Back to the Chaos 2024 過去ログ2

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~ 2023年1月1日 某テレビ局 ~




灰色の壁「オーロラカーテン」が導く先は、去年の元旦。
だが、初日の出が眩く照らすあの世界とは反転したかのように…空は暗雲に覆われ、人々の声は消え、
テレビ局もまた廃墟のように色褪せて、とても正月元旦とは思えぬ退廃的な光景が広がっていた。


村野さやか「……っと……!(到着後、停車したシャトルバスから恐る恐る降りてその光景を見渡す)……ここが、去年の混沌世界…なんですか……?私たち蓮ノ空のメンバーはまだこの時にはいなかったので存じ上げていないのですが… その……とても、お正月といえるような雰囲気とは程遠いような……そもそも、人はいるのでしょうか……?(そんな退廃的な世界に不安を覚える) 」

未来・綴理「…わー…まるでゾンビが出てきそうなスポットだね。あれ、もしかしてボクたち…ゾンビ映画の世界に来ちゃった…?(さやかの傍で周囲を見渡している) 」

ヒロ「こ、ここは…(あたりを見渡し)あの時のテレビ局…か…! 」

うちはサスケ「去年の元旦。幻術騒動の時だったが……おかしいな。こんなに荒廃していなかったはず…… 」

トランクス「……まるで僕自身が住んでいた時代のようだ… 世界の終わりともいえるような……ですが、この時代はそうではないはず…。記録された歴史によれば、ここ『2023年1月1日』はもっと華やかな初日を迎えていたはずです。これも…あの「仮面の男」による"時間改変"の影響か…… 」

門矢士「…だが、これではまるで世界が破滅を迎えたような光景だな。大分時空が歪みだしている。俺はこの世界を通りすがったことはないが、それでも違和感は確かに感じるな。(曇天の空から廃墟のようなテレビ局へと視線を落とす) 」

射命丸文「凡そ正月といったふうには見えませんね。人も居なければ空も暗い。うーん、神社なんかも動いてない気がしますね…… 」

ツムリ「……そうか、ここが…一足先にケイオスによって誘われてしまった祢音様を追いかけて、英寿様が初めてきたという……え?そんなに雰囲気が違うのですか…? 」

アスラン・ザラ…?「つまりどういうことだこの馬鹿野郎!!!!!!!!!!!!!!! 」

村野さやか「…私はここがどんな時代だったのかは知りませんが…その"時間改変"によって、180度変わってしまうんですね… 私たちのいた「2024年」ほど奇抜な変化はなさそうですが… 」

ヒロ「これも草k…仮面の男の介入によるものだってのか…!?(あたりを見て) 」

アスラン・ザラ……??「フン、お前は本当に使えないな。こんな単純なことも理解できないとは、本当に”俺”なのか? 」

うちはサスケ「やめろアスラン!!和を乱すんじゃねェ!!! 」

アスラン×4「なんだって!?(一斉にサスケに振り向く) 」

ツムリ「………だめだこりゃ(一斉に振り向いたアスランに呆れて額に手を添える) 」

うちはサスケ「だあもう!!ややこしい!!(片手で頭を掻きむしり)同じヤツが4人もいるとややこしい。何か識別用の名前とか付けねェのか? 」

ヒロ「ハゲ、デコ、アスラン、バレンタインに親を殺された男(各アスランにネームプレートを張り付ける) 」

ゆばあば「みんなアスランだって!?贅沢の四倍で胃がもたれそうだよ!お前達の名前は左から『ア』『ス』『ラ』『ン』だよ!!!! 」

未来・綴理「アスラン二等兵、アスラン伍長、アスラン軍曹、アスパラガス二等消防官、と名付けよう 」

村野さやか「同じ人で順位つけるのやめませんか?あと一人規則性が外れているんですが(綴理につっこむ)……名前…確かに、4人一緒だと不便ですよね…(顎元に手を添えて考える) 」

門矢士「うどん、ラーメン、そば、そうめん、これでいいだろ!(ネーミングセンスが壊滅的な世界の破壊者) 」

アスラン・ザラ…?「誰が二等兵だこの野郎オオオオ!!!!!! 」

ザビーダの声(ツムリの中)「こりゃあ……やけに荒んでやがる。既に”奴”の手に落ちちまってるか……。 」

ツムリ「……!では、よければ私から名前を付けましょう。まず、こちらの血気盛んで闘気に溢れたアスランさんを【 激情 】。口調は刺刺しいですが、冷静な判断力を持つこちらのアスランさんは【 非情 】。続けて、乙女のように慈愛に溢れた可愛らしいアスランさんを【 純情 】。そして………??(ここで、最後のアスランを見つめるが、他の三人と違っていまひとつ特徴的なものが見つからないのか、首を傾げる)……!ああちょっと!まだ私の中に…!?(自分の「中」に潜むザビーダに動揺する) 」

ツムリ「……と、とりあえず、三人決めてしまえば、あとは『 普通のアスラン 』さんでもいいでしょう…!(あはは苦笑しながら結局濁してしまう) 」

うちはサスケ「なるほどな。性格の特徴で振り分けるわけか。分かりやすいな(そう言って最後のアスランを見て)……こいつは何だ?いつものに一番近い気がするな。……まあとりあえず暫定ナントカ情のアスランってことで行くか 」

ザビーダ「――――――――おっと、わりぃわりぃ。いやぁ、あんまりにも居心地が良くてな。(ツムリの中から出てくる) 」

アスラン・ザラ…?→アスラン・ザラ(激情)「いいだろう!!!!!!決まったのならさっさと行くぞ!!!!!!!! 」

アスラン・ザラ……??→アスラン・ザラ(非情)「そそっかしいな。もう少し落ち着けないのか? 」

アスラン・ザラ………???→アスラン・ザラ(純情)「こら!そうやってトゲトゲとした態度を取り合うからややこしいことになるんだぞ!! 」

アスラン・ザラ…………!?!?→アスラン・ザラ(■情)「…………(一人困った顔でカリカリと頭をかいている) 」

射命丸文「いやあ良い絵面ですねえ!!こういうのを撮るのが面白いんですよねえ!! 」

トランンクス「あ、ははは……無事に名前も決まって良かったですね…(苦笑) では、ここからはそれぞれ4人のアスランさんを筆頭に四つに別れて行動しましょう。サスケさんと純情なアスランさんでAチーム。激情のアスランさんと射命丸さん、ツムリさんのBチーム。僕と大賀美さん、非情のアスランさんでCチーム。残った村野さんと夕霧さんにヒロさん、そして…そちらのアスランさんでDチーム…という風にしましょう…! 」

トランクス「時歪の因子(タイムファクター)発見器は僕と夕霧さんの二人が持っているので、CとDチームは時歪の因子(タイムファクター)を見つけ次第破壊する役割へ。AとBチームは「仮面の男」の捜索をお願いします…!何かあれば各チームで連絡を。タイムファクターは…ちょうど、あのテレビ局を指している…。中へ突入した後、各自散って行動しましょう。 」

門矢士「なら、俺はここでバスを見張っている。何かあればここへ戻ってくるといい。 」

大賀美沙知「ふむ、非情のアスランと非情の私…バランスがいいねブリーフくん(トランクスに) 」

トランクス「トランクスだぁ!!!(即答) 」

ザビーダ「う~っし、そうと決まりゃ…… っと、悪いがちぃとばかし時間をくれ。少しだけ、精神を集中させる。――――――(そう言ってその場で目を閉じる) 」

村野さやか「……わかりました!夕霧先輩、ヒロさん、それから…えっと……そちらの「アスラン」さん…!よろしくお願いします…!(律儀に頭を下げる) 」

ヒロ「よし、任せときな。(さやかに)改めてよろしくな。 」

未来・綴理「わーい、さやと一緒。うれしい。(ぴったりくっつく) 」

トランクス「……では、行きましょう…!(そうして、一同はテレビ局の中へ―――) 」


~ テレビ局内 ~




エントランスの自動ドアが起動しなかったため、手動で開いて中へ突入した一行。
建物内部の照明は全て消灯しており、各所に設置されたテレビ画面はすべて不気味にも砂嵐しか映っていない――――


ザビーダが精神統一を開始してしばらくすると、周囲一帯の空気が神聖なものへと変化していった。


村野さやか「……っ……な、なんだか…ものすごく、不気味ですね…… こういう廃墟には見込むのは、人生初めてかもしれません…(恐怖心で思わず綴理の裾を掴んでいる) 」

ツムリ「…誰もいませんね…もう、テレビ局としても機能していないような………?(今、何かが透き通ったような…?)(ザビーダが齎す神聖な空気を微かに感じた) 」

ヒロ「…ここが、あの時のテレビ局…(あたりを見渡し) 」

トランクス「……妖しい気配を感じる……だが、この建物内に「仮面の男」と「時歪の因子(タイムファクター)」が存在することは明白…!警戒して進みましょう。では予定通り、ここから4チームに別れて行動開始です。みなさん、くれぐれもお気をつけて…!(そう言って、純情アスランと二人で左手へと突き進んでいく) 」

大賀美沙知「気を付けてくれよボクサーパンツくん(トランクスについていく) 」

未来・綴理「おっけー。さや、ボクたちも行こう。ヒロリークリントンと……え~~っと……ア、アス、アス……チャゲアンドアスラン??(■情のアスランの顔を覗き込む) 」


< トランクスでぇす!!(左手からトランクスのツッコミの叫び)


アスラン・ザラ(■情)「アスラン・ザラだ。……しかし、前とここまで違うものなのか…… 」

ヒロ「リークリントンはいらん。 」

ザビーダ「……よう、待たせたな。(遅れてツムリのもとへ)とりあえずはこれで、少しはおツムちゃんを護ってやれる。 」

村野さやか「夕霧先輩!いい加減私以外の名前も覚えてあげてください!💦 ごめんなさいお二人とも。夕霧先輩、悪気はないのですが…こんな感じなので…… あ、えっと…私たちは何処へ進めば……(と、綴理が持っている発見器を覗き込む)……このまま直進しましょうか…! ……?アスランさんは、前にここに来たことが…?(そう言って歩きながら質問を始める) 」

ツムリ「あ、ははは~……あ、ありがとうございます……(苦笑しながらザビーダと共に右手へと向かい始める) 」

未来・綴理「ごめんねぇ~…ボク、物覚えが悪くて…… まっすぐ進む?わかったー。(幼稚園児がするようなてくてく歩きで進みだす) 」

アスラン・ザラ(■情)「ああ。本来の歴史……つまり去年の元旦にはオレも居たからな。……英寿も…… 」

村野さやか「……!そう、だったんですね…… 英寿さん…といえば、さっき話題に上がっていた……会ったことはないのですが、その方も助けてあげないと…ですね…! 」

ヒロ「気にしていないから、安心して。(さやかに)当時はここで番組がやっていたんだ。君たちは見ていなかったかもしれないが…な。 」


やがて、さやかたちが向かう先に大舞台が顔を出す。音響機材やカメラ機材などが転倒、散乱している。唯一の明かりがあるとするならば、乱雑に積み立てられたブラウン管のテレビ画面――それもまた一面すべてが砂嵐――だけだった。


