キセル

キセル()/Xel》

アイコン ゲスト
年齢 20代
性別
種族 人間(
身長 187cm
好物 角砂糖
武器 黒刀『零』
Battle music World's End


――――――驕傲と独善に駆られた虚飾の輪廻は終焉を迎える――――――



人物

あらゆる物語において最も謎に包まれた人物。
グレジガッタ・N・キセルという名があるが後に偽名であることが明かされる。
容姿は黒コートにシルクハット、黒い手袋を嵌めているなど全体的に黒尽くめ(詳しくは こちら を参照)。
大乱闘カオスマッシュピード』における外見は以前と比較すると若干の差異があり、
コートから外套に代わり、常に背に帯びていた黒刀『零』を所持していない(参考画像は こちら を参照)。
非常に無表情且つ無口でありカズネ曰く、思った事も口に出さない性格。
食事に拘りはなく、いつも角砂糖一つで済ませている。背丈ほどもある大きな黒刀『零』を背に帯びている。
何故か彼の現れるところには天侯に関係なく必ず幻によって生成された雪が降る。
この世界の住人たちのあらゆる情報や秘密、過去を知っており、ASラクトアオを驚愕させた。

本編での活躍

幻ノ影ニ淀ム輪廻』にて初登場。
第二の女神が創り出した新たな混沌神下七神衆の一人で『幻(ヴィジョン)のキセル』の異名を持つ。
七神衆内においても素性を一切表さず、その全貌を知る人間は誰ひとりとして存在しない。
最強の七神衆でありながら組織の思想に固執せず、確固たる独自の思想を持っているため、
敵対関係にあるはずの住民たちも彼に対してだけは警戒心を抱くことはほとんどなかった。
劇中ではジョージモララー、そしてASの強豪三人をたった一人で相手し完全敗北に陥れた。
その一件から、同じ幻影を司る能力を持つ者としてASに目を付けられ、以降度々彼に勝負を挑まれることとなる。
組織の一員として活動する一方で、己の真の正体を知ったシャルを延々と追跡し、某森林内で彼を発見した後に殺害し、遺体を回収する。
その三日後に幻のミシェルを装ってのんを誘い、幻影にはめ込んで吸収するなど、謎多い行動を起こしている。

キルライフ』にも登場。
目的は不明だが、レインド救出に奔走するモララーの前に幾度となく立ち塞がる。

それ以降物語に姿を現わすことはなかったが、なんと『大乱闘カオスマッシュピード』にて意外な場面で再登場を果たす。
そこで対峙するASに、自身の正体と目的を明かすのだが…

正体

+ ...
その正体は、混沌神下七神衆の創始者でもあり、ケイオスという万物を生み出した神とも呼べる存在でもあり、
引いては『カオスドラマ』という概念そのものを生み出した超高次元の存在『万物を超越する存在(もの)』。
カオスルームの真の管理者。
時代背景もわからない時からある人物と共に物語を描き、そして共に物語に身を投じ、間近で自分たちが創り上げた物語を観察していた。
より緻密に観察するために、自身の分身体としてミシェルというキャラクターを創り出し、様々なキャラクターと接触し、自身もまた物語を楽しんでいた。
だが本人曰く、物語や世界という箱を作っても、その中に生きる者たちの意思には干渉できず、それは分身体であるミシェルも例外ではなかった。
即ち、自らが生み出したはずの物語が、登場人物であるキャラクターたちによってその世界観が目まぐるしく変化していく様に歯止めが利かなくなり、
次第に彼ら(キャラクター)自身が彼らの世界を滅ぼす結果になりかねないと判断し、ついに自分を「キセル」というキャラクターとして投入し、世界に直接干渉する。

