体を反り、ジョージの空振りを狙う。言わばフェイク) 」
和音「熱い、でも元気が出る人 ジール、こんばんは(お辞儀) 」
サリー「うん……霊魂でいることに慣れてたけどやっぱり大変だね(苦笑) 」
ジョージ「ブォン!(居合い斬りからの空振り)(以前の決闘でも奴ぁ先読みを呈してきていたな…) 」
和音「ずっと気になっていたけど、霊魂のままだと何も食べなくてもいいの?内臓も、骨も、血も、皮膚も、肉も無い体だから 」
ジール「やあ今晩は…成長した?(いつもの顔で和音に)さて、あの青年はどこまで持つかな。 」
キセル「(身体を反ったままの状態でジョージの右肘の真下に顔がある)「――――― “転送能力(トランスファート)” 。シュピンッ ドゴォッ!!(自分とジョージの場所を転換させ、そのままジョージに右腕による肘打ちを繰り出す) 」
和音「うん、一時的に成長した 」
サリー「ううん。霊魂として留まるためにはエネルギーがいるから、食事は欠かせないの 」
和音「エネルギーそのものだからなの…でも、食べ物を食べられる楽しみがあっていいかもしれない 」
奏「……もう少し、大きかったら……(和音にボソッと) 」
ジール「一時的に?(汗)霊魂にしては不便なんだな 」
ジョージ「うごぉ!?(肘打ちを腹に喰らい、背が雪につく)もらった…”受火流 無月点”!(背を雪につけた態勢から真上にいるキセルに天をも突き抜ける様な勢いで刃先をつきあげる) 」
和音「うん、一時的の「エクスチェンジ」 」
キセル「―――――!!(刃先により天高く突き上げられる)……“転送能力(トランスファート)” 。シュピンッ ヒュゥゥゥーーーーン……ッ!!(吹き飛んでいる最中に地のその辺の大きな岩石と転換することで、ジョージに向かって岩石が垂直に落下する) 」
ジール「二人とも、なかなか良い動きをするな(微笑み) 」
和音「一進一退の戦い、今のところは互角だけど…。 」
ジョージ「パラダイスな感じだぜ…続けていくぞ…”受火流 朱鷺殺し”!(回転しながら上段に居合い切りを行い、岩石を両断しながら岩石の上に乗る)厄介な能力だが、俺としちゃ”気をつけてれば”そうでもないもんだ(挑発気味にキセルに) 」
ジール「・・・何かの拍子に、流れは変わるな 」

――――――――――――ガンガンガンガンガンガン…ッ!!!!(ジョージが気を抜いたその途端、摩訶不思議な音が鳴ると同時にジョージの身体のパーツが次々と切断されていく。無論出血する事もなければ死ぬこともない)

ジョージ「ん…?(グラサンをさげ、目が出る)…ったく、またこれだ…(苦痛の表情でバラけた体を見て) 」
サリー「むぅ……激しい 」
和音「ジョージ!体が粉々に…あ、あれ?血が… 」
ジール「一種の精神攻撃か? 」
キセル「――――俺が“エーテル”にいなければ、な。(なんと先程両断された片方の岩石が“転送能力”でキセルに代わっていて、その隙にジョージを切断していた)ザッ…(着地し、黒刀の鞘でジョージの顔のパーツに向ける) 」
ジョージ「とりあえずさっさと治してくれよ、ハンサムがこんな状況じゃ、恰好がつかないだろう?(手のパーツは刀を離すことはなく) 」
和音「(以前にも見た、侍や兵士もあんな風になって…あの刀も不思議な効果があるみたい) 」
サリー「わお、まるでフランケンシュタイン! 」
キセル「……。(黒刀を背に戻すと切断されたジョージの身体のパーツが再びくっ付き元に戻る 」
ジール「特殊能力ね、それならなんとかなりそうだが奴は元々が強いからな 」
ジョージ「うっつっつ…(体の汚れた部位を祓う)ったく、何処までも飛び抜けたやろうだ… 」
キセル「……。…ザク……ザク……(そして街の方角へと歩いていく) 」
和音「勝負は預けられた…のかな 」
ジョージ「何も言わないで去っちまうのかい?スカした野郎だな…(ククク)ん~…純粋な抜刀術だけで戦う輩じゃないようだぁ…ま、能力なんて俺の性にアワねぇか… 」
和音「キセルは、思ったことも殆どしゃべらない 」

第三者「あぁっ!あああぁーっ!う~、くそぉ!また出遅れてしまったぁ!!(みんなの元へ駆け出してくる)やあ、諸君!お久しぶりだな~! 」
ジョージ「またお前か…(刀身を拭いて鞘に収め、ぶら下げる)また前みたいにお得な情報でも? 」
和音「わぁ、相変わらずテンションが高い…。 」
第三者「おう!この前のイカした面のおっさん、その通りさ。 」
第三者「あらら…?カズネちゃん見ない内に大きく変わったなぁ~!別嬪さんになってよぉ~!!(じろじろと見つめて煽てる)…ゲフン、長らく顔を合わせてなかったからね。あれから世界は大きく動き始めた。まずは、これがいいかな…?カズネちゃん、キミは以前…確かデューとかいう人に殺されそうになったんだっけ? 」
ジョージ「おっさんというな、お兄さんとだな… 」
サリー「くよくよしても……いやしてないけどこまけーこたーいいんだよ!お茶にしよう!(帽子からお茶一式 」
和音「一時的に大きくなっただけだけど…別嬪、それは何? うん、デュー…まるで別人みたいな怖さで本気で軍隊をつれて襲い掛かってきた 」
灰コートの男「いやぁ、ケケケケッ…結構なお手前で…(気色悪い笑みと共に拍手しながら歩いてくる) 」
和音「灰コート、こんばんは」
第三者「フヒヒヒwwwサーセンww(ジョージに)別嬪さんやわぁ~…ああ、美しい女性の事を指すんだ。 …やはりそうだったか…。じゃあ、彼が…何者かに操られていたとしたら、疑うかい?(不敵な笑みを浮かべ) 」
サリー「今はただのマイペースさんだよね…(デュー) 」
ジョージ「謝り方に男らしさを感じないぜ…(汗) おっと…渋い奴だ…(灰コートをみて) 」
和音「う、美しい女性?むー…//  操られていた?それが本当なら…怪しまない。それにあのデューは、いつもの面白いデューとは違う怖いデュー 」
灰コートの男「いやぁ、こんばんは…ヒヒッ…一足遅れですか、キセルさんは行っちまったみてぇで… 」
第三者「この真相を突き止めてくれたのが、さっき君(ジョージを見ながら)が戦った相手、キセルなんだ。ちょうど僕はその光景を目の当たりにした。黒幕は政府か、はたまた違う輩か…まあ、要はね――――デューも、キミたちも…総ては何者かの掌で踊らされていたんだよ。 」
ジョージ「ほう……アイツがそんなことを… 」
灰コートの男「いやぁ、あたしゃただのチンピラですって……見てましたよ、ジョージさん…奇襲と防衛術の居合をあそこまで磨き上げるたぁ、本当に恐れ入ります… 」
ジョージ「……あの一瞬の戦いにソレが見えてる辺り、アンタも筋がいいんじゃないのか…(グラサン越しに蒼い瞳が見える) 」
サリー「あんま踊らされてる実感ないなー。ずっと戦闘もしてないし当事者じゃないし 」
和音「そうだったの…、だから何時もとは比べ物にならない殺気があったんだ…。政府は、何が狙いなんだろう 」
灰コートの男「踊るのも悪くねぇんじゃないですかね、ヒヒッ……面白ぇもんですよ、本当に… いやぁ、あたしなんてちっと齧ってるだけのチンピラですよ、ヒヒヒヒヒッ 」
ジール「白にせよ黒にせよ政府は厄介なんだよな。権力を有する時点でな 」
第三者「さあね~、とにかく今の政府は狂っている。まあ政府をそうさせたのはこれまで幾度と押し寄せてきた勢力や輩共のせいなんだけど…。まあいい、時期に奴等も化けの皮が剥がれてくる。ところでキミたちは、大会に出場しているかい? 」
ジョージ「そうかい……(鞘をコートの中にシュッとしまう)もし逸早く駆けつけていたら、アンタもアイツと戦っていたかい? 」

ジョージ「俺は出場していたさ… 」
和音「うん、出場していたけど…もう脱落した」
サリー「あんな超人集合の大会出れるか! 」
灰コートの男「いぃえぇ…あたしみてぇな雑魚にゃ、あんな化け物勝てやしませんよ… っと、あたしは出てませんねぇ 」
和音「私は超人と言う程、強くない(サリーに) 」
リオ「僕は出たかったなー!ドンパチ楽しそうじゃん 」
第三者「そうか、キミたち二人は出ているのか。ふん……参ったね。ねえ知ってる?あの大会に―――――元も含め、『七神衆』が二名参加しているんだよ。しかもそれだけじゃあない、あの大会…デューっていう人の証言によれば、まだ裏が隠されているらしいよ…? 」
ワリオ「 マリオが負けたのは最高だったな!ワッハッハッハッハッハwwwwwww(ウザい顔) 」
サリー「そうだよー和音ちゃんは可愛い女の子だよぉ♪(頭を撫でる) 」
ジョージ「まぁな、剣術だけなら勝てなくもないが能力があっちゃ(クククと笑う)…ま、物は試しだ、殺される訳じゃねーさ…今度でもお楽しみしてこいって(コートに) …七神衆か 」
和音「少しは分かる、立ち入り禁止区域は他の場所とは明らかに違っていた 」
クッパ「 ゴゴゴゴゴゴゴゴ(ワリオの後ろで。ワリオー後ろー後ろ) 」
和音「ぅー…//(撫でられ) 」
奏「…政府……七神衆………なんだか臭うわね…(第三者のお話で)」
第三者「大会には内の仲間の『代行者』って言う奴が出場している。今度彼と顔を合わせるついでにその区域とやらを覗いてみようかな。(笑)……世界政府、七神衆、未来軍…今世界を恐怖へと覆すであろう台風の目は奴等にある。だが最近、妙な事件も所々で勃発している……。 」
奏「………妙な事件…? 」
ジョージ「あまり聞いた事のない団体だな…世界を救うって面ではヒーローになれそうだ 」
和音「妙な事件?うん、よく考えたら物騒は事件も…増えた 」
ジール「妙な事件?怖いなー!俺は関係ないがな!(逃げるように空間の亀裂に飛び込む) 」
第三者「そうだ。大会のトーナメント表…ああ、ごめん。これ見たらキミたちが出場しているってのが一目瞭然だったね。(苦笑(パンフレットの様に綺麗な折り目ができた用紙を開くと、それはトーナメント表の図だった)この表にあるチームのメンバーを見ても分かる通り……あの大会には、"既に亡くなった人物"や、"行方不明となっていた人物"たちまでもが顔を出している。これは、さっき言った「事件」と関与するかもしれない。 」
リオ「サリーさんさえ守れれば、それでいい(真顔 」
ジョージ「……(そういやスマイルウィークの連中もそうだ…何の疑問も持たなかったのはなんでだろうな…) 」
和音「故人も出ている大会…終わったあとも、何かがありそう 」
第三者「今、あまり表だってない小さな事件なんだけど―――――既に死亡が確認された人物たちが、この世界の何処かで普通に漂っている。そして一部の者たちは市民に危害を加えたりと、謎めいた行動をしているらしい。こればかりは僕も情報不足でよく分からないんだが、一応事実だ。 」
奏「…ぅ…(頭を少し押さえる) 」
サリー「そしてラスボスと化すのがヤンデレ(リオに)なんと幽霊集合の大会でしたか 」
和音「悪い方向に動かないといい、今はそれだけ思う…。 」
奏「……わけの、わからない話ばっかりで…頭が、痛くなってくるわ。 」
ジョージ「元は悪人って奴が多いだろうしな…… 」
第三者「クカカ♪今はこんなもんカナ?状況は更に悪化するだろうけど…まあ、今は呑気に大会の観戦でもして気を紛らわそうじゃないか。時期に世界は大きく動き出す。それまでに僕の情報網が君たちにとって役立つモノになるようになれば、いいんだけどねぇ。じゃあねん♪(ふらふら~っと去っていく) 」
ジョージ「…(俺に関係することかどうかはわからないが、まぁ…周囲の環境がどう変わっていくか、楽しみだ) 」
和音「情報ありがとう、またね…。」



サリー「ここ最近奇妙な現象が立て続けに起こっているね、やっぱり前兆なのかな 」
カズネ「うん 此処と 西地域 北地域は 人 少ないみたい 」
ヨッシー「 (いずれ起こる戦争です、今のうちに非常食でも買いだめしておきましょうかね…。) 」
ゼルダ「 それもそうですね…。(ヨッシーの心の中を読み取る) 」
カズネ「(今度こそ かな 血刀の…奥義) 」
AS「傷は癒えても傷跡癒えず・・・か。(ふらりと現れる) 」
ゼルダ「貴方は…確か大会の。(ASに) 」
奏「始まる……いつか。或いは……今夜… 」
カズネ「こんばんは AS 」
AS「大会に出ていた、それだけだ。(振り向かず)久しいな、少しは訓練したか?(カズネに) 」
ゼルダ「 ええ、それはそうですけど。 」
カズネ「うん 奥義 もう少しで 覚えられる かもしれない 」
AS「・・・何か用か?(剣を研ぐ) 」
鳳凰院凶真「 クックックッ…第三次世界大戦という訳か、残念だがその野望は阻止される…この鳳凰院凶真の手に寄ってな! 」
ゼルダ「 用なんてありませんよ。ただ―――――――――"無理はしないでください"。(そう言い残し歩いていく) 」
AS「奥義か・・・決定力は必要だな、良い事だ。・・・やはり買い換えるべきか?(マントを縫い始める)・・・お言葉だが、俺は無理だらけだ・・・。 」
レオナルド博士「(俺としては戦争は怪人や兵器の稼ぎ時だから悪くねぇ、なんて事はさすがに言えねぇな) 」
カズネ「私の 奥義 ちょっと・・・特殊  」
AS「特殊か・・・使いこなせば、代わり種だな。(にやり)」
カズネ「うん 私の奥義 死に掛けた いや「普通なら死ぬ」時… 」
AS「・・・やはり変わり種だな、だが使いこなしてみせろ・・・お前ならやれる。(カズネに)」
カズネ「うん 使いこなす 努力 する」


AS「お前以外の子供を見ていない・・・。(思い出のロケットを見つめる)お前がいたなら・・・真っ先にお前にやっていただろう、霞・・・。」
カズネ「そう なの 子供…少子化(以前にも 貴方を 想う 子供 居たんだ」
AS「・・・いるか?(剣・・・と思ったら剣の形をした鼈甲飴を見せる)」
立華奏「………。…………(いつの間にか、ASの側で目を瞑って合掌していた)」
カズネ「うn ありがとう 飴 3個も 貰った(受け取る)」
ユウ(ドラキュラの格好)「カズネちゃ~ん~♪ハロウインだね♪(いきなり後ろから抱きつく ▼ 」
AS「良かったではないか・・・さて、お前は住処に困っては・・・いないか?(カズネに)(無反応) 」
カオル(ドラキュラの格好)「あっ ダメだよ~!? ユウったら…(汗)」
カズネ「きゃっ ゆ ユウ… とっても お洒落な格好 してる 格好良い  うん 平気…(平気じゃないけど 平気・・・・)」
××××「ハロウィーン…そう、か。今日は歓喜に震えた声があちらこちらで聞こえたのは、そうだったんだね。(夜道から現れる)」
カズネ「きゃっ ゆ ユウ… とっても お洒落な格好 してる 格好良い  うん 平気…(平気じゃないけど 平気・・・・) 」
立華奏「…………。………?(黙祷(?)みたいなのを終え、××××をふと見て)」
××××「……。(みんな変わらないなぁ…。昔のまんまだ。)(全員を見渡して微かにほくそ笑んだ)」
カズネ「カオルも おしゃれ かっこいい ふぇ 誰なの」
カオル(ドラキュラの格好)「すいませんです…カズネさん…!? いつもいつもユウのおいたに付き合わせてもらって…失礼!皆さん、こんばんは♪ご久しぶりです!(お辞儀する ▼」
AS「・・・見え透いた嘘をつくでない、本音で言うがいい・・・。」

