影に咲く彼岸花 過去ログⅡ

~地獄・フロア1“血の池地獄”~


スカーフィ「きゅ~☆(フロア1に落下し、目を☆にして気絶してる) 」

黒「 ……(気絶してるスカーフィの横に立ち尽くしている)血の池があるのか……(屈んでスカーフィの耳元に口を近づける)起きろ…危険な位置にいるかもしれない… 」

スカーフィ「かぅ~……(よろよろと立ち上がる)あ、着いた…。ここが……地獄…! 」

黒「地獄……なるほど、確かに……地獄という言葉がそのまま似合っている場所だ… 」

スカーフィ「かぅー……あ、そう言えば、何で黒があそこにいたの? 」

黒「 ……俺が聞きたい……気づけば薄い空気が周りを漂って、居たはずの猫(マオ)がきえていた…… 」

白鬼「脱獄囚だぁ~!取り押さえろぉー!!(スカーフィ達から少し離れた地点から)」

スカーフィ「…??そ、そうなんだぁ―――――ビクッ!?やば…もしかして、もう気づかれちゃったのかな…?(白鬼に気づき) 」

黒「この”任務”の依頼はアンタに下されたものだ…俺はアンタに同行させてもらうぞ…で、逃げるのか…? 」

ゲラコビッツ「ひええぇー!何でこうなったのであるかっ!?(白鬼から逃走している)」


スカーフィ「え…?あ、うん。それじゃ逃げ…あれ?(ゲラコビッツを見て)…どうやらボクたちの方じゃないみたい。 」

白鬼「待て、ゲラコビッツー! 」

黒「 …他の囚人のようだな……俺等は逃げなくてもよさげだな 」

ゲラコビッツ「おのれ…我の脱走計画がこんなことで水の泡になってたまるものか。ジャキンッ…(怪しい光線銃を取り出す)“ノロノロビィーム”!(怪しい光線を白鬼に向けて放つ) 」

白鬼「(光線を浴びる)ま~~~~ぁ~~~~~て~~~~ぇ~~~~~(行動が鈍くなる) 」

スカーフィ「あっ、そうだ!おーいっ!(ゲラコビッツへ駆け寄る) 」

黒「 ……便利な銃だ…悪さをした奴が集まる場所というのもわかる……それよりスカーフィ……俺達は何の為に此処にきた……いや、聞く必要もないか…?(ゆっくり歩いて) 」

×××「……随分と騒がしいな。(檻の中からスカーフィ達を確認する) 」

ゲラコビッツ「うわっ!?背後からも鬼が…って、何だただの囚人か。脅かすでないであーるる。」

スカーフィ「ご、ごめん黒!後でゆっくり教えるからぁ。 僕たちは囚人じゃないよ。ねえねえ、フロア8ってどうやっていくの?ボクたちそこへ行きたいんだけど…。 」

黒「 …(無言の承諾 」

ゲラコビッツ「囚人じゃないのであーるるか―――――はぁ!?フロア8!?おま……馬鹿であーるるか!?ただでさえ下の階へ行けば行くほど危険なこの地獄。フロア8なんて死んでも行きたくないであーるる!(死んでるけど) 」

スカーフィ「お願い!本当に、そこへ行きたいの!カオスソードZEROっていうのがそこにあって…それを回収するようにって言われているの! 」

ゲラコビッツ「ん…?(カオスソード…?確か、カオス界の至る所に点在するという光の剣だと聞いたことがあるであーるるな。…それに確か、それ一つ売れば国が一つ買えるほどの価値があると…そんなことも聞いたであーるる。…そんなヤバいモノが地獄の底にあるとは……いや、ここは…。) 」

黒「 ………どうせ表に出た所で…また捕まるんだ……協力しろ 」

スカーフィ「黒……ボクの友達が、知らない人に捕まったんだ。その人の要求をのみ、友達の命と引き換えに…カオスソードを取りに行くことになったんだ。この地獄へ…。 ……?(ゲラコビッツを見て) 」

黒「 ………下らない、そんな理由で自らの命を投げ捨てるようなことをしようとしてるのか…? 」

ゲラコビッツ「むぐっ…(そ、そうだ…。今晴れて我は脱獄に成功しているのでーあるる。ここはこ奴等を利用し、カオスソードを手に入れ…そしてそれを使い地獄を抜け出す。うお、我の計画完成であーるる!すばらしい計画なのであーるる!)……いいだろう、ならば協力してやるであーるる。フロア8と言ったな?我についてこいであーるる! 」

スカーフィ「下らなくなんかないもん!!(目に涙を浮かべ、キッと睨む)氷冬が…氷冬の命がかかっているんだもの…やるしかなかったの! ……本当?協力してくれるの…? 」

ゲラコビッツ「そう言ったであるる。さあ、着いてこいであーるる。 」

三人組『待ったぁっ!!!(檻の中からスカーフィたちに) 」

黒「 …俺はただアンタに協力するよう言われただけだ………俺はアンタの友達を助ける気はない……いいな…(遠回しにただ護衛しにきましたよということ) 」

スカーフィ「協力してくれるのなら…何だっていいよ。(元の表情に戻る)うん、行こ……?(声を聞いて) 」

黒「 囚人はおしゃべりが好きなようだな…それも大勢ときた 」

三人組→おバカトリオ(ようつべマリオ・ママルイージ・グレートルイージ)『僕たちも連れて行ってー!! き、きっと…な、何か役に立つよ…?よ…?(ようつべマリオ) ここで会ったが運命!久しぶりだね、お譲ちゃん。(ママルイージ) 俺達も脱獄してえ。協力してやるから檻から出しなよ。(グレートルイージ) 」


