カガミアワセ

《カガミアワセ / Another myself》






主題歌

マチガイサガシ
歌:IA feat.まふまふ
歌詞: こちら


あらすじ

なんてことのない変哲な日常。そんな世界を突如包んだ強い光。
光の先にあったのは変わりのない景色…しかし、ありふれた日常に降りかかったいくつもの幸福。
世界や人々は幸せに包まれ、物語はハッピーエンドを迎えるだろう。
……だが、これが果たして彼らの望んだ本当の"幸せ"なのだろうか?

これは、夢に溺れた世界の物語――――


登場人物

天界から舞い降りた天使の少女。
ヒロとぺコリーヌの三人で寄宿舎の食堂で食事をとろうとした時、
突然鏡から発せられた光に三人とも飲み込まれる。
何もかもが幸福に満ちた鏡面世界に誘われた中で自分だけは「夢落ち」せず、
幸せな日常を送る住民たちに違和感を覚える。
門矢士と出会い、ともに鏡面世界に囚われた住民たちを助けようと身を乗り出す。

"特異点"である青年。
鏡面世界の中で自分が愛していた女の子たちから根強いアプローチを受けたことで「夢落ち」してしまう。

  • ペコリーヌ
食べることが大好きなお姫様。
しかしその一方で、貧困に悩まされる国々や人々について心を痛め、その胸の内をついにヒロたちに明かす。
鏡面世界では王女「ユースティアナ」となり、貧しき人々に豊富な食糧や物資を与えたり魔物を退治したりすることで彼らから盛大に称えられている。

  • 左翔太郎 / 仮面ライダージョーカー
『仮面ライダーW』に登場。
鳴海探偵事務所で探偵を務めるハードボイルを目指す青年。
行方不明者の捜索依頼を他方から依頼されるが、一夜にして多くの人たちが消えたことに違和感を覚え一人調査に乗り出す。
しかし公園で拾った鏡によって鏡面世界へと誘われてしまう。

  • 門矢士 / 仮面ライダーディケイド
『仮面ライダーディケイド』および『仮面ライダージオウ』に登場(今回はジオウVer.で登場)。
"世界の破壊者"でいくつもの世界を通りすがる男。
多くの住民が「夢落ち」する中、戸惑うろろんの前に姿を現わす。
彼女たちが鏡面世界へ誘われる前からすでに誘われており、世界の実態を探っていた。
鏡面世界を創りだした者たちにディケイドの力を奪われ無力化しているが、
すべてを救う鍵はろろんにあると彼女に解き、ともに事件解決へと乗り出す。
力を奪われたことで無力な存在となったようだが…?

  • 紅音也 / 仮面ライダーダークキバ
『仮面ライダーキバ』及び『仮面ライダーディケイド』に登場(本編は後者の姿で登場)。
鏡面世界でヒロとろろんが最初に出会った謎の青年。
紅と紫のストライプスーツをきっちりと着こなした亜麻色の髪をした美青年。
音楽と女性をこよなく愛するバイオリニスト。
性格はキザかつ底抜けの自信家だが、そのバイオリンの腕は天才的で、聴く者全ての心を奪う。
ろろんたちに「お前たちには幸福な人生が待っている」という謎の言葉を残し、去っていった。
その後、ディメンションミラーを求めてやってきたろろんと門矢士の前に姿を現わし、ついにその本性を露わにする。
前作『この樹、何の樹、気になる樹』や『鋼の意思』のラストにも登場している。

  • ×××
+ ...
本内容は本編にかかわる重大なネタバレを含んでおります。
過去ログをすべて読み終えた後に閲覧することをお勧めいたします。
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「カオスだヨ? カオスだネ! 」 

  • ジェビル
『DELTARUNE』に登場。本作の黒幕。
何らかの経路でカービィたちが住むプププランドに辿り着き、そこで『ディメンションミラー』を強奪。
混沌世界へ流れ着いた後は紅音也をはじめとする鏡像の戦士たちを創り出し、彼らを手駒に現実世界の人々を鏡面世界へと誘う。
「夢落ち」した人々の欲望を駆り立て、混沌世界にさらなる混沌を巻き起こすことが狙いだった。
世界そのものはゲームであり、自分を含めたすべての生命はそのゲームの登場人物であると考えており、殺戮を遊びとして純粋楽しむ狂気が滲み出ている。
ろろんたちとゲームと称した最後の戦いに自ら身を乗り出し圧倒するが、
彼女たちの強い意志に打ち負かされ、そして十分に楽しんだことを理由に降参する。
ろろんに対しある警告にも近い脅迫の言葉を残し、深い眠りにつくと告げ姿を消した。




過去ログ

+ ...
~寄宿舎 食堂~


悠木裕「グビグビグビ……  っはぁ……!(ジョッキ一杯の酒を飲み干し)あーあー!今日は誰かさんが意地悪したせいで散々な目に会ったー!どうしてくれんのかなー!?(大声で叫び) 」

悠木樹里「意地悪とは心外ですね、ただでさえ最悪なあなたの評判が、これ以上地の底に落ちないようにブレーキをかけてあげたのですから、むしろ感謝されるべきだと思いますが。(裕の隣でスマホをいじりながら) 」

悠木裕「はぁ?何で地の底に落ちないといけないのぉ?そこらのヘボ警官が掴まえられなくてヒーヒー言ってた犯罪者をよぉ、俺様がたまたま見つけてさぁ、非番だったにも拘らず捕まえてやったって言うのにだよぉ?何で怒られなきゃいけないわけぇ?理不尽じゃん?ねぇ? 」

ペコリーヌ「 ん~♡ やっぱりここのはどれも美味しいですね~。やばいですね☆(寄宿舎食堂にて、かなりの量をハイスピードで食べている) 」

悠木樹里「理不尽なのはあなたの仕打ちです、たかが空き巣泥棒相手に何であそこまでやらなきゃいけないんですかね……幸い、大事には至りませんでしたけど、いい加減警察官としてやって良い事と悪い事くらい………   うわぁ……(ふと、ペコリーヌの方を見て)………凄いですね、フードファイターでしょうか……。 」

悠木裕「俺様はねぇ、どんな犯罪者でも全力でやるんです!そこは誰にも譲れ………  ん?フードファイターが何だって………  おぉ。(ペコリーヌの方を見て)………ほー、すごいねー…………  パイオツが。(ペコリーヌの胸を指差し) 」

ペコリーヌ「 すいませ~ん!えーっと…これと、これとこれ、と…あとこれ、あっそれからこれで!(そしてかなりの量をあっという間に完食した挙句、追加注文している) 」

悠木樹里「……すいません、あなたに言った私が馬鹿でした。(呆れた口調で裕に)………オムライス、遅いですね……。(コップの水を汲みながら) 」

悠木裕「んー……あのメスに食われちゃったかもねー?お父さんが文句言って来てやろうかぁ?(酔っているのか、顔を赤くしながら) 」

悠木樹里「結構です、というか絶対止めてください……あなたの事ですから100%、いや1000%文句だけじゃ済みませんから………これ以上公衆の面前で恥を晒さないでいただきたいです。 」

ペコリーヌ「 (オムライスがペコリーヌのほうに届く)わっ、おいしそ~!いただきま~す! ~♪(食べ始める) 」

悠木裕「大丈夫大丈夫……文句とあの顔に似合わねぇパイオツを(ピーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー)するだけで済むからぁ……。(そう言って立ち上がろうとする) 」

悠木樹里「スッ―――――  ガ タ ン ッ ッ (靴を脱いで椅子の上に上がり、裕を頭から押さえつけて椅子に座らせ)………本気で止めて下さい、これ以上は私も手が出ますよ? 」

悠木裕「Σうぉっ!? ………もぉ~、そんな乱暴な娘に育てた覚えはないですよぉ?……あっ、ほら見ろ、樹理ちゃんのオムライス食べられてますよー?(ペコリーヌを指差し) 」

悠木樹里「おやおや、乱暴などとどの口が言ってるのやら………  ………私の?あの方が先に頼んだのかもしれませんし、そういう事言うの失礼ですよ。(椅子に座り、靴を履く) 」

ペコリーヌ「 ~~~♪ ………?(騒がしさがちょっと気になったのか悠木達のほうをふと見る)わっ、ちょっとちょっと、お二人とも、いったいどうしたんですか?(悠木達のところに) 」

悠木裕「何言ってんの、疑うのが警察官の仕事で………  おぉ?(ペコリーヌを見て)……ほぉ~、これはこれは!わざわざそちらから出向いてくださるとはねぇ?(椅子から立ち上がり)いやねぇ、あんたのせいでうちの娘がよぉ………(ペコリーヌにゆっくりと近づき) 」

悠木樹里「ガシッッ グググ……(椅子から裕の背中に飛び付き、口を塞いで)………すいません、この人酔ってるんで、気にしないでください……貴方は何も悪くないです、はい……。 」

ペコリーヌ「 …えっ?私…ですか?え、えっと、あの……何だかよくわかりませんが……なにか、お気に障った事があるのなら謝ります。(悠木裕に。すごく良い子) 」

ペコリーヌ「 えっ? あ……あ、えへへ、そうなんですね。(悠木樹里に) 周りの方〔かた〕が心配しますし、あんまり飲みすぎちゃだめですよ?(悠木裕に) 」

ヒロ「………無害な女性に因縁をつけるのは良くないね(ヌッとペコリーヌと裕の間に現れる)おまわりさんがそんな事してちゃあ査定に響くよ(淡々と) 」

悠木裕「うぐぐぐぐ………んっ?(樹理の手を口から引き離し)ぶはっっ………ハァ………ハァ………あ、謝るんですかぁ?そうですかぁ………じゃぁ謝らなくて良いから、代わりにあんたのそのでっかいパィォぉおおおおおげぇぇぇぇっっ(¬_(; ゚Д) ゚ギリギリギリ(今度は後ろから首を締め上げられ) 」

悠木樹里「そうですそうです、なのでお気になさらず。(裕の首を締め上げながらペコリーヌに)あ、ヒロさん……すいませんね、何度も何度も御見苦しい所を………ほら、民間人に注意されて、恥ずかしいと思いませんか?(裕に) 」