未来・綴理「……番組ー?おもしろかったのー?……あ……!(ヒロと話している最中、発見器が強く反応していることに気づいて声を上げた)……ここだ…きっと、どこかにある………?(辺りをきょろきょろ見渡す) 」

射命丸文「あっ、私もアスランさんと組むんですね……次の瞬間寝返ったりしてないかな……とはいえ、テレビがどれも映らないのは面白くありませんねえ……何か映って貰わないと、それこそ爆破予告なんかでも… 」


その時だ。アスランの目に、「あるもの」が止まった。それはかつて、彼とも関わりのあったもの。いや、"生きていた"ものというべきだろう。しかし、今は残骸に紛れて、ホコリを被ったまま舞台上で眠っている。その正体こそ――


メタトン「―――――――(あの正月番組の司会を務めていた「スター」――――『メタトン』だった) 」


アスラン・ザラ(■情)「これは……!!(それを見つけ、咄嗟に駆け寄り)……間違いない、メタトンだ……動かないのか?周りの様子から見るにこいつも壊れ……死…… 」

村野さやか「……ど、どうかしましたか…?……!(アスランの反応に首を傾げながらも、ふと、綴理の発見器を再び覗き込み、針が激しく回転している…つまり、強く反応しているということに気づいて目を見張った)ひょっとして……「これ」が……!この時代の『時歪の因子(タイムファクター)』……!(メタトンの残骸を見下ろしながら) 」

未来・綴理「め…メタ…トン……?硬そうなトンカツみたいだね……あ、違うのか…ごめんね…。えっと……時歪の因子(タイムファクター)を破壊すれば、変わっちゃったこの時代が元通りになる。そのテレビのようなものを壊せば、きっと……(メタトンを指し示しながら、アスランへ破壊を促すが…) 」

ヒロ「お前は!(メタトンを見て)…こいつが司会者で番組を繰り広げてたんだ。まさかこれが… 」

アスラン・ザラ(■情)「……あ、ああ。分かった(拳を握り締め、腕部に装甲を展開。そこからビームライフルを取り出し)……ッ……(ゆっくり、銃口を向けて……ゆっくりと、引き金に指をかける。いつもの何倍も、引き金が重い気がする。躊躇っているのか。これを壊して、歴史が戻ればきっと、元通りなのに……) 」


――――――――― そ う は さ せ ん




射命丸文「……いやいや、ちょっと……様子がおかしいですよ。だってこれ壊れ、というか…死…… 」

仮面の男「―――― ギ ュ ォ ォ ォ オ オ オ オ オ … ッ … ! (アスランとメタトン…両者を引き剥がすようにその中間部の何もない空間が捻じれ、その一点から黒衣を纏った仮面の人物が、姿を現したのだった―――)―――― まさか、生きていたとはな。そうか……これも貴様の仕業か、「アスラン・ザラ」。(仮面の内側、唯一曝け出された右目で彼を睨みつける) 」

未来・綴理「……!さや、離れて…!(咄嗟的にさやかの手を引いて自らの背後に回すと、仮面の男を見上げた) 」

村野さやか「……アスランさん……?ひゃっ……!?(アスランの背中をずっと見守っていたが、その時だった。仮面の男の登場と、綴理の誘導に思わず声を上げる)……あの人が…件(くだん)の……「仮面の男」……!(晒された右目の眼光に、思わず慄く) 」

ヒロ「……………草k………貴様は!(仮面の男を見て)貴様どこから! 」

射命丸文「スゥー……(スライドする様に二人から離れ)……即嗅ぎ付けて来るんですね、流石というか…… 」

アスラン・ザラ(■情)「!!(仮面の男に割り込まれ、急激にバックステップしようとして転び)ぐっ!!……お前……!!(倒れた姿勢のまま、仮面の男を睨みつける) 」

仮面の男「……だがその様子……以前ほどの覇気が感じられないな。フッ…やはりお前はただでは死ななかったようだが、それを見越したうえで"分裂"させた俺の狙いに抜かりはなかったようだな。(アスランの姿を見て右目が"哂う")……なるほどな。生き延びてこの俺を追ってきたか…目障りなタイムパトロールと一緒に。(未来・綴理を睥睨する)……だが、思い通りに事を運ばせはしないさ ―――― ス ッ (左腕の裾を振り払うと同時に現れた左手。その手中には、「ブランクウォッチ」が握られていた。それを―――) 」

仮面の男「―――― キ ュ ゥ ォ オ ン ッ (メタトンの残骸にかざす。するとウォッチの針が何かを読み込むように一回転し―――)  \ メ タ ト ン /  (灰色だったウォッチは、一瞬でメタトンの顔を象った「アナザーウォッチ」へと変貌を遂げたのだった) 」

未来・綴理「……あれ……ひょっとして……!(仮面の男が手にしたウォッチを見て、息を呑む) 」

仮面の男「  カ チ リ … ―――― \ メ タ ト ン /  (アナザーウォッチの天面のボタンを起動。すると…) フ ン ッ ―――― ギ ュ オ ン ッ ! ! (入手したばかりのアナザーウォッチを、なんとメタトンの残骸へ埋め込んだのだった) 」

村野さやか「……!(発見器の針が…さらに回転して……!やっぱり、あの仮面の人もまた、トランクスさんの言ってた通り……「時歪の因子(タイムファクター)」……!)………!?(仮面の男の姿を凝視していたが、彼の一連の行動に眉を顰める) 」

アスラン・ザラ(■情)「お前ェッ!!(急激に踏み込み、仮面の男に飛び掛かろうとして) 」

仮面の男「……喜べ、アスラン・ザラ。同じ時代で、同じ「敵」と、もう一度"踊れる"機会を与えてやった。死ぬまで踊り狂うがいい…―――――(それだけを言い残し、アスランの手が届くよりも一足先に、男は再び渦巻くように自らの身体を消失させたのだった―――) 」

ヒロ「………まさか!身構えるんだ!奴が動き出す!(アナザーチップを埋め込まれたメタトンを見て) 」

メタトン「―――― オ ゥ ン ッ (仮面の男が消え去ると同時に、消滅したはずの顔面部と思われる照明が点灯。)  ガ ゴ ォ ォ オ ン ッ ! ! (埋めつくす機材を押しのけて、ついに蘇る) O H H H h h h h h h … … Y E E E e e e e e e e S … … ! ! (あの独特な奇声を発したかと思えば、点灯する照明が一斉に赤一色に切り替わったのだった) 」

アスラン・ザラ(■情)「ぐあ!!(飛び掛かろうとした相手がいなくなったことで、支えを失いそのまま前のめりに転ぶ)なんだと……!? 」

未来・綴理「……『アナザーキャラクター』として、蘇った……?!(再起動を果たしたメタトンに驚愕の眼差しを向ける) 」

メタトン「……Oh my my(おや、おや)……ついにやってきたね。初めましての方は初めまして!ボクは『 メタトン 』!この混沌世界において最強で無敵のアイドル…つまりは、「スター」さ!今日はボクの復帰コンサートにきてくれて、どうもありがとう!……おや?……おや、おやぁ…??でも、観客が随分と少ないねぇ……?……ああ、そうか……そうだったね…思い出したよ…。もうこの世界には…―――― 」

メタトン「――――― ボクの声を聴いてくれる「観客」は、"もういない"だった…(それは、アスランにとっては衝撃的な発言だった。ここから導き出される意味は、"この時代ではもう人類は滅んでしまっている"ということなのだ) 」

射命丸文「やっぱりこの前と同じパターンじゃないですかー!!(空気の球を発生させてその上にに乗り、ジャンプすると共に空気の球をメタトンに蹴り込み)ちょっと不味い気がしますよ…!今回アスランさんは4分の1!!そして私は……ええ、と…Aチーム……いや、それどころじゃないですねこれ 」

村野さやか「……あれが…メタトンさん…という方…。ヒロさんたちが視ていたという番組の司会者……でも、なんだか様子が変なのでは……? 」

アスラン・ザラ(■情)「もういない……?この荒廃した世界……まさかとは思ったが……この世界はもう……どういうことなんだ、ここまで歴史が変わるなんてありえるのか!? 」

メタトン「……そうだ……みんな、"いなくなっちゃった"んだね… 観客がいなければボクは「スター」になれないじゃないか。嗚呼!この悲しい気持ちをどこにぶつけたらいいんだろう!?悲劇のヒロイン・メタトン、崩れる…ッ!ガクッ!(部隊演劇のようにわざとらしく崩れ落ちる)……まあでも、それも"仕方ない"か。(冷徹に呟いたと思えばゆらりと立ち上がる) 」

メタトン「熱心なファンなら知ってる通り、ボクはもともと「人類殲滅」を目的として設計された。スターになって初めてボクはよりフォトジェニックな体を手に入れたわけだ。(今の身体を誇張するように自らを両手で指し示す)でも…本来の機能は完全に排除されてはいないんだよ。今この世界で、生き残っている人間はキミたちだけだ。これが何を意味するか分かるかい、小猫ちゃんたち?……そう、ボクは本来の役目を果たすため、"キミたちを殺すことになる" (画面いっぱいに映し出された「死」の赤い文字が強調される) 」

村野さやか「えっ……!?な、何を言って……?(メタトンの言葉の意味を理解できず、恐怖の混じった困惑の顔を浮かべる) 」

射命丸文「ああ、成程……合点が行きました。この世界の異様な雰囲気、エネルギー供給はされているのに映らないテレビ……まさかとは思いましたが人類滅亡と来ましたか…てっきり隕石が落ちてきて軽快な音楽とともに滅ぶものかと思ってましたが… 」

メタトン「生き残った数少ない観客をこの手で殺めるのはボクとしても心苦しいよ。でも、「もう終わった世界」だ。 ならばせめて、このウィークエンドを共に楽しもうじゃないか。生と死が隣り合わせの、究極のエンターテイメントを! さあ、始めようか。そしてとくとご覧あれ。こんな機会でしか拝めない…―――――「ボクの本当の姿」を!(  カ チ リ ッ )(自身の背面に備わる謎のスイッチを、起動した。その次の瞬間―――) 」


.> >  O H H H H h h h h  Y E E E E e e e e S … … ! ! < <


ピ カ ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア … ッ … ――――――――― ! ! ! (メタトンの身体が眩い光に包まれ、今…彼の「真の姿」が開放される!愛くるしいフォトジェニックな体が、その姿形を変えて、よりスマートな人型へと作り替えられていくその影が、眩い逆光から明かされていく―――!)