スカーフィ「……あぁーっ!!キミたちは亜空間の…!(当時の戦いがフラッシュバックされる)……でも、いいよ♪キミたちとは敵だったけど、なんか面白かったし。でも、鍵がないや…かぅ…。 」

黒「……で、アレは連れて行くのか? 」

スカーフィ「あ、うん。味方は多い方がいいかも。 」

ゲラコビッツ「鍵なら我が持っているであーるる。(面倒臭い連中に絡まれたであーるる。ま、利用価値はある…。)(檻に鍵を差し込み、解放する) 」

おバカトリオ『うっほほーい♪ やったぁ!ありがとうー! ふん、まさかかつての敵に助けられるとは…な。 」

黒「コイツ等も引き入れるのか…まぁいい鍵は必要ない…と思ったが、用意がいいな… 」

スカーフィ「かぅ♪よーし、この調子でどんどん進んでいくよ。 」

黒「…何処までも陽気な奴だ… 」

×××「――――――――待て、私も連れて行け。(檻の中から声をかける) 」

スカーフィ「……?だ、誰…?(檻の方へ振り返り) 」

×××→サカキ「私の名は…サカキ。私も連れて行ってはくれないか?それなりに使えると思うぞ。(首を傾げて不敵に笑む) 」


ゲラコビッツ「…!!(なぬぅーっ!?あれはまさか…ロケット団のボス、サカキ!?ダークマスター様から聞いた覚えのある名だが…奴の統べる組織は全世界をほぼ統一させたほどの行動力の高いと言われる…。人々の心を掴み取った奴の存在には注意を払えと――――――まさか、その当の本人が、ワレと同じフロアに幽閉されていただなんて…!)」

スカーフィ「うん、いいよ♪一緒にいこっ。(微笑む)」

サカキ「…忝い。(檻から抜け出す)無論私もここでの生活に飽いてきた。私と、私の創り上げた組織の存在を改めて考え直し…それが所詮“皆無”だということに気が付いた。それに気が付けばもう十分だ。ならばここにいて何かを考えることも意味が無い。皆無と分かったのならば新たな時代へ駆けてみたくてしょうがなかった。」

スカーフィ「……?(サカキの言っていることがいまいち理解できず)」

サカキ「…ああ、気にしなくていい。とにかく、地獄を抜け出すまで…お前たちに手を貸そう。」

ゲラコビッツ「……。(あんな勢力を揃えておいて“皆無”…!?この男…一体何を見据えているのであるるか…。) 」

スカーフィ「ありがと、サカキ♪…ね、早く案内してよぉ。(ゲラコビッツを揺さ振る)」

??????「クックック…実に面白き余興だ。(スカーフィ達のところに誰かが)」

スカーフィ「…かう?(笑い声に釣られて振り返る)」

ゲラコビッツ「わわわ分かったであるる。少し落ち着くであるる。ふるる……。(ま、まあいい…たとえ誰が味方に着こうが…ワレの計画はより一層勝機が見えてくるであーるる。)」

??????「我を、楽しませてもらおうではないか。(強面でとても極悪そうな顔) 」

グレートルイージ「…お前は…誰だ…?(?に) 」

??????「クックック…恐れ、震えあがるがいい。我が名は…アシュナード。 」

スカーフィ「あしゅ…なーど?(首を傾げ) 」

??????→アシュナード「…我のことはよい。それよりも、地上へ導いてもらおう 」


ゲラコビッツ「……!(奴は確か、『狂王』の異名を持つという、デイン王国の国王…アシュナード!?これは…また凄い癖者に出逢ったであーるる…。) 」

スカーフィ「ち、地上…?かぅ……ごめんなさい、ボクたちが行きたいのはその逆の…フロア8っていうところなの。それに、ボクもここに初めて来たばかりだから…どうやって地上へ戻るか分からないし…かぅ…。」

サカキ「我々は囚人だから分かる事だが、貴様もここへ来て把握しているはずだ。此処を抜け出すのは安易な事ではない。そんなに地上へ行きたければ一人でいけばいい。私は、こいつ等と共に時間をかけて地上へ帰る。」

白鬼「(鈍い状態から解除される)ぜぇ…ぜぇ……待てぇー、脱獄囚共ぉ!絶対に逃がさんぞぉ! 」

アシュナード「なんだと?…フン、本当ならば貴様らを始末しているところだが今の我には武力(武器)がない。…ではついでだ、我をそこへ案内せよ。 」

桃鬼「応援に駆けつけてきたぞ。脱獄囚はあそこかぁっ!?(遠くから駆け出してくる) 」

スカーフィ「…うん、勿論いいよ♪でも、その前にボクの用事を終えてからね。(申し訳なさそうにアシュナードに) 」

ゲラコビッツ「んげ!?もう時間が切れたのであるるか…!?こ、こっちであるる!(急いで血の池の周辺から離れていく) 」

スカーフィ「ぅ、うん…っ!一先ず逃げよう!(駆けだす) 」

アシュナード「ククク…構わぬ。(彼の強面で極悪そうな顔は恐らく元々そういう顔だからであってそういう顔をしているわけではないのだろう) 」

ようつべマリオ「ぎゃああーー!鬼だぁー!!(泣)(逃走) 」

グレートルイージ「お前何度も見てきただろうがよ。(汗)(逃走) 」


逃走するスカーフィたちの前方に、巨大な穴が姿を現す。穴の周辺には「↓フロア2↓」と乱暴に刻まれた木製看板が立っていた。


アシュナード「フン、我に後退の文字はない。…が、致し方ない。(武器がないため鬼達を倒したりすることもできないのでスカーフィ一行と共に) 」

ゲラコビッツ「あそこだ!あそこに飛び込むであーるる!(穴を指差し、何処からともなく吸い取りマシーンを取り出して頭に癒着させ、ジェット噴射でゆっくり降りていく) 」

