斬魄刀(ざんぱくとう)とは、漫画/アニメ『BLEACH』に登場する刀。
概要
持ち主である死神の霊力でできた特殊な刀。
所持者自身の魂を元として形作られているため、その形状や能力は全て異なるが、
平素は所持者自身によりその力を封印され、「浅打」と呼ばれる一般的な日本刀の形状で扱われている。
折れたりヒビが入ったりしても回復する。
能力解放は一般的には所持者が解号(特定のキーワードと斬魄刀の名)を唱えることで行われる。
斬魄刀の所持者の精神世界内には本体と呼ばれる何らかの姿を伴った意思が存在する。
斬魄刀は持ち主である死神の霊力に比例して大きくなるが、持ち主である死神は持ち易いように斬魄刀の大きさを意図して縮小している。
霊力が大きくなるほど斬魄刀の大きさを縮小する力も向上するため、ほとんどの斬魄刀は同じ大きさである。
【 始解 】
斬魄刀の能力解放の一段階目。本体との対話と同調が必要とされる。
解放と共に形状が変化し、固有の特殊能力が付加(解放)される。
解放後の形状や特殊能力は斬魄刀ごとに千差万別だが、能力ごとにある程度の系統に分類・識別することができる。
また能力によっては始解状態の形状が2種類以上のものも存在する。
死神のほとんどが始解を習得しており、斬魄刀戦術の基盤とも言える技術である。
対話と同調とは、斬魄刀本体の存在を認識し、その名を知ること。
斬魄刀の本体が存在する死神の精神世界で斬魄刀の本体と対話を行う。
斬魄刀との同調を深めることで死神自身の霊力が飛躍的に上昇することもある。
【 卍解 】
斬魄刀の能力解放の二段階目。本体の具象化と屈服が必要となる。
生物系は始解と卍解の名前が同じである(ただし、漢字が変わる場合もある)。
始解同様に変形、特殊能力の付加などが伴うが、基本的に始解の能力・特性を強化したものである場合が多い。
戦闘能力は一般的に始解の5倍から10倍と言われており、その強大さ故に斬魄刀戦術の最終奥義とされている。
卍解修得者は斬魄刀の名を呼ばずに始解することも可能。
ただし卍解に至るのは才能のある者でも10年以上の鍛錬が必要とされ、使いこなすにはさらに多くの年月が必要となる。
また卍解を会得したのちも鍛錬によってさらに形状や能力が変化・向上する例も存在する。
具象化とは、対話の際に死神が精神世界に赴くのではなく、斬魄刀の本体を死神のいる世界に呼び出すこと。
卍解に至るのが困難とされる理由は、具象化に至るのが困難なためである。
具象化した斬魄刀の本体を倒すことを屈服と言い、これに成功して初めて卍解を修得できる。
卍解した斬魄刀は非常に強力だが、解放した霊力に比例して刀自体も巨大になるのが常であり、力・動きを完全に制御し使いこなすには会得してから更なる鍛錬が必要とされる。
卍解状態を持続するには莫大な量の霊力が必要であり、長時間保つことは難しい。
また、使用者の意思に反して卍解が消滅するということは、その死神に卍解を維持するほどの余力が残されていない、すなわちその死神が瀕死の状態であることを意味する。
卍解が破損した場合、その破損箇所を完全に元に戻す技術は存在しておらず、性能は修復される度に本来より著しく劣化していく。
カオスドラマにおける斬魄刀
カオスドラマの世界(
ケイオス)では、尸魂界(ソウル・ソサエティ)や死神という概念が他の世界と共存している関係で、
斬魄刀の取得および始解・卍解の取得方法も明記こそされていないが違うものとなっている。
劇中ではこれらの力を発動した者たちに共通して見られたのは、全員が
剣士であると共に死者であること。
明確な条件は不明だが、生前に名を届かせた剣豪クラスの剣士ならば斬魄刀を所持できる権利を持っているようである。
『
Back to the Chaos 2024』における未来の夕霧綴理のように、肉体は死なずとも精神的に死んだことが明確された場合も
斬魄刀解放の発生条件に繋がるようである。
斬魄刀所有者および始解・卍解一覧
最終更新:2024年11月09日 22:43