メタトン → メタトンNEO「      " SHOW TIME《 ショータイム 》 " だ!!!        」








――― Vs. メタトンNEO ―――




メタトンNEO「(消失したはずのスポットライトの光が一斉に点灯し、真っ暗なステージが激しく照らし出される。その中で、「スター」は本来の輝きを取り戻したのだった)―――――― はははははァ♪(バシュバシュバシュバシュゥゥウウウウンンッ!!!!)(大跳躍。そこから、全身より全方向へ目掛けて無差別にミサイルをを発射。着弾することで爆炎が音波のように広がって、転がる残骸や機材を吹き飛ばしていくのだった) 」

未来・綴理「 ッ――――! (ミサイルの爆風からさやかを抱きしめるように守り抜く)……BAD発生。すぐに排除しないとね。(そう冷たく呟くと、一歩前へ踏み出した) 見てて、さや。さやは、ボクが守るから――――(そう言うと瞳を念ずるように閉ざす) 」



未来・綴理「――――― 潤せ、『 夕霧 』 ――――― 」



ピ チ ョ ン … ッ … ―――――― フ ワ ァ ァ ア ア ア ッ ! ! (頭上から落ちゆく一滴の雫が地に落ちて、水面のような波紋が床に広がっていく。その中心より刀が柄を天辺に顔を出し始めたのだった―――)


未来・綴理「 ス ッ ―――― シ ャ キ ィ ィ イ ン ッ (地面より現れ出でたその紺色の刀を手に取り、ゆるやかに抜刀。煌びやかな光の残滓と共に、その美しい刀身が露わとなった。その刀の字(あざな)こそ、『 夕霧 』。自身と同じ名を冠する「斬魄刀」であった―――) フ ォ ン ッ ―――― ザ キ ィ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! ! ( ボ ッ ガ ア ア ァ ア ア ァ ン ッ ! ! )(続けて迫るミサイルを次々と両断し、自身とさやかを守り抜いた) 」

ヒロ「……!(土の刀で爆風を薙ぎ払おうとする) 」

村野さやか「これって―――――!!(打ち出されたミサイルがこちらへ迫ろうとした次の瞬間、その影が消える。そして、同時に現れた綴理の姿……彼女の手に握られた「刀」に気づいて、驚きのあまり目を丸くした)……夕霧、先輩……?(え……あれ……刀……っ…?どうして、先輩が――――?)(何の前触れもなく刀を握りしめた彼女の姿に、ただただ唖然と立ち尽くす) 」

アスラン・ザラ(■情)「……くっ!!(広がる爆風から皆を守るように、盾を取り出して前に出ようとして)うわっ!!(弾き飛ばされ、転がる)……ッッッ!! 」

トランクス「――――大丈夫ですかッ!?(事態に駆けつけてステージフロアへとやってくる)大きな音が聞こえたと思ってきてみれば……うわあっ!?(ミサイルの流れ弾に巻き込まれ、動きを封じられる) 」

ツムリ「こっちからすごい音が聞こえて――――きゃんっ?!(トランクスと同様に反対側より駆け付けてくるも、爆風の衝撃によって迂闊に近寄れない) 」

射命丸文「随分皮肉な話ですよねぇ、久々のステージを開演させるのが、誰も居ない世界にやって来た私達ゲストの処分なんて……いやこれある意味美味しいシチュエーションですね。え?そういう意味じゃない……あやや……っとぉ!!(ミサイルの隙間を縫う様に、高速で跳び回り……移動と共に発生させた突風で、爆風や機材をを押し返す)あっつっ……!?これ結構ギリギリですね!? 」

未来・綴理「 シ ャ キ ン ッ ―― ザ キ ィ ン ッ ――――― キ ィ ィ イ ン ッ ―― ザ ァ ン ッ (流れるような動きでミサイルや吹き飛んでくる残骸の一つ一つを確実に斬り落とす、並外れた剣裁きを披露。表情はいつも通りではあるが、そのキレのある動きは依然として鈍る気配がない) 」

ザビーダ「おっと!―――――― ブ オ オ オ オ オ ォ(即座に爆風へ風を吹かせ、衝撃を緩和させる) 」

アスラン・ザラ(激情)「何をしてる!!!!!!!!(物凄い速さでそこに走り寄ってきて)敵か!!!!!なら早くそう言え!!!!!!!!!(足元から装甲を展開、高速でその場に降り立つ) 」

メタトンNEO「まだ、小猫ちゃんたちが隠れていたんだね。いいよ、おいでおいで。みぃんな、"可愛がってあげる"からねえ!( シ ュ ダ ダ ダ ダ ダ ダ ァ ッ ! ! ! )(すると今度は右腕に備わったバスターを構え、銃砲よりエネルギー弾による弾幕をこれまた無差別に放ち、ステージを荒し尽くしながら彼らを圧倒していく) 」

アスラン・ザラ(非情)「お前も俺なら無様を晒すなよ。下がっていろ(そう言ってその場に現れ、跳び上がると装甲を展開し) 」

ツムリ「―――!貴方は、さっきの…!…あ、ありがとうございます…っ…(ザビーダの登場によって助けられる) 」

アスラン・ザラ(純情)「くっ!!今助けます!!(そう言って装甲を展開、そこから射出した盾でエネルギー弾を弾き皆を守りながらその場に現れ) 」

大賀美沙知「うわっと…!(さらっとトランクスを盾にしてミサイルの爆風から逃れる)えらいことになってるなー……ん?綴理……?なんだその刀…? 」

アスラン・ザラ(■情)「う……うおおおおおッ!!!(三人の”自分”を見て、奮起して自らに宿る装甲を展開する) 」


ガ   キィン!!!!(そっくりな姿、そっくりな顔。しかし確かに細部の違う四機が、情を違えた四人のアスランを覆うように出現する)


村野さやか「…夕霧…先輩……っ…――――!(何の説明もなく刀を顕現させて剣裁きを披露する綴理に困惑しながらも、その動きに何か既視感を覚える。そして思い出す。この動きこそ、自分が憧れていた「夕霧綴理」のものだと。抜群のダンスパフォーマンスを披露する彼女と、目の前で剣戟に躍り出る彼女が重なって見えたのだ。そんな彼女に、ただただ見惚れている―――) 」

ザビーダ「フッ…なに、可愛いお姫様のピンチとありゃ、どこまででも駆けつけてやるさ。だが……どうやら、目をつけられちまったらしい。 」

アスラン・ザラ(激情)「うううううおおおおおおおお!!!!!!!(四肢から光の剣を展開しながら荒々しく斬りかかる”激情”は、「GAT-X303 イージスガンダム」。) 」

アスラン・ザラ(非情)「早めに倒れてもらおう!!(戦闘機状から人型に変わり、一対のビーム砲を構えて放つ”非情”は、「ZGMF-X23S セイバーガンダム」。) 」

トランクス「ちょっ…あまり強く掴まれてはさすがの僕も――――ドアラッ!!(沙知に引っ張られる最中、吹き飛んできたカメラ機材が顔面に直撃する) 」

アスラン・ザラ(純情)「怪我したら無理せず下がってくださいッ!!(周囲に気を配り、射出した盾を引き戻す”純情”は、「STTS-808 イモータルジャスティスガンダム」。) 」

射命丸文「正直まともに戦うつもりは無かったんですがもうそれどころじゃない!とはいえ私こう見えて弾幕の処理は多分一番得意でして……(更に速度を上げ、弾幕の合間を縫って高速で移動しながらカメラを向け)流石はタイムキーパーです!斬魄刀を以て見事な対処!そして我らがアスラン・ザラは……あーっ!!変身しました!!しかもMSの様です!!それでは私も失礼して……『疾走風靡』(高速移動の最中、突然急停止。そして……弾幕をすり抜ける様に、風を纏ってメタトンNEOに突進。そのまま蹴り飛ばしに掛かる) 」

アスラン・ザラ(■情)「やってみせるッ!!(サーベルを引き抜き、連結させて構える”■情”は、「ZGMF-X09A ジャスティスガンダム」。) 」

メタトンNEO「 おっとぉ!?(ビョワァンッ―――― ガ ギ ィ ィ イ ン ッ !)(右腕のバスターから今度はレーザーブレードを突出させ、激情アスランとつばぜり合いに発展する)今度は何だい――――!?(気配を察して非情アスランのビームを寸での所で跳躍回避する)……やるねぇ…!キミたちみんな、ボクのファンクラブに入れかったけど…残念だよ!!( ●REC )(ヒュゴオオオォォォオオオオッ!!)(双眸が赤く発光。彼らの姿を捉えると、背面に備わった両翼のブースターが点火。ついに空中へと飛び出した) はははははァッ!! (華麗な旋回移動と共に彼らの頭上から稲妻型の弾幕を放って牽制していく) 」

大賀美沙知「すまんトランクス…じゃなかったトランセル。(えっ?)(トランクスの腕を掴んでいる)…私の知っている綴理ではないな。何者だ? 」

アスラン・ザラ(激情)「逃がして、たまるか!!(急制動して、飛び上がったメタトンNEOを追い、強襲形態に変形)足を引っ張るなよ!!!(そのまま赤いビーム砲、スキュラを放つ) 」

アスラン・ザラ(非情)「お前こそ足を引っ張るなよ、馬鹿(冷静にビーム砲とライフルを構え、浮上してきたメタトンの逃げ場を無くすように撃つ) 」

未来・綴理「――― 縛道の三十九『円閘扇』 ( ガ ッ ギ ィ ィ イ ン ッ )(人差し指と中指を立てた印を結ぶと、自身(と背後のさやか)の前方に円形の光盾を形成し、弾幕を弾く。戦いに集中しているためか、さやかの視線に気づいていない) 」




ザビーダ「さて、と………久々に、ひと暴れしてやるとするか。―――――――― クルクルクルクルッ カシャッ(銃を回転させながら取り出し、自らの頭部へ突きつける)――――――― バ ァ ン ! ! 」

アスラン・ザラ(純情)「くらえッ!!(更にメタトンを四方八方から攻め立てるように、引き抜いたビームブーメランを挟み込むように投擲) 」

トランクス「僕は固くなりませんよ!(沙知にツッコミながらも背面に帯びたさやから剣を引き抜いた)はあああぁッ!!(そして彼女を守るように剣を振り回して弾幕を切り落としていく)―――――夕霧さんが持つあの刀は『斬魄刀』。それは、『死神』の力なんです…! 」

ツムリ「ええっ!?じ、自分を撃った…っ……!?(ザビーダの行動に仰天する) 」

ザビーダ「(項垂れていたが…)―――――――――― ビ ュ オ オ オ オ オ オ オ オ ォ(緑風が全身を包み込んでいく) 」

メタトンNEO「―――――し、しまったァッ!!!(激情、非情、純情…三人のアスランの飛び道具による連携に被弾しそうになるが――――)―――― な ぁ ん て ね ♪ (  ◀REW  )(舌を出したその時だった。参院が放った遠距離攻撃が"巻き戻されて"いくという不可思議な現象が発生した。アスランにとっては見覚えのあるこの能力…かつて、ここで戦った黒幕が使っていたものと類似する) 」