スカーフィ「…えいっ!(躊躇いもなく飛びこむ) 」

おバカトリオ『ぎえぇぇええ~~~っ!!!(泣(飛び込む) 」

サカキ「ふん、ならば好きにしろ…。来い、ドンカラス。ボムッ!!(モンスターボールからドンカラスを出し、背中に乗って穴へ飛び込む) 」

白鬼「タッタッタッタッ……くそっ、逃げられたか。 」

桃鬼「だがあいつ等…フロア2へ逃げ込んだぞ。一体どういうつもりだ…?脱獄を望んでいたのではないのか? 」

白鬼「目的は分からないが…先程の小娘とコートの男は何者だ?囚人服を着ていないとみると…まさか侵入者か…? 」

桃鬼「馬鹿な…この地獄へ余所者が侵入するなどありえん。いや、過去に一度…その事例があったな…。 」

白鬼「とにかく、閻魔ディガロ様へ報告を!俺はフロア2の監視室へ報告しに行く!(駈け出す) 」



~地獄・フロア2“剣山地獄”~


ゲラコビッツ「(着地と同時に吸い取りマシーンをしまい込む)ふるるる……フロア2へ到着したであーるる。(ふりゅりゅりゅ…いい調子であるるる。このままのペースで一気にここフロア2も抜け出して、さっさとフロア8に辿り着くであーるる。) 」

スカーフィ「ね~ぇ~、早く案内してよぉ~!(着地して到着した早々、ゲラコビッツの手を掴んで駆けだす) 」

ゲラコビッツ「へ…?ふ、ふりゅりゅー!?(汗)(連れて行かれる) 」

ようつべマリオ「あ、待ってよぉ~…。(汗)(追いかける) 」


オオオォォォォォォ………!(フロア2剣山地獄には、険悪な雰囲気が漂い、至る所に剣山が存在する)


スカーフィ「……あ(急に立ち止まる)これが……フロア2…。(辺りを見渡す) 」

アシュナード「クックック…良い、実に良い。(ちなみにアシュナードは現在飛竜がないので封印の剣のゼフィールとあまり大差ない) 」

ゲラコビッツ「ぜぇ……ぜぇ……そうであるる…。…ぜぇ…ぜぇ……馬鹿みたいに走り回りおって…ワレは激しい運動は苦手なのであーるるからな…!?(大汗) 」

スカーフィ「あ、ごめん…。(微笑) 」

サカキ「フロア1より恐ろしい…剣山地獄か。なるほど、確かに我々がいたフロア1に比べ…よからぬ雰囲気がより一層漂うな。 」

ようつべマリオ「あれ刺さったら痛そうだよね……。(涙目で至る所にある剣山を見て) 」

巨人小笠原「(剣山に刺さって死亡している) 」

ママルイージ「こんなのどうやって通って行けばいんだよー…。 」

グレートルイージ「……て言うか、ここは何処だ?目の前は行き止まりだぞ…? 」

ゲラコビッツ「(行き止まり…?)………!(目の前にある壁をしばらく見つめ、何かを閃いたのか何処からともなく四角形のダイナマイトを取り出す) 」

ようつべマリオ「…は、はぁ……。」

スカーフィ「かぅ…?それなぁに? 」

ゲラコビッツ「ふるるる!この手動式ダイナマイトはワレの発明した『ボンボンボンバレット』!一度押せば前方50mにも及ぶ爆発を起こせるのであるるる。 」

アシュナード「ええい、早くせぬか!(一刻も早く進んでしまいたいようでゲラコビッツに) 」

ママルイージ「……そうか!そのダイナマイトで壁を壊し、安全な道で進んで行こうって作戦だね!同胞、ドンマイ! 」

黒「 ……どうする、このまま歩くか…? 」

スカーフィ「すごーい♪じゃ、この壁も砕けたら一気に駆けだせるね。 」

ようつべマリオ「で…で、でも、そそれ…。手動なんだよね…? 」

ゲラコビッツ「そう慌てるでないであーるる。ん…?そうであーるるが? 」

ようつべマリオ「じ、じゃあ……押す人も巻き添えを喰らうっていう…ことになるんじゃ…な、ないの…?(汗) 」

ゲラコビッツ「…………(・ω・ )……ア”ア”ア”ア”ア”ア”アアアアアァァァァァァッッ!!!! 」

スカーフィ「ええぇーーっ!?(゚□゚:)(大汗) 」

アシュナード「…案ずるな、我に良案がある。 」

霞夜「・・・体が重い、風邪でも引いたかしら・・・窓を突き破る自信も無いし時空の狭間を使おうかしら。(杖を左から右に振って時空の狭間を出し、そこに入って閉じる) 」

