ジ…ジジジ…ジ…
プツン
ある日。それはひっそりと、そして確実に、動き出した。
一人でも多くの方々に我々の理念を伝えるため、このメッセージを送っている。
我々の使命に賛同する者は、是非集ってもらいたい。
────Mafty Navue Erin
インターネットを通じて、そのメッセージは全世界へと送られた。密かに、そして、確実に。
始まるのは、『時代』か。
幕を開けるのは、『戦争』か。
鳴り響くのは、『革命』の銃声か。
開く扉が続く先は、『異世界』の彼方か。
全てを示す《預言》は、未だ臨りず。
PROLOGUE 【uc0105】
ガイル「(サングラスを胸ポケットに挿し込み、座り込んでスマートフォンでニュースを見ている)……全く、これではたまの休みも気が休まらんな…… 」
《次のニュースです。世界政府軍は本日付で最新の機動兵器『ウィンダム』を正式配備することを決定し……》
クラウド「……物騒なものだな……人型の機動兵器……世界政府にそんなものを開発する余裕があったのか?(ニュースを流す前面のモニターをスライドし、次の画面に切り替える。浮かない視線で俯きながら) 」
オルガ・イツカ「俺は…ビジネスクラスのオルガ・イツカだぞ……!! 」
ドロシー・ヘイズ「えっ……えぇー……本当にアレ量産するんだ……世界政府の技術力万歳!って感じかな、あーやだやだ、出先のお客様に呼ばれてウキウキだったのに微妙なニュース見ちゃった。ポルノとかは……ないかぁ、都会の公共モニターだもんね(ドギツいポルノ画像を写したスマートフォンから、モニターに目を向け) 」
???「…………(額が特徴的な髪型をした、顔を大きく隠すサングラスで覆った男が腕を組んで座席に座り込んでいる) 」
ガイル「…正式配備された機体が、コジマや除去前のGNを撒き散らす類のもので無い事を……いや、核ならば…どちらがマシか、といった所だな……俺も何時まで飛べるやら(コーヒーを手に取り、軽く口に付けながら) 」
L「……鉄華戦役から冷めやらぬ内に……また情勢は動きそうですね 」
???「……お隣、よろしいかしら?『ストライフ・デリバリーサービス』のワンマン経営主さん。(藍色の髪を後ろで纏めた、何処か冷たい印象を受ける女性がクラウドの隣に座る) 」
クラウド「……アンタ……知られてるのか。ひっそりとやっているから、そう知名度はないものと思っていた…… 」
???「いえいえ、噂くらいは聞きますよ。『元ソルジャー』さんが運送屋だなんて。……たとえその経歴が……だとしてもね?(クスクスと笑うように、そう語るクラウドに視線を向ける) 」
クラウド「……(驚いたように目を開いて)……アンタ、何処まで知ってるんだ? 」
ドロシー・ヘイズ「(二人の会話に軽く反応し)えーっ!?ソルジャーって、あの?凄ーい!!あなたがそう!初めて見た!ねえねえ、ソルジャーってクラスがあるんでしょ!?幾つ!?幾つ!?(クラウドの後ろに移動し、身を乗り出しながら) 」
ファセット「やーねーぶっそーで。人間は下手な支配欲を出さず身の程弁えてキラキラしたものに心踊らされていればいいのにー(マックシェイクを吸いながら機内放送からタブレット端末に表示されたアニメへ目を移す)カワイイワー 」
???→アリシア「いえいえ、うちも『元ソルジャー』を抱えているもので。……申し遅れました。私、『アリシア』と申します。お見知りおきを。または、もう名くらいは知っておられますか? 」
クラウド「えっ…あっ、俺は……(ファースト…って言う訳にもいかないよな……)(ドロシーに絡まれて、困ったように頬を掻いて)か、過去の話だ。……
アリシア?それで、その知識。まさか…… 」
アリシア「おそらく、そのまさかだと思います。それに、勘のいい方には初見でも見抜かれると思いますよ。その美しい色の瞳に加えて、オーラが隠しきれていません。……もっと、彼のようにやるべきです。(と、ある座席を指さす) 」