ヒロ「………さて(土刀を構え、弾幕を薙ぎ払いつつメタトンに接近)行くぜ!(至近距離から土弾を連射する) 」

大賀美沙知「死神の力、だって?…それは綴理の意思で、手に入れたと言うことか…(自身を庇うトランクスに) 」

アスラン・ザラ(■情)「い、今のはMikeの使った!!(まるで映像を巻き戻すように攻撃の軌道が戻っていく現象。見覚えのある、忘れもしない”プロデューサー”の技だ) 」

未来・綴理「むむっ……これは手強そうだね。 バ ッ (メタトンNEOの能力を見て、彼に狙いを定めるかのごとく掌をかざした) 君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 焦熱と争乱 海隔て逆巻き南へと歩を進めよ ――――― 破道の三十一 「赤火砲」!( バ ボ ォ ォ オ ン ッ ! )(手中に蓄えた赤いエネルギーを、赤い気弾としてメタトンNEOへと放出した) 」

アスラン・ザラ(純情)「!! やみくもに攻撃しても通じない!!ここはチームワークで……(巻き戻って来たブーメランをキャッチしながら、盾を射出しようと構え) 」

アスラン・ザラ(激情)「知った事かッッッ!!!!(遠距離攻撃が巻き戻されたのを見て、巡航形態で急接近すると人型に戻り、四肢のサーベルを回転しながら叩きつけんとする) 」

ザビーダ「――――――――――さあ、ここからがハイライトだ。 ダッッッ(風の如くメタトンNEOへと飛び出していき)――――――エアスラスト!(メタトンNEOへ手を突き出し、切り裂く風の力を放出する) 」

アスラン・ザラ(非情)「あんな脳筋と連携など出来るか!!指示を聞けお前達!!編隊を崩すな!!!!(一方のセイバーを駆る非情のアスランは、その動きについていけないのか空中でモタモタしている) 」

射命丸文「(突進の勢いのまま弾幕から逃れる様に進み、転回してカメラを向け)うーん、やっぱりここはアスラン・ザラさんのチームワークで押し切ってもらうべきですね…!!遠近揃っての連携攻撃を狙ってる様です、これが通れば…いけーっ!!独裁者の息子達ー!! 」

メタトンNEO「 どうだ、ボクのパーフェクトボディは? ( |▸SLOW )(ヒロの土弾と綴理の気弾が迫る中、自身の周辺の空間が緩やかになり…二人が放った遠距離攻撃が圏内に踏み込んだときに"低速"。余裕で回避した)ふふふっ、遅いよ、小猫ちゃん!(ギュンッ――― ド ゴ ォ ッ ! ! )( ▶▶FF )(今度はその流れが反転。激情が攻撃を仕掛けるよりも先に、自身が伸ばしたしなやかな脚による蹴りが彼の身体にめり込み、カウンターキックとして返り討ちにする) 」

メタトンNEO「――――!(不味いッ!)(流れを切り替える一瞬の隙を、偶然にザビーダに突かれてしまい、慌てて彼の風を寸での所で回避する。胸部の装甲が掠り、微かな火花を散らす)……いよいよボクがこの世界で最後のヒーローになったわけだ。みんな、希望を失ってしまっている。だからみんなに希望を持たせるために新番組をはじめるのさ!その名も…―――― 「 進撃のキラーロボット 」をね!!そして、まもなくグランドフィナーレは近い!! 」

ツムリ「――――!(今の台詞は……!)(ザビーダの発した台詞に、既視感が過った) 」

アスラン・ザラ(激情)「ぐっ!!!クソッ!!!!(蹴り飛ばされるも、すぐさま態勢を立て直し)フェイズシフト装甲だ!!!!!展開すればお前の蹴りなど!!!!!!! 」

村野さやか「……みなさん、すごい…っ……(綴理に守られながら、彼らの戦いを息を呑んで見守っている) 」

アスラン・ザラ(■情)「…………(立ち尽くしているのは、彼も同じだった。舞い、戦う残りの自分たち。その光景に、入るスキが見当たらない) 」


キィーーーーーーーーーーーz__________ッ!!!(突然、まるで鳥の鳴き声のような怪音が部屋の外から響き)


射命丸文「ああっ……駄目です……アスランさんが全員ちょっと連携が取れなさそうです…!!そしてメタトンの思わせぶりな台詞、というか新番組ってつまり!?という奴ですね!『新劇のキラーロボット』! ……大ピンチですね、この上さらにそんなものが出て来れば…! 」



うちはサスケ「(この技は元々相手の意識外から超高速で襲い掛かり切り捨てることを目的とした暗殺技!!奴らとの戦いに集中している今なら確実にブチ抜ける!!)───千鳥ッ!!!(壁を砕き、片手に雷すら切り裂く超密度の電撃の刃を纏いしサスケが一直線に、メタトンNEOの急所を目がけて飛来する) 」

メタトンNEO「この世界ではみんなの夢は潰えてしまった。でもボクの夢はまだ完全に終わったわけじゃない…!! 最後の最後まで、踊ろう…!この終わりゆく世界のために…失っていった観客のために… そして…―――― ボクの為に!!(スポットライトが七色に点滅を繰り返し、ボルテージはついに最高潮へ。体内部で起動音がギリギリと激しい音を立てて、その戦闘力はフルスロットルに達する) 」

ザビーダ「さあどうした、まだまだこっから…………  あん?……ちっ…何だ、この耳障りな音は… 」

射命丸文「うわーっ!!これは……余りにも目立つとして有名な暗殺技!しかしその威力は折り紙付きです!!これが直撃すれば―――!! 」

メタトンNEO「―――――!!?(そんな中、サスケの一撃に胴体のハートが貫かれようとしていた。能力の発動まで間に合わない。これで決まりだと思われた… だが―――――) 」

メタトンNEO「――――――――『 Ver 2.0 』ッ!!!!!( ギ ャ リ ガ リ ギ ャ リ ガ リ ィ ィ ィ イ イ イ イ イ ッ ! ! ! ! )(サスケの"千鳥"がハートに直撃する。だが、貫かれるにまでは至らない。ギアを上げてパワーアップを果たしたことで、全身を硬質化したのだろう。激しい火花を散らしてサスケの一撃を受け止め、そして―――)―――ムゥンッ!!!( バ ァ ン ッ ! ! ! )(弾いた。その衝撃で無防備になったサスケに対し、メタトンは不敵に嗤った) 」

メタトンNEO「 ハ、ハ、ハハハhァッ…!!残念だったね、小猫ちゃん!!あと少しのところだったのにねぇ!!そう、「Ver 2.0」はどんな攻撃も"前から受けるなら"防ぐことのできる頑丈さを誇るのさ!!背中の傷はスターの恥だからねェッ!!さあ、ここで……フィナーレだッ!!!(そんなサスケにトドメをささんと、右腕から生やしたレーザーブレードで逆に彼の心臓を刺し貫かんと迫った――――!) 」

村野さやか「……!?危ないッ…!!(絶体絶命のサスケに向けて叫ぶが――――)) 」

うちはサスケ「しまッ…… 」


ヒュンッ――――ガ ィン!!! (――――その瞬間。何処からか刀が飛来、メタトンの一撃を弾いて回転しながら宙に舞う)


メタトンNEO「 んな―――――――にッ!? ( ガ  ィン !!!)(あと少しというところで凶刃が弾かれ、緩慢化された世界の中で驚愕する) 」

射命丸文「なんということでしょう!直撃するも破壊には至らず……!あまつさえ反撃まで……あやや、流石に…!!」




―――――――― キィ ン(次の瞬間、”空間を飛び越える音”が鳴り響き)


???「――――”螺旋丸”(――空に、黄色い閃光が照り返す。一瞬で現れたその青年は、その右手に溜めた光球を、メタトンNEOの背中へと叩き込む) 」

メタトンNEO「  ン゛  グ  フ  ァ゛  ア゛  ッ゛  ?  !  !  (  ズ  ド  オ  オ  ォ  ン  ッ  !   !  ! )(唯一の弱点である背中に受けた重い一撃によって、全身が「く」の字に凹んでいく。それだけで意識が吹き飛んでしまったのか白目をむいてしまい、螺旋を描きながら真っ逆さまに叩き落とされていく) ぁ……ah………(そんな最中で、深い深い海底の底へと沈んでいくかのように、天井で微かに光るスポットライトの光を弱弱しく掴みながら―――――)――――― グ ワ シ ャ ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ! ! ! (―――― 墜落した) 」

射命丸文「あの閃光は―――……?(そっとカメラを構え) 」

村野さやか「   あ っ ! ?   (あまりにも一瞬の出来事だった。窮地に陥りそうになったサスケは助かり、逆にメタトンが叩き落とされてしまった、その一連の流れに追いつけず、落下の衝撃音によってはじめて理解が追い付いたのだった)………い…今、何が……っ……? 」

未来・綴理「……―――― フ ワ ァ ッ (メタトンが墜落したことで戦いの決着を察し、手にしていた斬魄刀を消滅させた)………なんてすごく早い動き。ボクじゃなきゃ見逃しちゃうね。(などと、嘘か本当かわからないことを呟いてさやかへと振り返る)……さや、大丈夫?怪我は、ない?(いつものなんてことのない微笑みを浮かべる) 」




???「――――― パシッ(宙に舞った刀をキャッチ。黒い外套を靡かせながら墜落したそれに続くように落下し、着地した)……わざわざ”前から受けるなら”なンて弱点をペラペラ喋ってくれてありがとな(刀を降ろしながら、メタトンを見下ろすその黄色い髪の青年は、まるで)おかげで”急所”を狙えた……!! 」

トランクス「……!なんて速さだ…あまりにも一瞬過ぎて、見えなかった…… あの動き…まるで、"閃光"……!(トドメを刺した???の登場に目を見張りながらも、一同のもとへと合流する) 」

アスラン・ザラ(■情)「……黄色い……閃光……(ぽかんと口を開けて、その様子を見て)……じゃない、俺は、何も…… 」

アスラン・ザラ(激情)「何者だアイツ!!!トドメだけ貰っていきやがって!!!!!! 」

ツムリ「……ぁ…!み、みなさん大丈夫ですか…!?(唖然と立ち尽くしていたが我に返り、慌ててみんなのもとへ駆け寄っていく) 」

ザビーダ「おいおい、マジかよ………ばけもんじゃねぇか。…ま、人のこと言えた義理じゃねえが。 」

アスラン・ザラ(純情)「味方、なんだろうか…… 」

アスラン・ザラ(非情)「…………(素早く、相手を確実に仕留める威力のみならず、完全に相手の虚を突いた完璧な不意打ちだった……あいつ、相当出来るな……) 」

うちはサスケ「……ああ、オレは大丈夫だ……(崩された体勢から立ち上がり、金髪の青年を見据える)……オマエは……(その姿、その声、その技。サスケはそれに、「最も親しい友」の影を重ねる) 」