サカキ「…お前、本当に天才発明家なのか…?(汗) 」

ママルイージ「そんなのヤァーヨォーッ!!><(汗) 」

黒「 ……案…なんだ…? 」

スカーフィ「…え、あるの?(アシュナードの方へ向き) 」

グレートルイージ「だが…誰かがやらねば先へは進めまい。先程のことでフロア全体が騒がしくなり…追手が来るのも時間の問題だ。 」

アシュナード「それは…貴様が起動せよ。(ゲラコビッツに(ぇ 」

霞夜「(時空の狭間内)・・・工房の出口は・・・ここらへんかしら。(杖を右から左に振って時空を切り裂く) 」

ママルイージ「そこは発明者のゲラちゃんでいいでしょー♪(笑)」


ブシュッ!ブブブブブ・・・。(突然スカーフィの隣に時空の狭間が出来る)


スカーフィ「…かぅ?(隣に突如できた狭間を見て) 」

ゲラコビッツ「なんで我になるんであるかー!?こいつを使えばいいであるだろうがぁ!(ママルイージを指して)ゲラちゃんって呼ぶなぁー!!(汗) 」

アシュナード「フン、我のために死ねるならば本望だろう。」

サカキ「つべこべ言わずにさっさと行け。ゲシッ(ゲラコビッツをダイナマイトの方へ蹴飛ばす) 」

アシュナード「このような面倒なもの(爆弾物)で我らを足止めした罪を償ってもらうとしよう。(ゲラコビッツに) 」

ゲラコビッツ「って、なんでぇー!?(大汗)――――ガシンッ(スイッチON) 」


ボボボボボボボボボボボボッカアアアアアアアアアァァァァァァァァーーーーーーーン………ッッッ!!!!!!!!!!!


~フロア2・監視室~


監視員A「……おい、何か聞こえなかったか…?(束ねた書類を机で整えながら) 」

霞夜「よっこいしょ・・・。(時空の狭間から出てきて閉じる)・・・あら?魔力の調整を失敗したわね、・・・此処はどこかしら・・・。(辺りを見回す、するとスカーフィと目と目が合う) 」

監視員B「さあ…?空耳じゃねえのか? 」

ゲラコビッツ「ふぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ~~~~~~~~~っっっ!!!!!!!!(爆発に巻き込まれながら監視室に現れる) 」

黒「 ………(哀れだと思う目でゲラコビッツを見届ける) 」

スカーフィ「わっ…!(爆発と少女のいきなりの登場の二つに驚き、しりもちをつく) 」

監視員A「…そうだよな。きっと仕事で疲れが溜まって幻聴が―――――エェエェエェエェエェ!?!?!?!?(いきなりのアクシデントに仰天した途端、爆発に巻き込まれる) 」

監視員B「うわああぁぁぁあああ!!??(同じく巻き込まれる) 」

その他の監視員「ぐわあぁぁぁあああーー!!!うわああぁぁあああ!!!アアアアァァァァァァァ………… 」




~フロア1・監視室~


ザワザワザワザワ……(監視室にてどよめきが鳴り止まない) 」


監視員「白鬼様と桃鬼様……なぜあのような姿に…。(重傷を負った白鬼と桃鬼が他の監視員に運ばれていくのをモニターで確認) 」

緑鬼「脱獄囚の仕業か…いや、何もかが囚人たちを解放したのか…! 」

赤鬼「とにかく、全フロアの監視室と、閻魔様への報告を急げ!どういう経路でここまで…どういう目的でここへ来たのか分からんが、フロア1にて囚人たちと走り回っていたのは―――――間違いなく閻魔様のチェックを受けていない、スカーフィと黒という二人の生者だ…っ!! 」

監視員「フロア2、監視室との連絡が取れません! 」

赤鬼「何だと!?くそっ…何処も彼処も…一体どうなっているのだぁ!!…とにかく呼べ!応答があるまで呼び続けろぉ!! 」

監視員「はっ! 」

監視員(通信)「フロア2、監視室!何かあったのか!?応答せよ、監視室!! 」



フロア2の監視室には…無残な爆発跡が残っていて、監視員たちは全員気を失っていた。


アシュナード「む?貴様、どこから沸きおった!(霞夜に) 」

霞夜「あら、驚かせてしまったようね。(スカーフィに手を差し出す)立ち上がりなさい、こんな所にいるって事はあなたには何か使命があるのでしょう?(スカーフィに)・・・あら、あなたは黒ね。(黒を見る) 」

大妖精「 (狭間から同時に出てくる、若干体が輝いて黄みを帯びている) 」

黒「 またお前か……元、俊… 」

スカーフィ「わふ…(手を掴んで起き上がる)え…あ、うん…。(汗(当たり前のことを言われたのでどう突っ込んだらいいか分からず) 」

霞夜「またあなたね、黒・・・元俊とは言わないで。・・・あら、いつのまに混じってたのかしら?(大妖精を見て)あなたは狂王だったかしら、さっきの狭間からよ。(アシュナードに) 」