本来の歴史であれば一個人の七神衆として多くの住民たちと戦いを繰り広げ、七神衆のキセルとして混沌世界=物語を破壊しようと企む。
この時点で自らをキャラクターとして行動している限りを見れば、彼自身の中でまだ物語を救済できる可能性があると僅かな希望を見出していることが垣間見える。
だがその最中、シャルが偶然にもカオスルームに辿り着き、そこで世界にまつわる大いなる真実を知った、即ちキセルの本当の正体を知られてしまう。
そのことがキセルの逆鱗に触れてしまい、この歴史の運命を強制的に終了させようと、
「七神衆のキセル」というキャラクターとしてのベールを脱ぎ捨て、万物の超越者としてシャルを粛正。
シャルと意識の繋がったミシェル、自分の分身体さえも手にかけ、ついに物語の白紙化を目前とする。

実はこれまで何度も物語を創り出しては白紙化を繰り返し、その不毛な輪廻の先に自分が理想とする物語の誕生を渇望していた。
そして、『幻ノ影ニ淀ム輪廻』の終盤にてASの前に突如として姿を現し、
再びその輪廻を繰り返そうとする彼を憂い、幻影同士の壮絶な激戦を繰り広げる。
しかし戦いの中でその「輪廻」を、その最果てにある終焉を恐れず、ただ我武者羅に一途の光を追い続ける彼と
そんな彼を背中押す存在の二人にある種の希望を見出し、彼ら以降の物語をどう描いていくのかを静かに見守ることを告げ、
彼に自身の黒刀『零』を預ける形で一度物語から身を引いた。

大乱闘カオスマッシュピード』にも登場。
転生を遂げたはずの世界に再び足を踏み入れ、自身に代わって物語を白紙化しようとするカオス・リ・マスターに協力するかのように
キャラクターたちの前にかつての傑物たちと共に立ち塞がるも、運命の巡り合わせによりついにASと最後の対峙を果たす。
ASに黒刀『零』を預けた本当の理由が、前述の理由やAS自身が特異点であったが故だと明かされる。
彼との戦いの中でカオスドラマに対する憂いの想いを爆発させるも、その物語の中で懸命に輝きながら、
何よりキセルとは違い自分を決して偽ることのなかったASの信念に圧倒される。
ASが「究極武装ミラージュブレイド・ヘイズ」を解禁したその瞬間、かつて自分に希望を見出させてくれた彼と彼を支える存在の二つ意識が重なるのをその目にし、
その瞬間を待ちわびたかのように無表情だった顔に感情が灯る。
この時、万物を超越する存在ではなく、「キセル」というキャラクターとしての自分を肯定し、ASとの決着に身を乗り出す。
今まで決して湧き起ることのなかった様々な感情を開放しながら、それこそ世界を本当の意味で滅ぼす程の熾烈な衝突を繰り返していく。
そして、自身が持てる最高最大の業で全身全霊をもって最後の勝負に賭けるも、
憂う物語の中で唯一白紙化することのできなかったASたちの最高傑作の一撃に、物語の中で初めて敗北を喫した。
その後、どこかの世界である人物とのやり取りの中で、後悔や未練さえも斬り払われたことで、満足したように笑っている姿が描かれた。

また、キセルが登場する際に必ず振り出す雪の正体もそこで明かされたが、彼が笑いだしたその時にはもう空は晴れ渡っていた。


戦闘

戦闘では一切生命を殺めることはせず、対象を能力の幻術に嵌めて無血のまま戦闘不能に追い込む。
しかし既に死去している古代マイテイ人の四人を相手に一閃のみで葬るなど、その身に秘められた絶大的な力は底知れない。
それ故に武術、剣術、魔術ともにその戦闘力は未知数であり、
武術においてはバトルロワイヤル世界大会"CHAOS"にて英雄最強のレイジェと渡り合っており、
剣術においては灰コートの男も一目置いている。
サングル曰く、七神衆においてもキセルを超える傑物は現在にも過去にも存在しない。

能力者であり、モララー曰く幻影を操る能力らしいがその真偽は不明。ジョージとの戦闘では「加減の意を込めて能力を使用している」と発言している。
しかしその能力を持ってジョージ、モララー、AS、ラーヴァ、ナナシャル、更には世界政府にマイテイ人、ネザリアンなどの強豪たちを退けている。