ペコリーヌ「 あっ、ヒロくん!(間に入ってきたヒロを見て) ……パイ…?あっ、アップルパイですか?オレンジパイ?それともストロベリーパイですか?私、料理の腕には自信があるので任せてください!(悠木裕が言いかけた事に対して) 」

悠木裕「ご、ごべんなざいごべんなざい!!わがっだがらやめで!じぬがら!!(¬_(; ゚Д) ゚(樹理に)いえ゛っ、なんでもありまぜんっ!!わずれでくだざいっ!!(ペコリーヌに) 」

ペコリーヌ「 あっ、わわわっ、ぁああのっ、も、もうその辺にしといてあげてください…!その人死んじゃいます!(首を締めあげてるのを見て、慌てて悠木樹里に) …えっ?いらないんですか?でも…(悠木裕に) 」

ヒロ「気にしなくていい。こんなオヤジの娘で大変だな。締め上げるならこれを使いたまえ、首を締め上げる時の労力が減る(マジックアームのようなものを樹里に渡す)おう、なんか変なやつに絡まれてたような見えたからいてもたぅてもいられなさった。…オレンジパイを所望してもよろしいかな?(ペコリーヌに) 」

悠木樹里「よろしい。(裕の首から手を離し、背中から降りる)ふぅ………申し訳ありません、せっかくのお食事中に……この人の事でしたら、本当に気にしなくて良いので……。 」

悠木樹里「あ、これはどうも……(マジックアームを受け取って)えぇ、大変ですけど、これが私の仕事ですので………(ヒロに) 」

ペコリーヌ「 変なやつ…?どう見ても人間さんに見えますけど… オレンジパイですね!わかりました!じゃあ、今度ご馳走するので待っていてください!(ヒロに) …あ、それならもう大丈夫ですよ。食べ終わりましたから。(悠木樹里に。いつの間にか追加注文分もすべて平らげてあった) 」

ヒロ「殺したくないだろうから…あとは黙らせたいときはこれを使ってくれ。先端の紙は、口にくっつくと粘着テープのようになる優れものだ。(マジックアームの先に紙が何枚かついた物を渡す)これ予備のやつ(袋に入った紙の山も渡す) 」

悠木裕「ぐはっ………  はぁ……はぁ………(その場にへたり込み)な、なんという屈辱………一日に、2度も……下民の前で…………。orz 」

ヒロ「ああいうのは人間のようで人間じゃないんだ。……本当?楽しみにしてるよ…!(ウキウキ あっ、そうだ。昨日はどうもな。美味かったよ。…アオムシの卵も思ったより(ペコリーヌに) 」


下民は、二度刺す……っ!!


ピロリン♪(樹理のスマホに着信が入る)


ペコリーヌ 「 …人間のようで、人間じゃない……??? あ、あの、大丈夫ですか…?(尚も、へたり込む勇気裕を心配) 」

ペコリーヌ「 えへへ、私、料理には自信があるんですよ~!(ヒロに) 」

悠木樹里「わぁ……こんなにたくさん、ありがとうございます……何とお礼をしていいやら………ん?(スマホを見て)………すいません、用事が入ったので、私達はここで失礼します………お礼はまたの機会に……。(お代を置いて、裕を引きずって去っていく) 」

ヒロ「ふむ、またな(樹里を見送り)人間の皮を被った人外。そう表現するのが正しいかもしれないな。………一応言っとくけどほんとに人間じゃないわけじゃないからな(糸目) 美味しいご飯を食べて、美味しいご飯を作る…幸せなものはないな!(ペコリーヌに) 」

ペコリーヌ「 に、人間の皮膚を…!?(曲解) はい!私、すっごく幸せです! でも………(満面の笑みのあと、表情が曇る) 」

ヒロ「皮膚を被って人間のフリをできそうなのはいるけど……違う…違うぞ…!!  ……でも?(表情の曇ったペコリーヌを見て) 」

ペコリーヌ「 ………世の中には、私達のように、満足に食事ができない人達もいます。けれど…そんな人達の悲痛の叫びが、一向に届くことはありません………何故だと思いますか? 」

ヒロ「…………!(ペコリーヌの言葉を聞いて)俺たちの中に……そういう事実に真剣に目を向ける人が少ないから……か? 」

ペコリーヌ「 ……まあ、違う…と言ったら嘘になりますけど。……が、大半は、地位や権力によって握り潰されてしまっているからです。 」

ヒロ「……自分らが私腹を肥やしていれば、他の人が満足に食べられなかろうが構わない。そういう連中によって、その声は届かない。そういうことか?…力を持っていて、なおかつ他の人にその利を分け与えられる人。…世の中には数えるほどしかいないのかな…? 」

ペコリーヌ「 ……はい。そして……そんな現状を、私は何度も見てきました。ですが、私は………何も、してあげられなかった…… 」

ヒロ「………何もできなかった、ということか?……その力が、強大すぎて……太刀打ちできなかった。そういうことか? 」

ろろん「ろろーんっ♪ごはんごは~ん…♪(食堂へ入ってくる)おろろん…?ひろろんに、ペコロンだ…!(何かお話し中かな…?)(遠くから伺っている) 」

左翔太郎「(その頃、寄宿舎付近の公園…)……一夜にして行方不明者の捜索依頼が殺到…いったいどうなってんだこの町は…(スマホに記録された事件簿に目を落としながら、ベンチであんパンを食している) 」

はらぺこあおむし「しくしく……(ハロウィンのアルバイトをリストラされ、公園で野宿している) 」

(翔太郎の回想)睦月「最近、ふぶきちゃんと全然連絡が取れなくて……既読もつかないし… 何かあったんじゃないかって……お願いです、ふぶきちゃんを探してください…! 」

(回想)千夜「ええ、そうなの… ここのところシャロちゃんをバイト先でめっきり見かけなくなりまして…何か危ないバイトに手を出していなければいいのですけど…はぁ…… 」

(回想)市長「ウチの愛犬を見ませんでしたか?なんかこう、すっごい筋肉質なんですが、いつもキティちゃんのポップコーンを食べ歩いてまして… 」

(回想)猿「ウキキッ、ウキッ!!ウキキーッ、キキキッ、ウキッ?ウキャキャッ、ウキッ、キッ、キッーーー!!!!(訳:ウキキッ、ウキッ!!ウキキーッ、キキキッ、ウキッ?ウキャキャッ、ウキッ、キッ、キッーーー!!!!) 」

(回想)スモーカー「悪ぃ…俺のラフテルがズボンごとどっかいっちまった。今度見かけたらとっ捕まえてほしい。 」

左翔太郎「なんか半分ほどすっげー関係なさそうなのまで混ざってたが…… 目撃情報もなしと来た。さぁ~て、どうしたもんか…… 」

ペコリーヌ「 ……はい。少なくとも…今の私には……(ヒロに) 」

syamu_game「デートの約束をしてたけど、7時間待っても来なかっただで…きっと何かあったに違いない。なんとか、探してほしいだだ! 」

ヒロ「…………………(ペコリーヌの様子を見て)もし……一人では無理でも、誰かの力が加わればなんとかなる。そんな事が可能であれば………俺は、君の力になりたい。それで、少しでも笑顔が増えてくれるならば…!(真剣な表情でペコリーヌに) 」

ろろん「ろろんも、困ったときは助けになるよっ♪(ヒロの肩上からにゅっと顔を出してペコリーヌに微笑みかける) 」

島中の住民がある日突然全員いなくなり、自分だけ島に取り残されてしまったちゃちゃまる「ぴえん(ぴえん) 」

ヒロ「……おぉっ!?ろろんちゃん、いつのまに!……ってここ食堂か。ご飯でも食べに来たのかな? 」

ろろん「うんっ!(`・ω・´) ろろん、お腹ぺこぺこ! 」

ヒロ「そうか。……これ、食べるか?昼に作った残りで良かったら、な(食堂のテーブルに置いてあるカレーの鍋を差し出し) 」

ペコリーヌ「 ……!ヒロくん……。あっ、ろろんちゃんも…!皆さん………ありがとうございます。 」

ろろん「カレーだ~♪ (っ'ヮ'c) 食べる食べるー!ペコロンも一緒に食べよっ? 」

ペコリーヌ「 わぁ…!美味しそう!(カレーを見て) えっ、いいんですか?じゃあ……少しだけ。(ろろんに) 」

左翔太郎「モグモグ……………ここで考えててもしょうがねえ。現場いくか。(残りのアンパンを口へ放り込み公園を後にしようと足を伸ばしたが…)………あん?なんだこれ…?(公園を出る前に見つけた掌サイズのコンパクトミラーを拾い上げる)……女性もの…落とし物か? 」

ろろん「食べよ食べよ~っ♪ えっと…その前に温め直さないとね…コンロ、コンロ………?(ふと食堂内にある手洗い場の鏡に目が向く)……気のせいかな……?なんだか、誰かの「声」が聞こえたような……(不思議そうに、ただただ鏡を見続ける) 」

ヒロ「フフッ。…何か乗せるかい?リクエストに答えるぜ。(2人に) 」


――――――――ヒソヒソ…… 『テクマクマヤコン』と唱えることで、あなたが今一番なりたいものになれちゃったりしますよ。(左翔太郎の耳元で囁かれる声)


左翔太郎「ってひみつのアッコちゃんかよ!!(思わず耳もとへ囁いた人物へ突っ込み振り返る) 」

ペコリーヌ「 カレーの上にですか?う~~~ん……ここは、やっぱり……カツでしょうかね! 」

左翔太郎が振り返ると………そこには誰もいなかったが、一枚の白い羽根が舞い落ちてきた。 」


コ   ォ   ン   …  (鏡の奥で、何かが揺らめく)


ろろん「ろろんはタコさんウインナー♪  ……??(また聞こえた…?なんだろ、この……)(辺りをぐるりと見渡していく) 」

ペコリーヌ「あっ、タコさんウインナー!いいですよね~。見た目は可愛くて、味もまた味わい深いですし。これはもう、まさに一石二鳥ですね!やばいですね☆ 」


コ  ォ  ン  …  コ  ォ  ン  … ―――――――――  ピ   カ   ア   ア   ァ   ァ   …   ッ   …   !   !   !   (謎の残響に合わせ、鏡が水面に映る波紋のように小刻みに揺れる。鏡面が大きく揺れ動いた時、「鏡」は突如激しい光を放ち、その周辺にいたすべての人物たちを光の中へと誘う――――)