緑鬼「脱獄囚の仕業か…いや、何もかが囚人たちを解放したのか…! 」

大妖精「 いえ、お気になさらずに…(成功か…初めてでも上手く行くものね) 」

霞夜「しかし時空の狭間を使えるなんて、あなたやるわね・・・目的地では無いとしても。(大妖精に、繊細な魔力の扱いがいる魔法だからこそ褒めている) 」

黒「 ……何、お前は元が俊でも霞夜だ… ……騒がしくなってきたな…急いだほうがいいぞ… 」

スカーフィ「うわー……スゴい火力。(呆然)あ、そ…そうだったね。(我に返る) 」

ママルイージ「流石は世紀の天才発明家(笑)ゲラコビッツだね。 」

ゲラコビッツ「ピク…ピクピク……ッ(50m先にて、黒焦げな体で気絶している) 」

スカーフィ「とにかくこれで先へ進めるよ♪(一直線に駆けだす) 」

グレートルイージ「やれやれ…こうも簡単に進めるとは、科学の力ってのは恐ろしいモノだ。(駆けだす) 」

大妖精「 それ程でも…。 此処は(予定通り)地獄、勝手だけどお供させて貰いますね(スカーフィらに) 」

サカキ「……?(監視室を横切ろうとした時、瓦礫の上に唯一残っていた書類を拾い上げ目を通す) 」

霞夜「私は霞夜よ、あなたは?(スカーフィに、きっちり自分から名乗ってる辺り抜かりない)その言葉が来ると、信じてたわ。(黒に)ふふふ・・・期待のニューフェイスね。(大妖精を見て)そうね・・・急いで進むべきね、何が目的かは知らないけど協力するわ。 」

大妖精「 巨大な爆発があったみたい…。大丈夫ですかー?(ゲラコビッツの頭を突付く) 」

スカーフィ「……?どうしたのサカキ…?(踵を返し、サカキの元へ)あ、うん。ありがとう、よろしくね♪(大妖精に) 」

黒「 ………信じられても困る… …(瓦礫後を慣れた足成りで歩いている)地獄だというのにこの科学か… 」

スカーフィ「ボク…?ボクはスカーフィ。友達を救う為に、地獄の底にあるっているカオスソードを取りに来たの。 」

大妖精「 ええ、宜しくお願いしますね(スカーフィにニコッと笑い) 」

ゲラコビッツ「あひ……あひふりゅ……ピクッ…ピク…(酷い重傷だが、何ら問題はないと見られる(ぇ) 」

サカキ「どうやら、我々には運が付いているのやもしれない。(書類をスカーフィに見せる。その内容は、フロア2~4までの全体マップだった) 」

霞夜「まあ、そうね・・・地獄の沙汰も科学次第・・・そんな時代になりそうね。(黒に)へえ・・・私はそれに一方的に許可無く加担するわ・・・宜しく。(スカーフィに) 」

グレートルイージ「んなっ…すげえッ…!?確かここは剣山地獄…!唯でさえ剣山の道を通り過ぎるにはそれの餌食にならなければいけない。これがあれば、安全ルートでこのフロアを抜け出すことができる! 」

アシュナード「ククク…我が名を存じているとは。(霞夜に)」

ようつべマリオ「そそ、それに…フロア3と4のマップも付いているなんて…!当分は安心かもね…♪ 」

大妖精「 命に別状は無いですね、安心です(ゲラコビッツから目を離す) 」

スカーフィ「かぅ、やったね…♪ うん、よろしくね。 」

大妖精「 かなり奥までの地図ですね、それがあれば少しは安心できます 」

サカキ「安心している場合ではない。全体図が把握できたからと言って、監視員共が何処を徘徊するか、どんな罠が設置されているか判らないのだ。少なくとも気を緩めることだけはするな。“命が欲しいのなら”な…。 」

ママルイージ「ぎぇーっ!二度死んじゃうのは嫌よぉー!!(泣) 」

霞夜「・・・あなたはロケット団のボス、ゴローニャに「砕ける」仕事を与えたという事で有名な・・・あなたも死んだのね。(サカキに)まあ、凶悪な強さだったと聞くわ。(アシュナードに) 」

大妖精「 ええ、あくまで「少し」安心しただけですから 」

黒「 ………俺が行きたいのは地獄門だというのに…… ……俺は科学とかには詳しくないタチだ……この先どうなるかなんて予想もできん… 」

スカーフィ「うん。勿論だよ。絶対に油断なんかしない。さ、いこっ♪ 」

大妖精「 皆さんもどうか油断はしないようにお願いしますね 」

ゲラコビッツ「ワレを忘れるでないで…あーるる……ピクピク… 」

霞夜「私は魔術師、科学を否定する者よ・・・そこまで私も詳しくないわ・・・やっぱり一致する所があるわね。(黒に、最後はボソッとぼやく) 私は魔術師、基本はサポートよ・・・回復とかもやるから任せなさい。(スカーフィに)・・・あなたは悪い企みをして二回ともマリオに妨げられた奴だったかしら、豆で何をしたかは知らないけど・・・。(ゲラコビッツに) 」


そして一行はフロア3“灼熱地獄”へ、足を踏み入れるのだった―――――――




~地獄・フロア3“灼熱地獄”~


黒「 ………(霞夜の台詞に相槌を打つ様な無表情) ……どうやら地獄らしい地獄だな… 」

スカーフィ「うん、慎重に進まないとね…。(苦笑)」

大妖精「 次は第三階層「灼熱地獄」、とても熱い空間が予測できます 」

霞夜「・・・魔力を感知、魔術師か何かが現れたようね。(私にも敵が見える!敵な効果音と共に目を閉じる)全く、科学ってのは否定してくるから困るわ・・・私はその否定を打ち破るけどね。(黒に)灼熱・・・熱いわ、熱いのは嫌いよ。(辺りを見回す) 」