ガイル「全くだな、世界は何時も戦乱で満ちている……一つ終われば、また一つだ…(大きくため息を吐きながら) 」
エドガー「(営業的な微笑を浮かべ、几帳面に襟を正した制服の青年がフードローダー車を進め、乗客とやりとりをして居た)熱くなっておりますのでお気をつけて。良い旅を(帽子を指先で整え深く被り直し歩き出しクラウドの横を通りすがる)—————(できるな……一般人ではない。だがあまりに知れた名前だ、変装にしてもアレに扮する素人はいないだろう、白だ。)機内食いかがですかー……(スタッフに扮して潜入したはいいが進展がない、どうしたものかな) 」
ハサウェイ・ノア「……ジンジャーエールを。あと、追加のお菓子をもらえますか?(アリシアに指さされた先には、ラスクを受け取るぼんやりとした印象の青年が見える) 」
アリシア「……ご同類、ですよ?多分。 」
ドロシー・ヘイズ「うーん、ファーストだったら流石にデータベースにも載ってるだろうから、それ以外かなあ……そもそも人数居ないし…(アリシアに釣られ、ハサウェイに目をやり)……うーん、見た目より鍛えてそうだけど、なんかプロっぽい感じにはそんなに見えないかも 」
クラウド「……っ(アイツ……確か……何処かで……)……で、アンタ……なんで俺に話しかけて来たんだ。依頼なら降りてから…… 」
アリシア「いやはや、そんな力まないでくださいませ。前述の通り『元ソルジャー』を抱えている身でありまして、貴方が個人的に気になっただけでございますよ。……あ、そうだ、こんな噂をご存じでしょうか? 」
ペニーワイズ「(モニターに「
寄宿舎より生中継」とテロップが出てきてペニーワイズが現れる)あー、おいっすー!(手を上げて挨拶) 」
L「わあ、なんですかあなた(現れたペニーワイズに淡白な反応を返す) 」
クラウド「……噂? 」
キャロルぐら「おいっすー。どうもーサメでーす。今日はワイズビッグわらい(やけくそ翻訳)と(勝手に)コラボしてます(ペニーワイズと一緒に映り込む) 」
ペニーワイズ「反応が薄いなーもう一度!(Lの言葉を聞き)おいっすー!! えー、今日は梅雨も明けたところで寄宿舎の大掃除に来ました! 」
ガイル「随分と詳しいのが増えてきている様だ……何か起こるな……(モニターに現れたペニーワイズを凝視し)全く…こういうのには付いて行けん 」
アリシア「突如としてインターネット上で拡散された動画……というより、声明。それを出した一人の人名、或いはその全体を示す言葉。 」
アリシア「……マフティー・ナビーユ・エリン。スーダン語、アラブ語、古アイルランド語……ちぐはぐな言語の合成、というよりひどいメドレー。一周回って好きになるくらいです(そう言って、クス、と微笑を浮かべる) 」
クラウド「……マフティー…… 」
アリシア「その組織構造、一切の不明。何を目的としているのか、何のために組織されたのか……何も分からない、一切の謎。噂では、かつて存在した反政府組織の再来、だとか、その逆で政府内の一派閥だ、とか、あるいは無関係な組織だ、とか……情報が飛び交って、真実は闇の中。 」
ペニーワイズ「はいおはよーさん!(キャロルぐらを見てスッと手を挙げる)今日は彼女と助っ人さんと共に大掃除をする!そろそろ来る頃なはずだけど… 」
アリシア「唯一私たちに分かるのは、彼らが只者ではないこと。大きな力を秘めていること、それだけです 」
首領パッチ「じゃんじゃかじゃんじゃんじゃんじゃかじゃかじゃかじゃか(棘に大量の花火をくくった状態で現れる) 」
キャロルぐら「今日は、ワイズビック笑いと一緒に日本の掃除文化を学んでいこうと思いまする。宜しくお願いしまする。具体的にいうとスパチャ(モップとルンパを合体させる作業をしながら) 」
ペニーワイズ「何やってんだお前は!(首領パッチをいかりやのメガホンで叩く)ちゃちゃまるの家以外の室内にそんな危険なもの持ち込むんじゃないよまったく!(棘から花火を取って普通に外に不法投棄する) 」