ヒロ「カツにタコさんウィンナー………待っててくれ。用意するからな(厨房へ入っていく) 」

ペコリーヌ「 ……?(ろろんが辺りを見渡しているのを見て、何だろうかと辺りを見渡してみる)どうかしましたか…? 」

左翔太郎「………っ…??…幻聴か……?(どこを振り返っても人の姿などなく困惑するが、再び手にした鏡に視線を落とす)まあいい…とりあえずその辺の交番にでも届けてお仕事再開だ―――――ッ!?(掌の上の鏡から放たれる光に視界が白く覆われる) 」

ろろん「いっそ、全部乗っけて豪華にしたいかもー☆  …うん。なんか、さっきから変な声?というか…音、というか…聞こえてきて………ほわっ!!?(鏡から差し込む光に飲み込まれる)ひろろん!ペコロン!わっ、わーーーーーっ!!!――――――― 」

ヒロ「………なにつ!?そんな…バカな!?(ろろんと共に光に飲み込まれる) 」

声…音…?私はべつに、何も聞こえませんでしたけど……  ――――――――――!? ろろんちゃん!? ろろんちゃん!! ろろんちゃーーーーーーん!! 」


光が鎮まり返り、真っ白な景色が色づいていく。彼らが目を開けると、そこに広がっていたのは――――――― 何一つ変わりのない景色だった。


ろろん「―――――…………ん………っ……?(恐る恐る目を開け、目に映る景色を確認しようとしたが…)…………おろろん…?(目を開けると、何も変わらない景色。食堂で立ったままの態勢で目を何度もぱちくりさせて左右へ振り返る)…………(・ω・)???(誰に向けるものでもない疑問の眼差しを浮かべる) 」


しかし一つだけ、光が現れる前に「なかったもの」がそこにはあった。いつのまにか配膳された三人分の大盛カレーライス。ちゃんとカツとタコさんウインナーもトッピングされている。


ヒロ「…………な、なんだ?…なんだったんだ? 」

左翔太郎「……………っ……!?(目を開け、自分が公園に立っていることを確認)……んだぁ…?てっきり、異世界転生でも起きたんだと思ったが……何も変わってねえな………?あん?さっきの鏡どこいった…?(突然手元から姿を消した鏡に驚きながら足元をくまなく探す) 」

ペコリーヌ「……………? ……何だったんでしょう……… ……!あっ、カツカレー!ろろんちゃんのほうにはタコさんウインナーが乗ってますよ~! 」

ろろん「なんか、すっごい眩しい光がこう…ぱーっと!来たよね…?なんだったんだろう、今の…あ~~~~~~~っ!!!(ふと目にしたところに大盛カレーライスを見つけとびきり目を輝かせる)カレーライス…!カツに、タコさんウインナーまで…!!おいしそ~~~~☆(*´﹃`*) 」

左翔太郎「…っし、気を取り直していくか。まずは、この娘の行方を……っと。(公園を抜けて道路へと出る)どっちの方角がいいか…… 」

シャロ「いらっしゃいませ~(路上でクレープ屋のアルバイトをしている) 」

ヒロ「………な、なぜ!?俺は作っていない……いや、作ったのか?…存ぜぬところで…… 」

ペコリーヌ「…まあ、見たところ何ともなさそうですし。食べましょ食べましょ! いっただっきま~す♪(然程気にも留めず、目の前の大盛りカツカレーを食べ始める) 」

syamu_game「おいカスミYO!なんでYO!!俺を騙したんだぁぁぁ!!!(単純に騙されていただけだったと気づき憤慨) 」

左翔太郎「あっちの方が人も多そうだな。(二つに分かれた道から一本へ絞りそのまま歩いていくが…)……あん?…………ああああああああああ!!!(路上でクレープを売ってるシャロに既視感を覚える。もしやと思いスマホに記録された捜索依頼書の写真と照らし合わせ、行方不明となっていた人物だと確信する)見つけたあああああああ!!(屋台へと突撃する) 」

ろろん「もうお腹ぐーぐーだよ~…!ろろんも食べる!いただきま~~すっ♪(ペコリーヌの隣に座ってウインナーカレーを食べる)……んんんん~~~っ♪ おいしぃ~~~~☆(*´∀`*) 」

シャロ「あ、いらっしゃいまsひいいぃっ!!?(押し寄せてきた翔太郎に飛び退く) 」

ヒロ「………ま、いっか。みんなうまそうに食べてるし…(カレーを食べる)…美味いな 」

ピカキン「ぐへへお嬢ちゃん可愛いなあ!クレープ欲しいなぁ!(シャロの屋台に飛びつく) 」

サーバルちゃん「わかる。(ピカキンを旅客機のジェットに投げ捨てる) 」

左翔太郎「まさかこうもあっさりと見つかるなんて…こいつはツイてるぜ。……コホンッ 突然悪いなレディー。(改まった表情でネクタイを締め直しながらシャロと向き合う)お忙しのところ恐れ入るが…あんたに捜索依頼がかかっててな。ちょっと俺に付き合ってもらうぜ。 」

千夜「あら~、シャロちゃんこんにちは~。(ペット?のモルペコを両腕に抱えクレープ屋へやってくる) 」

キャロルチャン「(何も売っていない屋台で何かを売っている) 」

ピカキン「ぐあああああ!!!!!可愛いお嬢さんいる限り俺は死なず!!(ジェットに放り込まれる) 」

けんぜんなモルペコ「うらら♪ 」

左翔太郎「あっ…!あんた確か、この嬢ちゃんの捜索を依頼した娘だよな!?(やってきた千夜にちょうどよかったと言わんばりにほっと胸を撫で下ろす)この娘だよな?君が探していたシャロちゃんってお嬢さんは。 」

じゃあくな盛るペコ「  は ?   」

ろろん「おいしい~~~♪ みんなで食べるカレーは美味しいね☆ 」

千夜「…………………??? え、ええと……いえ、私はそんなご依頼をした覚えは……えっ、シャロちゃん、行方不明になっていたんですか…?(困惑気味に) 」

シャロ「え゛っ…??私が…?(ぶんぶんと手と顔を振って否定)私ここのところずっとここでクレープ売りのバイトしてたんだけど… 」

別の屋台の店主「……イカです。(客にイカを差し出す)……ビールです。(客にビール瓶とコップを差し出す) 」

左翔太郎「    は  ?   (ぽかーん…)…………??? …あ~~~………ああ、うん…お、オーケー、オーケー…終わり良ければすべてヨシって奴だ。よ、よかったな!は、はははは…!(苦し紛れに嗤い、帽子を押さえつけながらその場から逃げるように颯爽と走り去った)………どういうことだぁ…?…いや、確かに俺はあの嬢ちゃん(千夜)からシャロって友達を探すように依頼を受けたはず………? 」

吹雪「るんるん~♪(買い物帰りなのか、野菜の入った手提げ袋を両手に路上を歩いている) 」

左翔太郎「……!あの娘は……(向かい側から歩いてくる吹雪の顔にびびっと来たのか、スマホに映る彼女の写真と比較し、捜索依頼の出された人物の一人だと確信)…今度こそ、間違いねえ。おい、そこの嬢ちゃー――― 」

睦月「…あ!ふぶきちゃーん♪(吹雪のもとへ駆け寄っていく) 」

ヒロ「そうだな!俺は特に…自分で作ったカレーだからな、みんな食べてくれてる…! 」

左翔太郎「ズサアアアアアアアアアアアアアアア(吹雪と、何食わぬ顔で彼女に話しかけてきた睦月の二人を見て顔からずっこける)いや何当たり前のように会話してんだ!!!!……くそっ…行方不明ってのは嘘だったのか…??? 」

ろろん「モヒモヒ…なんだか天気も良いし(タコウインナーを頬張りながら窓の外の景色を見たり)、周りのみんなも楽しそうに食べてるし…(食堂へやってきた他の人たちの様子を見たり)…なんだか今日は良い日になりそうだね~♪ 」

市長「おー、よしよし。元気良いなお前は。(ペットの愛犬と散歩している) 」

ミラーリン「バンバンジャバリンリンン!!!!!!(その辺の最後の鏡をぶち破りホッケーマスクを被った私服のダサい少女が、チェーンソーをたずさえ現れる)惑わされるな!!!これは孔明の罠だ!!!!ニャ 」

愛犬イヌヌマン「ハッハッハッハッ(口からキティちゃんのポップコーンをボロボロ垂れ流している) 」

ことりちゃん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 」

ペコリーヌ「そうですね~………ふあ…はぁ~~~~……食べたらなんだか眠くなってきちゃいましたぁ……ふわぁぁぁ~~~おやすみなさぁい……Zzz…(その場で眠りだす) 」

syamu_game「ハハッ…オモシレッ…オモシレッ…(失踪したわけではなく単純に釣られた事を知って翔太郎の前で泣いている) 」

Party Parrot「 ま ど か  」

左翔太郎「あああぁぁぁ頭痛があああぁぁぁ…… おもろねえわ!(泣いてるsyamuを退かしずかずかと歩きだす)…ったく……新手の嫌がらせだったか…あほくさ。帰って寝るとするか……あん?(路上を行き交う人々を見る) 」

ことりちゃん「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 」

Party Parot「TinTin」「Oppai」「SFX 」

ブン「うおおおおおおおおんめえええええええええ!!!カワサキ!めちゃくちゃ旨いなこのチャーハン!!(カワサキのレストランでチャーハンを食べている) 」

Party Parot「 ほ の か 」

フーム「美味しい…!料理のマズさで定評のあったカワサキにしては美味しいわね…!(ラーメンを食べて感激している) 」

ことりちゃん「HONOKASHAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAN!!!!!!!!!!!!!  H!O!!N!!!O!!!!K!!!!!A!!!!!! H☆O★N☆O★K☆A★C☆H★A☆N 」