黒「 だがお前達が生まれたのは俊の科学だろう…俊子にしろ、お前にしろ… 」

霞夜「そうね、科学ね・・・あと何をしでかしたのか魔力まで混合してた・・・火炎系の、私には火炎系が多く・・・俊子は科学系が多く遺伝したみたい。 」

大妖精「 俊さんの科学には…私もいつも驚かされます(黒に) それぞれ得意分野が分かれるのは、個性が出て良い事だと思いますよ?(霞夜に) 」

スカーフィ「うわぁ…熱い……。 」

大妖精「 地獄の底の火炎…恐ろしいですね。気をつけて進まないと、あっという間に黒焦げですよ(スカーフィの横に) 」



~地獄・フロア0~

監視員「報告します、ディガロ様! 」

ディガロ「(書類に何かをを記しながら)……来たか。で、どうだ? 」

監視員「はっ、侵入者及び脱獄囚は現在、フロア3へ到達したとのこと。フロア2の映像では確認できませんでしたが、たった今…フロア3の死神軍団から連絡が。 」

ディガロ「―――――なんだと?………仕方ない―――――『レッドケルベロス』と、それから『イーリス』を奴らに差し向けろ。私のこの体では、そこへ行くのは不可能だからな。奴らに任せる。 」

監視員「はっ…! 」



~地獄・フロア3監視室~

××××「だってぇ~、いよいよあたしの出番が到来したってね。さあいくよ、お前たち。久々の大仕事なのよ。イィーーヒッヒッヒッ!! 」

死神軍団「……。(×の背後でゆらりゆらりと身を委ねている) 」



霞夜「熱いわね、・・・氷の魔術師だからかもしれないけど熱いのはとっても苦手よ。(スカーフィに)恐ろしい・・・全く、本当に暴走時は恐ろしいわ・・・。(頭を抑える) 」

黒「……灼熱の中だ。あまり長居はしないほうがいいだろう 」

スカーフィ「はわわ……っ、そ、そうだね…。(汗)それにしても…どうやって進んだらいいんだろう…? 」

ゲラコビッツ「流石のワレでもお手上げであーるるよ。(本当はもう災難に巻き込まれたくない為、わざと避難している) 」

黒「 マグマを地面に変える事なら俺はできるが…それとも囚人にきくか…」

大妖精「常に燃え滾る火炎…そう簡単には進めそうにもありませんね…。 」

スカーフィ「かぅ…そんな事が出来るの…っ!?(汗) 」

霞夜「・・・そうね、突風で向こうまで飛ばしてあげようかしら。(さり気無くアイシクルを出して食べてる)・・・多分欲しいんでしょうね。(黒に、この言葉には悪意が込められている気がする!) 」

大妖精「 風魔法なら少しは進めそうですが… 黒さん、できるんですか? 」

サカキ「ほお…貴様能力者か。(私のポケモン…唯一向こう岸へたどり着くにはドンカラス一匹だけが頼り。極めて難しいな…。) 」

黒「……(マグマにワイヤーナイフを投げつけ、目からランセプノフト光が放出される)物質変換が俺の能力だ…(マグマの物質を土に変換させ、道を造る) 」

霞夜「・・・又は絶対零度で火炎を凍らせるとか、どちらか・・・かしら。(アイシクルを周りに出して一人だけ涼んでる)あなたはポケモントレーナー、私は能力者・・・恐らくあなたは厳しいでしょうね。(サカキに)」

大妖精「瞬間的に土に変るなんて…凄いです、黒さん! 」


フロア3のマグマが一瞬にして、土に変換された。


スカーフィ「わっ、スゴい…!黒にそんな力があったなんて…びっくりだよ。かぅー。 」

大妖精「 こんな行為は上級魔法でも難しそうです…(土の道を見て) 」

黒「 別の道にしたいなら別にいいぞ…危ない橋ではないからな… 奪わんでいい………(汗) ……それぐらいしか使いどころのない能力だ… 」

ようつべマリオ「わっは~い♪これで先へ進めるねー♪ 」

霞夜「・・・あなたもまた便利な能力を持ってるわね、少し欲しいわ。(黒に)風魔法はそこまで得意じゃないわ、上級までよ・・・。(大妖精に、それでも十分である) 」

スカーフィ「ううん、とってもスゴいよ、黒!ありがとう♪…よーし、後は熱気と鬼さんたちに気をつけるだけでいいね。(駆け出す) 」

黒「 ………凄いこと…か… …難しいことじゃない…ただの俺の特質だ ……俺の能力は代償が必要だ…あまりいいものじゃない 」

サカキ「驚いた…かつて大地を司るジムリーダーであった私としても、これは真似できまい…。(歩き始める) 」

霞夜「・・・熱気ぐらいなら、軽減するわ。(吹雪を放ち周囲の熱気を和らげる)これでどうかしら?(スカーフィに)どうせなら私が奪ってあげるわよ?(無添加の冗談)・・・ちょっと触らせて。(黒に触れる) 」

ゲラコビッツ「歩くの疲れたであーるる…。(いつの間にか吸い取りマシーンと癒着して空中移動している) 」

スカーフィ「…あ…♪かぅ~…涼しい~♪とても熱い地獄とは思えないよぉ。(幸せそうな表情でふと上を見上げると、上方にフロア3の牢獄があることを確認) 」

黒「 ……触れるな…(触れられる前に手を払いのける) ……ジムリーダーか…ポケモンとかいう奴だったな 」

ママルイージ「さっきサカキさんが手に入れたマップによると……いや、黒さんがマグマを消してくれたお陰でもうショートカットできたも当然だよ!(マップに目を通しながら) 」