ドロシー・ヘイズ「言語体系も滅茶苦茶だし、今度はテロリスト……グリッチシティは荒れてるだけでもしかしてマシだった?いやそれは……有り得ないかあ…… 」
クラウド「……その話を、俺にして何を…… 」
エドガー「 スッ……(一瞥をやらずアリシアの会話を耳たぶに仕込んだ補聴器で拾いつつ、さり気なくハサウェイの飲み干した紙コップと、彼が注文したジンジャーエールをすり替え)……。(その一瞬のやり取りの中で彼の所作、雰囲気、身体的特徴を観察し、自然体のままその場を離れる)(あれがそう、という感じはしないんだけどな) 」
ズ…(途端、小さく重い音が響いて。機内が揺れる)
機長猫「ななななななんだああああああ!!? 」
L「おや……?(平静を崩さず、音のした方向へ目を向けて) 」
ガイル「(席から即座に立ち上がり、音の方向へと歩く)……何かあったな、少し見てこよう 」
クラウド「揺れ……ッ!?何だッ!? 」
ドロシー・ヘイズ「えっ、何!?事故!?うわーん!!初めて乗る輸送機以外の飛行機で1%以下の航空事故に巻き込まれてスクラップになっちゃうよー!!こんなだったら(自主規制)しとけばよかったー!!(突然泣き出し) 」
泉けん「はいそこ落ち着いて!(モニターではなく機長室から現れていかりやのメガホンでその辺の座席を叩いて周囲に叫ぶ)えー、当機体はまもなく墜落!只今より避難を行う!女性の方からスカイロッドに乗ってって!(ドロシーやアリシアを見据え) 」
???「……ッ!(咄嗟に拳銃を準備し、席を立つ) 」
保健衛生大臣「待ちたまえアレックス・ディノ君!!(拳銃を持ち立ち上がった彼の肩を引き、引き留める) 」
???→アレックス・ディノ「ハイラム・メッシャー大臣……!?これは……これは事故ではありません、俺は迅速に……(アレックスと呼ばれた、サングラスの彼は保健衛生大臣に引き留められそう弁解する) 」
保健衛生大臣「しかしアレックス君。この機内には我々を含め数多くの重役が乗っている、下手な行動は…… 」
エドガー「参ったな、目星着いてないぞ。だから俺はこういうの向いてないんだって……(軽くぼやきながら音のした方を一瞥し)あー落ち着いてください。一時的な揺れです、落ちついてくださいねー(子連れの親子にキャンディを渡しながら) あーお客様困ります他のお客様もおりますのでパニックを拡散させないでください困りますお客様(ドロシーヘイズにしれっとアフタヌーンティーをアニメ特有の神掛かりな速度でお入れしながら) 」
機長猫「せせせ、戦闘機です!レーダーに戦闘機の機影を確認!!ナンデ!? 」
アレックス・ディノ「せ、戦闘機……!?くっ……!!(咄嗟にどこかへ走り去ろうとする) 」
ガイル「何だと……?(慌ててレーダーを確認し)……回避行動は取れるか?今すぐ乗員全員にパラシュートを!このままでは撃墜されるぞ! 」
アリシア「……あら、困りましたね。今回は兄さんを伴ってきていないというのに……(そんな状況で、一切慌てる様子を見せず頬に指をつく) 」
《おっと、無駄な動きはしないでもらおう。機長殿、そして乗客の皆様》
(と、次の瞬間、ドアが開いてそんな声が響く)
ドロシー・ヘイズ「うわ~~~~ん……あっ、ありがとうございま~す、お兄さんイケメンだね、結構遊んでるの?(アフタヌーンティーを早速飲み)……はぁ、私の最期……カルモトリン漬けだけど友達が入れてくれるカクテルじゃなくて、身形のいいイケメンに渡された天然の紅茶……なんかロマンチックだけども… 」
アレックス・ディノ「……くっ……くぅぅ……!!(声を聞いて、銃を下ろす) 」
テロリスト「いい判断だ。銃は床に置いてもらおう、アレックス殿。抵抗は考えないことだな。状況を鑑みてもらおう……ガイル中佐(開いた扉の先から、数名の人影が現れる) 」
クラウド「……(機内に剣は持ち込めない……この状況……まずいな) 」