ヒロ「そうだな!一緒に楽しもう。この一瞬を…(ろろんに)…あぁ、おやすみ(ペコリーヌを見て) 」

カワサキ「この度俺の店も5☆のミシュランに認定されてねー!おかげで商売上がったりねー!!うっひょひょひょひょっ!! 」

Party Parrot「CHUN CHUN」「CHUN CHUN」「CHUN CHUN」「CHUN CHUN 」

はらぺこあおむし「(ハロウィンのアルバイトリーダーに昇格された) 」

ちゃちゃまる「うおー!この前ペニーワイズからピザを奢ってもらえたぞー!ペニーワイズってすっごくいい奴だな~!ふんふんー! 」

キャロルチャン「     『  な  に  も  な  い  』     (その時ふしぎなことがおこった。呆然と何もない屋台で不動にあったキャロルチャンが動き出し。アカネチャンボイスを大音量で発したのだ)     『  な  に  も  な  い  』     (通行人へ『何もない』を売りつけていく) 」

スモーカー「悪ぃな…俺のズボンがラフテル見つけちまった。次ァグランドラインを目指すといい… 」

浅倉威「あぁぁ……なんだか今日はイライラしねぇぜ……気分がいい… 」

ムスカ「ハッハッハ!見ろォ!私はラピュタ王だ! ん?なんだ小娘、何もないではないk   ほ  あ  っ  (『何もない』を受け取ったムスカは突然現れた飛行石の瞬きに視界を黒く塗りつぶされ、意識が木っ端微塵に消し飛び仰向けに倒れる) 」

ペニーワイズ「やべぇ、限定レアがめちゃくちゃ引けるんだけど!あっ!ハロウィンママだ!!キョウカママ愛してる 」

キャロルチャン「見ろ、Dr.ザーリー。ここには死別も、悲劇も     『  な  に  も  な  い  』      」

ソード団員の仮面ライダードライブウウウウン「ソード団のみんな聞いてくれ!!朗報だ!ジャンの奴がとうとうあのニッキーと電撃結婚したんだってよ!!!全員でお祝いだ!!! 」

ライド・マッス「なんか賑やかですね~。ギャラルホルン達も全滅したし俺も頑張らないと!タカキは休んでたけど! 」

ニッキー「はぁいみんあ、ニッキー・キルシュタインだよ~♪ 実はこの度…ジャンさんと正式に結婚することが決まったんだ~♪ ニッキー、お嫁さんになるの……えへ…// 」

syamu_game「ウィィィィッス!!どうもー、syamuでーす!まぁ今日は!(自分の車を囲んでいる大観衆を眺め)オフ会当日ですけども!えーっとですね!参加者は……えーっと(あまりの数の多さにCPU使用率100%になる) 」

ディアボロ「何故おれは死なないんだァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ——————————————— ッ!!!!!!!!!!!11 」

aiueo700「ストーカーがいない……俺はついに解放されたんだ… 」

ジャン「えー、というわけでございまして……このジャン・キルシュタインは、ニキt…ニッキーさんと正式にお付き合いすることが決まりまして……う゛っ゛……ほんと……っ゛……感無量でございま……う゛わあ゛あ゛あ゛ぁ゛(タキシードをびしっと着こなし、ニッキーの隣に立ってどうどうとスピーチに励んでいたが、ついに我慢できず号泣してしまう) 」

新世界の神夜神月「新世界市民の皆さんこんにちは。新世界の神、夜神月よりお昼の挨拶をお送りしております。本日も変わらず、平和な世界を維持出来ており大変喜ばしく思います。これも日頃、名前を書かれるような悪行に手を染めず暮らす善良な市民の皆さまあっての事です。心より感謝致します(街頭モニターに神々しい姿で現れる) 」

しまっちゃうおじさん「悪い子はいないからおじさん帰るね~。 」

せがた三四郎「セガサターンを変わらず遊んでくれる皆……ありがとう!! 」

ヨクバリス「(満面の笑みで大量の木の実を隣人たちへ分け与えている) 」

ルフィ「海賊王に……俺は"なった"!!!!!!(  ド  ン  ッ  !  !  !  ) 」

ミヤコ「えへへへぇ~…プリン~…プリンがいっぱいなの~……(山のように積み上げられたプッチンプリンの中でプリンを食べている) 」

ろろん「ふぅ…ごちそうさまでした…♪ ひろろん、お外へ行かない? 」

エース「  ┣¨  ン   ッ   (マグマをも焼き尽くす炎の拳が!赤犬の野望を打ち砕いた!!) 」

シャモ「貧しい俺たちに食べ物をくれるんだぜ!サイヤ人なんて、宇宙の英雄さ!ありがとう!! 」

ヒロ「おう、おいしそうに食べてくれたようで何よりだ。…そうだな、飯食った後の散歩としゃれこもうか! 」

9S「見てくださいよ、2B…!僕たち…とうとう本物の人間になったんですよ…!?もうアンドロイドじゃない…戦う必要もなくなった……これからは… 」

2B「…ええ、人類と共に、明るい未来を歩んでいく。私も、9Sも…(9Sと手を繋ぎ、そっと涙を流した) 」

ろろん「うんっ…♪(そう言い、ヒロと一緒に寄宿舎の外へ出ていく)……ほわ~…すっごくいい天気…♪ 風も気持ちいし…! 」

左翔太郎「……………ふっ…(行き交う人々の幸せそうな日常に違和感を感じつつも、大好きなこの町が笑顔で包まれる光景に思わず表情が綻び、そのまま歩み進めた) 」

ヒロ「明るい時暑かったのが、嘘みたいだな…これならいつまでだって外にいれるな… 」


♪ ~ (寄宿舎の周辺で、心地よいバイオリンのメロディーが流れている)


×××「 ♪~ ♪~ (ヒロとろろんの視線の先に、バイオリンを手に演奏する一人の青年がいた) 」

ろろん「ろろーん…?……あ!とっても素敵な音色~♪(演奏を奏でる青年のもとへ歩み寄っていく) 」

ヒロ「…ん?バイオリン?……あ、待ってよろろんちゃ~ん!(ろろんについて青年の方に歩く) 」



×××→紅音也「 ♪~ ……―――――(紅と紫のストライプスーツをきっちりと着こなした亜麻色の髪をした美青年は演奏の手を止め、ゆっくりと開かれた瞳に二人の顔を映し出した)―――― ありがたく思え!千年に一度生まれる天才『 紅音也 』(くれない おとや)様の演奏だ!三千万円の価値はあるぞ。(ヒロとろろんへ紳士にお辞儀) 」

ろろん「お~~~~!(*゚▽゚ノノ゙☆パチパチ(演奏を終えた青年へ拍手を送る)すごーいっ!天才ヴァイオリニストだー☆ 」

一ノ瀬ことみ「 ~♬ ~♬ (ヴァイオリンで綺麗な音を奏でる) 」

ヒロ「…すごいな、素晴らしい音色だ。(音也に) 」

紅音也「ああ、これは失礼。自己紹介をしよう。俺は「紅音也」。えらーーーーーい人だ!近い将来全国の教科書に俺の名前が載ることになるだろう。(ヒロとろろんの手を取って握手を交わす)この演奏は、俺からの心ばかりのお祝いだ。…感謝するよ!"お前たちのおかげ"でこの世界は「幸せ」に包まれた…!これからの君たちには、幸福の人生が待っている!(二人を背にばっと両腕を広げる) 」

syamu_game「おほぉ~(ことみのバイオリンに下半身を強調させる) 」

ろろん「ろろんだよ~♪( ・ω・)ノ ろろんたちのおかげ…? えっ、ほんとに~~?♪ 幸せな世界はろろんの夢だよ~♪ 」

ピーポ君「(syamuを射殺) 」

剣士「(二度と復活しないことを彼自身も第四の壁を超えた誰かも切実に願いながらsyamuをコンクリに詰めて封印する) 」

ヒロ「俺はヒロだ。(音也と握手)……俺とろろんちゃんの幸福な人生、か……(話を聞いて)良かったな、ろろんちゃん。夢が叶ったじゃないか(ろろんに) 」

syamu_game「丘people!?(射殺される) 」

紅音也「お前たちはこれまで様々な冒険をしてきた!それは世界のため、人々のためによるもの……そして今!お前たちが冒険で紡いできた物語が、いよいよ実りを結んだということさ!争いも蟠りもない、「幸せ」に溢れた世界……そして今度は、そんな世界がお前たちを祝福するだろう!存分に堪能するといい、自分の、幸福な人生を――――――(それだけを言い残し、青年はケースへ片付けたバイオリンを担ぎ歩き去っていった) 」

ろろん「やった~☆ ……でも…(ふと真顔になる)……「こーふく」って、「しあわせ」って……何が起こるんだろう…?(音也を見送りながら、改めて自分が望んでいた「幸せ」とは何かを考える) 」

ヒロ「…………なんだろうな。あの話だけでは全く見当がつかない…(考え込む) 」

清楚な金髪の少女「――――――まあ…!どこからかとても美しい音色が聴こえてくるので気になって来てみたら……まさか、あのような殿方が演奏なさっていたなんて。(誰かに似たような少女がその場を訪れていた) 」

星空凛「う~~~~っ……痛いにゃ…(木の下に座り込み、転倒でできたものだと思われる擦り傷を痛んでいる) 」

ヒロ「………????(金髪の少女を見て)……!?り、凛ちゃん!?凛を見て) 」

ろろん「う~~~ん………ろろん?(突然現れた金髪少女に気が付く)あれれ…?あの娘……怪我してそうだよ…?(遠くに見える木下にいる凜を指しながらヒロに) 」

星空凛「ひぃん…木なんて登るんじゃなかったにゃ……(擦り傷からたらりと流血している) 」

清楚な金髪の少女「あら……ひょっとして、あなた方も演奏を…?(ヒロ達に気づき) 」

ヒロ「…なにぃ!?(ろろんの言葉を聞き)ちょっと待っててくれ(救急箱を取り出し、颯爽と凛のもとへ)大丈夫か! 」

星空凛「にゃっ……!?(駆け寄ってくるヒロにびっくりする)うぅっ…凜、木登りしてたら怪我しちゃって…… 」

ろろん「演奏って…あ、さっきの人のこと? あっ…ひろろん……!行っちゃった…大丈夫かな…? 」

清楚な金髪の少女「……!…血………! …ぁ………(凛の擦り傷から流れている血を目撃するなり、失神して倒れそうになる) 」

ろろん「ほえ…?わっ、わーーーー!しっかり~~~!><(倒れかかる少女の背中へ急いで回り込み支えになる) 」

ヒロ「なにぃ!?それは大変だ!!(擦り傷から流血しているのを見て)ちょっと失礼するぜ(擦り傷にガーゼを当あてて血を拭き取る)…ちょっと染みるぜ(血を拭き取ったのを確認すると、消毒剤のスプレーを傷口に吹き付ける) 」