××××→シャル「(一歩前に出て姿をあらわにする)……しばらくぶりだね、カズネ。そしてみんな。」
ユウ(ドラキュラの格好)「あっ!にぃ~にぃ~だ!?(カオルに指差す)ありがとう~♪じゃ、カズネちゃんは可愛いねぇ~♪(キスする ▼ 」
立華奏「………? ………(××××の様子を窺い、顔を、覗き込むように見る) 」
ヒデノリ「 (やべぇ久しぶりでもなんでもない。初めてみる人だけど俺以外知ってる雰囲気だぁぁぁ!どうしようこれ、軽く気まずいよ!?) 」
カオル(ドラキュラの格好)「あの~?どちら様です…!?(シャルに ▼ 」
カズネ「ぁぅっ ユウ やっぱり 積極的// ふぇ シャル…なの 戻ってきたの 」
シャル「(ローブで素顔は覆われているが、奏の覗き込んだ表情には笑みが映っていた)ん~?僕は君と何度も会ってるよ?随分前の事だから忘れちゃったかな…?(微笑)……♪(ヒデノリに軽く手を上げて挨拶) 」
シャル「うん、元気にしてたかい?…これ、少ないけど。(背負ったナップサックからクッキーの入った缶をカズネに差し出す) 」
AS「・・・。(誰だ・・・こいつは・・・。)(シャルを見て) 」
ヒデノリ「 (苦笑しつつ手をあげて挨拶)」
カオル(ドラキュラの格好)「にぃ~にぃ~じゃないでしょう!?それに人に指差さない!! もぅ~!いきなり女の子にキスするなんてお行儀 悪いにも程があるよ~!?(怒) 」
立華奏「………(………!)………(シャルの笑みの表情を見て、心情の様子が)」
ユウ(ドラキュラの格好)「ふぇ…(いきなり怒られてカズネの後ろに回り込む ▼」
カズネ「わぁ ありがとう その また 会えて 良かった 少しでも 安心できた(お菓子を受け取り)」
シャル「やあ…ついこの間会った、ASだね。覚えてるかな…? 君は初めて見た…けど、何処となく懐かしい雰囲気だ。まあ、よろしくね。(名乗りもせずヒデノリに握手を求める)……♪(そんな奏を見てローブを深く覆う) 」
カオル(ドラキュラの格好)「あっ!カズネさん~? 僕からも受け取ってください~♪ 先の詫びの印として……!(チョコレートを渡す ▼」
AS「覚えていないな。(即答)」
シャル「そうだね…結構会ってないもんね。(苦笑)カズネも元気そうでなによりだよ。(カズネの頭を軽く撫でて微笑む)」
シャル「あらら。(汗(ASの反応にがくってなる)」
ヒデノリ「 ど、どうも…(握手)(えー、なに?運命感じてるって感じ?怖いななんか…)(あくまでも一般人視点)懐かしいっすか… 」
カズネ「ありがとう カオル(チョコを貰ってお辞儀) ぁぅっ… それで これから…どうするの」
立華奏「…………。……… ……!………(さらなる心情の変化があったようだが、まだ秘めている)」
AS「・・・。(シャルを見詰める)・・・どうせお前、まだダンボール暮らしなのだろう?(カズネに)」
カオル(ドラキュラの格好)「どいてまして♪ さぁ帰るよ~?(ユウを連れて行った ▼」
シャル「あー…や、何でもないよ。気にしないでおくれ。(苦笑(手をぶんぶん振る)んー…そうだねぇ。まだ政府には目をつけられていないから今まで通り気ままに旅するのは悪くないんだけど…生憎今の現状じゃそんな悠長なこと言ってられないよね。……何もあれから、ずっと旅をして来た訳じゃあない。世界の裏側で…とんでもない物を見て来てね。」
ユウ(ドラキュラの格好)「うん( 。_。)(カオルに連れてかれる ▼」
シャル「…元気にしてたかい?(突然奏に問いかけ)……♪(見つめられて尚呑気な雰囲気を漂わせている)」
ヒデノリ「 あ、あぁ……気にしないとしようかなー。とりあえずトリックオアトリートー」
立華奏「………!…えっ……?………ぇ、えぇ……。でも……どうして……(シャルに)」
シャル「え?し、しょーがないなぁ…。(苦笑(後頭部を掻きながらナップサックからコンビニの袋を取り出し、それをヒデノリに差し出す)それ、全部5円チョコだからww」
AS「・・・。(こいつ・・・馬鹿なのか、それとも・・・)(ただ見詰めている)」
カズネ「ぇ な 何で 知ってるの? またね ユウ カオル 世界の裏側 また 闇の世界 かな」
シャル「何言っているんだい、久しぶりの挨拶って…先ずは「元気だった?」から始まるだろ?はは…もしかして、覚えてないの?」
AS「・・・この前異質な雰囲気を醸し出すダンボールを見たからだ。(渋い顔で)」
立華奏「……?でも……」
シャル「…僕がここへ戻ってきた時、たまたま今日がハロウィンだったのは奇遇だったね。それにこんなにも早くカズネ達に再開できるとは思わなかったよ。………カズネ、今から言うこと、落ち着いて聞くんだよ。」
ヒデノリ「 五円チョコ飼い過ぎだろ!寧ろこんな売ってんのか!?」
シャル「……?(奏に傾げる)」
シャル「マイブームなんだ♪ありとあらゆるコンビニストアから買い占めてやった。(フヒヒ」
立華奏「…………もしかしたら……でも……。……ぁ……ううん…なんでもない(シャルに) ………」
ヒデノリ「 やすっこいマイブームだな…経費が掛からなさそうでよろしい…(汗)」
カズネ「うん 思ったより かなり早かった ふぇ・・・?」
AS「・・・(やはり誰だこいつは・・・)(シャルを見詰めて)・・・そろそろ石造りの家でも、試してみてはどうだ?(カズネに)」
シャル「…そっか。…ハッピー・ハロウィン。(奏を見てほくそ笑み、彼女にはポッキーの箱を差し出す)うん、そうなんだ。…♪♪(さり気なく自分も食している)…見た感じだけど、君は大きく成長した…だからもう前の様に「気をつけて」とは言わないよ。けどカズネ、これから起こり得るであろう大きな出来事に、翻弄されないでくれ。もっとも君は真面目な娘だから、そんな事は絶対にないと思うけどね。」
カズネ「そなに 成長 した…かな う うん 何が起こっても めげない様に・・・頑張る」
立華奏「……!………ありがとう…(ポッキーの箱を受け取り)………いつだったか……あたしの頭の中に、とても……不思議な光景が流れてきた。男の人と女の子が、2人か、3人ぐらいいて……その中に、あたしもいて。それは、とても………温かかった……」
シャル「うん、カズネならできる。(カズネの前にしゃがんで微笑む)…それはきっと、夢なんかじゃないよね。…たぶん僕も、君と同じ温かみを感じたことが、あると思う…。(何かを懐かしむように奏に)」
立華奏「………!…………そう。………(何故だか、今にも涙の流れそうな表情をしている)」
カズネ「不思議な 夢 かな うん 私 頑張って 生き抜く」
シャル「……僕も長らく『彼女』に会っていない。―――――いつかまた、みんな会えるといいね。(最後は小声になった) 」
ヒデノリ「 (シリアスムードだなぁ…俺が居てもアレだし。そっとしておこう)(お菓子箱はおいてその場から離れる)」
シャル「良い娘だ。おまけのお菓子あげちゃおうかな。(ペロペロキャンディーを差し出し、立ち上がる)」
シャル「……。(ヒデノリの背を見つめ、そっと手を振って見送る)」
立華奏「………!………っ… ………そう…ね……(やがて、涙が流れ… シャルに)」
AS「・・・(奴は・・・誰かに似ている・・・?)(悩みながら、木々を飛び移って去って行く)」
カズネ「わぁ またくれるの ありがとう(にこやかな表情で受け取る)」
シャロック「楽しそうなことしてるねぇ…私もお邪魔するわよ……?」
シャル「ポン…(奏の背を軽く手を置く)大丈夫…"絶対に戻ってくるから"。(奏に)……。(先程のASの反応を伺い、フッと笑みが零れた)それじゃあ僕も行くよ、もうハロウィンは過ぎたからね。バイバイ、カズネ、奏。(ナップサックを背負って夜道へと帰っていく)」
立華奏「…!待っ─── ………(涙を拭いながらシャルを見送り)」
カズネ「たった今 ハロウィン 神無月 終わった もう 11月 またね シャル」
立華奏「……『────』……。……彼は…………(独り言)いたんだ………ずっと………頭の、中に………」


カオス街の外れの草原にて…

仮面の男「……。(夜の中で輝く街並みを高台から見据えている)」
AS「(森の一本の大木の上の空間を引き裂き、そこから出てくる)・・・(空気を吸っている)」
仮面の男「…かつてあそこは大森林地帯だった。人々は自らの住みかと繁栄を求め、緑を切り落とし街を建てた。人間は愚かしい……。」

AS「空気が・・・澄んでいるな。(大木の上で、深呼吸を繰り返す)・・・。 」
リオ「(テントの側で木の実などの食事を並べる)今日も大自然の恵みに感謝し、いただきます… 」
仮面の男「母なる星、ケイオスに対する愚の行為。哀れな人間どもを浄化しなければならない、この星の為に。………。(怪しげな呪文らしきものを小声で唱え始める)――――――― パキィーン…ッ!!!(両手を合わせる) 」

(カオス街の中心地にて)――――メキメキメキメキィ…ッ!!ボゴォンッ!!!!!!!(突如、地面から漆黒色に光る棺桶が出現し、それがゆっくりと開いていく)

AS「・・・せめて、これ以上この空気が汚されぬ事を・・・。(大木の上で思い出のロケットを胸に祈る) 」
仮面の男「獣よ、街々破壊しつくせ。世界を浄化せんが為に。フッ(消える) 」
リオ「……なんだ?………この歪んだ気配は……?(草原から町を眺める) 」
立華奏「…………(街中を歩き彷徨っている) 」

ルイージ「 ――――ヌ……(棺桶の中から姿を現し、街並みを見渡す)…みんな酷いや…。僕だけを置いて、みんな酷いや…。ズォォォ……(禍々しい邪気を僅かに放ち、歩み始める) 」
AS「・・・(マントが風に靡く)・・・また、多くの命が堕ちようとしている・・・。(流星剣を取り出し、方角を確かめる) 」

ズゴオオオオォォォーーーーン……ッ…!!!!!(突然街の方角から爆発音が轟いた)

リオ「(テントを畳み、みかんを片手に町へ駆け出す)なーんかヤバそうだよねこれ…」
AS「・・・GO。(流星剣を街の方向に寸分の狂いも無く向け、ブースターで一瞬だけ加速しその推力で一瞬にして爆発音の源に到着する) 」
ルイージ「 どうしていつも僕だけなんだ…ッ!!ドゴオオォォーーーンッ!!!!(淡々とした足取りで道を歩いていると次々と辺りで爆炎が巻き上がる)酷い、惨い、痛い、辛い…ッ!!みんなみんな、死に陥れてやる…!!ボッカアアアアアァァァァアアアーーーンッ!!!!!!! 」

AS「・・・止まれ(ルイージにワイヤーガンを打ち込む) 」
ルイージ「 ぐあ…ッ!?(ワイヤーに突き刺さる)…ヘッ…ヘヘッ…これ、だよ…!"また"、出てきやがった…。(俯いた顔からASを見る) 」
AS「・・・少し眠ってろ。(ワイヤーガンのワイヤーに手を当て、魔力により構成された強烈な電流を流す) 」
ルイージ「 あばばばばば……!ドサァ…!(うつ伏せに倒れ込む)」
リオ「ヒョイッ(物陰から顔を出す)あーれま。影の人気者さんによる凶行でしたか 」
仮面の男「―――こうもあっさりとは、拍子抜けだ。(異次元の穴からルイージの傍に出現する) 」
AS「・・・お前か。(仮面の男を見る) 」
リオ「……(物陰から仮面の男を見る)良い人……ではなさそう…かな 」
仮面の男「そうだ、私がこいつを呼び寄せた。(ルイージの死体を一瞥)…人は獣に非ず。人は神に非ず。強大な力、知能を手にした人間は…あらゆる物を創造し、そして破壊する。その行為はまるで神であるかのように。隣の者を見下し、蹴落とそうとし、殺戮を生み出す。そしてまた隣に人が現れれば殺戮を繰りえす。まるで獣であるかのように。人間は哀れな生き物、故に滅ばなければならない。ケイオスの為に…。(ルイージの死体に手を翳し、そのまましばらく留まる) 」
AS「命は天秤に掛けて、釣り合う物ではない・・・それが幾ら非情なる人間共でも同じだ・・・。 」

仮面の男→ヴィクター「だからこそ、生ける人間は滅ばねばならない。釣り合いが生じぬは人間が存在するが故に。……我が名はヴィクター。世界を浄化する者だ。(手を降ろす) 」
AS「・・・滅びても良い存在など、この世には存在しない・・・滅ぼしても許される存在などこの世には存在しない。(ミラージュブレイドを取り出す) 」
ヴィクター「ならばその常識、我が手により覆してやろう。――――さあ、立ち上がれ、狂気の復讐者。 」
AS「・・・同じ過ちは何者にもさせない。(ミラージュブレイドを構え、突進する・・・と見せかけてヴィクターにワイヤーガンを打ち込む) 」

ルイージ「 …ムク……(先程電撃を浴びて死亡したルイージが起き上がり、それからヴィクターに向けて撃たれたワイヤーガンを手刀で弾き落とす)……お前も酷い奴だ。殺す、コロシテヤル… 」
リオ「確かに、人間はそんな輩が多い……けれど、そんな輩のために真っ直ぐに生きる人達まで滅ぼされなけれはならないっていうのは納得いかない。こいつのやってる事は、ただの破壊だ……(万一に備え掌に火球を構える) 」
AS「(ルイージの真上に塩水の幻影を出し実体化させ塩水を浴びせる)」
ルイージ「 グググ……(両手をクロスさせる)んはぁッ!!(超強力なシールドを展開し塩水を弾く)まずはお前から血祭りに上げてやんよ。(ASを指す) 」

ビシャァッ・・・。(塩水がルイージの周囲に弾かれる)

ヴィクター「ククク……ならば抗ってみせよ。お前たちの偽善の思いが、我の思いを越えるかどうか…ッ!!バッ!!(マントを広げ、展開した異次元の穴へと消え失せる) 」

リオ「アンデッド系か…?だったらこいつでどうだッ!!(ルイージに高熱を帯びた念力を飛ばす) 」
AS「・・・お前に俺は殺せない、殺させはしない・・・!(ルイージに根元に丸い穴がついた一本の鉄の棘を見えない速度で投げる) 」
ルイージ「 グニュン…(両手に水が纏われる)ハハハッ!無駄さ。(水滴を飛ばし念力を相殺)」

ブォンブォンブォンッ・・・ザクッ!!(リオの隣に一本の太刀が飛んできて地面に突き刺さる)

ルイージ「 ゴインッ!!(鉄の棘がルイージに直撃した途端鈍い音が響く)皆殺しだよ。ボクはみんなを許さない、絶対にね…ッ!!(先程展開されたシールドが持続されている) 」
AS「遅い・・・(ルイージの背後に現れる)復讐に駆られるな・・・(ルイージを掴み上げ、ぶん投げる) 」
リオ「あらら…一筋縄で行かないね、どーも!って危なッ!?……た、太刀…かな? 」
ルイージ「 うわっ!(投げられるが建物の壁に足をつけ、反動を和らげる)ダンッ!!(壁を蹴ってASを殴り飛ばす) 」

太刀には一つの手紙が結ばれていた・・・

AS「(左腕でルイージの拳を押さえ込む)お前にはもっとやるべき事がある筈だ・・・(押さえ込んだ所を素早くクロスカウンターパンチ) 」
ルイージ「 こんなしみったれた世界はもう嫌だ!全部ぶち壊してやる!みんな殺してやる!!召喚魔法発動!!『シャドーマン』!!(リオに掌を向け、そこから魔法陣を出現させる) 」
リオ「やるなあのオニーサン!!(AS)……えーっと、なにこれこわい(恐る恐る手紙を読んでみる) 」
ルイージ「 君に僕は殺せない、僕が君たちを殺すから。ぐふッ!(ダメージこそはないもののASに吹き飛ばされる) 」
リオ「ゲッ……なんかけしかけてきたな?ここはアレだ…素直に避ける!(太刀を引き抜き魔方陣からステップを踏んで離れる) 」
シャドーマン「ズ、ズズズ…(魔法陣から姿を現したのは…リオの姿を模した影の生き物であった) 」
手紙「力無き者に力を、強きを挫き弱きを救え・・・善の道を行くものに太陽の導きを、俊。(と刻まれていた・・・。)