メタトンNEO「 カ ラ ラ ン … ッ … ――――― パ キ ィ ン ッ ! ! (凹んだ地面にめり込んだメタトンNEO、その体内から飛び出した黒い時計が転がり落ち、跡形もなく砕け散った)……ぁ…ぁぁぁ……ボク、は……なに、を……して……(やがて、弱弱しくもどこか以前のメタトン味を感じられる声を上げ始めた) 」




アスラン・ザラ(■情)「……!! メタトン!!(俯いていた顔が跳ね上がる。力なく、うわごとのように声を上げるメタトンに、装甲を解きながら視線を向け) 」

村野さやか「……!あ、はい…!夕霧先輩が守ってくれたおかげで……――――(ふと、さっきの戦いを思い出す。刀を振り回したり、気弾を放ったりして戦う彼女の姿を。それについて触れようと口を開きかけた時)――――!(声を上げたメタトンに振り返った)………メタトン、さん……(何度も言うように、自分はこの時代には全く縁がない人間だ。故に、彼がどんな人物なのか、知る由もない。それでも……)………(そんなメタトンに近寄っていく。そしてその傍でしゃがみ込み、彼の目を見つめた)………ひとつだけ、いいですか…?あなたの、本当の気持ちって…どうなんですか…?(緊張しながらも、優しく尋ねてみる) 」

メタトンNEO「(さやかの問いかけに、その眼はあらぬ方向をぼんやりと見据えだした)……ボクの、本当の気持ち…か…… ボクは、ただ…「スター」になりたかった… 守りたい人たちが、いるから…その人たちに、笑顔になってもらいたい、から…… でも、観客がいなきゃ、ボクはスターになれなくて…… この世界は……そんな愚かなボクが引き起こした……もう……どうにも、ならなかった…… 」

メタトンNEO「……楽しかった思い出が、あるんだ…っ……忘れられない人たちが、いたんだ……――――(その潤んだ瞳に、懐かしい記憶が映し出される―――) 」


そうだね、私もすっごく楽しかったよ♪
歌ったり踊ったりすること以外にも、この広い海には楽しいことがいっぱいあるんだってことを教えてもらったし♪


…あなたは、本当のスターだったと思います。
きっと、その想いは……誰かに届いた、誰かを立ち上がらせたから。
そしてこの舞台があったから、私達はここで輝けたんですから!


オレたちは魚じゃない。人間だ。こうして感情を感じることができる。それはお前も同じだ


…ああ。ここに集まった皆の感情だけは、本物だ。
たとえこの番組が偽りに塗れたものだったとしても……
今この瞬間我々が感じた高揚は本物だ……あの時のようにな


メタトン。お前は…間違いなく、この世界で、この番組で、「スター」になった。
お前の言う通り…例えすべてが嘘偽りの中だったとしても、その中で懸命に輝こうとしたのは、紛れもないリアルだった。
主役の座を譲るつもりはないが…今は、お前に拍手を送ろう。よくやった、お疲れ様。


メタトンNEO「―――― ……グフッ…!今の一撃を受けて、思い出したんだ…そして同時に、分かったことがある。 キミたちには、「決意」がある。『彼ら』とは違って…何か、大きな宿命を背負っているような…それを成し遂げなければならない責任感を…「決意」を、だ…。だけど僕は思う。キミたちなら、きっと"できる"…!きっと…取り返しのつかなくなったこの世界を……失ったものを……取り戻せる……っ…!その可能性を見出せた…だから……もう、後悔は、ないよ……(ぎこちなく、それでも、満足げな笑顔を零した) 」

メタトンNEO「ハハ… ハ…少なくとも、ボクはこれで穏やかに眠れる…。この世界の人間たちも、その笑顔も、失わずに済むんだ………バイバイ……そして……ありがとう……―――――――(そして「彼」)は再び永い眠りにつく。 この時代の時歪の因子(タイムファクター)であるメタトンが破壊されたことで、この最悪の時代も無に消える。だが同時に、そんな救われない世界の中でも生きていた「今のメタトン」も、忘れ去られることとなる――――) 」

村野さやか「………――――(出会ったばかりのメタトン、そんな彼の本心を胸に刻み込んで、一つ大きく頷いた)……メタトンさん……「今のあなた」のことも、私たちは忘れませんよ。たとえこの時代が、あなたにとって望まれたものじゃなかったとしても……それでも…… 「私たち」にとっては、一つの思い出なんですから……(この言葉が彼に届いているかどうかはもうわからない。それでも、自らの想いを黙禱と共に捧げた。いつかきっと、報われる日が来ますように、と――――) 」

アスラン・ザラ(■情)「……さよなら、スター。……俺は……きっと、お前のことも……忘れない 」

未来・綴理「……………さや、優しいんだね。(そんなさやかを見て、どこか嬉しそうにほくそ笑むのだった) 」

ツムリ「………メタトン様。英寿様が、大変お世話になりました。どうか、どうか…この世界が元に戻った時に、もう一度…たくさんの人々に笑顔を送ってくださいね。(祈るように両手を結んで、眠りについたメタトンへ黙祷を捧げた) 」


そして、荒れたテレビ局が…退廃的なこの世界が淡い光に包まれていく。
世界が、時代が、元に戻ろうとしている―――――


トランクス「………みなさん、感動の余韻に水を差してしまい申し訳ございませんが… 時歪の因子(タイムファクター)が破壊されて、この時代が元に戻ろうとしています…!一度ここを離れましょう。でないと、本来の時間の流れに巻き込まれてしまい…タイムパラドックスが発生してしまいますので。(一人一人に視線を送り、テレビ局を抜け出すように促す) 」

未来・綴理「あ、そっか……うん、わかったー。行こう、さや。もう、ボクたちのやるべきことは終わったんだ。(彼女に手を差し伸べる) 」

村野さやか「………はいっ……!(溢れそうになる感情を堪えて、立ち上がる。こちらへ手を差し伸べる綴理の手を取ろうとしたその時、ふと、後ろを振り返った――――) 」

メタトンNEO → メタトン「―――――――――(修正されていく時代の流れに乗って、本来の姿のメタトンから、あの愛くるしいフォトジェニックな体に戻っていた。次に目覚める頃には今回の剣など綺麗さっぱりに忘れて、愉快に楽しく、あのテレビ番組の司会者として注目を浴びることとなるだろう――――) 」

うちはサスケ「……お前は……(眩く光に包まれる中、親友の面影を残すその青年を見やり) 」

???「………………ああ(サスケの姿を見て、ゆっくり口を開いて) 」

???→「黄髪の青年」「―――――やっぱり、サスケのオッチャンだってばさ 」


そうして、失われた『2023年』が元に戻っていくように、世界が眩い光に包まれていく―――――




~ 2023年1月1日 某テレビ局 ~




トランクス「(テレビ局から離れた木陰に身を潜めていた)………間もなく、本来の歴史の時間が進みます。5……4……3……2……1……――――(腕時計を見やり、そのことの成り行きを守っていた) 」


ズンガラガッシャアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!!!!!!(シャンクルの海賊船「レッドフォース号」がみんなを乗せてテレビ局を突き破ってきたァーーッ!!!)


左翔太郎「オボァ゛ーーーーーーッ゛!!!!!!!(レッドフォース号に吹き飛ばされ、ハードボイル度が一気に下がった!) 」

黛冬優子「みなさ~ん!!楽しんでますかー!!(レッドフォース号の前部甲板で堂々とポージングしながら) 」

シャンクス「誰だよ操舵担当した奴、えらい事になってんじゃねェか……それはそれとして野郎どもォ!!!目的地に着いたぞォ!!!!! 」

ウタ「チーン♪(勝手に魔改造されたレッドフォース号のエレベーターから出てくる)いっけなーい☆遅刻遅刻!(・ω<) やあみんな!ウタだよ♪ここが噂のテレビな番組がやってるところだね!?オラワクワクすっぞ!(亀印の武道着を着ている) 」

村野さやか「ちょおおおぉっ!??なんか海賊船がテレビ局へ突撃しましたよ!?あ、あれ大丈夫なんですか…!?💦(トランクスたちと共にその様子を観察していた) 」

トランクス「はい、大丈夫です。あれがこの時代における本来の正しい歴史です…!2023年の元旦、その年に相応しい主人公…即ち、「スター」を決めるために、彼らはあのテレビ局へと導かれた…。あのメタトンさんも仮面の男が齎したような殺りく兵器には目覚めず、後に彼らと友好を関係を結び、この歴史は平和に終わります。(タブレットに映る「歴史」の項、そこに記載された事項を読みながら応える) 」

未来・綴理「めでたしめでたしで終わるのはいいことだね~。その番組…ボクも気になるから見てみたいな… 」

トランクス「ややこしいことに巻き込まれるのでやめておいた方が良いですよ、いや、やめてください。(真顔) 」

未来・綴理「そっかー…(´・ω・`) 」

ツムリ「……!そうだ…英寿…!英寿様は…!?確か、この時代より来ていたはず…!(レッドフォース号から降りてくる面々の一人一人を遠目に確認するが…) 」

ザビーダ「(同じく静観していたが)むむ……この感じは………間違いねえ。俺の可愛い子ちゃんレーダーが過敏に反応を示している……!(ぇ 」

浮世英寿「―――――(そこには、2024年の時代に消されたはずのスター・オブ・ザ・スターズ・オブ・ザ・スターズの姿が、確かにあった。しかし――――) 」

浮世英寿「―――なかなかスリリングな航海だったなー!!!大航海時代は幕開けるし、キュケオーンで火傷はするし、老害プリウスに撥ね飛ばされるし、ジャスティスは自爆するし、車は盗むし、シートは引っ剥がすし、ターザンもするし、娘を探せとかほざくし、俺の彼女はフェラーリに似てるしwwwww (がに股でウェーーーーイwwwwしている) さあ気合入れていくかーーー!ファイトォォォォオオオオッ、いっぱーーーーーーーーーーーーーーーーーーーつッ!!!!!!!(スターの気品の欠片もない、大胆な態度でのしのしとテレビ局へと入っていく) 」

ツムリ猫「…………Huh?(そんな英寿を見て唖然)…………は?(二度見して更に唖然) 」

ツムリ「……あ、あんなの……――――― 英寿じゃな~~~~~~~~~~~~~~~~~~い!!!!!!(´;ω;`)(頭を抱えて大絶叫) 」

トランクス「………やはりか…(そんな英寿の姿を遠目に、額に手を当て困ったような顔つきへ) ……今、あそこにいるのは確かに浮世英寿さんご本人ではあるが、仮面の男にギーツの力を奪われてしまい、本来のあの人の姿としてはなくなった…。あそこにいるのは、「浮世英寿というただの一般人」です…。ツムリさん、残念ですが…例え彼を連れ出したところで、どんな処置を施しても元に戻ることはありません。ギーツの力を取り戻さない限り…本当のあの人は戻ってきません… 」