+ ...
だがこれらの力は、「キセル」というキャラクターが持つ表面的な能力であり、
その実態はキャラクターたちを支配する万物すらを超える存在であるが故の業。
即ち、「物語の登場人物は作者には決して抗えない」という事実を文字通り体現しており、
物語を拒絶すればキャラクターのあらゆる攻撃をも拒絶できる。
劇中でキセルの見せる能力が幻術に見えたのその為であり、この術に抗える方法は物語上存在しないものと思われた。
だが前述した通り、自分の意思で拒絶して初めて顕現するこの力は、言い換えれば、
自分が拒絶していない存在の攻撃は受け入れてしまうということである。
『大乱闘カオスマッシュピード』のASとの戦いで彼の攻撃がキセルに届いたのは、ASがキセルにとって唯一拒絶に値しない存在であるが故であった。


黒刀『零』

読み:こくとう『ゼロ』
最上大業物の一振りで背丈ほどもある大きな黒刀。
柄の先端に付けられぶら下がっているアクセサリーには七神衆の紋章がある(ただし自らの正体を明かした後は取り外されている)。
その切れ味と、黒刀由縁の頑丈さはどの剣豪も惹かれてしまうほどの逸品。
キセルの能力により切断時には摩訶不思議な音を立て殺傷力のない切断を繰り出せる。
その正体はキセルの幻影によって生み出されたもので、幻刀『零』という別名も存在する。
『幻ノ影ニ淀ム輪廻』の最後にASに預けるも、『大乱闘カオスマッシュピード』ではもう一本を引っ提げて登場。
キセル自身にとって黒刀『零』はあくまで物語の中に存在する設定の一つに過ぎないため、無数に生み出すことができるとのこと。

技一覧

+ ...
  • 瞬間移動(ムーヴメント)
音もなく神速移動をし、敵を翻弄する。

  • 切貼能力(デコパージュ)
対象者を生かしたまま人体を鋭く切断する。その逆も可能。人体は分担されても意識は繋がっている模様。
この技の正体は実はとても強力な幻術の類で、実際キセル自身は何も斬っていないが相手は斬られたと強い錯覚を覚える。
敵が、分担された人体の意識が繋がっているように見えるのはそのため。

  • 脳内操作(セルヴォー)
敵の脳を掌握して思惑通り(記憶の読心や削除、人格の洗脳など)に操ることができる。

  • 転送能力(トランスファート)
ありもしない処にモノを転送させる他、対象との位置を転換させることができる。

  • 死角構成(モール)
敵の死角を想像(創造)し、それを実行に移すことで一撃で敵を仕留める。

  • 集結爆破(グルッポノヴァ)
刀による一閃から繰り出された斬撃が光の礫となり、それが一定時間内に輝きを増し大爆発を引き起こす。
それによって生じた煙を利用し、主に“死角構成”と併用する。

  • 心臓停止(カルディエ)
手の指を折り曲げた構えで敵の胸部に衝撃波の一撃を浴びせ、気絶させる。
気絶した相手に再び衝撃波を与えることで目覚めさせることができる。

  • 循環逆送(コントワール)
敵の身体に触れ、体内に潜む気の循環を逆回転させることで、次に敵が技を繰り出す際相手自身に返って来る。

  • 超越能力(マジー)
降り積もる雪を利用し大吹雪を展開させる他、対象の動きを完全に封じる事が出来る。

  • 夢幻行路(インフィニート)
特定の空間に入ると同じ場所を永遠に歩くことになる(ポルポル現象に似た効力)。来た道へと戻ると空間から逃れられる。
戦闘においては相手が一度技を使用すると強制的にその技しか使用できなくなる。この場合、逃れられる術はない。