太刀は、スラリと抜けた・・・「虚空」と鞘に刻まれていた。

リオ「(うっわ……僕の分身?…のっぺらぼうなのが残念だな…)どなたかは存じませんが、ありがたく使わせて貰いますよ!(太刀を両手で握り構える) 」
AS「お前は少し・・・頭を冷やせ。(吹き飛んだ先に現れ、ルイージを掴んで地面に叩きつける) 」
シャドーマン(リオ)「バリバリバリバリ…ッ!!(両の掌から電撃が迸り、リオに向けて電撃波を解き放つ) 」
ルイージ「 ぐ…ッ…!?(地面に叩きつけられるが…)…っさいなぁ!!(ASの首を掴み、凄まじい腕力を利用し建物に叩きつける。力量は通常のルイージと比較できない)お前をズタズタに壊してやる。一生生きる夢も追わせないようにね!! 」
AS「(電撃波をミラージュブレイドでなぎ払い防ぐ)俺はもうお兄さんという年ではないぞ・・・。 」
リオ「うりゃッ!!(虚空を円を描くように振り回し電流を弾く)僕を模したつもりなら、派手な花火を用意してくるんだな!(シャドーマンの首筋に斬りかかる) 」
シャドーマン(リオ)「ザンッ!! !!?(首を切断され、頭が吹き飛ぶ)……グニュン…(切断された個所から頭が生え治り、再び身構える) 」
AS「(建物に瞬間的に受身を取って衝撃を押さえ込む)・・・普通ではないな、何かが影響しているか・・・。(建物の壁を蹴り、ルイージに飛び掛る・・・ASの体が歪んだ) 」
ルイージ「 ――――!(歪んだASを見て) 」
リオ「やろ……始末が悪い奴だなぁ(虚空の刀身に手を翳し沿うように水平に動かし火を灯す) 」
AS「(ルイージに斬りかかる瞬間、ルイージの真上と左右から更にASが現れ斬りつけた瞬間に消滅して背後からASが現れて掴みあげる) 」
シャドーマン(リオ)「……ダッ(いきなりリオの目の前から逃げ出し、曲がり角の方へと駆け出す) 」
ルイージ「 ぐわっ!いでっ!あだだだ…ッ!!(多くの斬撃を喰らい、掴みあげられる) 」
AS「復讐だけで殺すな・・・命というのはどのような理由があっても奪ってはいけない・・・。(掴みあげた所で、強烈な魔力の電流を流す) 」
リオ「ブレイジングセイb……逃げた!?…どーしよ、あの姿で悪さされると困るしな(ASとルイージをチラ見)術者を倒せば消滅するのかな? 」
ルイージ「 ―――――!!二度も同じ手が通じるかよッ!!(ルイージサイクロンを繰り出すことでASの手を振り払い、電撃から免れる)……吹き飛べ…消し飛べッ!!(ルイージサイクロンで高速回転をかけ、巨大な竜巻を生み出しあらゆるものを吹き飛ばしていく) 」
シャドーマン(リオ)「ズオッ!(突然建物の屋上から出現し、リオの頭上に目がけ踵落としを繰り出そうとする) 」

バシュンッ!!!!(ASの雷により巨大な竜巻が相殺された)

AS「頭を・・・冷やせ。(そしてルイージの真上に現れ、真上から雷を落とす) 」

ルイージ「 クハハハ!!馬鹿めー!そして死ねッ!!!(対象であるASを結界に閉じ込め、超能力で粉砕することで大打撃を与える) 」
ルイージ「 ……(ちらっとリオの方を見る)…召喚魔法発動!!『DEATH』!!!(再び魔法陣を出現させる) 」
AS「・・・愚かな手よ。(自らの空間を切り裂き、少しのダメージを負う代わりに空間の中へ逃げ込む) 」
リオ「(火球を虚空で受け止め、刀身に纏った炎の火力を上げる)奇襲には正直驚いたね……この代償は高く付くよ!(鞘こそ無いが抜刀術の構えを取る) 」
ルイージ「 逃げたか…まあいいさ、その内にこっちを殺しとくから。(リオの方に向き、掌を構える) 」
DEATH「(魔法陣から姿を現したのは八本の腕を持つ死神。それぞれの腕は鎌と一体化している)……ブオンッ!!(その8本の鎌を構え、リオに襲い掛かる) 」
シャドーマン(リオ)「ダッ!!(DEATHに続きリオに襲い掛かる) 」
AS「お前はいつ「俺が逃げた」と錯覚した?(ルイージそのものの空間を切り裂き、そこから出てくる、体の一部が欠けるのと同じでとても痛い) 」
狗山「 『命というのはどのような理由があっても奪ってはいけない・・・。』そうかな。私はそうは思わない。(建物の壁に寄りかかり、闘争を見ている) 」
ルイージ「 なんだ―――――ぎゃあああぁぁぁあああ~~~~ッ!!!!(切り裂かれた個所から噴出したのは血ではなく、黒い霧であった) 」
リオ「(うっそ!まさかの三体一!?ええいどうにでもなれ!!)クリムゾン!!(標的をDEATHに変更し黄金に輝く虚空で居合い斬り) 」
DEATH「ザンッ!! ……!!(居合い斬りをまともに受け、真っ二つに切断されて消滅する) 」
AS「・・・こいつ、もしや・・・(ルイージそのものの空間を更に切り裂く) 」
シャドーマン(リオ)「ダダンッ!!(DEATHが消滅すると同時に跳躍し、リオに目がけ回し蹴りを繰り出そうとする) 」
ルイージ「 ぐあ…ッ…!!止めろ……ヤメロ…ォ…ッ!!イタクナイ…クルシクナイ……ボクハ、ナカナカイ…―――――アアアァァァァァアアアアアアアッッッッ!!!!!!(両の掌から闇色の特大火球を生み出し、それを何発も放っていく) 」
リオ「ガッ(とっさに左手の甲で回し蹴りを受け止め、右手の虚空でシャドーマンの足を切り裂く)ゼェ…ゼェ…結構キツイよな…!」
シャドーマン(リオ)「!!??(両足を切断され、地面にうつ伏せに倒れ込む)シュワアァァ…(しかし両足が再生されようとしている)」
AS「・・・既に、亡者か・・・(特大火球をミラージュブレイドで全て弾き返す) 」
狗山「“殺し”は『ダメ』 “社会的に復帰不可能になるまで嬲る”のは『ヨシ』 大丈夫か、頭の方は。私が言えたことではないが…(女性ものの血だらけの財布を持っている)(まるで中坊が休み時間に話し合っているような論題だな…大人の世界はもうちょっと難しいのだぜ?) 」
リオ「させるか!(いっきにシャドーマンに駆け寄り顔面を蹴り上げ吹っ飛ばす)これで……どうだッ!!(発火した虚空をシャドーマンに向かって回転させて投げる) 」
ルイージ「 アガガ…ガァッ…アアアアアァァァァァーーーッッ!!!!(血走った眼になり、両手に再び水が纏われる)おらおらおらおらぁッ!!!!!(水を纏った掌による強烈な突きを繰り出そうとする) 」
シャドーマン(リオ)「ズバンッ!! ブワアァァ…ッ!!(投げ飛ばされた虚空で真っ二つにされると、切断された個所が燃焼し…やがて完全に消滅した) 」
AS「(水纏った掌を掴む)・・・せめて、安らかに眠れ・・・。(そしてその水を纏った掌に今までの電流とは比べ物にならない電圧の電撃を流す) 」
狗山「……。(私以外にも超能力を持っている…連中…4人以上もいたのか。素晴らしい発見だが、程度が低くてあきれ返る。今の今更戯言を聞くハメになるとはな…。)スッ(血だらけの財布をふところにしまう)(やっと“友達”ができそうな予感がしたのだがな。)(ASやルイージの周りで発生する超常現象を観察している) 」

ルイージ「 しまっ――――――アガガガガガガガガガガッッッ!!!!!!グワアアァァァアアアーーーーッッ……!!!!!――――――――ナゼ…ダイ… ……ニイサン……サアアァァァァ………(身体が灰色の砂となっていき、やがて何処かへ吹かれ消滅した) 」
リオ「ヒュンヒュン……パシッ(虚空を片手で受け止め火を払う)………影は主の背を追う宿命にある、覚えときな 」
AS「・・・やはり、こいつは只のルイージではなかったようだ・・・。(ミラージュブレイドを納刀する)・・・(狗山の居る方向へ目を向ける・・・) 」
狗山「(会釈) 」
AS「・・・(こちらもそっと会釈する)・・・これからも人は虐げられるのだろうか。(右ストレートで空間を砕き、そこに入っていった) 」
リオ「……(力が抜けて倒れる)……ハハッ腰が抜けちゃったよ…。こんなんじゃまだまだ……だよね…… 」

闇の異次元にて―――

ヴィクター「大きな被害を与えることなく消えたか…まあいい。手駒はいくらでもあるのだから。」
ダークネス「感心しませんね…(奥側から顔を出す)身勝手に『あのお方』の貴重な駒を使われては。」
ヴィクター「そういうお前も、あの者の駒の一つだろう?(ダークネスの方へは振り向かず、フッと軽蔑するように笑みを零す)」
ダークネス「それとこれとは話が違います。今回貴方が使用した駒は低級でしたので『あの方』からのお許しを頂きましたが、以後は『あの方』の許可なく使用することを禁じます。」
ヴィクター「(クククと小さく笑う)…分かった。」


~新世界・歪ある舞台(ストレインジ・ステージ)~

ドゴオオォーーーンッ!!!!ドゴオオォォーーーンッ!!!!(赤く淀んだ空と不規則に地面から出現する棘岩、地割れから噴出する溶岩の壁、そしていたる処に点在する割れた空間…見渡す限り歪んだこの地帯は、今日(こんにち)も咆哮している)

シャル「ザ…ザ…ザ…ザ…(立っている事さえやっとなほど歪な形へと変動する地面の上を悠然とした足取りで行く)……。(素顔を覆ったフードから鋭い眼光があらわとなり、目前にあるものを睨みつけている)」

ドオォォーーン…ッ…!!!!ドオオォォーーン…ッ…!!!!!(遠くで噴火のような轟音が鳴り、それに応えるように地面から棘岩が出現しては地面へと戻っていく)

サングル「……。(シャルの先で血のように真っ赤に染め上がった空を仰いでおり、彼の気を感知し目を瞑って振り返る)こうして会うのは…2年と3か月以来だな。」

シャル「大体それくらいだったかな、昔は随分世話になったよ。…風の噂で亡くなったとは聞いていたんだが、相変らず元気そうだね。(言動に合わず、敵意を示した鋭い眼光が尚サングルを突き刺している)…何を企んでいる?」

サングル「容易く吐くと思うか。」

シャル「だね、じゃあ質問を変えよう。君"は"何を企んでいる?」

サングル「…………"復讐"だ。(片方の赤眼が開く)」

シャル「……そうか。(目を伏せる)」

サングル「俺は、俺の目的を達成する為に七神衆に所属した。……貴様には分かるまい。」

シャル「ああ、分からない。君が『彼ら』に対してどんな怨みを抱いているのか、僕には分からないよ。だからこそ言いたい、復讐からは何も生まれやしない。」

サングル「馬鹿め、俺の目的はその青臭い偽善論を覆すことでもある。」

シャル「……。(顔を上げ、静かに、それでも強い眼差しで見つめる)」

サングル「(両腕を広げ、真っ赤な空を再び仰ぐ)――――"復讐と殺戮を肯定する世界を創造する"。それが俺の目的、そして…それこそが『第二の女神』の計画にへと繋がるのだ。」

シャル「………ブラッドキルビス、いや、サングル。『彼ら』は君に何を齎したんだ……?――――『人間』は君に、何をしたっていうんだ!」

サングル「(血走った眼が大きく見開く)黙れええぇッーー!!!! シュドォゥンッッ!!!!!!(凄まじい勢いをつけてシャルに襲いかかる)」

シャル「くッ…!!(カオスソード「エメルカルメ」を即座に胸から出現させ、間一髪攻撃を防ぐ)ギリ…ギリリ…ッ…!!!」

サングル「ギリッ…ギギ…ッ!! ガシッ、ブォンッ!(掌による攻撃がソードの刃に防がれていて、それを掴んでシャルを投げ飛ばす)」

シャル「―――――!むんッ!!(空中で体制を整え直し着地と同時に斬りかかる)」

サングル「誰にも分かるまい…ッ!!蓄積され、膨れ上がったこの悲痛は、何にも消せやしない!!"神であった貴様"には尚更だッ!! ドゥンッ!!!(手刀でソードを弾き、掌から衝撃波を解き放つ)」

シャル「ぐ…ッ…あッ!!(ソードが弾かれ大きく吹き飛ばされる)はぁ…はぁ……だったら、『あの時』…何故僕に総てをうち明けてくれなかったんだ…?(立ち上がる)あの時君がそうしていれば、僕は―――――」

ズオ―――(シャルが立ちあがった瞬間、彼の目と鼻の先に醜悪な大鎌を持ったサングルの姿が現れ、視界を覆った)

シャル「ッ―――――!!!」
サングル「もう遅い。ズアンッ!!(大鎌を振り下ろす)」

ズゴオオオオォォォォーーーーーーン…ッッ!!!!!!!(歪ある舞台の中央は、瞬く間に消し飛んだ)



ラクト「滅国してから一ヶ月、本職のない日々、少々不安定な毎日に戸惑いが隠せませんね…(スーツマフラーでベンチに座り、缶コーヒーを飲んで悩んでいる) 」
追跡者似の生命体「ヒヒッwwwウヒヒヒヒヒヒwwどっかに金の卵でも落ちてないですかねぇ~??できれば鶉の卵みたいに美味なものがいいなぁ!(ずけずけと独り言を発しながら歩いてくる) 」
カズネ「卵… 普通の卵でも 良い方 かな(のんびり) 」
ラクト「(…ネザリア人、どうしてこんなところに…)(コーヒーのプルタブを弄りながら見ている) 」
追跡者似の生命体「アハーンッ!?(ラクトを発見し、飄々とした動きで近寄って来る)震えがルブルブ…刻みがルブルブーッ!!!鼓膜が踊る…ッッ!!!出逢えた金の卵ッ!オリ(一人称)の腹の底から断末魔がヒギィィイイイイーーーッッッ!!!!!! グゥ~(普通に腹の虫が鳴る) 」
ラクト「……(変わらぬ苦笑で頬をポリポリする)こ、こんばんは…(鈍った言葉になる) 」
追跡者似の生命体「出会いと別れの挨拶が面倒くさいから一気に纏めちゃうZO★初めましてさよならバイバイ!!ガシィッ!!(突然ラクトの顔面を鷲掴む) 」
カズネ「 わぁ テンション 高い ラクトの事 見抜いてる…のかな 」
ラクト「!!(突然のことだった為、手に持っていた缶コーヒーを落とし、冷えた中身を地面に散らばせる)な、何を!(掴まれた状態を口を開き) 」

ミョォォォォォーーン……ッ…! (追跡者似の生命体の掌から怪しい紅色の気が放出され、ラクトの全身に注ぎ込まれる)

追跡者似の生命体→芸能者「オリ(一人称)?オリ(一人称)の名前を聞いてもすぐに忘れるだろうから言わない!でもあえて言っておこう~~~♪オリ(一人称)は芸能者! 」
カズネ「芸能者…むぅ 今の光は 何 かな 」
ラクト「(しまった、今はリゼルドを一丁しか持っていない…弾倉も3マガジンのみ、今引き金を引いても弾はない……!)(何かを注ぎ込まれていく事に眼に力が入らなくなる) 」
芸能者「(掴んでいた手を離し、ラクトと距離を置く)あさあ、さあさあッ!寄ってらっしゃい見てらっしゃい!恐怖と絶望と罵声が飛び交う劇場の開演だぁッ!!さあ君たちッ、前払いとしてさっさーーと命を払えッ!!!(ラクト以外の人物を指す) 」

グ… ……ググ…ッ…――――――バッ!!(突然、ラクトの体が彼の意思に関係なく独りでに動き出し、拳を構えカズネに殴りかかった)

カズネ「ら ラクト? 眠って― …がぅッ!?(殴られて軽く吹き飛ぶ) 」
ラクト「―――!!????(自身が気づいた時のポーズはカズネを殴った後、振り切った状態だった)い、一体何が… 」

そして、しばらくしてラクトの体は戦闘態勢に入り、その牙をカズネに向けた

芸能者「プギイイィィィィイイイイイッッッッ!!!!!目標来場者数はあははあははあああぁーーー『4人』!縁起の悪いねぇー!?チョメブルギィッ♪♪ 」
たーる「五人目でーすwwwwwwいやぁ、友情が壊れる瞬間を見に参りますたwwww 」
ラクト「(どういうことだ…さっきのエネルギー物質で私の体を操っているのか…!?)や、やめろ!これは私の本心ではない!!はやく解放するんだ!! 」
芸能者「よおぉ~~~し♪よぉしよしよしよしよしよし、良い子だオリ(一人称)の金の卵ぉ~♪来場者続出中だよぉ~~♪♪この調子で視聴者も増やすカナ?フルブギッキィッ!!! 」
カズネ「い いたたっ… ど どうしたの 私 何か 酷い事…した かな 」

