扉の先は、デビモーレの言っていた通り、現世の混沌世界だった。
霞夜「あら・・・戻って来れたわ、罠かと思ったけど。(出てくる) 」
スカーフィ「かぅ…っ!?(扉から放りなげだされ霞夜に飛び付き、現世へ戻る) 」
カズネ「うん… 皆 戻ってこられたのね… スカーフィ 黒も…(霞夜達の姿を確認し、後ろのスカーフィと黒の姿も確認する) 」
梓「あらあら、元気ですねぇ。 」
霞夜「・・・お帰り。(スカーフィに、さり気無くスカーフィの顔が胸に挟まれてる) 」
カズネ「あっ… スカーフィ 霞夜 大丈夫…!? 」
黒「 ……あぁ…(久々…かもな…)…俺が戻って来れなかったら…男女差別だな… 」
スカーフィ「あれ…痛くな…ぁ、(汗(霞夜を見て)ご、ごめん…えへへ……。(離れて立ち上がる)……あれ?そう言えば…あの人(囚人)たちは…? 」
霞夜「そうね、戻れなかったら男女差別ってやつね・・・この世界に芽生えてるとは思わないけど。(黒に)・・・?(
カズネに)でも一人足りない気がするわ。 」
カズネ「そういえば そう フェイク達は 何処に…?(辺りを見渡す) 」
梓「まぁ遠足としては上の中でしたね、ついてきた甲斐がありました。ありがとう御座います(スカーフィたちに) 」
サカキ「バサッ…バサッ…(ドンカラスの足に掴まって浮遊している)……礼を言うぞ。(それだけ吐き捨て、何処かへ飛び去った) 」
フェイク「私ならここにいますよ。(微笑みながら)もう皆さん、何処かへ行ってしまいましたよ。何を思っているのかは知りませんが…なんでも急ぎの用ができたとかないとか…。まあ、「いずれ貴方達に礼を言いに来る」と言って何処かへ行ってしまいました。 」
黒「 男より、女の方が会話率は高いがな…… ……去り際までもがポケモンか。流石だな… 」
カズネ「ううん 私も 付いていっただけの立場 お礼を受け取る 資格なんてない・・・ 」
スカーフィ「かぅ……?(ありがとうといわれて傾げる)ううん、また…会えるといいね。(飛び去る
サカキに手を振って見送る)わっ、フェイク! 」
霞夜「あと
アンリも足りないわ、ルーベンまで来た筈なのに。(
カズネに)私の胸は高いわよ。(スカーフィに)そうね、会話率は女が上ね。 」
カズネ「フェイク… そう…なの 皆 戻ってこられたのね…良かった 」
梓「でも戦利品もお土産もないし・・・何か欲しいなぁ。 」
カズネ「うん…。 フェイク…
アンリも 戻ってきたの…? 」
スカーフィ「Σかうぅっ!?(汗(霞夜のいきなり発言にパニック) 」
黒「 男には興味のない男共が多いのだろうか… ……アイツ等の中で礼を言えるのは数人だろうに… 」
カズネ「戦利品… 形あるものじゃないと いけない…? 霞夜の胸 少し 大き…///(途中でいえなくなる) 黒は 男の中の 男…でもあるかな 」
霞夜「・・・それはBLとかホモよ。(黒に、何か勘違いしてる)そうね、しめて・・・。(スカーフィに口と口でキス)これぐらいは貰わないと。 」
フェイク「ええ、皆さん無事に戻ってきましたよ。(微笑み)…短い間でしたが、楽しませていただきました。そして何より、このご恩を一生忘れはいたしません。―――――さようなら、皆様。ありがとう、皆様。(そう言って何処かへ歩いて行く) 」
漆黒の騎士「……(再び
カズネの側に光の魔力のワープで出現してくる) 」
カズネ「そう・・・本当に良かった さようなら フェイク…。(フェイクを手を振り、見送る) 」
梓「出来れば・・・・地獄だから何かあるかなとは思っていましたが、私を唸らせるほどのモノには結局出会えませんでした。黒ずくめのかたはいい線いっていたんですが・・・ダメでした・・。(
カズネに) 」
スカーフィ「っっ~~~~//// ぷぁ…か、霞夜ぁ…?(赤面) 」
黒「あぁ……またな… 」
カズネ「あの 黒い男の人…。 うん 何か 心に秘めていたみたい… でも それが何か 分からなかった…。 」
スカーフィ「うん、こちらこそありがとう♪またね、フェイクー!(手を振って見送る) 」
漆黒の騎士「…そなたも、無事だったようだな。地獄を巡り、貴公も少し成長したのではないか? 」
カズネ「そう…かな 地獄から 帰ってこられたのは 皆のおかげ…。 でも ほんの少しだけ 成長した かもしれない 」