星空凛「んっ……にゃぁ……(傷口に消毒液が染み渡り痛みを我慢する) 」

ヒロ「見に来たというか…たまたま通りかかったって感じだがな。お嬢さんも偶然通りかかった感じかな?(金髪の少女に) 」

清楚な金髪の少女「………ハッ…… ぁ……わ、私としたことが……す、すみませんっ…!(ろろんに支えられ、起き上がる)…はぁ………地上に来てからもう随分経つというのに……あれだけは、未だにだめなんです。…情けないですね、私…。(落ち込んだ様子で呟く) 」

ヒロ「………よし、いい子だ…!(消毒を終え、絆創膏を傷口に貼り、さらにガーゼで補強する) 」

ろろん「そ、そんなことないよ…?誰だって苦手なものはあるから…ね?(金髪少女の背をよしよしと撫でながら宥める) 」

星空凛「わぁ…すごく手慣れた処置だにゃ~…!ありがとう♪ 痛みも少し落ち着いてきたにゃん♪ 」

ヒロ「それは良かった……凛ちゃんにもしものことがあれば……あれば…(なぜか泣きそうになる) 」

清楚な金髪の少女「あ、はい、そうですね。(ヒロに) あ……ありがとうございます……!こんな、見ず知らずの者に……。地上の方達は、とても優しくて温かい存在なのですね…。私…益々この世界が好きになりました…!(ろろんに宥められ) 」

星空凛「……!な、泣かないでにゃ…!…君の優しい気持ち、すごく伝わってきたにゃん。怪我をした凜を治療してくれて、そんな凜のために涙しくれる……こんなにやさしい男の人に会ったの、生まれて初めてだにゃん…! 」

ろろん「(*´σー`)えへへ…ろろんもこの世界がだ~いすきっ♪ だってみんなが幸せに…―――――(……しあ…わせ………?)(突然言いよどみ、先程の音也が何度も口にしていた「幸せ」という言葉が再び脳裏を過った) 」

ヒヨリ「へぇ~!かっこいいねキミ!(凜を助けたヒロを見て感心するように頷きながらやってくる)困った人を助けるなんて、当たり前のようだけど本当はすっごくすごいことなんだよ~!まるで勇者!って感じだね♪ 」

ベジータ「ヒロ…お前がナンバーワンだ…!(ヒロにサムズアップ) 」

ヒロ「あ、いや……そ、そう言われるとそのー…生まれて初めて、かぁ…(照れたのか弱った声で)うぉっ!?(ヒヨリを見て)ゆ、勇者なんてそんなー… 」

清楚な金髪の少女「……? あの……どうか、しましたか…?ハッ…もしかして私、失礼なことを…!(ろろんの様子を見て) 」

ヒロ「お、王子…!(ベジータを見て) 」

Dr.マリオ「世界中で戦争が停戦となる→国際平和条約が結ばれる→周辺国で助け合い共に復興していく→世界の経済が回復し潤う→人々の暮らしが豊かになる→誰もが幸せになる→身体は幸福を求める→満を持して大乱闘スマッシュブラザーズの最新作が発売される。そして… 」

世界一のラッキーボーイ・ニコリン「俺以外不幸になるな。 」

岩田社長「間接! 」

星空凛「えっと…ヒロ、っていうのかにゃ…?助けてくれて、本当にありがとにゃ!……その、ちゃんとしたお礼になるかどうか、わからないけれど……―――――― チ ュ ッ (ヒロを前によそよそしくしながらも、隙を突いて突然……ヒロの頬にキスをした) 」

ヒヨリ「ひゅーひゅー♪ にくいね~このこの~♪(凜にキスされたヒロを見て茶化すように脇をつつきながらほほ笑む) 」

ヒロ「いやー、凛ちゃんなら、どんなお礼も嬉しいおおえぁ!??(凛に頬にキスされ、声が裏返る)えっ、えっ、その……うぉぉ…… おおっ…まさか、こんなプレゼントが待ってるとは…(ヒヨリに脇をつつかれながら) 」

チンクル「ヤッ!ホッ!クルリ~~~ン…パッ!(赤い風船で浮かんでいてヒロにカラフルな紙吹雪を降らせる) 」

ヒヨリ「ふふふっ…勇者君、なんだか嬉しそ~♪ せっかくだから、あたしも"しちゃおうかな"~…?(小悪魔な笑みを浮かべながら思わせぶりな台詞回しでヒロに詰め寄り、顔を近づける)……なぁ~んてね♪ でも…あたしも……勇者君みたいな人、尊敬しちゃうな~! 」

星空凛「…凜はアイドルだから、このことは凜とヒロのヒミツにしてほしいにゃ(耳元で囁く) 」

ろろん「………ぁ……!う、ううん…!なんでもないよ…!考え事、してただけ…(そんなことないよ!とぶんぶん両手を振りながら) ひろr―――………(…ひろろん、なんだか幸せそう……)(今まで見ることのなかったヒロのとびきりの喜ぶ姿に目を奪われ、彼の幸せに介入するべきじゃないと踏み、静かにその場を後にした) 」

ちゃちゃまる「おおおおお~!ヒロって、ほんとの"ヒーロー"みたいだよな~!オイラもヒロみたいなヒーローになるぞー!ふんふんー! 」

清楚な金髪の少女「……!!!///////// い、いったい何をしているんですか…!こんな、公衆の面前で…!は……はしたないです!/////////(凛がヒロにキスをした光景を目の当たりにしてヒロに) 」

ヒロ「えっ!?そ、それは…(ヒヨリの小悪魔な笑みから発せられた言葉、近づけられた顔に恥ずかしそうな動揺を見せる)あ、ありがとう。勇者、か…誰かのためになれたなら……俺は幸せだよ(ヒヨリに)………!あぁ、わかってるさ。なんせ俺は君のファンだからな(ぉ(凛に) 」

ヒヨリ「うんうんっ♪ あたしも、勇者君のような素敵な人と一緒にいられたら、幸せだろうな~…♪……あ、いっけない!ユイとレイを待たせているところだった!また会えるといいね、勇者君♪(ばいばーいと手を振りながら歩いていった) 」

星空凛「……!嬉しいにゃ~…♪ じゃあ凜も、ファンのために早く元気にならないといけないにゃ!ヒロにゃん、今日はありがとにゃ♪(立ち上がる最中、ヒロの胸ポケットに裏面に連絡先を記した名刺を入れ、お辞儀して歩き去っていった) 」

ヒロ「……あ、えっ…その…(金髪の少女の言葉を聞き)おぅ、また会おうな!(ヒヨリを見送り)えっ…!?(名刺を入れられた胸ポケットを一瞥)あ、あぁ!お大事にな!(歩き去っていく凛に)……マジかよ、連絡先貰っちゃった 」

清楚な金髪の少女「しかも、今の四角い紙のようなものはいったい…(ヒロに) 」

ヒロ「…えっ、あっ…連絡先が書かれた紙…だな(ざっくり)……ま、まだ驚きが隠せないんだ…(顔を真っ赤にしたまま) 」

清楚な金髪の少女「連絡先……あのような小さな紙が、ですか…?よくわかりませんが… お、驚きたいのは私のほうです…!人間界に来て、まさか、あのようなものを見せられることになるだなんて……///// 」

ヒロ「なるほど、お嬢さんはこういう光景は、初めてだったのかな?……まぁ俺もしたことないとは言い切れないけど、滅多にない…刺激が強すぎたかな? 」

清楚な金髪の少女「は、はい…まぁ。実は私…人間界へは修行に来ていたのですが…… 」

ヒロ「修行?……あれか、よくある人間の生活を経験してこいー!みたいなやつか。なるほど……あ、そうだ!名前まだ聞いてなかったっけ?俺はヒロって言うんだ。君は? 」

清楚な金髪の少女「あっ、すみません!私としたことが…大変申し遅れてしまいました。私は…………… 」

清楚な金髪の少女→天真=ガヴリール=ホワイト「――――――――――――『天真=ガヴリール=ホワイト』と申します。(サラサラなロングヘアーで格好はジャージなどではなく、きちんとした制服の姿である) 」

ヒロ「………ガヴリール ?(そういえば、誰かに似てるような…まぁいいや)ガヴリール ちゃんか、よろしくね!…ホワイト、か。まさにその名にふさわしいな…(髪やきちんと着こなす制服を見て) 」

天真=ガヴリール=ホワイト「はい!よろしくお願いします…!(律儀にお辞儀をする) 」

ヒロ「………(すっごい律儀な子だな…破廉恥だ破廉恥だ言っててもちゃんと挨拶はしてくれるんだ…)…っと。すまねえがそろそろ帰らないといけねえ。また会おうぜ、ガヴリール ちゃん(ヒラヒラと手を振って去っていく) 」

天真=ガヴリール=ホワイト「あ、はい!どうか、お気をつけて…!(ヒロを見送り) ふぅ……さてと。私もそろそろ、帰ることにしましょうか。(そう言って歩いていく) 」



― 界 世 沌 混 ―


ろろん「…………(高い建造物の上で街々の様子をじーっと俯瞰している) 」

博麗霊夢「ダメ元で買った宝くじで一等が当たったわ~♪ もう一生遊んで暮らしていけるわー。 」

サトシ「俺、マサラタウンのサトシ!ついに昨日、ポケモンリーグで優勝し…夢のポケモンマスターになったんだ!それもこれも、ずっとともに冒険してきた俺の相棒ピカチュウのおかげだ!ありがとな、ピカチュウ! 」