スチャ――――――ブワンッ!!(ラクトがリゼルドを取り出す。軽く振ると銃口からビームソードが出現し、矛先をカズネに向け、切りかかった)

ラクト「うおあ!?うわああああああ!!(自身を止めようと叫び、抵抗するがそのままカズネに斬り掛かる) 」
カズネ「ぁっ…(シュッ)(素早く退いて避ける) 金の卵…操り? もしかして 貴方が やってるの 」
芸能者「イヤァ、イヤァッ!聞こえなぁーーーーいいぃッ!!きっこえなぁぁぁあーーーいぃ~~ッ!!(カズネに対し。引き攣った不気味な笑みが高らかと響く) 」
たーる「んんwwwwwww思いっきり殺しにかかってますなwwwwもうちょっと煽ったらどうなんですかね、ラクトサンとやら意志が残ってますよ、さぁさぁ視聴者増やす前に、さぁ 」

パスン… グッ……グググ…(リゼルドを捨て、開いた両の掌を構え、ゆっくりとした足取りでカズネに歩み寄っていき、今にも首を絞めようと襲い掛かる)

カズネ「ぁぅ やっぱり 聞く耳 持たない… (でも どうすれば この操り 解ける…かな 力量 絶対に かなわない) 」
芸能者「行けぇーッ、金の卵!走れぇッ、金の卵!!やったッ!見せろッ!表情をッ!オリ(一人称)に絶望の表情をおおおぉおおッ!!!! 」
ラクト「(く、くそ!このまま操られてたらラチが明かない…!)カズネ様!貴方の戦績は聞かせて頂いております!無理も承知でお願いします。私を殺すか芸能者を倒してください!(襲い掛かる) 」
カズネ「ふぇ でも… 小細工 通用しない やるしか… 無い…(血刀を構え、攻撃を防ぐ) 」
芸能者「このオリ(一人称)、倒す事、出来ないかもしれない~♪だってオリ(一人称)、マネージャー~♪死んだら~、元も子も、無い♪お金も客も、無い~♪ 」

キュピィーンッ!!(少し遠くで何かが光り)…スッ!!(矢が芸能者の頬を掠ってくる)

ラクト「腕力面では私は衰えております。力はそれほどありません、貴方のその能力なら私の攻撃を防ぐことは容易です!(攻撃を防がれた状態でグイグイ押している)どちらでも構いません!とにかく、あの者の思い通りにはさせてはなりません!! 」
芸能者「ウッヒヒィッ!!?(掠った頬に触れる)………フヒヒ…フヒ、ブヒヒィィイイーーーッ!!!!!wwww展開は突然にぃ~♪♪ 」
カズネ「わ 私も 自信があるほどには… …わ 分かった ご ごめんなさい・・・てやぁッ!(ドンッ!)(血の大槌でラクトを打ち上げ、芸能者に走る) 」
立華奏「………。(Hand sonic Ver5によって腕に蛇の牙のような二枚刃(カニ爪)があり、少し遠くの位置で矢を構えていた)」
芸能者「How much wood would a woodchuck chuck if a woodchuck could chuck wood?(蛇足な早口言葉)ウッチャァー、クッチャー、ウウウゥゥゥドゥッ???(向かってきたカズネを目に留まらない素早い蹴り飛ばしで吹き飛ばす。潜在能力は極めて高い模様)」
ラクト「どはぁ!(槌で高くあげられ、地面に大の字で叩き付けられる)」
カズネ「ぁぐぅっ…! は 速い…」
立華奏「…… シュンッ シュタッ(やや遠くの位置から駆け出し、一気にラクト達の場へ姿を現し)」
芸能者「グッレイトォですよ、オリ(一人称)。そろそろそろそろ閉館♪♪(カズネに指す)」

スワン…ッ――――――――――――ズガガガガガガガッッ!!!!!!!(突如芸能者に向かって高い斬撃の波が、地を大きく削りながら吹き飛んできた)

カズネ「ぁ ぁぅ… やっぱり 私の力じゃ…(よろよろと立ち上がり)」
芸能者「ΣWHY?(斬撃を回避しようと試みたが足場の石ころでバランスを崩し、なんとか運良く避けられた模様)」
立華奏「………。……っ…?………(斬撃波を見て)」
カズネ「ふぇ 今のは…何 かな」
ラクト「くぉぉ…(激痛の走る表情で上半身を上げる)」

キセル「ザク……ザク……(降り注ぐ雪と共に、斬撃波が飛んで来た方角から歩いてくる)………。(歩みを留めず、そのまま顔を軽く上げ、芸能者を鋭い眼光で突き刺す)」
芸能者「――――――!!!(キセルを見て開いた口が塞がらない)Oh…noォ… いっひひぃーーッ、いぃぃーーッッちばん来てほしくない来客ぅ!っは、ッハ!見なかった事にするぅッ!!!スルメンッ、ベブキュイィッ!!!(逃走していった)」
カズネ「キセル…!? (凄い 殺気…感じる 威圧感も…押しつぶされそうなくらい ある) 」
ラクト「……お…動ける…?(立ち上がって両手を見つめる)」
立華奏「…………。………幸いね…。大事に至らなくて…(芸能者に逃げられてしまい、自身の戦闘能力を解除してラクトに歩み寄り)」
カズネ「ら ラクト 大丈夫…? もう 何処も 動かせる」
キセル「……。……ザク……ザク……ザク……(ラクトに近寄り、彼の額に人差し指を添える)自分の身も守れねえんじゃ、愛するものも遠のく一方だぞ。肝に銘じておけ、『ラクト』。(そのまま彼を横切って夜の世界に溶け込んだ)」
ラクト「え、えぇ…(奏に) はい、動かせます。ご安心を(汗) ………(私の名を知っている、そして私情も……一体彼は…)(真剣なまなざしでキセルが去った方を見ていたが、段々緩い表情になる)だ、だが、愛する人が遠のくのは嫌だぁぁ!」
カズネ「愛する人 …自分の身 守れないと なすべきことも できない…かな (服 血で汚れた …洗わないと [怪我だらけになって])」



時は少々さかのぼる……

~新世界・某峡谷~

サングル「ザッ… ザッ… ザッ…(赤い月の光を背に浴びながら、峡谷の不安定な道を辿っている)」
リオ「…ザリッ…… 地図によればあの男の言ってた場所はここら辺かな……(マフラーをなびかせ辺りを見回す)」
サングル「(前方にそびえ立っていた岩壁を避けて通ると、リオと鉢合わせになる)……。」
リオ「!?…なッ!?(鉢合わせになり飛び退いて身構える)あ、アンタは…!」
サングル「……お前は…(初登場時のシーンがフラッシュバックされ、その映像の中にリオの姿が映し出される)ああ、あの時居合わせた小僧か。」
リオ「何故あんたがここにいるんだ…【あいつ】の差し金なのか…?」
サングル「愚問だな。これから俺は任務の為に目的地へ向かっている最中だ。それにしても、まさか、ここ(新世界)でも顔を合わせる事になるとはな。」
リオ「(!…どういうことだ、何故あいつと七神衆と繋がっているんだ…?)そうだね、出来ればこういう形では会いたくなかった…かな(太刀を逆手持ちに構える)」
サングル「…まあいい、あの時は少々お喋りが過ぎたな。我ながらこの性格に卑下したいものだ。(フッと自分に蔑むように手をひらひらさせる)……一つ問う。」
リオ「……いいよ、答えられることならね(構えを解かないまま)」
サングル「お前たちは何故この世界に拘る?ここに住む生物の殆どは、あらゆる次元から連れてこられたのだろう。なのに、これまで、この世界に振りかかってきた災難を打ち払ったのは他でもない外来者どもではないか。…母星でもないこのケイオスを、何故お前たちはそうも拘るのだ。」
リオ「……何故って…それは…(言いかけたところで口を噤み首を横に降る)他の皆がどうとかは知らない、けど、僕が何故そうするかは教えられないな、君は腹を抱えて笑うだろうからね(微笑)」
サングル「……そうか。だが、十中八九お前の言いたいことは理解できた。もともとはこの俺も―――――――"この世界の住人だった"からな。(目を瞑り首を傾げる)」
リオ「…そうか、なら本来君と僕の立場に変わりはないはずなんだけどな…(目を伏せ)……けれど、それを聞いて尚更今あんたをここで放っておく訳にはいかなくなった!」
サングル「…そうだろうな。(不敵な笑みを浮かべる)この世界の末路は決まっている。ケイオスも新世界も『第二の女神』の【新理想郷計画】(ネオ・アルカディアスキーム)によりすべてが"0"に戻り、完全なる、新たなる理想郷(グロリアスワールド)が築き上げられる。…お前たちはその為の糧となる、光栄に思え。全生命は転生されるのだ…!」
リオ「は!理想郷だって?…やっぱりあんたらとは合わないようだ、そのミニチュアみてーなガラス細工の夢、文字通り打ち砕いてやるよ!」
サングル「(構えをとったリオを見て溜息を吐く)…これから六国を攻め落としに向かうという、この忙しい時に。面倒なこと極まりない。だが―――――哀れ者には制裁を下してやる。ダッ(地面蹴って跳躍し、襲いかかる)」
リオ「(相手の仕掛け方がわからない以上、カウンターはリスクが高いな…)大人しく罰を下されるつもりはないよ、火傷じゃ済まないだろうから、そのつもりで来なよ!(発火した腕を交差させ迎え打とうとする)」

VS 混沌神下七神衆【サングル】

サングル「炎使いか――――ドプンッ(発火した腕による攻撃を受けた途端、体が液体化し地面に飛び散った)」
リオ「!?…や、やった…?(おかしい…奇妙だ!いくらなんでもあっけなさ過ぎる)(剣を持ち直し周囲を警戒する)」

ズワアァァーーッ!!!(四方八方の地面の割れ目から血液のベクトル(矢印)が出現し、天高く折りかえってリオに向かって落下してくる)

リオ「ック…! ザンッ(とっさに上体を捻るがベクトルが頬を掠め、右肩が切り裂かれる)うぁ……!っこいつ、血が武器になるのか…!何処から攻撃を…!?」

ドプッ…ドップ、ドププ…(落下地点に血液が集結し、人型にへと変成されていく)

サングル「(集結した血液に色が塗り足されていく)俺を燃焼しようとしても無駄だ。(コートのポケットに手を入れている)」
リオ「ゾクッ…な、なーんてこった。奴そのもが血の塊…みたいなものなのか…(それってつまり、全身が武器になるってことだよな…)」
サングル「シュンッ―――――ドゴォッ!(爆発的な脚力により一瞬にしてリオの懐に潜り込み、アッパーカットによる一撃を腹に叩きこむ)…行くぞ。ドッ、ガガッ!ドゥンッ!!シュンッ!!(そこから続けて上段蹴り、拳による連打、最後に高速回し蹴りで吹き飛ばす)」
リオ「速ツ…っぐ、ああっ!(猛攻を成す術なく喰らい岩盤に叩きつけられる)」
サングル「ドン…ドッシャアアァァーーーンッ!!!!(一気に間合いを積め、岩盤に叩きつけられたリオの顔面を踏み、そのまま岩盤が崩壊する強度で押し潰す)」

ガララララ…ッ…!!!ズドオオオォォォーーーーン……ッ……!!!!!(岩盤が崩れていく)

リオ「!……っ(接触した!今だッ!)ブォンッ(押さえ付けられながら掌底をサングルの顔面に叩きこみ…)」

ドォンッ(掌が触れた部位が爆発する)

サングル「―――――! ドッパァッ!!(顔面が血液となって激しく飛び散り、やがて残された体はうつ伏せに倒れ込んだ)」
リオ「まだだ、奴はまた再生する! ヒュン……ガガガガガァンッ!(崩壊した岩盤の破片を鷲掴みにして発火させ残った体に投げ付ける)」

ドドドド…ドッシャアアァァーーーン……ッ……!!!(体は瓦礫に埋もれてしまった、が……)―――グニュン…グニュニュン…ッ… ブパァッ!!(赤い液体がその瓦礫の節目から溢れ出て、それが三つに別れると三匹の犬を模した擬似生物が生成され、牙を向いてリオに襲いかかった)

リオ「チィ…!(剣を横に振り抜き2体の首を跳ねる)キリがない…!そもそもこれダメージを与えられてるのか!?」
擬似生物「(二匹は消滅すると再び液体化し、残りの一匹と結合した)グググ……アオオォーーンッ!!!(体が一回り大きくなり、胴体から二頭の首が生えてきた。その姿はケルベロスさながら)ドッ、ドッ、ドッ…グバァッ!!(荒々しい駆け出しからリオに食らいつこうとする)」
リオ「うっそ…!(軽快に飛翔し、頭を蹴って踏み越える)スタッ… やみくもに焼いても歯が立たない…ここは……!(ケルベロスに背を向けて駆け出した)」
擬似生物「…グゥ?ドッ、ドッ、ドッ…!(荒々しい走りでリオを追跡する)」
リオ「(追って来いサングル…!目にもの見せてやる!)ほらほらこっちだよォー!(旋回しながら逃げ続ける)」
擬似生物「ドッ、ドッドッ、ドッ、ドッ…… ダンッ!グルァッ!!(ある程度して地面を思いっきり蹴りつけ跳躍し、再びリオに食らいつこうとする)」
リオ「良し…ここらで仕上げを…!?(咄嗟に左腕を翳し喰らい付かれる)ッ……!うぁ……アアアアアアァァァ‼(噛みつかれ悶えながら地を転がる)」
擬似生物「ガルル…ッ!!(強靭な顎による激痛は凄まじく、並の野生動物とは比にならない)ブオンッ!!(左右に揺らした後リオを遠くへ放り投げた)」
リオ「…ドサッ… ハァ…クソッ…あと…少しだったっていうのに…!こうなったら力付くでも【円】の中に……?(噛みつかれた左腕がダラリと垂れ動かない)」
擬似生物「トッ…トッ……(うねり声を鳴らしながら徐々にリオとの距離を縮めていく)」
リオ「……ツ!(擬似生物を目の前にして青ざめ、これまでの記憶がフラッシュバッグした)……ハハ……ハハハハハッ…!」


――――――――――ブシャァ…ッ…!!!(夕闇の空に、赤い飛沫が舞いあがった)







リオ「……(血だまりのの中うつ伏せに倒れている)そうだ……どうせ…もう、失うものなんて無いんだ…(力を振り絞ってナイフを握り閉め)……だった…もう恐れるものは何も無いじゃないか……!これしきのことで…これしきのことでぇぇぇぇ!(使えなくなった左腕を自ら切り落とす)」
サングル「ザッ…ザッ…ザッ… ………。(擬似生物の隣に現れ、リオの様子を見下すように伺っている)」

ドシャッ……ゴォツ!(落とされた腕が一気に辺り一面が燃え上がるほどのエネルギーを発する

サングル「(血だまりと灼熱、赤く熱い空間が一体に広がったの横目で確認した)……。」
リオ「くくっ……生きる理由を見失った奴の末路よ…笑いたければ笑え…!業火の中でなァ!(リオが逃げた道筋が燃え上がり、サングルを囲んだ巨大な火のアーチが出現する)」
サングル&擬似生物『……!!!(圧倒され瞬く間に日のアーチに包囲される)』
リオ「……僕は何時もそうだ…何時も誰かの側に仕えて…何時も何時も、気持ちを伝えられない……。でもそれしかないんだ、それ以外の生き方がわからない、自分のために生きようとすら思えない…ス…(右腕を高々と掲げ…力を集中させる)」
サングル「(擬似生物が真っ先に消滅した)……(あのような小僧に、こんな力が…ッ…!)」
リオ「けどそれで良いんだ、僕は物心付いた時からそうだった…。それ以外の生き方なんて無かったし、今、なぜか清々しい気分だしね…。主の幸せこそが至上の喜び、それが…僕の人生、僕の選んだ道だ!(指を鳴らし、円に囲まれた場所が激しく燃え上がった…)」

カ ッ (燃え上がった炎は一瞬の閃光の後、夕日のような光を放つ火柱となった)

サングル「ぐ…ッ…――――――!!!!(業火の火柱に飲み込まれ、跡型も無く消滅した…)」
リオ「……(業火に包まれながら微笑む)エリス、今行くよ……(やがて炎に包まれ、見えなくなる)」




サングル「ドプ…ドププ…ッ…(地面から溢れ出た血液が集結し、元の姿にへと変成される)…非力な小僧だと侮っていた。これが……歴代の猛者たちの恐れた、抵抗勢力の真骨頂とも呼べる"力"、か。(少年の遺体を見下している)」
サングル「(だが、こいつの使用した炎は逸品級だ。これは是非とも拾っておきたいものだ。)ス…(遺体からドクドクと溢れだす血液に手を触れる)ギュゥィン……!(掌が掃除機の様に、一瞬にして"すべての血液"が吸収された)」
サングル「誇るといい、お前の死が、お前の力が…理想郷創造の為の糧となったのだから。(立ち上がり、遺体を跨いで何処かへ歩いてく)」

ジール「(一部始終を遠目で眺めていた)……ひゅう、始めてあった時から純粋に見えてイかれた奴とは思ったが、よもやここまでとはな……今回ばかりは、神に感謝しなくてはな……予定通り消してくれて…」




人の苦しみは何者にも干渉されない。故に理解されないもの。

そ、それは間違っている…!つらいことや悲しいことを…誰かに打ち明ける事で救われるんだ!たとえ理解されなかったとしても、必ず誰かがキミの支えになってくれる!そうだ、ボクが…ボクが…っ!