霞夜「あなたの最初は私のモノ、なんてね。(スカーフィに)あら、ココに興味があるのかしら?そこまで大胆じゃないわよ。(胸をぷにっとして
カズネに)調べないほうがいいわよ。(黒に) 」
カズネ「で でも 私は…そんな事 できない… 霞夜 自分の胸 そんな…/// 」
黒「 ……(目の前での霞夜達の行動を見てても動じず)…やるなら中でやってこい…… 」
スカーフィ「…かぅ…// ……。(両手に抱えたZEROを見つめる)……短かったけどさ、ボク…みんなと会えてよかった。おかげで目的の物も手に入れらたし、みんなの為にも尽くせたし…なにより、楽しかったよ。かぅ、こんなに気分がいいの……生まれて初めて…♪ 」
漆黒の騎士「フ……ならば、その喜びをしかと保つがよい。貴公が成長すればするほど、私はたまらぬ。(
カズネに) 」
カズネ「そう… 私も 少しでも スカーフィの力になれて 本当に嬉しかった… それに 皆助かって…本当に 良かった 」
霞夜「ふふふ、そう言ってくれて嬉しいわ。(スカーフィに)ふふふ、私はそこまで大胆じゃないわ・・・もっと大胆な奴もいるわよ。(
カズネに)
黒「 ……(スカーフィの言葉の最中に頭を掻き、慣れてない様子で) 」
梓「(スカーフィに歩み寄る) 」
漆黒の騎士「しかし……貴公とはいずれ、決着をつけたいものだ。(
カズネに) 」
カズネ「・・・うん でも 私は 貴方を 倒したいとは 思えない… 」
スカーフィ「かぅ…♪ ……?(寄ってくる梓と向き合い) 」
梓「アナタ、何か持っていませんか?何か・・・戦利品やお土産になるもの(スカーフィに) 」
漆黒の騎士「……私は諦めたわけではない。ゆえに、いずれ時は満ちる。それに貴公の友とやらから忠告を受けている。(
カズネに) 」
スカーフィ「戦利品…お土産……ごめん、もってないや。(申し訳なさそうに) …またね、みんな…っ♪(ZEROを抱え、最後は笑って走っていった) 」
梓「持っていませんでしたか・・・それにしても彼女・・『可哀想』(走り去るスカーフィを見て) 」
カズネ「ううん …何でもない うん… さようなら スカーフィ・・・(手を振り、スカーフィを見送る) 」
カズネ「可哀想…? どうして その考えが・・・ 」
黒「またな……(悪い事が起きなければいいが…) 」
梓「さぁ、なんとなく・・・というよりも、アナタ自身ご存知なのでは?(
カズネに) 」
霞夜「何でもないならいいわ。(
カズネに)さようなら、また会いましょう。(スカーフィに手を振る)」
漆黒の騎士「…だから私は逃げぬ。私は自らの目的を果たす、貴公が私を凌駕するのならばそれも良い。甘んじてお受けしよう。(
カズネに) 」
カズネ「ううん 私が 操られそうになったとき 貴女は 助けようとしてくれた… 私 見ていた… うん…分かった 目的に背く事は 許されない… 」
漆黒の騎士「フ……(
カズネと決着の意を誓い、違う意味で絆が少し深まった気がした) 」
~地獄・フロア0~
シャル「――――――そういうことだ。よろしく頼むよ…ディガロさん。コツ、コツ、コツ、コツ……(後ろへ振り向き軽く手を振りながら地獄の門を抜けて去っていく)」
秘書「(ディガロの蹴飛ばした机の傍に)…ディガロ様、あの者は一体…?」
ディガロ「――――それよりもヘニー、今回の事態は…“神界政府”には包み隠すことにする。」
秘書→ヘニー「なっ…それは…!何故(なにゆえ)、そのようなことを…?」
ディガロ「万が一…今回の事を奴らに報告した場合、
ケイオスそのものが危ない。脱獄した囚人たち、そしてその全ての発端である奴らを消し去ろうと…
ケイオス全体に総攻撃をけしかける…っ!!!」
ヘニー「――――!!そんな……!」
????「……。(ディガロ達の話を陰で聞いていた) 」
ディガロ「先程の男…侮っていた。奴は元“惑星神”だ。」
ヘニー「…!!今の者が…!?」
負傷を負った監視員たち「ザワザワザワ……(どよめく)」
ディガロ「即ち、同じ神族とは言え階級由縁に奴の方が政府に関しては詳しい。いいな、お前たち。これは―――――我々の命にも関わることなのだからな…っ! 」
負傷を負った監視員たち「……ゴクリ…ッ(大汗(険しい表情で唾を飲み込む) 」
ディガロ「…
ケイオスの者たちには過去何度か世話になっている。今回のことを公にすれば、恩を仇で返すことになる…。 」