ぴかちう「I'am GOD (巻き煙草咥えて玉座に居座っている) 」

アオイ「わ、わーーーーいっ…!こんな私にも…友達100人出来ました…!夢見たいです…っ……(うるうる) 」

syamu_game「オフ会にはたくさんの女子も来て、デート配信も成功しただで!俺はついに大物youtuberになったんだで! 」

トランクス「あなた方には話しておかなければならないことがあります。僕はトランクス。20年後の未来からやってきた。僕はフリーザに人造人間たちやセル、魔人ブウやザマス、そしてブロリーをも倒し、世界を救った大英雄となりました。破壊神や天使の皆さんは、僕を見て口をそろえてこう言うんです。「あなたこそが伝説の超サイヤ人だ」と。そして僕は全王をも超える存在となり、鳥山先生の次回作タイトルが「トランクスボール」になりましたとさ。めでたしめでたし……僕はなぁんて素敵なんだぁ… 」

ジュラルの魔王「いよいよ我々は!この世界の地球人たちと共に共存する道を選び、明るい未来へ進むことにしたのだ!我々に手を差し伸べてくれたかつての好敵手、いや、友であるチャージマン研と偉大なるジュラルに、乾杯!!! 」

はらぺこあおむし「 (ハロウィンの正社員になっている) 」

チノ「ココアお姉ちゃん、今夜はお姉ちゃんと一緒に寝たいです… 」

ココア「はわわわ~~~っ…!!!チ、チノちゃん……!(あのチノちゃんがお姉ちゃんと呼んでくれる……!はぁぁぁぁぁ~~~~、冥利に尽きる……)……ふふふ、今夜は寝かせないわよ、チノちゃん(キリッ) 」

ケロロ「ゲロォ~~~~!?地元のプラモショップでガンプラのクリアランスセールですとぉ~~~~!?全商品90%引き…買わずにいられるくあああああああああああああ(どでかいリュックサックを背に店へ特攻する) 」

パラガス「西の銀河、東の銀河、北の銀河、南の銀河!全宇宙から集められた大人のおねえさんと絡みあ~↑う↓悲願が達成されました…(ハーレムを堪能している) 」

黒崎一護「……チャドの霊圧が………復活した………!? 」

技屋コニー「やあっべ一撃必殺技編み出してもうた。 」

マルク「ホ~~~~ホッホッホッ!悪戯しても誰も怒らないのサ!これから毎日悪戯し放題なのサ! 」

ろろん「…………みんな、幸せそう…(…誰もが幸せになれる……それがろろんの望んだ夢… )……でも……… 」

ろろん「…………なんで、だろう……「幸せ」に溢れているはずなのに… (小さな手を胸に当てる。胸の底からざわつく何か。興奮とは違う心騒ぎに、どことなく表情が陰りはじめる…) 」

ピカキン「ワーイワーイ、女の子ガいっぱいで楽しいなー♪(し あ わ せ) 」

クッパ「ガハハハ!ピーチ姫とバカンスに行くことになったのだ!にっくきマリオのことも急にどうでもよくなってきたのだ!吾輩は幸せなのだ!ガハハハハハ! 」

ヨッシー『ヨッシー!ヨッシー!(たくさんの色のたくさんのヨッシーがマーヨッシーの口の中で幸せそうに飛び跳ねている)』

結月ゆかり「ふふふ…いくら起きてても疲れない眠くならない体を手に入れました。これで思う存分積みゲーを消化できますね。ヤッタネ!ゆかりさん、ちょ~しあわせ。 」

ろろん「…………どうしてみんな、"心の底から笑っていないんだろう"…? 」




竜宮レナ「あは、あは、あはは!かぁいいものに囲まれて…レナは幸せだ~……あは、はははは………(たくさんのぬいぐるみに囲まれ幸せそうな少女。しかし、その目は次第に黒く、更に黒く、滲んでいく…) 」

ジャン「聞いてくれよ団長!今度俺、嫁と新婚旅行へ行くことになったんですよ。いやぁ、ほんと、夢のようで…俺、マジで幸せなんすよ………は、ははは………… 」

巴マミ「もう大丈夫よ、何も怖いことなんかないわ。戦う運命から抜け出せて、私たちは幸せな日々を繰り続けるの。もう、何も怖くない……何も怖くない……ふ、ふふふふふ…………… 」

ゆゆうた「 (フレアチューバーが倒産して、社員たちが路頭に迷ってるのを見て喜んでいる) 」

ミヤコ「プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン、プリン…プリン…プリン……プリン……プリン………プリン………プリン……………プリン…………………プリ…ン……(虚無の目で、無限にプリンを飽食し続けている) 」

ヒロ「………昨日は最高だった!(夢のようだった先日の余韻に浸っている)…そういや、ろろんちゃんいつのまにかどっか行ってたけどどうしたんだろう…? 」

アドレーヌ「おえかき、たのしい、まいにち、おえかき、とっても、たのしい、おえかき、まいにち、しあわせ、おえかき、とっても、おえかき、しあわせ、たのしい、おえかき、たのしい、おえかき、おえかき、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ、しあわせ(キャンバスに何度も何度も色を塗ったくっているせいか、そこには黒よりもどす黒い、形容しがたい色をした得体の知れない何かを描き出している) 」

星空凛「……あっ、ヒロだー♪ (おーいと手を振りながらヒロのもとへ駆け寄り…そして、突然彼の肩へぴったりと抱き着いた) ヒ~ロにゃんっ♪ (さも恋人のような距離感でヒロに顔を近づける) 」

ヒロ「……おおっ……!?(凛を見て)お、おぅ凛ちゃん…!怪我は大丈夫か…!?(顔を近づけられてるからか若干動揺する) 」

うずまきナルト「……父ちゃん……母ちゃん………っ……俺……俺ってば……幸せだってばよ……(幼少期よりすでに亡き人であるはずの両親に左右から抱きしめられ、虚ろな目からぼろぼろと涙がこぼれている) 」

星空凛「うんっ♪このと~りっ、ぴんぴんしてるにゃ!ヒロにゃんのおかげだにゃ~♪ (ヒロの頬に自分の頬をすりすりと這わせる)……ねえ、ヒロにゃん…?凜、ヒロにゃんに優しくされて……心が、ときめいてしまったにゃ… アイドルは恋をしちゃいけにゃいこと、わかってるのに…いけにゃいことだってわかってるのに……でもっ…もう我慢できないにゃぁ……(とろけきった表情を浮かべながら、ヒロの耳元に熱い吐息を吹きかける) 」

加賀「二郎…二郎…二郎…二郎…二郎…(憑依されたように二郎マシマシマシのマシを食し続けている) 」

ウソップ「俺様は~!ウソップ海賊団船長!キャプテェ~~~~~ン・ウソップーーーー!!!俺には8000万人の部下たちがいるんだー!!行くぞ野郎ども~~~~!ラフテルを探しに~~~!!!なーーーーーはっはっはっはっ……なーーーはっはっはっはっはっはっ……………はっはっ……はっ……はっはっはっ………はっ………………… 」

ヒロ「おっ、それはよかった……!!!(こ、こんなに密着されると…)(凛に頬を這わせられ)……い、いいのか?そんなこと言われたら…俺も、もう…!(息を吹きかけられ、凛の両肩に手をかける) 」

あいさつ坊や「挨拶するたび、幸せ増えるね(温かみのない笑顔と挨拶) 」

ヒヨリ「 ガシッ (その時、ヒロのもう片方の肩へ少女がしがみ付いた) もう~っ、抜け駆けは許さないよ?あたしだって、ほんとは勇者君のこと……(ぎゅうと腕にしがみつき、彼と完全に密着する)……勇者君がいけないんだよ…?初めて会ったあの時に、あんな…素敵な笑顔を見せるなんて……(しおらしくヒロに迫りながら、その頭を彼の肩に乗せて身を委ねる) 」


今日のボス:死合わせ


ニッキー「はぁいみんな、ニッキー・キルシュタインだよ~!ニッキーは明日、旦那様と新婚旅行へ行くの~♪ 楽しみだな~楽しみだよ~幸せだよ~……えへ、えへへへ……えへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ 」

ヒロ「うぉっ!?き、君は確か…!(ヒヨリにしがみつかれ)(ど、どういうことだ…!?二人にこんなに迫られて……!?) 」

カービィ「ぽぉよ!ぽぉよ~♪ ぽよぽ~~~~よっ♪(幸せそうに口の中へ次々と食べ物を放り込んでいる。ドーナツ、ケーキ、キャンディー、クッキー、チョコレート、ハンバーグ、トマト、サンドイッチ、スパゲッティ、オムライス、骨付き肉、手羽先、鳥の丸焼き、照り焼き、カエルの肉、魚の骨、魚の頭、魚の目、トンボ、蛇、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫、毛虫…………) 」

9S「2Bといる世界……2Bといる日常………2Bといる幸せ…………2B……2B……トゥービィー……とぅーびぃー……………とぅ……びぃ………………… 」

星空凛「……ねえ、ヒロにゃん……? 」

ヒヨリ「……今、とっても…――――― 」

星空凛&ヒヨリ『―――――――  "  し   あ   わ   せ   ?  " ―――――――』

ヒロ「………し……し………しあわせだよ……まさか…好きだって言ってた子に、ここまでされちゃうなんて……夢を見てるみたいだよ…ハハハ……ハハハ……ハハハハハハハハハ!!!!!ヒャーッ!!!サイコウダ!!!!(高笑い) 」




キャロル「(アカネチャン顔のまま脳内でインベーダーゲームRTAを繰り返している)はいクソー!二度とやらんわこのクソゲー!!(一方、キャロルチャンは脳内でポートピア~たけしの挑戦状編~リメイク、略して『メタルスラッグ!!!!』をプレイしつつ太鼓の達人TASに勤しんでいた)VRトレーニング、ファイッ!!(数時間後、この矛盾乱戦を悟ったキャロルチャンの覚醒によって世界は消し飛ぶであろう しあわせ ) 」