下らない、そんな馴れ合いで情が移ればいずれ裏切られる。

そんなことは――――

木を見て、森を見ていない貴様等に解る筈がない。神の真似事をしている人間なら尚更だ。――――信じる者は裏切られ、そして痛みを知る。俺はその痛みを糧に生きてく。

ま、待ってくれ!ボクは…ボクは……!

さようならだ、『    』―――――――――



シャル「(意識朦朧としながら何処かの森の中をあるいている。重い何かを背負っているかのように、足を引きずって、時にぎこちない足取りで進む)…… …… ……信じる者は裏切られる、か…。」
シャル「…ボクなら、もしも裏切られたなら…そん時は笑うだろうな…。(ゆっくりと天を仰ぐ。木漏れ日が頬に当たって、小さな笑みが零れる)でも、みんながみんな、そうじゃないから…… …ぅん、だから『彼』は報復に至ったんだなぁ…。」
シャル「…『彼』には言いたいことが山の様にある。けれどそれが、『彼』の耳に届くことは…決してないだろう…。……あぁ、ボクは無力だなぁ…。誰かの為にして来たことが、結局無駄でしかなかったんだ…。…こんなの、彼女にも、あの頃のボクにも会わせる顔がないよ…。 ポタ……ポタ… ゥグ…ッ…(深く抉られた左腕をぎゅうと押さえ込む)」

ドクン…ッ… ドックン…ッ… ドクン…ッ…!!

シャル「……今……―――――」

ドックン…ッ… ドックン…ッ…!!!

シャル「(…今……「死んだら楽になれるのかな」と思った、自分を殴りたい… ……くそ…ッ… ……「死んだら」なんて縁起でもねえ事を…! ……諦めねえぞ…ボクは… ……ボク……は……)」

ドサァ…ッ…!!

シャル「ハァ…ハァ、ハァ… ハァ…ハァ…ハァ…ッ……!」


~North・S・Land ホワイトレイク~

…カツ……カツ……

キセル「カツ……カツ……カツ……(凍った湖の上をゆっくりとした足取りで進んでいく。白く染まり上がった地の表面は、とても湖の面影がないほどである)」

キセル「(ちょうど湖の真ん中辺りで留まり、周囲を目だけを動かして見渡す)……。(何かを断念したかのように目を伏せる)」

AS「(そこに、一人で凍った湖の上に現れる)・・・(キセルを視界に入れる)」
キセル「(その場を後にして踵を返そうとしたところ、視界にASの姿が映る)…………。」

白銀世界に立つ二つの影に、白い光が静かに舞い降る…

AS「・・・見つけたぞ、キセル・・・。(一歩ずつ、歩み寄る)お前は・・・昔の俺に似たようなものを少し感じてな・・・。(そして、ローブからミラージュブレイドを取り出す)」
キセル「……。(白い光の降る中でASを黙視する。そして重そうな口元が微かに開く)…以前会った奴だな。問う、何故(なにゆえ)俺に刃を向ける。純粋に強さを欲しているのか、あるいは…―――」
AS「・・・ただそれは「感じる」だけだ、ただの直感であり確証は持てない・・・(ミラージュブレイドを構える)だが、もし俺の直感が当たっている可能性がある・・・だから俺はお前を止める。(眼差しは、以前よりずっと澄み切っている)」
キセル「……。(この男、まさか計画を知って…。…少々公にし過ぎたようだな、サングル。)…そうか、ならば……ス――――(懐から白い仮面を取り出し装着する)―――"組織の人間として"、お前を迎え撃つ。(険しさを現す様に雪が強く吹き始める)」

ビュォォォ……ッ……!!

AS「・・・"俺と同じ過ちを犯させない為に"お前を止める・・・。(ミラージュブレイドを構え、・・・走り出した!)」
キセル「……来い。(腰を下げ、背に帯びた黒刀の柄に手をやる)」

VS 混沌神下七神衆【キセル】

AS「抜刀術・・・「風牙」!(凄まじい速度の一閃を、真っ直ぐに放つ)」
キセル「……!ダッ…!(一瞬のうちに閃光を見切ったのか、全身を低くした状態で駆け出して一閃をかわし、そのままASの懐に潜り込む)シュバッ!(納刀したままの刀でASの顎元を突き上げようとする)」
AS「(接近を察知、瞬時に目が光るとASが一瞬歪み)ガシャァァン!!(顎元を突き上げられたASはまるで硝子のように砕け散る・・・幻影だ!)」
キセル「(硝子の破片を突き抜け、宙で折り返って着地する)……幻影か。(細い目で辺りを伺う)」
AS「(するとキセルの周囲に幻影のASが数人表れ、それぞれが違う方向に違う方向から斬りつけてくる)」
キセル「サッ、ササッ…!サッ…!カキィンッ、カンッ!!サッ…!キンッ、カンッ!!(体を左右へ反って回避したり黒刀で防いだりしている)……―――――(白い仮面から碧の閃光が迸る…)」
AS「(幻影のASが、上から2、左から1、右から2の数で斬りかかる)」
キセル「虞の正体は ズ…ッ…! (その状況下で本体を見抜いたのか、右の内の一人の目の前に瞬時に出現し、首を掴む)お前か。ドォゥンッ!!(そのまま氷壁に突っ込み、AS本体を叩きつける)」
キセル「――――ッ!!(何か攻撃を仕掛けようとした瞬間に感電させられ、背後へよろめきながら退く)」
AS「っぐ・・・!(腕に感電、体はローブが絶縁体なので腕のみ少ししびれるが)ぉおおっ!(腕がしびれて使えないので、よろめいたキセルの顎を足で思いっきり蹴り上げる)」
キセル「ヅッ…!(蹴りあげられた衝撃で若干宙を舞い、凍った湖の上に仰向けに倒れ込む)ぜぇ……ッ…ぜぇ……ッ…!」
AS「(腕はだらんとし、ミラージュブレイドを離しかけている)っぐ・・・強くしすぎたか・・・。(自分の電撃で両腕がまだ使えない)」
キセル「――――捨て身の一撃か。(もう一人のキセルが、ASの背後にある雪の積もった高台に佇んでいた)…侮れないな。(ASが振り返った時、先程倒れたキセルは消失していた)」
AS「・・・やはり俺と同じような芸当を・・・、どうやら俺とお前が似ているのは思い違いではないようだ・・・。(腕の痺れが取れ、制御が戻る)」
キセル「……。…トサ(しばらくASを黙視し、つま先で足場を突く)―――ドドドドド…ッ…!!!(雪の高台がASを飲み込むように崩れ落ちていく)」
AS「・・・ガンッ!!(目が一瞬紅く光り地面を思いっきり踏みつける、すると地面を裂き灼熱の炎が雪とぶつかり相殺する)」
キセル「(己もその灼熱炎の中へ落ちていくが…)…“転送能力(トランスファート)” 。シュピンッ(ASとキセルの位置が転換され、ASの真下から灼熱炎が襲い掛かる形になる)」
AS「くっ・・・またこれか。(流星剣を瞬時に取り出し、ブースターで瞬時にキセルの方向に飛んでいきそのままミラージュブレイドと流星剣で斬り裂こうとする)」
キセル「ス……ガキィィンッ!!(納刀したままの刀でASの二刀を防ぎ、降り払う)……。 (右の掌を上へ突きあげ、何かをしようとしている)」
AS「・・・!(瞬時に空間斬裂を放ち、キセルの右の掌を空間ごと抉り取ろうとする)」
キセル「……!ブシャァッ!!(右手が破裂し、左手で右腕を抑え込んで再び退ける)」

ズ…ッ…ズズ…ッッ…!! ズゴゴゴゴゴ…ッ…!!!! バッシャアアアァァアアアーーーーンッ!!!!(湖の底から怪獣のうねりの様な揺れが生じ、凍った表面を突き破って巨大な何かが顔を現した)

AS「(どうやら妨害はできなかったようだな・・・!)(巨大な何かを確認する)」

リヴァイアサン「ゴアアアァァァアアアァァァァアアアァァアアアーーーッッ!!!!!(湖を割って出現したのは"月を飲み込む海獣"と謳われたリヴァイアサンであり、巨大な口でキセルを飲み込んだ)」

AS「・・・リヴァイアサンか、・・・俺には生物複製はできないな。(ここでAS、ローブから合計七本の剣と刀を取り出し手に持つ)行くぞ・・・」
リヴァイアサン「ゴアアアァァアアアァァッッ!!!!(獲物を捉え、今度はASを喰らおうと凄まじい勢いで襲い掛かる)」
AS「的がでかいと・・・助かるな、九刀流「九頭竜九閃」!(九本の剣で、九本の巨大な一閃を放つ、それぞれがまるで生きた竜の頭のようにうねりながらリヴァイアサンに襲い掛かる!)」
リヴァイアサン「ズパパパパパパパパパッ!!!!!!!!! (分厚く巨大な体に9つの一閃が生じ、積み木が崩れていく様に瞬く間に湖へ落ちていった)」

AS「やはりデカブツはやりやすい・・・。(そのまま、キセルに警戒し構える)」
キセル「―――――――(ASと背を合わせていた)」
AS「・・・!(瞬時に反応、リンクのように回転斬りを放つ)」

ズバアァンッ!!!(しかしASが回転切りを繰り出した瞬間、AS自身が吹き飛ばされる)

AS「・・・っぐ(僅かに怯むが瞬時に受身、ローブで軽減され傷はそう深くはなかった)」
キセル「…“循環逆送(コントワール)”だ。シュッ―――――ズガァッ!!!(一瞬にして間合いを詰め、ASの顔面を鷲掴んで床に叩きつける)……。(そのままASを黙視する)」
AS「・・・!(叩き付けられるもすぐさま起き上がる、起き上がる際にキセルを蹴り飛ばそうとする)」
キセル「スワッ…!(蹴り飛ばされる前に跳躍して退避)……。(ASを掴んでいた右手を見る)」

キィ―――イィ―――ィ―――ィ――イィ―――ン―――ッ――――(突然ASに激しい頭痛が生じる)

AS「・・・!!(っぐ・・・頭が痛い・・・だが!)(今までの苦痛を思い出し、頭痛を堪える)」
キセル「(白い仮面から、またあの碧の閃光が現れ、より輝きを増した)――――お前の記憶の一部を、抜き取らせてもらった。」
AS「記憶・・・を・・・?(心に僅かに動揺が生じる)」

キセル「俺とお前が似て非なることを証明する為に、な。…いずれ分かる。(踵を返し黒刀を背に帯びる)…それまで眠っていろ。(白い光は穏やかさを取り戻し、その中を歩いていった)」
AS「っぐ・・・はぁっ、何をする気だ・・・。(痛みを堪え、去っていくキセルを見つめ、いなくなったのを確認する)・・・記憶の一部分が消えている、バックアップを使わなければな・・・。(空間を砕き、そこから去っていく)」



~某地~


シャル「(いくつもの赤い×印がついた地図と、新聞の見出しを交互に見比べている)ボクが眠っている間に…ここまで被害が拡大していたなんてね。ひとつ、またひとつ…犠牲の場が広がっていくばかり…。」

シャル「………。(七神衆の彼(サングル)を止められなかったせいで、一人の少年、いやそれ以上の人々の命までもが奪われた…。ボク一人の力じゃ…勢力を阻止することはできない。)」

シャル「(とにかく事態は一刻を争う。早く、早くこの乱立した世界からみんなを解放しないと…)(地図と新聞紙をカバンにしまい、ある方角を見据える)まずは協力者を集めないと…。」


夜空から、的礫と光る雪が降る


シャル「ん……?(雪か…もうすぐ春だというのにまだ降っていて―――)………!!いや、違う…ッ…! これは…まさか……!!(周辺を見渡す)」


何処からともなく、白皚皚の絨毯を踏み鳴らす足音が鳴る


シャル「(足音のする方へゆっくりと振り返る)………。(見つかって…しまったか……。)」

キセル「……。(足跡の主で片手に黒刀を握ったままシャルの方へと歩んでいる)」

シャル「ま、まさかこんなところでキミに出くわすとはね…何か用かな?言っておくけど、風来坊のボクには金目のものなんて持ってないよー?(苦笑しながらジョークをかますが、目は笑っていない)」

キセル「ザク(歩みを留める)麁品の器に興味はない。俺は――――(シャルの胸部を指す)――――器の『中身』が欲しいだけだ。」

シャル「――――――ッ!!!!(やはり感づかれていたか…っ!!)(踵を返し逃走を図る)」

キセル「―――――――――――――――何処へ行く。(すでにシャルの背後に回り込んでいた)」

シャル「!!!(早い…!もう、逃げる隙すら与えてくれないのか…。)(口元は不敵に笑んでいるようだが、滴る冷や汗が尋常ではない)」

シャル「……知っていたんだね、『彼』がボクの中に居ることを…。(睨みつける)」

キセル「……。」

シャル「だけど、お前の思惑通りにはならないよ、ボクは。『彼』をキミの手に渡すものか…!」

キセル「……。(シャルを白眼視し、一歩ずつ距離を縮めていく)」

シャル「……。(逃げることはできない…だからといって、この男と戦うことは無謀すぎる…。いや、" そ も そ も 誰 も 戦 え な い "! )(キセルに合わせて一歩ずつ退ける)」

シャル「(……なら、残された術は―――――)………!!(…あったぞ…!ひとつだけ、ひとつだけ“あの技”があった…!)……ザッ  バサァ  (後退する歩みを留め、ローブを払って両の掌を前に突き出す)……。(生まれた時から、何故か持っていた“これ”を…こんなところで使う羽目になるなんて。…いや、この時に為に使われる運命だったんだ、“これ”は…!)」

キセル「………!(シャルのとった行動を見て歩みが留まり、"今までにないほど驚愕した眼差し"で彼を見つめる)」

シャル「ハァ……ハァ……(…“これ”を使えば…もしかしたらもう此処にはいられないかもしれない…。けれど、中にいる『彼』を奴の手に回ってしまえば…この世界、いや…すべての万物は完全に消滅する!ならボクの命なんて安価なもんだ。)(緊張のあまり重苦しい息が出る)」

シャル「……ハァ…ハァ………ハァ……!(……絶対に…生き延びてくれ…… ……『    』…!そして、今まで出会ってくれた…最高の友達よ…!)   パキィーーンッ!!   (両の掌を勢いよく合わせる)」


ギュォォォォォオオオオオオオオオ――――――――――――――(空間が激しく婉曲し、徐々に螺旋状の摩訶不思議な空間が構築される)


キセル「ギュォォォォォオオオオオオオオオ―――――――――――(シャルの目の前にいたキセルの姿は、もはや跡形もなく婉曲しており本人も身動きが取れない模様)」

シャル「がぁ……ぁ…ッ…!!(無論自身も婉曲し始め、やがて人としての原形を失っていく)(……ま、まだだ…ッ…!まだ、奴は『この世界』に居る…!)(楽刀「鏐」(原形が留まっていない為確認不可)を取り出し抜刀し、何処に何があるのかも解らないものにその切っ先を向ける)」


―――――――――ォオォォオォォォオォォオォォオォオォォオォォオォォォォ――――――――――――(空間はうねり続ける)


シャル「(“アンビション”…!)(空間内ではキセルの居所が目で認識できないため、アンビションを纏うことで彼の気を感知しようと試みる)……!(そこか…!)(その場で刀を自棄になったかのように乱暴に振り回す)