ガイル「………既に乗り込まれていたか、エマージェンシーアラートにも既に手が加えられていたようだな……(その場でしゃがみ込み、両手を頭の後ろに置き)……元々俺は客としてこの便に乗っていた、つまり丸腰だ。抵抗する為の武器は無い…… 」
ハサウェイ・ノア「……見るな。ハイジャッカーとは、視線を合わせない方がいい(周りに小声でそう呼び掛け、自らも言葉通り俯き続ける) 」
エドガー「(あれ、案外余裕じゃないかこの人。至誠館ずれてるのでは)退職金を頂いたらそれなりに遊びたいんですけど貯金が心元ありませんね(軽口を叩きながら乗客の面々を目線だけで順に確認し『動ける』人数を把握する)………(機内アナウンスから状況を把握し、両腕を上げた)………。(頭数を揃えてきたな……操縦席も抑えているとなるとこの場の連中で全員じゃない) 」
泉けん「(なっ、あのイケメン…後でぶっ殺す!)(何(エドガーを見て殺意マシマシ) 」
テロリスト「……よし。少しでも抵抗すれば機外に待機している戦闘機が本機を撃墜する。それを把握した上で聞いてもらおう 」
ファセット「カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ(その場でうずくまりカリスマガードをしている)うー☆ うー☆ カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ 」
テロリスト「要求は簡単だ。単純な身代金要求。この場に居る全員分、然るべきところに請求する。無事に完了すれば、命までは取らない 」
L「……なるほど、重役が集まるここを狙ったのはそれゆえですか 」
クラウド「(ああ終わった…俺は身代金払えないから終わりかもしれない…) 」
ドロシー・ヘイズ「あー、そうだよねえ、お客さん結構歳食った人が多いもんね、やっぱり年齢は資産に直結するって奴?(紅茶を飲みながら) やめて!そんな大勢で(自主規制)なんて……かなりの額貰えないとちょっと怖いかも……しかもえーと、私のを払ってくれるとなると……ヤバい!身代金まで払ってくれるか分からないし払ってくれそうな人たちはそんなお金持ってない!!! 」
アリシア「……はあ。そんなに付き合っている時間は、ないのですが……(呆れたように息をついて) 」
ガイル「(制圧する事そのものは難しくはない、が……やはり後方の戦闘機が厄介だ。この旅客機の運動性能では確実に逃げられない……)成程、要求は単純な金銭、か… 」
エドガー「(連中の拠点を逆探知すること。連中が『組織』の三次団体か確認し、該当すれば手段を選ばずこれから情報を得る。俺の任務は乗客の身の安全、ひいてはお偉いさんの財布を死守することではないが……)お客様静かにしてください殺されますよ(青ざめたギャグ顔でドロシーヘイズとすぐにでも殴りかかってきそうな泉研に耳打ちする)(危機的状況に陥った時適切な判断を下せるのは2割————!! この旅客機が棺桶だなんてごめんだ……!!) 」
泉けん「静かにしてるじゃないか!!!(クソデカボイス)(エドガーにブチギレ) 」
ハサウェイ・ノア「……(まずいな、この状況。このままやり過ごしてもいいが……) 」
偽マフティー「…………(そんな中、一つの座席に座っているかぼちゃマスクが、ハサウェイに暗号でメッセージを送るように手を動かす) 」
あいずをしたら うごけ
ファセット「わわわわわ私の口座に結構な数入ってます……私だけはパラシュートでもなんでもいいので助けてくださいお願いしますお願いしますお願いしますお願いしますお願いします(くそやろう) 」
テロリスト「……まだ深刻さがわからんようだな(と、騒ぎ立てる面々に順々に銃を向け) 」
ドロシー・ヘイズ「うわ~~ん、ジル~!サンタのおじさ~ん!!グリッチシティの物価じゃ絶対払えない……ひいっ!?すいません静かにします…(銃を向けたテロリストに流石に怯えて縮こまり) 」
テロリスト「……よし、お前だ(と、アリシアに狙いを定めて引き金に指をかける) 」