ろろん「―――――!?(この声……ひょっとして…――――)(街に響き渡る青年の笑い声に思わず屋上から顔を覗かせる)………!!?……ひ、ひろろんっ……!?(……ひろろん……わらって…る……?……でも…ちがう……)………ひろろん、どうしちゃって―――――(思わず身を乗り出しヒロのもとへ降りようとするが…) 」


ガッ―――――(誰かが、ろろんを制するように彼女の手を掴んだ)


ろろん「っ……!?(ぐいっと引っ張られるようにか細い手を掴まれ、咄嗟に背後へ振り返る) 」

モルペコ「(どうしてみんなこの世界では願望を叶えているのに、千夜は相変わらずスリムなのだろう。 どうして千夜は歩行不可レベルの肉達磨になるまで盛られないのだろう。 痩せこけたモルペコはいぶかしんだ) うらら… 」

門矢士「………やめておけ。奴は既に、"夢に溺れた"。(ろろんの手を掴んだ張本人はその手を放す) 」

ろろん「……夢に…おぼれた……?(突然現れた男の言葉に、半信半疑な眼差しを向ける) 」

門矢士「…お前は……どうやら「この世界」の異変に気が付いたようだな…。(両手をポッケに突っ込み、不気味なまでに真っ青な晴れ空を仰ぎ見ながらその辺を歩きだす)前触れもなく到来した、幸福に溢れた日常… 誰もが幸福な人生を掴み取り、何不自由のない日常を得た。それも、たった一人の人間だけじゃあない。この世界にいる、すべての者たち"が"、だ。 」

ろろん「…うん…っ……街のみんな、とっても幸せそうだった……ろろんが天界から地上を見下ろした時に見たような光景とは…全然違う……こんなに、幸せに溢れた世界なんかじゃ…なかった…… 」

syamu_game「アッアッアッアッ!!!女、女、女、女、女ぁぁぁぁぁぁっ!!!仕事…就職…嫌だで、俺は…このハーレムを楽しむんだで!!!ゲァウウエエオオオ!!!!!!!!!(女性ファンに囲まれながら狂気の奇声) 」

門矢士「お前のその世界が、本来のあるべき姿と言えるだろう。だが「この世界」はどうだ?欲しいと望んだものがすぐに手に入る…ああしたい、こうされたい…そうした、様々な夢…欲望が取り巻いている。夢と希望しかない世界。だが、夢は現(うつつ)があるからこそ、希望は絶望があるからこそ存在し得るもの。光と影、陰と陽…物事には必ず二面性というものがある。 」

ろろん「…まるで…ろろんたちがいた日常とは正反対みたい………!もしかして、この世界は…… 」

門矢士「…お前、その日常が反転したきっかけに、身に覚えはあるか?(まるで、既にその答えを知り得たような顔で、ろろんに尋ねる) 」

ろろん「…………………あっ!(しばらく考えた後、ある出来事が脳裏を過る。食堂でヒロとぺコリーヌの三人で食事をいただく前、突如輝きだしたあの鏡のことを…)……「鏡」が……ぴかって…光って…… 」

シバター 「syamuさ~ん!syamuさんやったじゃないですかー!(syamuの横でクネクネする) 」

門矢士「そうだ。ここは即ち…―――――「 鏡 面 世 界」。写し鏡のように現実の世界が投影された、もう一つの世界。言うなれば、"世界の裏側"だろうな。 」

ろろん「鏡の世界ってこと……!?じゃあ、ろろんも、みんなも……鏡の世界に、飲み込まれてしまった…ということなの…?? 」


―――――――おい、見ろ! あ、あれは… お、王女様だ!! 王女様ーーー!!(街中が急に騒がしくなる)


門矢士「……鏡とは…写るものすべてを投影するもの。鏡の前で笑えば、鏡の中の自分も笑いだす。現実と鏡の世界は共通する。…だが、双方の世界が、果たして本当に全く同じだと言い切れる根拠はあるか?現実にある実物によって投影された鏡像は、実際は正反対に写り出している。つまり、現実では不幸だったものが、すべてが正反対なこの世界においては幸福になる。 」

ろろん「努力しても得られなかった人…変えたくても変えられなかった人…地上の人間が味わってきた不幸のすべてが……ここではぜんぶ、幸せになる………?(ふと騒ぎを聞きつけ屋上から顔を覗かせる) 」

syamu_game「登録者100万人、月30万は行きました!!ついに掴んだ、youtubeドリーム!!!!諦めなければ、夢は叶います!(実力だと思い込んでる) 」


突如騒ぎだした民衆、彼らが目を遣る先には………


王女と呼ばれる人物「―――――――――――――(なんと、ペコリーヌなる者の姿があった) 」

ペニーワイズ「(キョウカとの結婚を発表する用意をしている)いやぁ、気分良すぎてちゃちゃまるくんに金の延棒を家が埋まるくらい送っちゃったよ!後たくさんのジンギスカンも送ったよ!ヨロコンデクレタカナ! 」

門矢士「…この世界に誘われた者たちは皆、各々が心の中に描いていた夢を現実のものとして体験している。だが…夢は悪く言えば「欲望」。人間は欲望に嵌り易い生き物…そうして夢に溺れた者たちのことを、『夢落ち』と呼んでいる。(その発言と共に、地上にいる「王女」へと視線を向けた) 」

ろろん「 『夢落ち』……?現実だと思っていたら実は夢でした!っていうあの不思議な現象のこと…? ………!!?(地上の様子を見た時、思わず「えっ!?」と大声を上げてしまう。見慣れたはずのペコリーヌが、見慣れぬすがたとなってそこにいたのだから…) 」

ちゃちゃまる「ぴえん(金ののべぼうにうまり感涙している) 」

ペニーワイズ「今日はワドルディくんが神引きしても怒らないよ!なぜなら僕はついに…ママと結婚するんだからね! 」

王女と呼ばれる人物「―――――――――皆さん、ごきげんよう。 」




門矢士「そうだ。ここは現実ではなく夢の世界。「夢落ち」した奴等の欲望は、やがてこの世界に「大いなる混沌」を齎す。いずれは現実世界にあるすべての生命がこの鏡面世界へと誘われ、誰もが夢に落ち、そして現実に生きる者は誰一人もいなくなる。 」


ああっ、ユースティアナ様!おかげで食不足が改善されました…! 周辺に出没する魔物がいなくなってくれたおかげで、ようやく物資が届きました! どれもこれも、ユースティアナ様のおかげです…! ありがたや…ありがたや…!


門矢士「混沌世界を、さらなる混沌へと誘う…―――― それが、俺たちをこの世界へ誘った者たちの狙いなのだからな。 」

ろろん「……(ペコロンが望んだ世界…でも……今のペコロンは…)(かつて美味しいものを幸せそうに食べていた、あの明るい友の面影が過る…)……どうすれば、みんなを元に戻せられるの…? 」

門矢士「…鏡面世界の核となる鏡…『ディメンションミラー』。(天蓋を見上げ、呟く)…もともとは、とある世界の産物であり、"映し出された願いが叶うという神聖な鏡"だった。だが、その鏡が何者かに盗まれ、そしてその鏡がこの混沌世界へとやってきた。 」

門矢士「しかし邪な心を持つ者によってディメンションミラーは汚され、いつしか映し出した者の悪心…つまり、負の欲望しか反映しなくなった。鏡面世界はその結果生じた邪悪な世界… この世界を破壊するには、ディメンションミラーを破壊すればいい。 」

門矢士「…だが、鏡を破壊できるのは、この世界の干渉を受けてない者…つまり、まだ「夢落ち」していない者だけだ。しかし見ての通り、この世界に誘われたすべての人間があっけなく夢落ちした。それだけ強い欲望が渦巻いているからな。 」

ろろん「お兄さんは、夢落ちしていないんでしょ…?とっても強そうな気配がするけど… 」

王女と呼ばれる人物→ユースティアナ「そうですか…!それはよかった…! 」

門矢士「……俺は「世界の破壊者」…欲望さえも破壊し、今はこの世界でまともに活動しているが… 「奴等」に俺の力を奪われてしまった。抑止力となるのは……お前しかいない、ということだ。 」

ろろん「そんな………でも、そうだよね… ろろんが、みんなを醒めさせるしか…ないんだ… こんな…嘘だらけの幸せなんか……!(夢に溺れた者たちの一人一人を見つめるたびに、瞳が潤みだす) 」

門矢士「……だが、「手」は既に打ってある。お前たちがこの世界に誘われた時から、既に、な…―――― 」

ゆーすてぃあなさまー!ぼく、じてんしゃにのれるようになったんだ!  わたしはね!さかあがりができたのー!  わしは最近、体が妙に軽くなってのう。 (小さなお子様からお年寄りまで、たくさんの人達に愛されている様子であった)

ろろん「……?…どういうこと……? 」

門矢士「フッ……俺は多くの世界を渡り歩いてきた。お前たちのことを知らないわけじゃあない。(瞳を閉ざす)俺も、お前たちも、旅の中でかけがえのないものを手に入れた。…お前が望む「本当の幸せ」は、"そこ"にあるんじゃないのか? 」

ろろん「ぁ…―――――!(…「本当の幸せ」……)(自分の胸に手を当て、これまで過ごした日々を思い返す。地上へ堕天したあの日から、出会ってきた人地たち、たくさんできた友達、そんな彼らと見たこともない景色を見て、共に冒険したことを――――) 」

ろろん「………えへへ…っ…♪ そっか……そうだよね。ろろんにはちゃんと"あった"。みんなが心の底から幸せになれること、そのために自分ができること、やるべきこと……――― 」

ろろん「……行こう。みんなを起こしに行かなきゃ。 」



― 館術美某・界世沌混 ―




ろろん「トッ、トッ、トッ…(人気のない美術館、その玄関口付近へとやってくる)ここにその、なんとかミラーがあるの…? 」

門矢士「……上を見ろ。(顎を突き出し上空へ促す) 」


士が示した頭上の先に、太陽の光に反射され眩しい輝きを放つものがあった。金色の翼と星の装飾が施された、楕円形をした大型の鏡―――


ろろん「……あれが…この世界を創っている、鏡…(頭上に浮かぶディメンションミラーをじっと見上げている) 」

紅音也「――――― やあやあ、見学かな?(美術館内から意気揚々と二人の前に現れる) 」

ろろん「あっ……!さっきの…(数時間前に出会ったバイオリニストの青年を思い出す) 」

紅音也「……ここへきても何も面白いものはない。良い子だから、引き返すんだ。(忠告するように人差し指を上へと突き上げる)―――― "お前たちはなにも見なかった"、いいね? 」