ガキィンッ  ガキィンッ  ガキィンッ  ガキィンッ  (キセルが居たと思われる空間に四つの一閃が迸り、それは原形の無い彼を閉じ込める檻となった)


シャル「(流石の奴も…これで、お終いだ…!ボクと共に……世界の狭間に堕ちろ!!!)――――――――“アポカリプス”――――――」


バシュンッ!!!(キセルを閉じ込めた檻が切り取られた)


切り取られた空間は真っ黒な四角形■(この摩訶不思議な空間内で唯一原形を留めている)と成り、それはゆっくりとゆっくりと、中心へ凝縮していく。


シュバァァンッッ!!!!!(そして、空間は勢いよく弾け飛び……世界は眩い光に包まれた)





……感覚が…薄れていく… ……そうか… …これから ………消えていなくなるんだ…


…はは… ……もうすこしだけ… みんなと一緒に… ……いたかった… な ……あぁー……… ……世界が …眩しいや…… 眩しすぎて… ……眩し… ……まぶし…………


シャル「……………ん……(瞼が力なく上がる)」

シャル「……夜空が…ある… ……ここが…狭間… ………蛙の声が…心地よ―――――――――!!!(がばっと上半身を起こし、辺りを見渡す)」

シャル「 !? …違う…こ、ここは… 見たことある風景… …ここは……カオス界…? (立ちあがる)ま、まさか…ボクは……!(自分の両の掌を見つめる)」

シャル「――――――生きてる…っ!し、信じられない…(両腕を天高く掲げ、目に輝きの火が灯る)…やった……やったんだ…! …ボクは奴を狭間へと葬り…そしてボクは生きている!! こ、これで…これで世界は救われ―――――――――――」





―――救われたかな?―――





シャル「………………へ……(歓喜に満ち溢れた表情が一変し、引き攣った顔のまま背後へ振り替える)」

キセル「    ┣¨   ォ    ン     (彼の背後に立っていたのは、消されたと思われた人物だった)」

シャル「(瞬く間に絶望感に浸った表情に陥る)……な、な…なな……何故、お前が…ッ…!(弱弱しい足取りで退く)ぃ、どういうことだ…“アポカリプス”から逃れられることなんて…!?…ありえない…ッ!!……まさか、さっきのは分身…!!?」

キセル「分身などではない。」

シャル「!!! な……じゃあ…じゃあ何故お前が!何故お前がこんなところに!!?」

キセル「――――“永劫回帰(エテルネル)”――――― 人とは、生き物とは、あるいは存在するすべてのモノとは、生まれながらに定められた運命がある。だがこれは、"その定められた運命に幻術をかける"ことで、運命を意図的に覆す、言わば業深い能力だ。」

シャル「…! 永劫…回帰……(全ての次元を、運命を、覆し…思うままにする… 腑に落ちないが…今目の前にこいつがいるということが、それを顕著に示しているのか…。)つまりお前は…ボクの禁術から逃れたんじゃなくて、"禁術を受けるという運命"を回避した…!……そういうことか…?」

キセル「他人の能書きを垂れる暇はあるようだな。(いつの間にかシャルの背後に立っており、黒刀を抜刀していた)」

シャル「―――――――ッ!!(しまった…!逃げられ――――――)」

キセル「 チャキンッ (納刀)」


ズブシャァ…ッ…!!(キセルの背後で血飛沫があがった)


シャル「か――――――――」








……生まれた時から、ボクはキミの分身だった……


母と父のぬくもりを感じたことはなく、そもそも家族なんてものはなかった…


だけどそれは、キミも同じだったんだよね


…だからキミは、ボクに優しく笑んで、受け入れてくれた…


「キミはボクたちの友達であり、そしてかけがえのない家族の一人だ」ってね


キミと、彼女が、名の無いボクを受け入れてくれたから…つい昨日まで疑っていた自分の存在を、忘れることが出来たんだよね


嬉しかったよ


でも今は悲しいよ


…もしもあの時ボクが、" ア イ ツ " の存在に気づいていなければ…


きっと " ア イ ツ " はキミと彼女を連れて、世界を消そうだなんて、思わなかったはずなのに…


なにもかも、ボクのせいだ…


恩を仇で返してしまった


…ボクは友達を護れなかった


…ボクは家族を護れなかった


…ボクは、愛したこの世界を殺してしまった


償いきれないほどの大きな罪を犯してしまった


きっと " ア イ ツ " はボクを許さない


" ア イ ツ " はボクの命なんか欲しくない


" ア イ ツ " は世界を滅ぼす


…もう、どうすることもできない…


ねえ、もしもボクが生まれていなかったら…今頃この世界はどうなっていのかな…?


なんて考えようとしたら、悲しむキミの顔が浮かんだからやめた


でもボクは、今でも自分が許せない


ボクのせいで、ぜんぶ壊れちゃうんだ


でも、それ以上にもっと許せない理由(こと)がある


…それは……


" キ ミ を 殺 し て し ま っ た こ と だ よ "


ごめん…


…ごめん…


ごめん………


……ごめん…


………ごめんね……


























………………『ミシェル』…。

























キセル「(シャルの遺体を前にする) キィイィンィンインィンィィン (右の瞳の色が碧から蒼へと変色し、瞳孔に*状の記号が浮かび上がる)」


キセル「手間を掛けたな。ズォォォォオ…ッ…!!(シャルの遺体が右の蒼い瞳に吸い込まれていく) ゾッ (シャルを完全に吸収すると全身が痙攣し、やがて瞳の色が碧へと戻った)……フゥ……フゥ………フゥ…」


キセル「…か……さて…そろそろ…だ。(帽子を目深に被り直し何処かへ歩いていく)」








―――――――――傲と独に駆らた虚飾の輪廻を迎る―――――――――











のん「(寝起きのような表情を浮かべながら、噴水近くのベンチに座ってスマホをつついている)あちゃー…昼と晩ごはん食べるの忘れてた…これで2日連続…げっそりのんのん。」
のん「…ぁ!ふぉふぉふぉふぉふぉふぉふぉろーあざますふぉーーーい\(^o^)/☆(twitterなう) ……はぁ、喜んだら余計に腹減ってきた。(ぐてー)」
のん「……ん…(目を瞑ったまま顔をあげて、何かを嗅いでいる)……うまそーな匂い…」
のん「(左右を見渡す)……あ、これはもしかして、"あっち"の方かなー??*1)(目に活気が戻り、ある場所へと走っていく」

彼女が去った直後、誰も居なかったそこに一人の青年が立っていた

青年「……(去っていく彼女の後姿を不敵に笑みながら、反対の方向へと歩いて行った)」




― ラーメン屋台 ―

大将「えぇあ~…静かな夜だわホンマ…そろそろ店終いしてもええかな(移動式屋台でラーメンを提供する形の車の中で、仕込んでいた汁を覗き込む)」

チリンチリン(客が屋台の暖簾を潜り、鈴が鳴る)

大将「おっとっと…ヘイらっしゃい!好きな席に座ってくれや」
レインド「よう、まだやってるかい大将! なんてね(あでやかに微笑みながら中央の席に座り込み、トントンと人差し指で木製のカウンター席を二度叩く)ん~、いい木材使ってるねぇ大将ゥー(渋声)」
大将「おぉ、久々に顔出したなあんちゃん。ええからはよ注文せぇな。コレでも忙しいんやワイは」
レインド「忙しいなら俺以外にも客いるはずなんだがな(ケッと嘲笑に近い笑みで大将を見る)ラーメン一丁」
大将「シャーメンッチョ-!ッチョー!!(妙な掛け声でラーメン作りに取りかかる)」
レインド「頼むから唾だけは入れないでくれよ。異物混入~(頬杖を付き、皮膚が盛り上げる)」
大将「テメェが生まれる前からこちとらラーメン屋やっとるんや。そないなことせん。ちゅーか、なんでまた顔出したんやあんちゃん。一応キルライフまだやってんやろ(シャカシャカ」
レインド「いーんだよ細かいこたぁ…それよか、本当客いないみたいだな。俺が最後に来た時から一人も来てねぇんじゃねーの?」

大将「アホ、来とるわ。会社帰りのおっちゃんやらにいちゃんとかが中心やな…まぁ上手くやっとるわ。ラーメンの味はワイは一番思とるで」
レインド「その自信はいいんだけどよ。酒とかは除いて、ラーメンの種類は一つだけなんだな(板のメニューボードをぼーっと見つめながら苦笑)」
大将「それ一本で勝負。まぁワイは頑固親父や。それぐらいの気持ちで行かなアカン思っただけや…イッチョガリ!(レインドの目の前にドンッとラーメンを置く)冷めん内に食いきれよ。汁まで飲んだら嬉しいで」
レインド「待ってました。いただきます(割り箸を急かすばかりに手に取り、口で片方固定して、片手で片方の割り箸を取る仕事割りで綺麗に取る)ジュルルル!ジュルルルルr!!!」
大将「あまりにも豪快すぎんだろ!店揺れたぞ!?(大汗)ったく…(屋台の外に顔を出し、タバコを吹かす)」
レインド「ごちそうさまでした!(塵一つ残さぬ完食)相変わらず美味かったぜ大将。いいね、あれっしょ。アレ使ったっしょ?ん?」
のん「というわけで来ました( ´ ▽ ` )ウホー(Zから移動 暖簾をくぐってレインドの隣の端っこの席に座る)」

大将「アレってなんだよアレって。日本語理解してますかー?ん?(ニコニコ)へいらっしゃい!まさか二人目くるとは思わんかったわ(のんを見て何処かホッとしている)」
レインド「…お、よかったじゃねーか大将。可愛いお客さん来たな(のんを見るなりだんだんに顔の底から笑いを染み出させてくる表情になっていく)」
のん「ははははははははははははは!神は私を飢餓からお救い下さった!アガペー! ラーメンください♪」
大将「るせぇ、いつも親父しか相手にしてねーから嬉しいだけだよ(レインドにべーっとした顔をすると、ラーメン作りに入る)ヘイシャーメンッチョ! 」
レインド「そこらへんも大将は男だな(ケラケラと安心したように笑い、女性が来たことで少し姿勢を正す) どうした、腹が減ってオアシスに駆け込んで来たのか?(嫌がらせにしか思えないイタズラな笑みのままのんに) 」
のん「もうねぇ~…昼寝のし過ぎでねぇ、2日も昼と晩ごはん食べ損ねちゃったんだよねぇ~あはあは(てへぺろ)…ところであなた、かの有名なルネサンスの芸術家!?(唐突(→レオ○ルド・ダ・ビンチ) 」

野獣先輩「この辺にぃ、美味いラーメン屋の屋台来てるみたいですね こ↑こ↓ いきますよ~いきますよ~1919・・・(のれんを潜って入ってくる)どうもこんちわーす 」
来ヶ谷唯湖「私もひとつ。…もらおうか。(席にどっかり座ってくる) 」
レインド「誰と見間違えているのか詳しくお話お聞きしたいところだな…(ハハハと口元が今にも笑いそうになっている)つーか昼寝のしすぎて昼飯はともかく晩飯もか…こりゃ病気だな。病院行って来い病院。栄養価の高い注射打ってもらえるぞ~ 」
大将「へいラッシャイ!御注文は!こりゃ忙しい忙しい! 」
野獣先輩「ラーメン屋の腕は味噌ラーメンで決まる、それ一番言われてるから。(ゲスい) 」
来ヶ谷唯湖「ふぅむ… 注文もなにも、訊くほど品がないではないか。 」
大将「そーいうなよお姉ちゃん。風情ってもんがあるんや。これでも屋台の大将。注文された方が堕然やる気も出るもんよ。後味噌はねぇんだわりぃな。醤油しかねぇんだ 」
のん「あっ!お姉さま~♪♪(来々谷を見て目がキラキラ)注射は嫌だなー。注射打たれて脳みそがぶくぶく膨れてフ○ーザの第三形態みたいになった夢見てから注射恐怖症になった。 」
野獣先輩「あっ・・・ しょうがねぇな~ じゃあ醤油で頼むよ~ 」
来ヶ谷唯湖「えぇい…ならば醤油だ、醤油。言っておくが、私はあまり気の長い人間ではないのでな。極力早めに頼むぞ?(えっへん) 」
Alvis「ノックしてもしも……なんだ引き戸かァ…\バァーン/(引き戸にはミスマッチな濁音) 」
来ヶ谷唯湖「ん? おぉ…誰だか一瞬判別に困ったが、間違いない。我が妹よ…!(ぉ(のんを見て) 」
レインド「よかったじゃあないか大将。店の回転率あがってきてんじゃねーか(ケラケラ) 夢だろソレ?まぁ確かにそんな夢見たら嫌いになるな…(愛想笑いに近い小さい笑い声で目を右上に逸らす) 」
フリーザ(第三形態)「大サービスでごらんにいれましょう。わたくしの最後の変身を・・わたくしの真の姿を・・・!だだだだだだだだだ!!!!(ムシケラにデスビームラッシュ) 」
ピッコロ「101010101010101010101010101010円!!!(フルボッコされる) 」
大将「アカン、これ大変な奴や。構わんけどやったる…へいまずラーメン一丁お待ち!(のんの前にドンッとラーメンを置く) バリカタでええか?(来々谷に)それならすぐ出来るで。 ついでにアンタもな(野獣先輩に) へいラッシャイ!好きな席に座ってくれや坊ちゃん(Alvisに) 」
のん「はぁ…喋ると余計にお腹空いた…。(ぐてー) キャー♪お姉さまー♪♪*2) 」
野獣先輩「114!オッスお願いしま~す 」
来ヶ谷唯湖「ふむ…構わん。好きにせい。(大将に) 」
のん「今日の救世主 カシャ(ラーメンをスマホのカメラで撮る)いただきまぁーす♪(割り箸を割ってちゅるちゅる食す)( ´ ▽ ` )<うほー!(親父臭い歓喜の叫び) 」
来ヶ谷唯湖「おー、よしよしよしよし♪♪(のんをめっちゃ愛撫。2人の空間だけ異様にお花畑する) 」
大将「へいバリカタ一丁!(来々谷の目の前にラーメンをドンッ)まってなーあんちゃん。すぐ出来るからな(野獣先輩にニコニコ) そない美味そうに食ってもらえると嬉しいなァおっちゃん!(のんに) 」
レインド「ハ、ハハハ…(二人だけの空間になってらぁ…)(頭を掻きながら大将にお酒頂戴のサイン) 」
Alvis「うす!(無駄にノッってみる)…で、何を扱ってるんですかねここ!スープパスタ? 」
のん「美味い飯にありつけ、そこでお姉さまに出会えて、僕満足☆( ´ ▽ ` )(愛撫されながらラーメンを食べてるその光景はシュールでありながらとても幸せに満ちている)おっちゃんちゃうわw でも美味しいよ~♪ 」
野獣先輩「しっかり作ってくれよな~頼むよ~ 客ががやがや言ってますね、みんなラーメンやっぱ好きなんすねぇ(確信) 」
来ヶ谷唯湖「よしきた。では…"いただき"(ラーメン的な意味で) シュルシュルッ、シュルシュルシュルッ(麺を啜っていく) 」
大将「い、いや…ラーメン屋だよ坊ちゃん…(白目)パスタはないんや。せやけどそれより美味いもん食わせたるで(Alvisに) あいよ、待っとれ(酌をとりだし、レインドの前にお酒を置く)」
大将「せやったなァ~お姉さんやったなァ~!(ゲラゲラ) あい、バリカタ一丁!(野獣先輩の前にラーメンドンッ)」
野獣先輩「FOO~↑ じゃあ、食おうか。 ズルズルチュパチュパイイヨイイヨゴクン あーいい・・・あーいいよいいよいいよいいよー(グルメ先輩)」
レインド「ありがとよ(酌瓶を手に取り、横に振って量を確かめる)」
のん「……(ふと、レインドをはじめ、そこにいた人たちの顔を順々に見ていく)」
Alvis「ほぉーん?んじゃオススメの一つと……おつまみ長大な!(お菓子としてしか見ていない)」
来ヶ谷唯湖「よーしよしよし、よぉーしよしよしよしよし(ry(ムツゴロウ並みの愛撫)」
アライブ「うぃーっす まだやってますかねー(屋台に入ってくる)」
大将「……(Alvisのセリフに更に白目)あいよ、ラーメンとなんかね!待っといてくれ~ 」
大将「ヘイラッシャイ!御注文は?まぁラーメンしかねぇけどな。空いてる席座ってくれや 」
レインド「(客の面子がヤバいな。大将ご臨終)(のんの視線に微かに反応するが、構わずお酒を酌し、少しため息をついて一気に飲み干す) 」
アライブ「あー・・・・・・ごちゅーもん んーっと…これ!(醤油ラーメンを指差す)えーっと・・・うし――――“ヤサイマシマシニンニクアブラ”で。(二郎と勘違いしている) 」
Alvis「(頬杖を付いて待機しながら店内の面子を観察)へぇ…千人居れば千色って感じだなー 」
のん「…………――――――――」