サカキ「ああ、そうだ。だがかつての話だ。それに、私にとってはジムリーダーなど表向きの顔にしか過ぎない。本職はロケット団なのだからな。 」

霞夜「あら・・・冷たいじゃない、氷のようだわ。そこまで熱くないでしょう?氷の魔法が使えてよかったと思うわ。(アイシクルを出してしゃぶるように食べてる、無駄に上品である) 」

スカーフィ「……。…えい…っ(じーっと上方の牢獄を見つめ、宙に浮いているゲラコビッツを足場にして飛び上がっていく) 」

ゲラコビッツ「いだっ…!?ああぁ…っ!吸い取りマシーンの調子が―――――ふりゅりゅ~~~っ!!??(踏まれた衝撃で吸い取りマシーンが暴走し、フロア3の天井へめり込む) 」

黒「 ………ロケット団……名前からして何か打ち上げそうだな… …冷たいか…これが素なんだよ… ……上に牢獄か 」

大妖精「 助かります、かなり涼しくなりました…(牢獄へ進む) 」

スカーフィ「トッ……(上方の牢獄周辺へたどり着く)かぅー……。(それから降りの中にいる囚人たちを見渡しながら歩き始める) 」

霞夜「それっ。(突風で上方の牢獄周辺まで大妖精・黒・自分を飛ばす)まあ、素がそれなのは熟知してるわ。 」

アンリ「……。(牢獄の隅で蹲っている) 」


黒「 ゼルダの伝説のようだ……(ワイヤーを張って上に駆け上る)…どうした…囚人に何か様子でもあったか? 」

大妖精「 こんな高温の中で生活するなんて…相当厳しい仕打ちです(囚人達を見ながら進む) 」

スカーフィ「かぅ…?(ふと牢獄の中のアンリを発見し、檻に近付く)ねぇ……?(一声かけ) 」

大妖精「 あ、ありがとうございます(飛行を風魔法で補助された) 」

アンリ「……?(顔を上げ、スカーフィと目が合う。目は赤く充血してあり、恐らく泣いた後だと見られる) 」

黒「 …表と共にあるのは裏…俺自身、本当の俺はしらないが 」

大妖精「 …?お知り合い、ですか?(アンリを目にして) 」

スカーフィ「……あの、その…ぼ、ボクたちに協力して…いや、ボクたちと一緒に行かない? 」

霞夜「・・・あら、可愛い・・・。(アンリを見てふと呟く、こいつがそんな感情を持つのは本当に珍しいものである)いえいえ、これぐらいしか今はできないもの。(大妖精に) 」

黒「 ……こんな女も地獄にいるのか… 」

アンリ「……いい。(首を振り、再び蹲る) 」

大妖精「 (…苦しい生活を続ければ、涙も枯れるほど流します…) (アンリの様子を見て) 」

霞夜「エバラのごまだれ、とかそういう効果音が鳴ってもいいんじゃないかしら。(黒に) 」

スカーフィ「ううん、けど……何だか、さっきまで見てきた囚人たちとは、違う感じがするの。何だか不思議な感じ…。 」


エバラノゴマダレ♪(効果音)


大妖精「 貴女の魔法はとても助けになっています…。 ・・・どうしてですか?遠慮は要りませんよ(アンリに手を差し伸べるように) 」

黒 「 …確かにな…効果音は流れなくていい… ………… 」

スカーフィ「……大丈夫だよ。(優しく微笑みかける) 」

霞夜「鳴った!鳴りやがったわ!(汗)・・・(私の本能がこの子を助けろと叫んでいる・・・気がする。)(アンリを見てる) 」

大妖精「 ええ…私もそんな気がします。明らかに「気」がちがいますから…。 」

アンリ「…?(二人の返答に少し反応し、再び顔をあげる) 」

霞夜「しかしあなたのそのナイフはまるでリンクの七道具(七つあるかは置いといて)みたいね、モノは使いようって感じね。(黒に)ふふ、いくらでも頼っていいのよ?私の魔力なんてほぼ底なしだもの。(大妖精に) 」

スカーフィ「キミ…とても悪い人には見えそうにない。…こんな所にいたら苦しむだけだよ…?かぅ…ボクたちと一緒に行こうよ。 」

大妖精「 …安心してください(手を差し伸べつつ、微笑) 」

黒「 こいつの下らない大真面目な任務に付き合ってやってくれ……どうせお前も地獄に居続けるんだ……暇なんだろ… 」

霞夜「・・・良いかしら?(フォークを出し、スカーフィに了解を求める) 」

アンリ「……。(不思議そうな表情でスカーフィたちを見つめ) 」

黒「 ……ただのワイヤーナイフだ…剣を破壊できるほどのな… 」

スカーフィ「うん…彼女を、出してあげて。 ボクには…キミのことが分かる。キミの目が、いつかのボクと同じだったから…。 」

大妖精「 スカーフィさんの言うとおりです、悪の気も持たない貴女がこんな所で苦しむ事なんて…無いです  溢れんばかりの魔力を感じます、これからも補助を宜しくお願いしますね 」