ツムリ「うぅ…英寿様……(´;ω;`)ヨヨヨ… 」

ヒロ「まさか過去の自分を見ることになるなんてな…(遠目に当時のヒロを見て茫然としている) 」

大賀美沙知「……さて、これでその歴史?とやらは元に戻ったんだろ?これからどうすんの、トランスフォーマー君。(違 」

ザビーダ「……やれやれ……(取り乱すツムリを見て)そう簡単にいかねえことぐらい、おツムちゃん……アンタだって、どっかで薄々感じてるこったろーが。 」

トランクス「変形させないでください!(沙知にツッコム)……そうですね…この時代の時歪の因子(タイムファクター)を破壊したことで、一人を除いて歴史は元通り修正されました。ですが、肝心の「仮面の男」を取り逃がしてしまいました…。確認したところ、奴はまだどの時代にも降り立っていない… 未だ異次元空間…「タイムライン」を彷徨っていることでしょう。タイムラインの中で探し回ると"時間の奔流"に呑まれてしまうリスクも高まります。今は、奴が次の時代に到着する瞬間を待つしかないでしょう…(タブレットを操作してログデータを確認する) 」

ツムリ「…うぅ……そ、そうですね……(ハンカチで目元を吹いて姿勢を戻す)……なればこそ、やはり、なんとしてもギーツの力を取り戻さなければならない「決意」がみなぎってきました…! えっ……そ、そうですか…しかし、闇雲に追いかけても仕方ないこと、ですね……(トランクスの発言を聞いて) 」

村野さやか「……!(あれが、噂によく聞く浮世英寿さん……?あれが本人出会って本人じゃないとしても、なんか……第一印象が既に頭の中で……)(複雑な心境に眉を顰める)……わかりました。善は急げとはいいますが、急ぎ過ぎるのもよくありませんからね…。 」

未来・綴理「おにごっこはおやすみか~………グゥゥゥゥ~~………―――― ぁ (お腹が鳴る) 」

村野さやか「夕霧先輩?(腹の虫を鳴らせる彼女へ、腰を手に当て頬を膨らませる)……とはいえ、確かにあれから大分時間が経っていますもんね… 」

トランクス「そうですね……時間が逆流して気が付かなかったかもしれませんが、既に事が起きてから10時間以上も経過しています。みなさんの体調を整えるためにも、ここは一度寝泊まりして休息しましょう。(そういうと懐から取り出したケースを開き、その中に収納された小さなカプセルを摘まみ上げると―――)――――― ポ イ ッ (開けた場所へ目掛け投げ捨てた) 」


.> > > B O O O O O M < < < (カプセルが爆ぜて白い煙が噴き出したかと思えば、何もなかった更地に二階建ての一軒家が唐突に現れたのだった)


村野さやか「ふええぇぇぇええっ??!(何もないところに現れたその一軒家に驚嘆する)な、な、な……!なんですか、これ…!?ていうか、どうやってこんなものが…!?(建物を指さしながら) 」

トランクス「 「ホイポイカプセル」です。どんなものも収納できる便利なカプセルで、「ウチ」が開発した商品なんですよ。……ああ、ごめんなさい。そう言えば、説明していませんでしたね。僕の母は、カプセルコーポレーションの社長で、このカプセルをはじめ様々な商品を提供しているんです。ひとまず、生活用品はすべてそろってあるので、この旅で衣食住には困ることはありません。どうぞ中へ… 」




ザビーダ「フッ…やっぱ、アンタはこうでなくちゃな。……涙は、似合わねえ。(ツムリに囁く) 」

大賀美沙知「へぇ~!いいモン持ってんじゃないか。流石だね、トランスミッション君。 」

トランクス「トランクスでぇす!! 」



一方、ここはとある次元の狭間。
あらゆる思い出の残骸、そしてそのなれの果てが流れつく最果ての地にて、ひとりの剣聖が目を覚ます。


一心(?)「………… …………。(柄にもない瞑想を終えたかのよう。目覚めは最悪だった。ひとり正座をし荒風と廃墟をぎゅうぎゅう詰めにしたような物理法則無視の広大な空間にひとり)……葦名、ではないな。似ておるものはちらほらあるが。(人の気配はない。どこまでいっても残骸の山だ。戦の臭いも、美しき風景も、酒の味も、親しき者たちの顔も思い出せない) 」

一心(?)「(傍らには一振りの剣。それを手にとるとおもむろに立ち上がった)朧気、あやふやとはこのことか…………葦名はどこかのう。葦名はどこだったか。葦名とは、なんであったか……(大事なもののはずだった。何度も繰り返す時間で何度も未来を切り開こうとした)…… ……?(ふと考える。繰り返すとはなんであるか。なにを繰り返していた?)……ふん、知ったことか(魂は疑問を容易に振り払う。"斬ればよい"。斬って斬って斬りまくる。大体それで事足りる)歩くか。歩けばどこぞへ着くだろう(かつて剣聖と称された男は力で国盗りを行った男は、混沌たるこの世界の次元に足を踏み入れた) 」



~ホイポイカプセルハウス~




未来・綴理「わー、ひろいねー!(家へ入り込むや否やリビングでくるくる回りだす) 」

ザビーダ「今さら何を見せられても驚きゃしねえが……いきなりそんなでっけぇもんおっぴろげたりしてよ、何ら影響はねえのかい。 」

村野さやか「夕霧先輩、あんまりはしゃぐと転びますよー……?(ふと、キッチンの方へ視線を向ける)……調理器具もすべてそろっている……もしかして…!(大型の冷蔵庫を開ける)……すごい…っ…食材までこんなにたくさん…!これなら、どんなものでも作れそう……… トランクスさん、ここにある食材や器具は使ってもよろしいでしょうか? 」

トランクス「大丈夫です!僕たちが入室した時点でステルス機能を起動したので、この時代の人間に気づかれることはないですよ。(ザビーダに)……?ああ、はい。どうぞ!ここにあるものは何でもご自由にお使いください。 」

ヒロ「……すげえ広い家だな……ん?さやかちゃん…?何をするつもりだ…? 」

村野さやか「ありがとうございます…! それじゃあ、ここは私が腕によりをかけてみなさんのご飯をつくります!今回は何もお役に立てませんでしたが…料理は得意ですので!お任せくださいっ!(その辺にかかっていたエプロンを手に取って着替える) 」

未来・綴理「えっ!やったー♪さやのお料理だー♪ボク、さやの作るご飯、だいすきなんだ~♪ 」

ヒロ「マジか…!そりゃあ期待できるな…頼むよ、さやかちゃん…! 」

ザビーダ「ほぉ…… ま、当然そんぐらいは心得てるわな。(トランクスに) あぁ、俺の分は必要ねえ。(村野さやかに) 」

村野さやか「ふふっ…少しだけ待っててくださいね…♪ 」


~1時間後~




村野さやか「………みなさーん!ご飯ができました!食卓へどうぞー! 」


食卓には、カレーやサラダをはじめ、オムライスやハンバーグ、スパゲッティにコーンスープ、
たくさんのパンを詰め込んだバスケットや様々なドリンクなど、見る者を惹きこませるオードブルが広がっていた―――


未来・綴理「わ~~~~~~~~~~~✨(たくさんのご馳走を前に目を輝かせて涎を垂らしている) 」

ヒロ「……!す、すごいな……!?あの短時間でこんなに…!いくら料理が得意とは言っても、想像以上だな……(席についていろいろ見ている) 」

大賀美沙知「さやかの料理は蓮ノ空はおろか金沢市内の住民の間でも有名だからね~(もはや見慣れた光景なのかいつもと変わらぬ表情で着席する) 」

ツムリ「すごいですね…!村野さん、ありがとうございます…♪ 美味しくいただきますね…♪(会釈する) 」

村野さやか「夕霧先輩、涎、出てますよ?(大人になっても変わらない彼女に面白おかしそうにふふっと笑う) いえいえ、そんな… あっ、どうぞ、冷めないうちに食べちゃってください。おかわりもたくさんありますので…! ……?そうなんですか…?わかりました。もしお腹が空いたらいつでも言ってくださいね(ザビーダに微笑む) か、金沢市内はさすがに言い過ぎでは…っ?そう言ってくれるのは嬉しいんですけど…(恥ずかしそうに) 」

トランクス「へぇ…これは確かにすごい…!村野さん、ありがとうございます。僕もいただきますね。しかし…こういうちゃんとした食事は本当に久しぶりだ……もう長らく母さんの手料理も食べていないし……(食卓に座り込む) 」

はらぺこあおむし「(リンゴの中からひょっこり顔を出してハロウィンのアルバイトをしている) 」

アスパラガス「アスパラガスでございます。なんなりとお食べください。腐☆腐 」

ザビーダ「さてと……俺はちょっくら、出てくるとするわ。不可視空間とはいえ、長年の習慣には逆らえねえんでな。(ハウスから外へ歩いていく) 」

エビ(カニ)「(豪勢なオードブルに揚げたてのタコがッ!!!) > > > ウニ < < < (意外ッ!それはサーモンッ!!!) 」

仙豆「ちゃんと噛めよ…… 」

門矢士「一応俺も手伝ったんだからな?(しれっとシェフの格好をしている) 」

噛めなかった人(ネイマール)「(硬いものにあたって奥歯を粉砕されうずくまっている) 」

村野さやか「はいっ、遠慮なくたくさん食べてくださいね。 ははは… って、士さんは味見担当でしたけどね……(苦笑) 」

うちはサスケ「…………(何か引っかかる顔で黙々と食事を口に運んでいる) 」

アスラン・ザラ(激情)「うおおおおおおお!!!!(メチャクチャがっついてカレーを掻きこみまくる) 」

アスラン・ザラ(非情)「…………行儀の悪い奴だ(激情を冷めた目で見ながら、ゆっくりハンバーグを丁寧に切り分け、口に運ぶ)ま、素人にしてはまずくはないな。だがもう少しソースの配分と焼き具合を…… 」

アスラン・ザラ(純情)「こら!食べさせてもらっている立場で何だその態度は!!(非情を諫めながら、パンを頬張る) 」

アスラン・ザラ(■情)「……一刻も早く元に戻りたい……(静かにドリンクを飲んでいる) 」

ヒロ「………美味しいな、さすがさやかちゃんだ…(カレーを食しながら) 」

ツムリ「そういえばあの時……サスケさんを助けた、あの人は……?(オムライスを食べながら、「例の青年」を探している) 」

うちはサスケ「……それは……いいんだが……(ガタッと席を立ち)……一時間も放置すべきではない話題が間違いなく一つある……そう。あの金髪のヤツについてだ!!(周りを探し始めたツムリにそう返し) 」