変わらない人の笑顔


大将「どっかの店と勘違いしてねぇかな…(汗)まぁええわ。シャーメンッチョー!! 」
大将「へいラーメンッチョ!(Alvisの前にラーメンをドンッ!) 」
野獣先輩「寒い夜にはラーメン(至言) 」
来ヶ谷唯湖「...(……? ……いったい、どうしたのだろうか。) (のん の様子を見て) 」


変わらない街の歓喜


アライブ「ゲッ すんませんなんか間違えちまったみたいっすね。(呪文を間違えたか…) 」


何一つ変わらないこの日常が、いつの間にか私の居所になってた


大将「寒い夜はラーメン、これ基本やでホンマ あいラーメンッチョ!(アライヴの前にラーメンドン) 」
Alvis「どれどれ…(❀╹ワ╹)ワオ!ザット イズ ファニー!OH ソー ユニーク! アジアンカルチャー!HAHAHA! 」
MUR「腹減ったなー(屋台にやってくる)」


この世界に来た時、受け入れ難い現実を目の当たりにした


のん「―――――――――――」


最初は確かに好奇心もあった、だけどそれ以上の不安も募った


レインド「波はとりあえず越えたな、大将。この屋台がこんなにせまいなんていつぶりだ?6年ぶりじゃあねーか?」
アライブ「ざーっす …あーそうだイタダキマス。……(どうやって食えばいいんだこれ…ああそうだ……吸うんだよな)チュゥゥーーー(麺を頬の筋肉だけで吸おうとする)うごご!!ほぐ!!」


やがて大切なものを次々と失っていって、こんな世界に留まる事が苦痛にも感じた


レインド「テメー箸使えよ箸!(アライブに割り箸を割らずに差し出す)」
野獣先輩「あたりまえだよなぁ? ファッ!?MURさん来てたんスか」


けど、そんな私を支えてくれたのが…ここにいるみんなだった


のん「……。(ぼーっとしたまま周囲の人たちの表情を見る)」
大将「あぁ、やっぱり英国系の人だった訳?ラーメンくったことねーか(ケラケラとAlvisに)」


悲しみに暮れていたのは何も私だけじゃない、それはここにいるみんなも同じだった


MUR「そうだよ(肯定) 俺チャーシューメン頼むゾ(大将に)」
来ヶ谷唯湖「……(怪訝そうに、のんに視線をやり続けている)」
アライブ「ん……あーアリガトレインド。―――?ヒョイッ ズルン …ヒョイ ズルン (割り箸を割らずに、そのまま頑張って麺をひっかけて食おうとする) ヒョイ… カプ (いっぽんだけひっかかったのを食う)………ヒョイ」
大将「わりぃな、ラーメンしかねぇんだ。それで勘弁な!おらよ!(MURニラーメンをドン)」


だから彼らは、彼女らは、優しく笑んでくれる


野獣先輩「夜中腹減りますから、しょうがないね。屋台が来たら行ってしまう前にみんな来るって、ハッキリわかんだね。」


いつだって どんなときだって


Alvis「YESYES!やー、東洋の食べ物にはなかなか手出す気にならなくて、ちょっとした勘違いが新ジャンルの開拓に繋がるなんて不思議だなぁ」
MUR「お、そうか…(ラーメンを食べ始める)おい野獣!ラーメン代おごってやるゾ(先輩の鑑)」


そんな人たちに囲まれて暮らす中で、心の何処かでこんな世界を好きになれるんじゃないだろうかと確信した自分が生まれた


レインド「おいおい…割り箸もしらねぇのか?その木の板二つに割ってそれで挟んで食うんだよ…(酒を注ぎながらアライブに) 良かったじゃあないか。未開拓地がこれで知っている空間になったぞ。ま、ラーメン知らないのはいくらなんでも意外だったな(Alvisに横目で)」
野獣先輩「いいっすかぁ~!?Oh~ オッスお願いしま~す!」


そして確信は現実になった


のん「……はっ(我に返る)……やべ、麺伸びちまう ズザザァー(慌てて食す)」


私はこの世界が好き


アライブ「あーアハッ!ソーナノ!―――(おもむろに割りばしの両端を持つ)ベキッ!!(やっぱりやった) うし……うへぇ、レインド。手にスープがついちまうよ、これじゃ短いゼ…(困惑)」
Alvis「はふっ…んまぁー! うん、好奇心は持ってみるものだね!やー…ちょっと前までコンビニおにぎりの開け方までわからないよな子でしたから(ははは 」
来ヶ谷唯湖「!………おかえり......(察していたかのように、言葉をぽつり呟く) (そして、何事もなかったかのように再びラーメンを食べ進める) 」
レインド「……(黙って割り箸を手に取り、綺麗に二つに割ってアライブに差し出す)これで食ってみろ。長いだろ? どうした、腹が減って仕方ない奴が飯放っておいて黄昏てたのか?(慌てて食べ出すのんを横目で確認して嘲笑に近い笑い) 」
のん「お姉さま…?(目をぱちくりさせる)ん…あまりに美味し過ぎて昇天しかけた。わはは…w 」


楽しい事も、悲しい事も、ぜんぶ、みんなで分かち合ってきたこの日常が


MUR「そうだよ(便乗)行ってしまう前に捕まえることができてよかったゾ…遠慮なくどんどん食うんだゾ!(野獣先輩に) 」
レインド「それは重症ってレベルじゃあないな…(苦笑)ま、食いもんに対する概念なんざなんだっていいさ。美味いもんは美味いんだしな…あ、レモンは食えるか?レモンはいいぞ。コンビニのおにぎりとかここのラーメンよりうめぇからな 」


何にも代え難い最高の思い出


アライブ「あ~~~!すげえ!(素直)オイオイ!そりゃあないゼ!こんな細いものをさらに縦に割るだなんてよ!ハハー!(外人笑い) チュゥゥ~~~・・・(啜れないので相変わらず頬の筋肉だけ使って吸っている)ウグッ…ハァ…ハァ… チュゥゥゥ~~~… ハァ…ラーメンって疲れるな… チュゥゥゥ~~~… 」
来ヶ谷唯湖「……どうした?妹。早く食べないと、伸びきってしまうよ?(のんに優しく笑みかける 」
大将「おいてめぇ今なんっつった^^(レインドの発言にピキピキ)」
野獣先輩「先輩… 感動しました、KBTITのファンやめます。MUR先輩のファンになります。」
のん「Σなんやて!?聞き捨てならんな…ウチはレモンよりブンタンや♪(^○^) 」
レインド「ラーメン食いながら昇天ね…滅茶苦茶器用なコトしだす娘だこと …お前ラーメン食べるの向いてねーよ…(アライブに) ……ゲゲ!お勘定な大将!!(お金だけ投げつける様に置いていき、即座に屋台から飛び出る) 」
のん「はは、ごめんちゃい、お姉さま。(てへぺろ)」


ずっと、こんな日常が続いてくれたらな


おじ↑さん↑だとふざけんじゃねえよオラァ!お兄さんだろぉ!?(叫び声が聞こえる)

Alvis「ちょ…オニーサンそれ禁句ヨ レモンかぁ…パイナポォはよく食べるけどなぁ 」
のん「あ、バイバ~イ♪(レインドに手を振る) 」


続くよね、きっと


来ヶ谷唯湖「ふふ…。ま、そういう私も、人のことは言えないのだがね(苦笑) ジュルジュルッ... 」
アライブ「そ、そう思うよ俺も(苦笑い)ヒー ヒー フー チュゥゥゥゥゥゥゥゥ~~~・・・・・・ツルッ ッシャーッ… (もういいやかんじゃえ)ブチッ モグモグ ブチッ(箸で掴んで豪快に食う)いけるいける。」

パタタタタ……(屋台にいるのんのもとに一匹のヤミカラスが飛んでくる)

野獣先輩「だれもそんなこと言ってないんだよなあ…」
のん「ふぅ…ご馳走様♪ (勘定を済ませて屋台から出た瞬間にヤミカラスに気づく)おお、カラス。」


きっと…


ヤミカラス「クゥク、クゥー(右足に手紙と思われるものがくくりつけられている) 」
レインド「あ~クソ…あの親父すぐキレっからなァ~…(ある程度屋台から離れた所でブレーキをかけるように立ち止まり、屋台に振り返って苦笑)まぁいーや…また来ようそうしよう 」
のん「可愛いのー。(^。^)(ヤミカラスに癒されてる)……んにゃ、伝書鳩みたいだね。(手紙と思われるそれをとってヤミカラスを空へ帰した) 」
アライブ「疲れちゃったよ…まさかメシ食いに来て疲れるなんてな。韓国人(誤った認識)は器用なことやるもんだゼ… おわ!?デッケェカラス!(ビビる) 」
のん「誰からだろー?そもそも私宛なのかどーかも不明なんだけど、わはは(苦笑)(紙を広げる) 」
来ヶ谷唯湖「フフ…愉快でよろしい。(レインドを見て) …うん?それは…(手紙?を見て) 」
アライブ「(お行儀よくねーケド、万が一俺宛ってこともあるかもしれねーし・・・っと)(手紙を覗く)………オレ宛じゃねーな。迷子の恋文(ラブレター)かなんかかな?(にこにこ)」


――――"こっち"に戻ってきてくれ 話がしたい――――


のん「(その内容を目にした途端何故か体がピクリと痙攣する)……クシャ…(手紙を握りつぶし、来ヶ谷の方へ振り替える)お姉さま、今度は二人で食べにいこーね♪それじゃあ、また!バイバーイ♪(何処かへ走って行った)」

アライブ「あっ…(察し)なんかヤな感じだね。 ・・・はぁ……まだ半分以上残ってるよ。(ラーメンと格闘) 」
来ヶ谷唯湖「!お、おぉう…そうだな。楽しみにしていよう。(─────今の様子……尋常、ではなかった。あの手紙には、いったい何が……まぁ、いいか。再び巡り会えるのだし。) 」
レインド「春先故か温かくなってきたきたー…(散歩でもするようなのんびりした足取りで帰路を辿る)」
野獣先輩「先輩!?まだ居たんすか!?やめてくださいよほんとに!(ドラマ的に)」





のん「(再び噴水近くのベンチ付近に戻ってくる)……。(あの手紙が本当なら…今、ここに…。)(辺りをきょろきょろと見渡す)


夜は何時になく静寂で、彼女の小さな呼吸意外には…何も音はしない。


のん「人の声とか、そもそも風の音(ね)すら聞こえないなぁ。(…もしも本当にいるのなら、ちゃんと『風』だけは伝わってくる…のに…。)

のん「……やっぱあの手紙、私宛てじゃなかったみたいだね。わはは、私ったら、何勘違いしてるんだ―――――――― 」


ビュォォ…… (一筋の風が彼女を伝った)


のん「……!(急な風に目を伏せる)ん………!!!(目の前に視線をやると瞳が大きく見開いた)


彼女の視界に一人の青年の姿が映る。


のん「………ぁ……」


月の光に照らされ輝きを帯びた彼の緑色の瞳は、まっすぐに彼女を捉えていた。


ミシェル「……ただいま。(優しく微笑みかける)」


のん「………うそ… …… …… ……本当に…ミシェル君…」

ミシェル「夫の顔も忘れてしまうほど、認知が衰えてきたのかな。(悪戯な笑みを浮かべ) 」

のん「……!……うるさいよ! トン (ミシェルの胸の内に突撃し、小さな顔を彼の胸いっぱいに埋める)………おかえり…。 」

ミシェル「(そっと彼女を抱きしめ、その小さな頭を優しく撫で下ろす)…今までずっと、寂しい思いをさせてきたね。 」

のん「(首を小さく左右に振って応える)…だいじょうぶ、ノンがいてくれたから。それに、二人でずっと帰りを待ってたもん。(閉じた瞼の隙間から涙が溢れる) 」

ミシェル「ありがとう、嬉しいよ…。(額を彼女の頭にくっつけ目を閉じる) 」

のん「…そっちの旅はもう終わった…? 」

ミシェル「…………。 」

のん「…ぁ、そ、そだ…!(顔を上げ)とにかく話は家(うち)に帰ってからにしよ?ミシェル君きっと疲れてるはずだし。ノンも寝ながら帰りを待ってるし、それにまだまだしたいことだって―――――― 」

ミシェル「――――――それはできない。(虚ろ気な眼差しを見せる) 」

のん「……どして…? 」

ミシェル「………。 」

のん「………? 」

ミシェル「……のん、キミには今まで散々迷惑や不安をかけてきた。いつもいつも「これで終わりだから」って約束したにもかかわらず、ボクはまた自分勝手なことをしてしまう。 」

のん「…そ、そんなことは… …ミシェル君…? 」

ミシェル「そして、"また" だ。またボクは、キミとの約束を破ってしまうんだ。…のん、ボクが旅立ったあの日、キミはボクを信じていると言ってくれたよね。嬉しかった、もちろんボクもキミの期待に応えられるように立派な偉業を成し遂げて帰ってくるつもりだった。……でもボクは帰れなかった。"帰ることができなくなってしまったんだ"。 」

のん「…んね……言っていることが…よくわかんないよ。どうしたの―――――― 」

ミシェル「(のんをぎゅうと強く抱きしめる)ボクは、今…キミと出逢ったことを… …いや、ボクが生まれたことを酷く後悔している。生まれた時から孤独以外の何も感じなかったボクに、唯一差し込んだ光がキミだった。それからいつしか、ボクの生まれた意味を、ずっと探してきた答を、見出すことができたんだ…。…でも、こんな"結果"を招くことになるなんて…予想だにしなかったよ。キミはボクの存在を肯定してくれた、でもボクはっ!!キミの存在を抹消するだけの存在だったんだ…。 」

のん「…存在だとか、肯定だとか、そんな小難しいことを考えたことはないよ。…私はミシェル君が好き。「たとえミシェル君が私を傷つけたりしたら」なんて考えもしない。ミシェル君は絶対に私を傷つけない。今まで、いつも、笑わせてくれのは…ミシェル君じゃん。私はずっと見ていたんだよ?……だから、生まれてきた事を後悔したなんて言わないで。…私が悲しいよ。 」

ミシェル「…………。 」

のん「ミシェル君が何を言いたいのか…いまいち私には解らない。けどね、"ミシェル君は今帰ってきた" それが結果でいいと思うんよ。この温もり、心地の良い風…これはミシェル君が生きているということ。だから、帰ることができなくなったなんて、亡き人のように言わないでよ。 」

ミシェル「……のん、ボクは――――――」

のん「…帰ろう、ミシェル君。また一緒に馬鹿して笑おうよ。」

ミシェル「…………。 」

のん「(微笑んだまま、ミシェルの表情を覗き込む) 」


―――――ああ、笑えるだろうな――――――


のん「――――――――――!!!!!」


彼女にとってはあまりにも一瞬の出来事で、目の前の現実を呑み込むことができなかった。そう、自分は愛する人に抱かれていた…だが今、自分は知らない男に抱かれていたのだ。


キセル「今度は永久に、二人で、笑い合える日がやってくる。……俺の中でな。 」

のん「(キセルを強く突き飛ばして一歩退く)…はぁ……はぁ……!…アンタ…誰…ッ…!?(驚愕の眼差しを突き付ける) 」

キセル「お前を抱いていたあの男は幻だ。…そして、よく来てくれたと歓迎する。 パタタタタ……(ハットの上にヤミカラスが止まる) 」

のん「アンタは誰…!?…ミシェル君は…ミシェル君はどうしたの…!!(キッと睨みつける) 」

キセル「…少々寂しがっていたからな。せめてもの慈悲として、愛する者と最期を共にさせてやろうと思ってな。(目を瞑る) 」

のん「……!(キセルの発言を察した模様)ミシェル君を何処にやったの…っ…!? 」

キセル「さあ、な。……聞いてみればどうだ。 」

のん「どういう…こと―――――― 」



ミシェル「ボクはここにいるよ。(のんの背後から声をかける)」



のん「…!(恐る恐る振り返る)……ザ…(視界に映る幻の彼に恐怖し、少しずつ退いていく)

ミシェル「騙していたつもりは毛頭ないんだ。キミにはちゃんと事実を伝えたかった、静かな時の中で…ちゃんと見つめ合って…。(のんにゆっくりと歩み寄る)」

のん「…いや……こないで…っ…(涙目で首を振る)」

ミシェル「キミには真実を語りたい。どうしてボクがいて、キミがいて、この世界で出逢うこととなったのか…そのすべてを。 」

のん「偽物が真実を語るな…っ…!!アンタは……アンタは、本物のミシェル君なんかじゃない!!」

ミシェル「真実か、虚偽か、人は目の前の現実を簡単に定めることはできない。でも、ボクの眼を見てくれ…そうすれば必ず真実が解る。(のんの手を取り、ゆっくりと引き寄せる) 」

のん「ぃや…ッ…いやだ…!!そんなもの見たくない…解りたくない…。やめてよ…やめろよ…っ!!(振り解こうと抵抗する) 」

ミシェル「ボクの眼を見るんだ。さあ――――――――― 」

のん「(眼……)………。(恐る恐るミシェルの眼を見ようとする) 」


―――――眼を合わせちゃ駄目だッ!!!―――――


のん「――――――――ッ!!??(誰かの声が脳裏を響かせた時には既に遅く、目の前の青年の瞳にとらわれていた) 」

キセル「(目の前のミシェルはキセルになり、そして彼の瞳は碧から蒼へと変色し、瞳孔に*状の記号が浮かび上がっていた)―――――俺が奴に会わせてやる―――――ズォォォォオ…ッ…!!(のんが右の蒼い瞳に吸い込まれていく) 」


少女は声を上げる間もなく彼の右目に吸い込まれていった。


キセル「ォォォォー…… ゾッ (のんを完全に取り込むと全身が痙攣し、瞳の色が碧へと戻った) 」

キセル「…これで『お前』の未練はなくなった、ありがたく思え―――――――――― 」


ズ  ッ   キ   ン   ッ   !