アリシア「……ふふふ、おやおや……?(その銃口を目に収めて、未だ微笑を崩さぬまま口を引き攣らせ) 」
偽マフティー「……(GO!!)(瞬間、勢いよく指を鳴らす) 」
ハサウェイ・ノア「!!!(指パッチンの音を聞いた次の瞬間、駆け出して銃を構えたテロリストの背中へ『膝』) 」
テロリストB「何!?(この状況で暴れ出したハサウェイを見て、ひとりが端末を取り出してそのスイッチを押そうとする) 」
偽マフティー「動くな、神経が苛立つ(スイッチを押そうとするテロリストに対し瞬間で立ち上がりサブマシンガンを連射。一瞬にして仕留める) 」
ガイル「(動き出した二人に合わせ、即座に立ち上がりながら近くのテロリストに蹴りを浴びせ、直後…)ソニックブーム!!(スイッチを取り出したテロリストに向け、真空波を飛ばす) 」
テロリストC「ま、まずいっ!!(動いた者たちに向けて咄嗟に銃を向ける) 」
アレックス・ディノ「させるかッ!!トゥッ!!!!!!(咄嗟に近くの者たちをハイキックで蹴り飛ばし、銃を奪う) 」
エドガー「はいはいそうですね!!!!!!!(クソデカ声で研に返しながら、彼が食した機内食用のスプーンを手に取り) ヒュ バッッッッ (テロリストCの喉笛目掛け弾丸のような速度で投擲する) 全員頭を押さえてできるだけ姿勢を低く!!背もたれから上に頭を出さないようにッ1!(手近なテロリストを背負い投げし、出入り口を抑えているテロリストへ叩きつける) 」
クラウド「……やるしかないか(と言うと、その流れに便乗して近くのテロリストに掴みかかる) 」
泉けん「お姉さん僕が付いてますよ(イケボでドロシーの横に迫る) 」
ハサウェイ・ノア「迅速に、機長室も危ない……!!(と、奪った銃を持って機長室へと駆け出す) 」
ドロシー・ヘイズ「うわっ!皆反撃し始めた!大丈夫かな後ろの戦闘機……落ち着いたら電子制御とかちょっと見れないかnぎゃあ!!(突然迫って来た泉けんをテロリストと誤認し、手に仕込んだ銃口から軍用弾薬を泉けんの頭部に発射) 」
テロリストD「な、なんだなんだなんだ!?(機長室まで乗り込んできたハサウェイに驚愕の目を向け) 」
ハサウェイ・ノア「……もらった!!(そのまま飛びつき、巻き込んで倒れ込み腕ひしぎ十字固めをかける) 」
エドガー「(機長室へ向かうハサウェイを横目に見つつテロリストの関節を捉え、一瞬で両腕を外しつつ)コントロールの奪取もそうだが連中が騎乗してきた戦闘機の対処も必須だ…… ああくっそ……政府要人しか乗ってないなら別にどうでもよかったんだが……ッ!(憂さ晴らしに無力化したテロリストの頭を何度も壁に叩きつけながら) 」
テロリストD「ぐあっ!!(勢いよく叩きつけられ、そのまま腕を固められる) 」
ビーーーーーーーーーーーーッ(……と、床に叩きつけられるのと同時に、まるでブザーのような音が鳴り響く)
ハサウェイ・ノア「これは……?まさか、衝撃で……(と、レーダーの方を見て)戦闘機の機動が変わった、まずい。かぼちゃ!!ギャルセゾンは!? 」
偽マフティー「こりゃ想定外だ!!そんなすぐには来ねえぞ!!! 」
ガイル「(慌てて機長室に乗り込み)……やれるだけ試すしかないか、操縦桿は俺に任せてくれ。回避機動である程度は逃げられるかもしれん 」
クラウド「……まさか(鳴り響いたブザーを聞いて、悪寒が走る) 」
泉けん「アッー!?なぜ!?(ヘルメットのバイザーで銃弾を受け止める)まぁ安心してよ。君のことは僕が守るからさ!(キリッとドロシーに)(あわよくばムフフなことも…) 」
ドロシー・ヘイズ「はぁ!?止まった!?クラスVの銃弾なのにそれで行けるんだ……下心が丸出しどころじゃないけど、今は予定が詰まってるんだよね。後でお金幾ら出せるか教えてね(泉けんから距離を取りながら) 」
機長猫「ああああはい!任せました中佐!! 」
L「……なるほど。これは今の手札では詰みましたね 」