未来・綴理「もしかして、生き別れの兄弟?(ハンバーグを頬張りながらサスケに傾げる) 」

「黄髪の青年」「オレならここだってばさ……(ボフンと煙と共に現れ)……何度見てもサスケのオッチャンだ。オレと同じくらいに若ェーけどな…… 」

うちはサスケ「……お前何者だ……(変化の術……家の中の家具に化けていたか)傷の入った木ノ葉の額当て……螺旋丸……飛雷神の術……極めつけはその片目と刀……そしてその金髪と青い瞳だ。お前一体……(目の前の青年に”最も親しい友”の影を重ねながら、そう問いかける)それに……何故オレの名前を知っている? 」

ツムリ「えっ…お知合い、ですか…? 」




「黄髪の青年」→うずまきボルト「隠してても仕方ねェーから言うけどよ……オレは「うずまきボルト」……そいつらと同じで未来から来たってのが正しいかな……父親は……「うずまきナルト」だ(鞘ごと持っていた刀を腰に括り直しながら、サスケに向けて自らの素性を告げる)」

うちはサスケ「……うずまきボルト……そうか……やはり父親はアイツか……(目の前の青年から聞いた二つの名を聞いて、納得するように頷き)……お前も未来から来た、ってわけか。この状況だ、信じるしかないな。それに……お前からは見た目の面影だけじゃねぇ……チャクラも……仕草も……何処かアイツの面影がありながら……明確に違う……親子でもなきゃこんな絶妙なそっくりさんにはならねェ…… 」

トランクス「えっ……!?あ、あなたも…「未来」から……!?(さすがに過剰反応で驚いた顔をしてしまう)い、いつのまに……まさか…これも、あの「仮面の男」による影響…なのか……っ……?あなたは…ボルトさんは、一体、何故この時代に……? 」

うずまきボルト「サスケさん……理解が早くて助かるってばさ(サスケにそう返してから、トランクスの方に向き直り)そうだ……オレの知るサスケのオッチャンはこんなに若くねェ。過去の世界に飛ばされちまった理由は……分からねェ。タイムスリップした経験なら昔もあるが……今回はまた違う。……多分、アンタたちの言う「仮面の男」の歴史改変……ってヤツのせいなんだろうな。これがヤツの意図した事なのかそうじゃねェーのかはわかンねェけど…… 」

射命丸文「うーん、時代や世界は変われど、友情やらというのは不変なものなんですねえ……人間の意志は負けなかったり世界を越えたりするというのは本当でしたね(普通に食事を楽しみながらも、合間で面々のやり取りをカメラに収め) 」

ヒロ「…えっ、こいつも未来からきて、親父がナルト…なんだお前の息子だったのか!(まだ勘違いしてる)(サスケに) 」

大賀美沙知「なんだ、猿飛君の知り合いだったのか(ボルトを見てサスケに)…このハンバーグおいしいな、さすがさやかだ。 」

ザビーダ「ほ~ぉ……今の話が事実だとすりゃあこの先、他にも同じように紛れ込まされた奴がいるかもしれねえってこった。言わば”同志”ってやつだ。(再びハウスに入ってくる) 」

うちはサスケ「だからオレはうちはサスケだ。……なるほど。お前はタイムパトロールじゃないんだな。ヤツの起こした騒動に巻き込まれて過去に来ちまったと…… 」

うずまきボルト「ああ。少なくともタイムパトロールじゃねェーし……多分……オレはそういう警察みたいなところからは追われる側だ……」

うちはサスケ「……追われる立場、か……(傷の入った額当て……あいつの息子がまさか抜け忍、とはな……何があるかは分からんものだな……)……お前がオレの名前を知ってるってことは、どうやら未来のオレは木ノ葉にいるようだな…… 」

未来・綴理「……え~~っと……噛み砕くと、キミ(ボルト)は過去の世界からやってきたそっちのナルト(サスケ)の息子で未来の父親はヒロでさやのハンバーグは世界一ってことかー。 」

村野さやか「いや全然嚙み砕いてもないですしいろいろ曲解してますし理解できていないのなら喋らないでください(汗(綴理に)……それにしても、あなたも未来から……あっ、私は村野さやかといいます。こちらの夕霧先輩とトランクスさんを覗いて、私たちはみんな「2024年」からこの時代にタイムスリップしてきたんです。理由はかくかくしかじかで……(ボルトにこれまでの経緯を丁寧に解説しだす) 」

トランクス「なるほど……そういうことでしたか… 確かに、"時空乱流"によって、突如として自分がいた時代から別の時代…即ち過去や未来に飛ばされるという現象はないことはありません。滅多に起きるものでもありませんが、「仮面の男」が様々な歴史を改変した結果、その綻びによって発生確率が高まったとも言える… いずれにせよ、うずまきボルトさんがこうして巻き込まれたように、「2024年」だけでなく、このままでは過去も未来も変わり果ててしまうことになる。 」

ツムリ「……いよいよ只事ではありませんね…。僅かな時間の変化でも、やがてそれが歴史に及ぼす影響力が大きくなっていくというのなら、被害を被る人々…いや、世界はさらに広がっていく…… 」

トランクス「ボルトさん…お話は伺いました。可能であればあなたを元の時代に帰すこともできます。ですが…このような事態が再び起こらないことも保証できない。それにこうして出会ったのも何かの縁です。もしよろしければ、あなたの手もお借りしたいです…!「仮面の男」の未知なる力に対抗するためには、強力な助っ人は多いに越したことはない。(「お願いです」と頭を下げる) 」

ヒロ「えっお前サスケの方だったの!?(今更)未来から来た奴が増えてきたな……60年後の日本から来た人を見た当時の日本人の気持ちがわかった気がする(額に手を当て)もはや、この時空では俺たちも未来人か… 」

ザビーダ「ま~俺としちゃ、かぁっわいい子ちゃんのほうg(← 」

未来のあおむし「(60年後の未来でもハロウィンのアルバイトをしている) 」

未来のニャオハ「(60LV後の未来では、立っている。……ような気がした ▽ ) 」

未来のぼっち「(60年後の未来でも押し入れにひきこもっている) 」

未来の関羽「(そんなものはない) 」

うずまきボルト「ああ。未来のサスケさんはオレの師匠で……それで……(何か後ろめたい事情があるように目を落とし)……ああ。オレも元の時代に戻れねェーようじゃ困る。だけどあの仮面のヤローを放っておくわけにはいかねェー……そんな気がすンだ……時間移動が出来るってんなら戻るのはいつだっていい。オレも協力すンぜ…… 」

トランクス「……!ボルトさん…感謝します…!これから、僕たちと共に戦いましょう…!(嬉しそうな表情でボルトと握手を交わす) 」

未来・綴理「お~…♪お仲間が増えてハッピーうれピーよろピくねーだね~♪(同行することとなったボルトへ拍手を送る) ……安心したらもっとお腹空いちゃった。食べれば食べる程食欲がわいてくる…うん、やっぱりさやの作るご飯は美味しい。(そう言って再び食事を再開する) 」

未来・綴理「………"美味しかった"なぁ…さやのご飯…… 」

村野さやか「……?(綴理の発言に違和感を覚えて小首を傾げる)……そういえば夕霧先輩。「未来の私」ってどうなんですか…?(ふと、そんな素朴な疑問が過った) 」

未来・綴理「………ぇ………?(さやかのその質問に、食事の手が止まる) 」

村野さやか「あ、いえ……今の私はスクールアイドルとアイススケートを両立しながら励んでいるのですが、そもそも将来の夢は未だ定まっていなくて…。本格的にプロの世界を目指すのか、或いは現実を見て他の道を選ぶのか… そこで、「未来の私」なら、どんな道を歩んでいるのかなって…少し、気になってしまいまして…。 」

未来・綴理「……………………………… 」

未来・綴理「……………――――― さやは、「さや」だよ。 ボクの大好きな、「さや」だ。、かけがのない…たったひとつの、大切な人…(嬉しさと悲しさが織り交ざったような複雑な表情を一瞬だけ浮かべながらも、確かな事実だけをはっきりと答えた) 」

村野さやか「………???(綴理のそんな表情や解答の意図に気づけていないのか、また首を傾げる)……えっと……答えになっていないような気もしますが…… はぁ……まあ、答えられないというのでしたら、仕方ないです。やっぱり自分の将来は自分で探して見つけようと思います。……すみません、変なこと聞いちゃって。やっぱり、今の質問は聞かなかったことにしてください。(あははと苦笑を零しながらコーンスープを口に付け始める) 」

未来・綴理「…………(……さや……――――)(そんなさやか――自分にとっては「過去の村野さやか」――の横顔を見て瞼が重くなるように目を細める。まるで、何かを躊躇うかのように――――) 」

村野さやか「 あっ (そしてまた何かを思い出したように声を上げる) …そうだ……さっきの…!夕霧先輩…なんなんですか、あれ…!いきなり刀とか、出してましたよね…っ…?それに、なんか不思議な光も放って……なんなんですか、あれ…?いつからあんな危ないものを振り回す様になって―――― 」

未来・綴理「(……!)あ、ぅ…そ、それは……(畳み掛けるような問い詰めに言い淀むが…) 」

トランクス「……さやかさん。(そんな綴理の様子を見かねて割り込むように声をかける)………すみません。さやかさんからすれば、あまりにも突然の出来事で理解が追い付かないかもしれませんね。大賀美さんも同じ反応をされていましたが… えっと…そうですね……(ここで綴理の顔色を窺うように一瞥を与える) 」

トランクス「………話せば長くなります。ですが、"今はまだ"、その話をする時ではないようです。腑に落ちないかもしれませんが…ここは少しだけ、お時間をください。いつか…いつか必ず、お伝えしますので…(穏便な物腰でさやかに頭を下げる) 」

村野さやか「……!(割り込んでくるトランクスを見て、自分の「問いかけ」が何かのタブーに引っかかったことを察して口を噤んだ)……す、すみません…。私の方こそ、気が動転していて……。わかりました……夕霧先輩も、ごめんなさい…。 」

未来・綴理「……ううん、いいんだ…ボクなら、いいんだ…。"ボクなら"……――――(影を落としてハイライトが消えかかる瞳を悟られないように目を伏せる) 」

ツムリ「……で、では…!お食事を終えたら、今日はもう寝ましょう…!ね…っ?まだ、「仮面の男」の行方も判明していないことですし、休める時に休んでおきましょう…!(ぎこちない空気が漂う場に合いの手を打つ) 」

うちはサスケ「ああ。まだ分からないことも多い……今気にしてても仕方ねェ。次の時代にも見つけ次第行かないといけねーしな……休める時に休んでおかねーと身体がもたない 」

門矢士「それもそうだな。(いつの間にかシェフ衣装を脱いでいた)それじゃあお言葉に甘えて、そうさせてもらおう。(そういうとその辺のソファへどかっと腰かけて目を閉ざす) 」