キセル「――――――――――!!!?」


ズ  ッ   キ   ン   ッ   !


キセル「ッ…!!…ッ…ガ……ァ…ッ!! ……あああッ……づァァ…ッ…!!!ああああぁぁッ!!!…あッ、がァ……ッ…!!??(黒刀を手放し、肩目と胸部を抑えつけながら跪く) 」


ズ  ッ   キ   ン   ッ   !


ヤミカラス「パタタタタ…(キセルから飛び立っていく) 」


ズ  ッ   キ   ン   ッ   !


キセル「…あッ、あッが……あああぁぁ…ッ…!!! …があああああぁぁッッ!!!! 」


ズ  ッ   キ   ン   ッ   !


キセル「ヅッ、あッ……!!はぁはぁ…あッ…!!……あがっ、あああぁッ!!!(額を地面に叩きつける) 」


ズ  ッ   キ   ン   ッ   !


キセル「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ 」


彼の脳裏内で、己から見た、誰かから見た、世界から見た、様々な光景が、高速で駆けながらフラッシュバックされていく



キセル「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…はぁ……はぁ…はぁ…ッ…!ヅ…ッ…はぁ……はぁ………はぁ……………(片目を抑えていた手が力無くぶらんと緩んだ)」

キセル「……ガシッ!!(しばらく途方に暮れていると、いきなり目の前の黒刀を強く握り締める)…はぁ……はぁ……俺が…… ……はぁ… ………」





AS「―――あの場所は、確かに俺が、滅ぼしたはずだった・・・だが、あれは確かに―――(懊悩し、思慮を巡らせる)―――考えていても、今はどうにもならないな・・・ 」


―――――キィ――――――ィィ―――イ―――――――ィィイ――――――ン―――――――――(こめかみを鋭い銃弾に貫かれた様な、刹那の痛みがASに襲いかかる。それは単なる頭痛ではなく――――何かと共鳴し合い、その反響が頭蓋を震わせているかのようだった…)


AS「・・・!(響く・・・人間の残滓が、何かを伝えている・・・)―――(平常から、警戒へと体勢を変える) 」


―――――ザ――――ザザ――――――ザッ――ザザァ――――――(ASの視界が時として砂嵐のように歪みはじめていく。目ざわりで耳障りな現象が連続し、やがて、目の前の景色が瞬く間に白銀世界となる。夜空から、的礫と光る雪が降る―――――)


―――――ザク……ザク……ザク……(そして、白皚皚の絨毯を踏み鳴らす足音がASの視界の最果てから聞こえてくる)


AS「―――偶然か?これは、いや―――必然なのか。 」

×××「ザク……ザク……(漆黒色の外套を身に纏い、黒光りのシルクハットを目深に被った男が振り子のように左右に揺れながら、ASの目の前に現れ出でる)――――――――(覇気も何も感じられないか細い身体… しかし口元から溢れる白い吐息が、雪の光に反射し輝くシルクハットが、そして―――そのシルクハットの内がわから微かに見える碧の眼光を、ASは忘れもしなかった) 」

AS「偶然は、三度も連続すればもう必然―――(ただ、その男を前に確かな意思を持ち、立っている) 」

×××→キセル「 ォ  ォ     ォ  ォ    ォ     ォ    ォ  ォ   (ゆっくりと頭(こうべ)を上げると大地が、空間が、時間が、呼応するように鳴動する) …………雪は良い。すべてを白く染め上げてくれるからな。物語は白紙から始まり、白紙に終わる―――――どうだ、それからは―――――何かを描き始めたか。(静かにASに問いかける) 」

AS「―――穢れきった、地獄の再臨だ。(ゆらり、と周囲が揺らめく)ただひとつ、違うのは―――今度は地獄の底の女神すらも、いない事か。 」

キセル「…輪廻は、穢れたものだ。世界は地獄であり、また天国だ。つまり地獄も天国で、天国もまた地獄だ。輪廻は穢れている。その中で生命を渇望するように囀る小鳥―――――"輪廻という鳥籠に捕らわれた小鳥は、常に外の世界を夢見ている"。俺には…お前が、世界が、存在しうるすべてのものがみな一羽の小鳥のように見える。 」

AS「輪廻という鳥籠に捕われた小鳥―――そう見えるのならば、その目は穢れに慣れすぎて、何も見えなくなっているのだろう。(ギリリ、と右の拳を握りしめる)俺は輪廻の外側で、俺が『そこにある』事を望む、たったり一人の存在が今も俺を想ってくれていると知った。―――死という開放は、俺は必要としない・・・俺は囚われの小鳥ではない。外より願いを受けてこの世界に留まる、ふたつの渡り鳥だ。 」

キセル「不確かな感情は理性を滅ぼす…それはお前自身が身をもって体感したはずだ。(ASに彼自身の記憶を回想させ) 瞑想し、想像し、空想し、妄想し…―――そして幻想を詠う。ありもしないものを手探りするように…ただ羽ばたき疲れて地に落ちる小鳥は輪廻の鳥籠から抜け出せない。なおも抗うのなら…俺が見せてやろう。さあ――――― 檻 を 壊 せ ――――― 」

AS「―――(自身の記憶が脳裏を駆け巡り、しかし平静を保つ)渡り鳥は地に臥さない―――何故なら、俺は一人ではない。―――俺はずっと気づいていないだけだった、俺を見守っている存在に―――!!(スラリと音も立てずに、『ミラージュブレイド』を抜刀する) 」

キセル「…"以前"会った時より、人間味を増したか。(ASを白眼視し、彼に掌を突きつける)――――“幻影創生(イルジェネシス)”―――― 」


ザザァ―――――ザッ――ザ――――ザッ―――――――ザザァ―――――――(再び空間に砂嵐の歪みが生じる。ASが瞬く度に幻影の数が増えていく。彼の前に、キセルを除き三つの影が現れる)


メ×ィレ×「――――オオオォッ ! ! ! (ASの傍に現れた幻影の一体が微動し、闇の波動を解き放った) 」




AS「今はもう人ではないが、この感情の根源は俺が確かに『人であった』事の証明だ!(自らを護る『それ』への強い信頼と安心から、彼の心に曇りはなかった)―――相も変わらず、過去を探るのが得意なようだな(現れた幻影が放つ波動を、盾の『幻影』を出し、実体化させそれを蹴飛ばして盾にして進む) 」

メ×ィレ×「グ…ググッ…――――― ド ッ ! (攻撃を防御されたのを見ると片腕を引っ込め、勢いよく突きだすと同時に瞬間的に棘に変化した腕が伸び、盾ごとASを貫かんと襲いかかる) 」

キセル「輪廻が生み出した『産物』だが… お前には過ぎたものだ。(静かに瞑目する) 」

AS「―――(視界が遮られていようと、俺は解る・・・)ここだッ!(盾が貫かれる瞬間、屈みつつ横から飛び出し幻影の首元めがけてミラージュブレイドを) 」

AS「―――ブォァッ!!!(勢い良く振りぬく『ネック・ハンティング』を放つ!) 」

メ×ィレ×「ザキィ――――ン…ッ…! ! !    シ ュ パ ァ …ッ… (首から上を切断され、上空に舞ったものと地に倒れ伏したものが同時に消滅する) 」

××ヴィ「 ズッシャアアアァッ ! ! ! (メ×ィレ×が消滅した直後、状況を窺っていたかのようにASの背後に勢いよく降り立ち、砂塵が巻き上げると同時に拳による砲弾の如き重い一撃を炸裂させる) 」

AS「その世界を見る『目』が、―――曇っていることを教えてやる(幻影相手にキセルを一瞥する)―――背後がお留守、なんて思ったか?(その攻撃は直撃、したはずだった―――いや、したのだが、『盾のようなものを殴った感覚が帰ってくる』と同時に)―――『M・リコシェ』、離散させろ! 」


キィィッ―――ドドドドドシュゥッ!!!!(攻撃を受けたASの背中から光が放たれ、受けた威力を数多の光弾として分散させ、そのまま反射する!)


キセル「お前は度重なる時の中で力を得た、人々はその力を時の変遷の賜物と謳うだろう。だが、忘れたわけではあるまい。あの日――――"光明たる最後の戦争" で "お前たちが死んだ時" に 俺が教えた"真実"を。 」

××ヴィ「ド ドドド ド ド ッ … ! ! !  パ シ ュ ァ … ッ … ! !(数多の光弾で全身が蜂の巣のように貫かれ、じわじわと虚空の中へ溶け込むように消滅していく) 」

×跡者「ブォン―――――ズ ァ ッ ! (光剣を握った個体がASの真横に瞬間的に現れ、横一文字に薙ぎ払った) 」

AS「贋作如きで―――!(ガリガリガリ、と音を立ててミラージュブレイドを振りぬき、横一文字を受け止める) 」

×跡者「ギリャリギャリィ…ッ…―――――ガシッ ! (鍔迫り合い時にASの顔面を掴み、背後へ投げ飛ばす)ブォンッ――――ズッシャアアアアァァァーーーンッ! ! ! (それと同時に大地を抉る斬撃波を飛ばし、ASに追い打ちをかける) 」

AS「ブォッ―――スタッ(飛ばされるも、着地は完璧、そしてそのまま)パシッ(背中に背負っていた『M・リコシェ』を前に構え)映せ、弾けろ―――(そのまま瞬時に踏み込み、斬撃波を『M・リコシェ』は受け止め、再び威力を分散させ、光弾として解き放つ!) 」

×跡者「バシュァッ ! ! !    ……トサ… パ シ ュ ァ … ッ … !(光弾を受けたことで上半身が消し飛び、物言わぬ人形となって地に崩れ落ち、消滅した) 」

キセル「――― 驕傲と独善に駆られた虚飾の輪廻は終焉を迎える ―――   輪廻が再び息を吹き返したとしても、俺が存在する限り何度でも終焉は繰り返される―――――お前たちが、お前が、何故輪廻に捕らわれているのかその『真実』を見つけ出すまでは。でなければ、"お前"も、"お前の世界"も、本当の意味で輪廻―――“永劫回帰(エテルネル)”からの解脱はできない。(碧の眼光が更なる輝きを帯びる) 」

AS「スチャッ―――(幻影を倒したのを確認し、すぐに『M・リコシェ』を背中に戻し固定する)まさか、この程度の贋作を相手にどうにかなるとは思っていまいな―――俺は未だ死んでいない。光明は、今俺の中で俺とともに輝いている―――! 」

AS「―――永劫など、存在しない。永き輪廻の果てにも、終わりは訪れる―――お前にも、それは等しく。(スラリ、ともう一本、『流星剣』を左の袖口から抜き出し、二刀流に) 」

キセル「それはそうだ、お前たちは"光明"の真実しか知らない。反転にある"暗黒"を、そしてそれらの果てにある"再誕"を、お前たちはまだ知らない。……" 俺 を 殺 せ ば お 前 は 死 ぬ ぞ "。(氷のように無表情でありながら、何処か醜悪を含んだような口調でASに忠告し) 」

AS「―――輪廻の果てにある終焉が俺の死ならば、それもまた本望!俺はその刻まで、ただ―――剣を振るう!!(『流星剣』のブースターが輝き、次の瞬間、キセルの目の前まで移動し―――)『天翔半月』ッ!!(半月を描くようにミラージュブレイドを振り上げる) 」

キセル「――――――!(ズシャアアアァァッ ! ! ! ! )(成す術もなくASの斬撃を受け、捻じれた全身から千切れた布と、鮮血が跳び舞う)―――――ガシッ(攻撃を受けて白銀世界の中を舞う中、ASの胸倉を掴む)――――“集結爆破”(グルッポノヴァ)―――― 」


ド        オ       ゥ       ッ       !      !      (キセルの全身が激しい光に包まれた後、彼を中心に強大な爆炎が広がり火柱が上がった)


AS「ぐぉ―――ッ!!(爆炎に灼かれ、しかし―――)ガシィッ!!(爆炎の中で、ASもまたキセルを掴み)―――『エクスプロージョン』!!(幾重にも凝縮された魔力の炎が、掴んだ手からゼロ距離で弾ける!!) 」

キセル「(轟々と燃え盛る火柱の中で、互いの生み出した火炎が織り合うことで一つの炎の檻ができ上がり、その中に二人閉じ込められる)………(爆炎でシルクハットと右腕などを失い、常人ではもはや戦える体ではなかったが、表情は以前にも増して鋭く、ただまっすぐにASを捉えていた)……檻の中で朽ち果てるか、檻の外へ飛び立つか… 抗うのなら、お前が決めてみろ―――――“火乃鳥籠”(フラムカージュ)―――――(炎の檻が更に熱気を帯び始め、ASを苦しめる) 」

AS「―――俺は・・・!(左目と右目、双方が輝き―――)―――与えられた選択など、糞食らえだ。俺の道は、俺が選ぶ!!(その瞬間、ASの周囲に強烈な冷気の『幻影』が漂い、それは瞬時に実体化され、炎の檻と互いに存在を否定し合い、―――対消滅させる) 」


ピキ…ピキ……ピキッ―――――― バ キ ャ ァ ン ッ ! ! (炎と氷、相反する二つが衝突し合うことで檻そのものが消滅した)


キセル「……スタ…(檻が消えたことで静かに大地に降り立つ) 」

AS「ブォッ―――(炎と氷の残滓が、ASの横を通り抜けていく)俺はもう迷わない―――俺が今、俺であることに自信を持って、肯定し、自分で道を選ぶことができるから・・・。 」

キセル「……(何を思ったのか、ASの姿を見て僅かに頷いた)輪廻は穢れている… そう思っていたかつてのお前が、今のお前の姿を見たらどう思うだろうな。(目の前のASを眩しそうに見つめる)……一度の終焉で、ついにこの「輪廻」にも変化が現れ始めたか。お前はそれを証明してくれた。だが、結局は一部に過ぎない。お前はまだすべてを知り得ていない…だからこそ、『真実』を知る必要がある。 」

AS「何れ辿り着く道だ、例え過去が何を思おうと―――俺は今ここにいる。(確かな意思でそこに立っている)『真実』は俺の手で掴み取る―――俺の物語はまだ終わらない。 」

キセル「…お前の物語か… なら、観させてもらう。お前がこの輪廻を白紙化し、新たな頁を刻むその瞬間を。それまで…お前に『俺』を預ける。(全身が陽炎のように揺らめく) 以前会った時に言った言葉を思い出しているか。「俺とお前は似て非なる存在」だ。ならお前は、俺に成しえなかったことができる可能性を秘めていると言い変えてもいい。“永劫回帰”は常に鳴動している―――――解脱しろ、"幻影の機士"。(そう言い残すと降り積もる雪に紛れるように消え去る。キセルのいた場所には、以前の戦いで彼が使用していた黒刀『零』が突き刺さっていた) 」

AS「―――(突き刺さっている黒刀『零』を引き抜く)俺は、俺だけにしか成し得ぬ事を成し遂げる―――当然だ。・・・終わりの刻まで、俺は約束を果たす―――『栄光の輝きの先に』―――。 」



―――俺は今を確かに生きている、だから見守っていてくれ。





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最終更新:2022年01月21日 16:28

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