  • 非蜃気楼(ノンミラージュ)
敵との距離が離れていればいるほど真価を発揮する。
いかなる遠距離攻撃をも完全に回避するが、詳細は不明。

  • 狂喜乱舞(シュワユース)
刀による乱舞の最中幻により刀を握った腕が何本も出現し、それが実体化し乱舞を越えた凄まじい連続攻撃を与える。

  • 円卓総会(ターブルロンド)
刀と鞘を分けて投げ飛ばすと幻によってそれらが無数に分裂して敵の周辺を飛び交い、斬撃と打撃の嵐を与え続ける。

  • 奈落再臨(ナイトメア)
“脳内操作”で相手の記憶に干渉し、相手の抱いてきた最も見たくないものを記憶から引き出し、あたかも現実の様に見せる非道な精神攻撃。

  • 深眠催罠(イプノーズ)
目の前に菫色の渦を巻き、敵の身体能力を鈍らせる催眠術の様なもの。
また自分にその催眠かける事で精神を活性化させ、一時的に幻術の効果を上昇させる。

  • 因果応報(モワメンム)
相手に小さな電撃を加える事で相手の身体能力を一時的に上昇させる。
ただし効果時間が切れると同時にその動いた分だけの激痛が相手自身に返ってくる。

  • 大波小波(ヴァーグ)
幻影によって生成した津波を発生させて敵を翻弄し、その隙に刀から繰り出される衝撃波で一撃を叩きこむ。
衝撃波は津波と同じ動きをして進む為、見切れる事はほぼ不可能。

  • 幻影創生(イルジェネシス)
幻覚から生み出したモノを実体化させる幻術の基本系。
AS、ラーヴァ戦では月を飲み込む海獣「リヴァイアサン」を繰り出した。

  • 完全拒否(ニエドゥルー)
自分に幻をかけることで受けたダメージを完全無視する。

  • 火乃鳥籠(フラムカージュ)
オリジナル技。
劇中では自身の“集結爆破”とASの“エクスプロード”の相打ちにより織り合って生み出された。

  • 驚天動地(カタラクト)
空間に刻んだ一閃の切り口から垣間見えるの異空間より、万物を蝕む閃光を解き放つ。

  • 白銀双影(アヴァランシュ)
オリジナル技。
巻き起こした猛吹雪を手繰り凍てつく竜巻を作り出し、その凄まじい遠心力を利用して巨大な雪結晶型チャクラムを二つ形作る。
そして吹雪の風によって激しい回転を帯びる二つのチャクラムを左右から挟み撃ちさせるように投げ飛ばす。

  • 紫電一閃(エクレイル)
オリジナル技。
劇中では、ASから受けた雷撃を黒刀へ飲み込ませ、天へと解き放つことで落雷を生み出し、幾つもの稲妻を落として攻撃した。

  • 永劫回帰(エテルネル)
禁術能力。
"定められた運命そのものに幻をかける"ことで強制的に運命を覆し、変化させる業深い能力。
対象は他者だけでなく自分に定める事も可能。

  • 藍翔鳳集(ハイパーノヴァ)
禁術能力。
掌に光を集束し解き放つ事で超爆発を引き起こす“集結爆破”の最上級。
星一つを優に滅ぼす破壊力を持つ。

  • 零無逝旅(ボンヴォワイヤージュ)
禁術能力。
刀より繰り出された凄まじい一閃が地を這い、刀を鞘に納めた途端、星そのものが真っ二つに切断される究極剣術。

  • 終点地点(テルミニュス)
キセル自身が誇る最後の切り札であり、物語を終わらせる力
大乱闘カオスマッシュピード』での描写として、覚醒した状態で黒刀を空へと投げあてた後、
サマーソルトキックのように宙へ浮かされた刀を対象に向けて勢い良く蹴り飛ばし、突き刺したものを起点にあらゆるすべてを抹消する。
これは、キセルの挙動というより黒刀『 零 』そのものの能力と言え、その刀の名の通りすべてを"ゼロ"に変えるものであった。
何者にも防げるはずのない絶対処刑技であったが、上述したようにキセル自身が消すことのできなかったAS、そして彼を想う者が成した奇跡の一撃の前に失敗する。


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最終更新:2022年01月20日 02:22