未来・綴理「さやはボクと二階でおねんねだよー(さっきの憂いなど嘘のようにいつもと変わらぬ表情に戻り、さやかの右肩に抱き着いた) 」

村野さやか「ちょっ、え………えぇ……?(困惑) 」

トランクス「女性陣は二階の部屋へどうぞ。ゆっくり休んでくださいね。それではみなさん、おやすみなさい…―――― 」


そして、翌日―――――


トランクス「―――― みなさん、ご報告があります。ついに「仮面の男」に動きがありました。(食卓で朝食をとっている一同へタブレットの画面を見せつける)……奴が次に辿り着いた先は…―――― " 2020年の9月1日 "です! 」

ツムリ「今度は3年前の世界…ですか……(トーストを両手にタブレットに移された歴史を確認する)……えっと…その時代では一体何が…? 」

ザビーダ「……何だと?やれやれ、こりゃまた随分と遡りなさるな、まったく。 」

トランクス「 2020年の9月1日……この日は…いや、その当時では、「無限鉱石」を巡る世界規模の戦いが勃発し、その数日後には世界大戦にまで発展する程の大事件がありました。「仮面の男」がそこに介入したとなれば、世界はより混沌化し、本来の歴史よりも更なる最悪な結果が招かれることでしょう…!この2023年がそうだったように…… 」

村野さやか「世界大戦って……戦争、ですか…っ…… そんなところまで追いかけに行くとなると……(恐怖で開いた口が開かないのか、プチトマトを摘まんだままの手が硬直する) 」

未来・綴理「 大丈夫 (そんなさやかの手からプチトマトを取り、彼女の口に運ばせた) さやはボクが守る。必ず。 (窓の外から差し込む朝日に照らされた笑顔が、眩しく輝いている) 」

うちはサスケ「あの面を被ってやがる奴が戦争と形容されるほどのデカい戦いにいっちょ噛みしやがるのは不吉だな。何にせよどんなに危険でも行くしかねェー 」

村野さやか「 むぐっ?! (不意にプチトマトを口内に突っ込まれる)……モグモグ……ンクッ 夕霧先輩……(昨夜のことがふとちらつくが、今目の前で神々しく輝いている笑顔の前に、何も言えずいた) 」

門矢士「……無限鉱石、か……(身に覚えがありそうに天井を仰ぐ)………だいたい分かった。どうやら、今度ばかりは俺"も"前線に出る必要があるかもな。戦いとなれば尚更だ。(牛乳を一気飲みする) 」

大賀美沙知「要はそんな危なっかしい中でも私たちのやることは変わらないんでしょ?その、タイムファクター?って奴を破壊すれば。そうでしょ、トラン○プ君? 」

キャロル「やはりインフィニットの時代か。いつ出発する?我々も同行する(たくさんの色のたくさんの有象無象を総動員し現れる) 」

トランクス「もれなくクビにされそうなのでその名前で呼ばないでください(迫真の顔で沙知に)……まあ、そうですね…。僕たちの目的は変わりません。その時代の「時歪の因子(タイムファクター)」を破壊して歴史を元に戻しつつ、元凶となる「仮面の男」の身柄を拘束する。これに尽きます。今回の件で奴の思想が如何に危険なものか、皆さんも理解したはずです。絶対に…止めないと……!(グッ、と拳を握りしめる) 」

門矢士「おい!!!!!なんだこの有象無象共は!!!!!!ちなみに俺のイメージカラーはピンクじゃなくてマゼンタだ!!!!!(聞いてない) 」

ツムリ「……わかりました。私も今以上に気を引き締めて頑張ります…!(キャロルの一人一人にソーセージを食べさせている) 」

空条キャロ太郎「 総 動 団 員  」

ザビーダ「…あぁ……(溜息混じりの声) かなり大規模なもんで、俺は関わってねえが風の噂で聞いたことならある。仮面野郎の詳細は未だにぼんやりとしてるが、今回と同じように手厚く歓迎されるとすりゃあ………こいつは俺の予感だが、”とんでもねえ奴”を使ってくるだろうな。なにしろ世界中を絶望へと追い込んだ野郎だ、俺達へぶつけるにはもってこいの逸材だ。 」

ずんだもん「ずんがすでございます……腐★腐。 全宇宙の総動団員達が再集結し、あなた様をお待ちしておりました。今こそ再び、ケイオスを混沌とした惑星として築き上げるのです! 」

総動団員(ならず者)「\\\\\\\オーッ!!///////// 」

ツムリ「……!(ザビーダの緊迫感のある発言に息を呑む) 」

トランクス「えっと…確か、ザビーダさん、でしたか…?そうですね…まさかこの時代でもあのメタトンさんがアナザーウォッチによって暴走化したくらいです。激戦区とも言える次の時代では、過酷な状況を強いられるかもしれません。このタイミングでうずまきボルトさんを味方につけたことは幸いでしたが、できるだけ無益な戦闘は避け、目的のみを遂行しましょう。なにせ…ここには一般人の方々もいる。それに、「仮面の男」の思惑になってしまうのも避けたい。 」

村野さやか「ところであそこの方々は????? 」

未来・綴理「北極からやってきた愉快な難民ペンギンたちだよ。仲良くできそうだね。 」

村野さやか「えぇぇ……(困惑) 」

ヒロ「………目的以外は自衛に留めると言う事か…そう簡単にいくといいんだがな… 」

うずまきボルト「何にせよ正面から事に当たるのは得策じゃあねェー。最短ルートを考えてそれを辿る……それが一番だ 」

キャロル「 チピチピチャパチャパチピチピチャパチャパナニナニドゥエドゥエココハキサマノスムセカイデハナイ!!!!! (猫ミームからいきなりヴァンパイアキラーに転身しヒロを顔から熱湯入りの洗濯機に突っ込み回しながら寄宿舎の外へ投げ捨てる) 」

トランクス「そうですね…みなさん行動指針は固まったようですが……アスランさんの方は大丈夫ですか…?(アスランたち…その中でも、特に危なっかしい行動に出そうな「激情」のアスランに一瞥を与える) 」

アスラン・ザラ(激情)「何だお前オレが危なっかしいって言いたいのか!!!!!!!!(そう言って殴りかかろうとする。そういうとこやぞ) 」

アスラン・ザラ(純情)「やめろー!!やめろー!!(頑張って激情を抑えようとしている) 」

バナナキャロル猫「 ドゴッ (振りかぶった激情の拳が命中!)えーんえんえん うぇぇぇぇーーーーんえんえんえんn 」

アスラン・ザラ(非情)「フン。使えないな。これだから品のない奴は(バキィッ!!!!(最終的に拳の矛先が飛んできてぶっ飛ばされる) 」

ヒロ「………そいつを縄にでも縛って押さえていろ(外からよじ登る) 」

アスラン・ザラ(■情)「……えっと……うん……まあ……大丈夫だと……思う……(何見てヨシって言ったんですか?) 」

未来・綴理「おーよちよち、いたかったね~~…(バナナキャロル猫の殴られた部位にチュールを薬のように塗布する) 」

ヨーダ「うぅむ……正しいフォースの使い手なのにフォースの暗黒面に支配され過ぎておる……どうなっておるのじゃ……(震え声) 」

ヒロ「とりあえず気性の荒いハゲが無駄に何かしようとしたら抑えればいい(鎖を取り出し) 」

トランクス「………(…だ、大丈夫なのかなぁ……)(アスランたちのやり取りに呆然と立ち尽くす) と、とにかく…!準備は整ったようですし、これから向かいましょうか…!(そう言って食事を済ませて全員でハウスを出る) 」

マオイップ「ミ"ッ……ミ"ッ……(アロマベールでアスラン激情を落ち着かせようとする) ハゲ。 (たまに挑発を挟みつつもアロマベールで即押さえつけようとする) 」

門矢士「バスのメンテナンスなら既に終わってる。乗れ。(再び運転手の格好で運転席へ乗り込む) 」

大賀美沙知「とりあえずトリックくんに止めて貰えばいいさ。(何? なんかあるだろ武器とか。 」

トランクス「謎解きは得意ですね……って違います!(沙知にツッコミを入れながらバスへ乗り込む)…次の時代は「2020年の9月1日」……!みなさん、油断せず行きましょう! 」

ザビーダ「……ま、安心しな。俺がついててやる。―――――――(そう言いながら、再びツムリの中へ) 」

村野さやか「なんだか一気に賑やかになりましたね…(これから戦地に向かうかもしれないというのに場の雰囲気に流されて苦笑を零す)………(気になることはたくさんある… でも、今は目の前のことに集中しないと――――)(バスの窓から見えるテレビ局を見つめる。今頃は正しい時間の流れに則って動いている。自分たちの「2024年」も、早くそうなればいいと祈りながら。) 」

モルペコ「内側から肥やすペコーーーーーーーー!!!!!!(ツムリの中に入ろうと飛び込むが失敗。床に激突し派手に爆発する) 」

ツムリ「あぁ…やっぱり私の「中」なんですね……(もう半場諦めたように苦笑しながらザビーダと共にバスへと乗り込む)………(この時代の英寿は結局救えなかった…… 待っててくださいね、英寿。) 」

キャロル「見えたぞォォォォーーーー!!!!2020年だァーーーーー~~~~~~!!!!!(※バスに乗っただけ)   そういえば言い忘れてたんだけど私ももろ歴史改変の影響受けてて後2時間ぐらいで消えるんだ。笑っちゃうよね(タハー) 」

未来・綴理「そうなんだ…じゃあ2時間だけの付き合いだね。 」

村野さやか「いやなにしれっとフランクに会話しているんですか不味いんじゃないですか????(綴理に「おい」とツッコミを入れる) 」

キャロル「つづりんとは長い付き合いじゃ、いろんなことがあったのぉ……      なかったわ。ドンマイ!(タハー) 」

門矢士「3年前となれば少し時間はかかるが…その分飛ばしていけばいい。高速(道路)へ乗り込む勢いで行くからな!行くぞ…!(アクセルを踏み込むと同時に前方にオーロラカーテンを開き、その中へ飛び込むようにバスを走らせる) 」

ザビーダの声(ツムリの中)「あ゛~~~(ビールを飲んだあとの第一声みたいな声を出す)やっぱここはいいぜ~。清潔感があらぁ。 」


そして彼らは次なる時代へと進む―――――



― 何処かの時代、何処かの場所 ―




×××××「―――――――(深夜で静まり返った都会の高層ビルの上に、黄昏色の装甲で全身を覆い隠した謎の人物が佇んでいた。手元に握られた何らかのアイテムに視線を落としながらも、やがてその夜に終わりを告げる"払暁"の輝きに、顔を上げた―――――) 」

×××××「―――― 新たな時代の"夜明け"が来たか  」



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最終更新:2024年04月09日 20:08