ヘニー「…ディガロ様……。 」
????「…もうすこし煮詰めておく必要がありそうだ。先ほどの男…
シャル?いや…あの『お方』は… 」
ディガロ「とにかく、今は全フロアの暴徒を静めろ。今はそれを最優先だ、お前たちは直ちに場へ戻れ…!(監視員たちに) 」
負傷を負った監視員たち「はっ…!!ザッザッザッ…… 」
ヘニー「……改めて、この仕事に重荷を感じました…。(俯く) 」
ディガロ「我々に“楽”などという言葉は到来しない。お前も行け、私の代わりに指揮を取りに行くんだ。 」
ヘニー「了解いたしました。(走っていく) 」
ディガロ「………できれば、脱獄囚だけは何としてでも押さえたかった、私の誇りにかけて。だがそれを貴様に話したところで…“たったそれだけのこと”でケイオスに攻撃を仕掛けると言うのか?神界政府は変わってしまった、あのオリオンが亡くなってから。―――――――――――大天王 ≪エリアネル≫…ッ!! 」
????「やぁディガロ君、いきなりでスマンがちょっといいかな?(でてくる) 」
ディガロ「……何だ貴様は。 」
????「貴様とは随分な言い方だ…俺だよ(神界特務兵団の紋章を見せる) 」
ディガロ「―――――ッ!!…これは大変失礼いたしました…。 」
????「いやいや、改まらなくていいよ…。ところでぇ…地獄で何やら騒動があったみたいだけど?何だったの? 」
ディガロ「―――――他愛もない事です。それより、何故貴方がここに…っ!? 」
????→ピンイン「何故?何故ここに神界特務兵団実質リーダーであるこのピンインがいるって?ちょっと気になったから。なぁんか…やたらと地獄が騒がしかったからね。 」
ディガロ「…ここは貴方の来るような神聖な場所ではない。汚らわしい荒れ地のようなこの場に………まあいいです。………。 」
ピンイン「相変わらず地獄の歴々は冷たいなぁ…ま、何か困ったことがあったら『神界』を頼りにしなよ。出来うる限りのことはするしさ。まぁ君たちの態度次第ダケド…♪じゃ、失礼。(消える) 」
ディガロ「(ピンインが消えてから、何やら複雑な心境を抱え込んだまま、巨大な椅子に腰を降ろす)………“神界”……っ 」
スカーフィ「かぅ……。(公園内のベンチにてZEROを持って誰かを待っている) 」
ヘルザーナ「ククク…ッ…久しぶりだな。(何処からともなくスカーフィの前に姿を現す) 」
デビモーレ「よお、また会ったな。(ヘルザーナの隣に立ち)」
スカーフィ「あ……。(二人を見てしばらく硬直し、その後立ち上がる)」
ヘルザーナ「約束通り、ZEROを回収したようだな。礼を言おう。…さ、交渉だ。貴様の友達を返してやろう。(テープで縛りつけた氷冬を前に押し出す) 」
スカーフィ「あ、氷冬っ!……はい。(
カオスソード「ZERO」をヘルザーナに渡す)」
ヘルザーナ「(ZEROを受け取る)…おおっ…!美しい輝き…これが始まりの剣と謳われた
カオスソード…っ!! 」
スカーフィ「かぅ……。 」
ヘルザーナ「……フン、ククッ…クククククッ…!!見事だ、流石私の見込んだだけの事はある。…パチンッ(指パチ) 」
氷冬(?)→ガントール「ビリィビリィ…ッ じゃんじゃーん♪(テープを破り、顔に手を触れることで元の姿に戻る)ざぁ~んねんでしたぁ♪ディヒャヒャヒャッ!! 」
スカーフィ「Σぁ、かぅ…!?(汗)(ガントールを見て)…氷冬じゃ…なかったの…? (声を震わせながら)」
デビモーレ「ふん、まんまと騙されたな。馬鹿な奴め。だが安心しろ、当の本人には指一本触れちゃあいねえよ。」
ヘルザーナ「よく我々の為に尽くしてきた。哀れな、小さき英雄よ。地獄での労働、御苦労。もはや貴様は用済みだ。なんなら今ここで、楽にしてやってもいいが…? 」
梓「(遠くから茶を飲みながら)・・・本当に可哀想な人(スカーフィを見て) 」
スカーフィ「――――――ありがとう♪(微笑む) 」
カズネ「それに 違う禍々しさも 感じる… (公園の方角を見て) 」
ヘルザーナ「――――――――――ッ!!?(予想外の返答に動揺を露わにする) 」
ガントール「……あひゃ?(唖然とした表情で) 」
スカーフィ「だってキミたちのおかげで…ボクはやっと、本当に守りたいモノが見つかったんだもん。それに、氷冬に手を出していないんでしょ?それなら良いよ 」