霞夜「確か俊印ね、それ・・・やっぱりやるわね。(ワイヤーナイフを見て、ワイヤーナイフの柄には○俊のマークがあった・・・それも支障にならないぐらいの大きさ。) 」

黒「 元の質がそうなんだ……まぁ俊製というのもあるだろうがな… 」

アンリ「……貴方たちは…一体……。 」

霞夜「そうね・・・。(檻の鍵をフォークでピッキングする、器用だなおい。)ええ、任せなさい。(微笑む、大妖精にとっては初めての笑顔である・・・思えばずっと無表情である) 」

大妖精「 ただの…妖精です(微笑み) 」

スカーフィ「…ボクはスカーフィ、キミは? 」

大妖精「 ふふ…とても美しい笑顔をありがとうございます 」

黒「 ………こいつの連れ添いだ…(スカーフィを指し) 」

アンリ「…ぁ……アンリ。(檻の中から出てくる)……あの…ありがと…っ。(少しツンとして、それでも顔を赤らめてスカーフィたちに) 」

霞夜「あいつは量産依頼をすると量産はするけど性能向上させるのよね、さり気無く。(黒に)私はただのどこにでもいる魔術師よ・・・霞夜と呼んで。褒めても何も出ないわよ?それにあなたには負けるわ。(大妖精に) 」

スカーフィ「ううん、よろしくね。アンリ♪(微笑む) 」

大妖精「 どうしてですか?貴女からは私とは比較にならない魔力の量を感じますが…。 ふふ…とても可愛らしいです(アンリの顔を見て) 」

××××××「待たれよ!(アンリのいた牢獄の奥から)それがしも共に…共に連れて行ってほしいでござる!!」

アンリ「ん……(可愛らしいと言われ余計に顔を赤らめる) 」

大妖精「 …何方ですか?(××××××に) 」

ゲラコビッツ「まだいたのか…!?(汗)(いつの間にか復帰している) 」

霞夜「あなたの可愛らしさには、勝てそうにないわ・・・魔力ばっかり高くても制御はこれが無ければさっぱり。(大妖精に、木の杖を見せて) 」

××××××→8頭身ギコ侍「それがしは、8頭身ギコ侍と申しまする!どうか、どうか…っっ!それがしも共に…っ!それがしは、自分の死を認めはしない!近代文明の「えれべーたー」とか何とか判らん移動要塞(?)の扉に指を挟まって他界しようなどと、それがしは認めん!(ぇ 」


大妖精「 杖…ですか、いえ…私も今は良いですが…何でもないです(何かを隠すように) 」

霞夜「・・・可愛い・・・。(アンリを見て霞夜の何かが目覚めた気がする!) 」

黒「 ………(着々と仲間を集めている…やはり、友は多いのは性なんだな…コイツ…)(スカーフィを遠目で見ながら) 」

大妖精「何だか奇妙な方ですね…(ギコ侍を見て) 」

黒「ストックが増えるのは有り難いが…3つだけでいいのを100個もつくりやがったのは驚いた 」

スカーフィ「……プッ(噴く)…面白い人…いいよ、キミも一緒に行こうよ。それに、なんだか強そう。 ………かぅ?(黒の視線に気づき、振り返る) 」

大妖精「その表情も、仕草も…可愛さ満点です(アンリを軽く撫でる) ええ、貴方からも悪の気は感じられませんから…一緒に行きましょう 」

霞夜「・・・随分と哀れな死に方ね。(八頭身に)・・・やっぱりあいつは天才発明家ね、そこは否定できないわ。(黒に)この杖は大切なもの、思い出もいっぱい詰まってる。(大妖精に、思えば木の杖には長年使ってるかのような傷が沢山ある、つまり古傷。) 」

黒「 ………(視線があってもただ見てるだけで何も言わず、行かないのかと促す様な首振り) 」

アンリ「可愛い…のかな…? あ……。……。(恥ずかしさを隠しきれずにいる)この人は面白いけど…力になると思う。この人の太刀筋は、本物だから…。 」

大妖精「 その杖…見た目からは創造できないほどの思い出が詰まっていますね、今後も…大切に扱って下さいね 」

黒「 ……まぁ……発明するにもほどがあるな… 」

大妖精「 見た目が面白くても、実力は本物という事ですね・・・ 」

ギコ侍(以下:ギコ侍)「忝い…っ!!この一宿一飯の恩……忘れやしない!(檻から出てくる)貴殿等にお供いたす!この刃と共に。 」

黒「 ……金を作ってもらえば億万長者だ 」

スカーフィ「かぅ、二人ともよろしくね♪(黒にアイコンタクトで合図し、先へ進もうとする) 」

大妖精「 ええ、その気持ちを大切に…。 可愛いですよ、何処から見ても…。 お供、宜しくお願いします。次の階層への道は… 」

霞夜「あいつなら・・・作らないでしょうね、金がそこまで好きじゃないしユーザーから一月に10京送られてくるから。(黒に) 」

黒「 ……(しかしアンリとかいう女……以前会った気がしなくもない………なんだろうか…)(追跡) ばかにならん金だ… 」

霞夜「勿論よ、手放さない・・・これは私の彼氏だと思って大切にしてるから。(えっ)(スカーフィについていく) 」

××××「―――――――――はいはい、勝手なことしないでねー。アンタたち。(突如何処からともなく女性の声が響き渡る) 」


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最終更新:2019年06月26日 14:55