アリシア「……あら、撃墜されてしまうのですか?本機は。困りましたね…ではどう移動を図ればよいのでしょう?(と、呑気に窓の外を見てそう呟く。その外には飛行する鉄塊。それを見る瞳はどこか冷めたものだった) 」
オルガ・イツカ「待ってくれ!!他の奴らならどうにでも殺してくれ!!!鉄華団の団長である俺の命だけは……!! 」
エドガー「いや待った。お前さっきスカイロッドがどうこう言ってたよな(ガッと研の首を掴み揺さぶる)足場に貸してくれ。この状況を打開したら美人を腐る程紹介するから。なっ(ゆっさゆっさ) 独立した足場さえあれば迎撃手段がある。他に手がないなら賭けにはなるがやる価値はあるはずだ(ゆっさゆっさ) 」
ガイル「……俺は君達の出自について、今はどうこう言うつもりは無い。優先事項は他にある(南瓜頭とハサウェイに向け、振り向かないまま)……策があるのならば何とかしてくれ、そして最悪の事態として、乗客にパラシュートの準備を。かなり無茶な動きをするが、それでも確実に長くは持たん、急いでくれ(機長に軽く手を振り、操縦桿を握る) 」
偽マフティー「言ったってギャルセゾンの到着までは……!!あああくそおおお!!!!(と、取り乱して壁に頭をぶつけまくる) 」
キィィィィイィィィイィイイィィン…(その機体の背後に、戦闘機が狙いを定めて迫る。ゆっくりと、そして確実に、ミサイルの射程にそのシャトルを収めて)
アレックス・ディノ「クソッ!!(それを見て咄嗟に機内から飛び出そうとする) 」
ガイル「(戦闘機の動き、そして距離から旅客機がミサイルの射程距離に入った事を悟り)……回避運動を行う!しっかり掴まっていろ……!!(機体を回転させながら左右に軌道を変えて加速し、ミサイルから逃れようと回避機動を行う) 」
………ピロロロロロロロロロ……ピロロロロロロロロロ……(その時。ただでさえ空の上である此処の更に上空から、怪音が響く)
偽マフティー「りょ、旅客機で無茶な……!!(と、ガイルの動きに振り回されながらも)……何の音だ? 」
クラウド「……何かの……稼働音? 」
シュン…ッ(瞬間、それは自由落下よりも早く急降下し、全貌を現す)
エドガー「ぐァ…… ダァンッッ(尋常じゃないGで壁際まで飛び辛うじて受け身を取る)今度はなんだ……!中佐が敏腕パイロットでもこの旅客機の性能じゃ無理があるぞ……!クソッ、玉砕必須だが俺が迎撃に出…… 」
ズッ…ガアアア ア アアアアンッ!!!!!!!!!!!!!
(大きな影が姿を現す。刺々しく、異形な人型が、その全体重をかけて飛翔する戦闘機を踏み壊し、
その破片を全身に浴びて映える。そして、その頭部には確かな双眸が光る)
クラウド「……あれは……(一瞬にして戦闘機を踏み壊したそれを瞳の中に映して) 」
ガイル「この音……!(後ろの戦闘機が潰された事を確認し、水平飛行に戻すが…)そして、機動力……恐らく、あれは……! 」
アリシア「…………『ガンダム』。(確かにそれを見て、そう呟いた) 」
ハサウェイ・ノア「…………」
── file.1 PENELOPE/ODYSSEUS GUNDAM
出展:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
世界政府がより強固な新体制の為用意した新兵器。
鉄華戦役や、
アスラン・ザラの活躍により
ケイオスにて威力が実証『されてしまった』兵器種、《モビルスーツ》に値する。
未知の粒子により浮遊する機能を有し、その飛行速度はこの巨体で音速を容易く超える。
また、ビーム・サーベルやメガ粒子砲といった、MSにおいて重要な兵装をハイレベルで揃え、その上ファンネル・ミサイルと呼ばれる誘導兵器を持つ。
飛行時には独特の怪音と光を発し、まるで宇宙怪獣のような印象を受ける。
世界政府が独力で、このレベルの新兵器を新規開発するほどの開発力や財力などの存在は怪しく、
実際のところ本機の出処は軍内部でも極秘となっている。
最終更新:2022年07月02日 21:20