ヘルザーナ「………っ…(困惑している)」
スカーフィ「…寧ろ、こっちこそ礼を言いたいよ。かぅ…でも、騙すのはちょっとひどいよぉ~…。(苦笑) 」
梓「・・・・。(ゆっくりスカーフィのところへ歩いて) 」
ガントール「……。(おぃおぃ、なんだよこいつ…!こんなんでいいのか!?)(小声でヘルザーナに) 」
スカーフィ「……?(梓に気づく) 」
ヘルザーナ「……。(やはり我々はこの小娘を侮っていた。ZEROをあんな短期間で回収し、今真実を知っても尚、怒りすら現さない…大した器の持ち主のようだ…。こうなった以上、もはや我々が直接手を下すまでもない…寧ろ、これは余計な手間が省けて良い。)(小声で) 」
梓「お久しぶりですね、スカーフィさん 」
デビモーレ「……。(んじゃ、ここは引くか?だが…タダ働きさせておいてそれはねえだろう。流石の俺でも、なんかかわいそうに思えてきた…。)(小声) 」
スカーフィ「あ、うん。お久しぶり。(梓に軽く手を振る)…かぅ?…ねえねえ、なに話してるのー?(傾げる) 」
ヘルザーナ「……。(それもそうだな…。)おい、小娘。遅れながら、心より礼を言おう。貴様を騙したことは深く詫びる。故に…我らから“コレ“を授ける。(スカーフィに手のひらサイズの小さな赤い土管を渡す)それは“モドルドカン”。ある世界では緊急脱出用として扱われ、いついかなる状況でも所有者のイメージした世界へ移動することができる優れ物だ。 」
スカーフィ「わぁ~、てのひらサイズで可愛い~♪でも、どうやって使うの? 」
ヘルザーナ「そいつを地面に突き刺せば、普通の土管と同じ大きさに変化するのだ。その中に入り込めば、ちゃんとイメージ通りの世界へ移動できる。 」
スカーフィ「可愛くて便利だね。ありがと、かぅ~!(喜んでる) 」
ガントール「……。(あんなモノので喜ぶか、普通!?…まあ、俺たちにとっての秘術品でもあるしな。悪い物じゃねえが…。)(汗) 」
梓「(純粋か・・・・?いや、また違う感情でしょうか・・。)(スカーフィを見ながら) 」
ヘルザーナ「さて、我々はこれにて。さらばだ…。引き上げるぞ、ガントール、デビモーレ。(ZEROを持ってホログラムで造り上げた扉の中へ消える) 」
マリオ「 モドルドカン!あれどこにしまったっけな…検討もつかねーや 」
ガントール「ディヒャヒャヒャッ!!あばよぉっ!(扉の中へ消える) 」
ルイージ「 兄さん、ここはハザマタウンじゃないよ? 」
黒「 騙されていたようだな……騙され慣れていないから分かる訳もないか… 」
デビモーレ「……まじで、騙して悪かった。(そう言い残し、扉の中へと消えた)」
マリオ「 そうだったァァァ!!! 」
スカーフィ「……何か付いてる?(不思議そうに梓に)ばいばーい。(見送る)」
梓「いえ、なんでもないですよ。よかったですね、生きてらっしゃって(スカーフィに) 」
カズネ「うん… でも… 知っている気も 感じる… 少し 見るだけでも…(公園へと歩む) 」
スカーフィ「ぁ、黒!うん、でも代わりにいい物くれたよー♪ うん♪やっぱり生きているのが一番だよ、かぅ~♪ 」
カズネ「スカーフィ…! それに黒 梓も… (さっきまでの 禍々しい気が 消えた…) (公園に走って来る) 」
黒「 何もなかったという以上、何の得にもならない…下らない任務ではあったな……(額に手を当て苦笑) 」
スカーフィ「あ、
カズネ~♪(遠くから手を振る)でも、楽しかったじゃん。(黒に)」
カズネ「スカーフィ… 無事だったのね… …真実を知ったのね 」
スカーフィ「うん、でも平気だよ。氷冬が無事だったからね♪ 」
黒「…俺の身体には傷が残った…本気で楽しいと想うか…(汗)」
カズネ「…優しいのね 貴女の心 本当に 暖かい… それに 光に満ちている 黒も… やっぱり 暖かい 」
梓「(氷冬さん・・彼女の絆、ですね。・・・・絆の喪失という名の・・・不純・・・・) 」
スカーフィ「まあまあ…あはは…。(黒に苦笑い)」
黒「 暖かさはわからん… …笑ってごまかすなよ… 」
スカーフィ「かぅ、そうなのかな?(傾げる)ごめんちゃい。(バツが悪そうに舌を出して)」
梓「彼女もまた・・・面白い方デスネ(スカーフィを見送りながら) 」
黒「……なんて奴だ…(謝り方に対し)」
最終更新:2019年06月26日 15:05