門矢士「どうにもこの世界の住民は、嘘をつくのがへたくそみたいだな。この虚像のように。(ろろんの背後から音也へと詰め寄る) 」

紅音也「…ふぅ…なんだ、またお前か。…ということは?(ろろんと士を交互に見つめ、何かを悟る)…お前も知ってしまったようだな。この世界の本当の姿を。(狐目のような冷たい眼差しをろろんに向ける) 」

ろろん「みんなを元の世界へかえして…!こんなの……全然幸福な世界じゃない… 」



紅音也「何を言っているんだい?お前は人々を見て感じたはずだろう。この世界こそ、お前が望んだ幸せに溢れた世界だと――――パチンッ☆ (指を鳴らし、何者かを呼び寄せた) 」

ヒロ「…………(音也に呼び出された人物は、ろろんと一緒に世界に誘われた青年。上半身を前のめりに俯きながら覚束ない足取りで歩き、虚ろ目の中で夢に溺れている)凜…ちゃ……ヒヨリ……俺………し、あわ…せ………は、は、は、は、は、は…… 」

ろろん「―――――っ!? ひろろんっ…!!? (生気のない友人の姿に絶句する) 」

紅音也「見るんだ、彼のこの幸せそうな表情を。(ヒロの頬に手を触れる)人は様々な欲望を常に求めている。物欲、財欲、愛欲……彼もまた、この世界で欲しかったもののすべてを手に入れたんだ。今は夢の中で、愛する者たちとまぐわい、現実では禁断とも言われる領域へと踏み込んでいる事だろう…だが!「ここ」ならそのすべてが許される、 」

ろろん「…………(小さな拳をぎゅうと強く握りしめる) 」

紅音也「君の幸せは人々の幸せ…彼らの幸せな人生を壊すことは、君の幸せさえも壊すことになるぞ、お嬢ちゃん? 」

ろろん「……ろろんはね、「幸せ」って、そんなものじゃないと思うの。……誰かに与えられる幸せも嬉しいし、自分だけで感じる幸せも同じ気持ち…素敵な夢を見たら、もう少しだけ醒めないでいてほしいって、思うこともあるよ…? 」

ろろん「でもね…幸せだけしか感じなくなっちゃうと、みんなそれが当たり前になっちゃう。そうしたら、誰も幸せなことを「幸せ」だと感じられなくなる。もっと…もっと…もっと、幸せになりたい…!そうやって手を伸ばし過ぎたら…幸せのない悪夢(ゆめ)の中へと落ちちゃう。それって…とっても怖いことだよ。 」

ろろん「…「本当の幸せ」はね、つらいことや、たいへんなこと…そんなヤなことの中にある小さな希望だって思う。お腹がすいたら、ご飯が食べたくなる…(ペコリーヌの姿を思い出す) 寂しそうな人がいたら、傍にいてあげたくなる…(ヒロの姿を思い出す)困っていたら、誰かがそっと手を差し伸べてくれる…!(そして、今まで出会った仲間や友達の顔が次々と思い浮かぶ) 」

ろろん「 ヤなことがあるから幸せは「幸せ」なの…―――――― 「幸せ」と「不幸」は隣合わせなんだよ…! 」

門矢士「…お前も、この世界も…人の弱みに付け込み、ありもしない幻想を押し付け、その心を閉じ込めた。そこに幸福などあるわけがない…そういうことだ。 」

紅音也「貴様ァ…(癪に障ったのか血相を変える)……フッ…いい台詞だ、感動的だな。だが無意味だ。お前たちがどれだけきれいごとを並べようが、ここは夢の中。そんな言葉が現実のものになることはない。 」

ヒロ「ぁ……ぅ…あ………(ひとりでに体が動き出し、ディメンションミラーへと歩を進める) 」

紅音也「まもなくしてこの世界は永遠となる。永遠に続く夢が、人々に更なる幸福を齎す!さァ、現れろ……究極の欲望……! 」


キ ュ ガ ア ア ァ ァ ァ … ッ … ! (ディメンションミラーより歪な光が差し込み、ヒロの全身へ放射される)


ヒロ「ぐッ……ぁ……ッ……ぁ………!(差し込む光に悶え苦しむように唸り声を上げる) ズ ズ ズ ズ ズ ズ … ! (その時、ヒロの影がゆらりと動き出し、更なる黒味を帯びていく) 」

鏡像のヒロ「 ズ ズ ズ ズ ズ ズ ッ … ! (ヒロの影から、もう一人のヒロが現れる。いつもの優しい面影などなく、目は赤く狂気に染まる――――) 」

ろろん「……?! ひ、ひろろんが、ふたり…!?(はわわと口元を抑えながら二人のヒロを見比べる) 」

門矢士「……だいたい分かった。…お前の狙いは、初めから「特異点」だった…という訳か。 」

紅音也「ご名答~。(士に指差す) 特異点をこちら側へ引きずり込み、この世界そのものが特異点とする。そうなれば…あらゆる干渉を受け付けず、この世界は永遠のものとなるからだ! 」

紅音也「そして…特異点の力は、ついに我らのものになった。その力こそが彼《鏡像のヒロ》だ。もはやこの世界は壊れない…たとえ世界の破壊者と言われたお前の力をもってしてもなァ。…もっとも、今のお前には力はないようだけども。(鼻で笑いながら、鏡像のヒロへ或物を差し出す。それは門矢士から奪ったディケイドの力…ネオディケイドライバー) 」

鏡像のヒロ「 カ シ ャ ン ッ (音也から受け取ったネオディケイドライバーを装着)……―――――― 変身。   」

鏡像のヒロ→仮面ライダーダークディケイド「 \KAMEN RIDE/ \DECADE !/ ガ シ ャ ガ シ ャ ガ シ ャ ガ シ ャ ――― ジ ャ ギ ィ ー ン ッ ! ! (ディケイドと瓜二つの姿をした黒い破壊者「ダークディケイド」へと変身する) 」


ギ ュ ア ア ア ア ァ ァ ァ … ッ … ! ! ! (ダークディケイドの力によって開かれたオーロラカーテンの中より、既に「夢落ち」した住人たちがわらわらと姿を現わした)


チルノ「あたい……さいきょー……あたい……さい、きょー……… 」

フリーザ「ホーーーーホッホッホッ……不老不死となった、この宇宙の帝王フリーザ様に、敵う者は一人もいない………俺に……俺に……殺される、べき、なん、だ………… 」

デデデ「デデデはえらーい……デデデはすごーい……デデデはえらーい…………デデデは、すごーい…………… 」

ヒロ「ぅー……ぁ……ぁぁ………(今だ、地面に横たわったまま虚ろ気に譫言を垂れている) 」

ろろん「…ひろろん!!しっかりしてッ…!(横たわるヒロのもとへ駆け寄り、彼の身体を何度も何度も強く揺さぶり目覚めさせようと必死になる) 」

仮面ライダーダークディケイド「 ……――――― ガ ッ (そんなろろんのもとへ歩み出し、彼女の首を片手で掴み上げる)… グ グ グ ッ …(そのまま握力を強め、少女を追い詰める) 」

ろろん「うッ…――――― あ……ぁ………っ……!!(人形のように軽々と掴み上げられ、地面につかない両足をばたつかせながら、偽物のヒロの手の中で苦しむ) 」


――――ヒュオ   ┣¨ ォー ン ッ (その時不思議なことが起こった。事もあろうにダークディケイドの開いたオーロラカーテンの方向から流星のごとく火炎玉が飛来。事もあろうにダークディケイド本人へ向かっていく)



門矢士「……俺の力を使えばそんな芸当もできるのか?(夢落ちした住民に囲まれ、ろろんも苦しんでいる最悪な状況の中、不自然なまでに悠然とした態度で音也と対立している) 」

紅音也「お前の力は奪った。手出しはできんぞ。(勝ち誇った表情を浮かべ、士に対し余裕の笑みを浮かべている) 」

仮面ライダーダークディケイド「 ―――――!(背後のオーロラカーテンより飛来した火炎玉が背中に直撃。その衝撃でろろんを手放してしまう) 」

ろろん「―――― かは…っ……!(手放された衝撃で地面へ横たわるように落ちる)…けほっ、けほっ……!!(強く掴まれた後遺症が残るの共を抑えながら咳き込む) 」

門矢士「そうか?生憎、俺の力ってのは――――― 」










 門矢士「―――― "俺の存在そのもの"なんだけどな。 ―――― 」









ギ ュ ア ァ ァ ァ … ―――― ズ ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ッ ! ! ! (士の発言と共に、灰色の壁が旋回するように動き出し、ダークディケイドから門矢士の背後へと回ったのだった)


――――┣¨ンコ┣¨ンコ┣¨ンコ┣¨ンコ\ハッ!!/\ハッ!!/\ハッ!!/\ハッ!!/———(オーロラカーテンを『上塗り』するようにしてダークティケイドが背を向ける空間一帯を覆い尽くす時空の大穴が広がる。その先には終焉の見えぬ暗闇へ道が続く密林が広がっていた。松明と原住民と思しき人物が列を成し、太鼓を打ち鳴らして声高らかに『来たる者』へ喝采を送る)


キャロル「┣¨ンコ┣¨ンコ┣¨ンコ┣¨ンコ\ハッ!!/\カマテ!!/\ハッ!!/\カマテ!!/————(アカネチャンかぉ……何とも形容しがたい無表情をたたえた彼女が、像の瀬の上にこさえられた玉座に不動の心のままに座している。不思議とろろんには理解できた、彼女もまた例外なく『夢』それも『悪夢』の中に在るのだと)—————いあ……いあ…… \ハッ!!/ シャラァァァァーーッップ!!!!アイドンノウ!!!! !>> くとぅるふ てぃ あーるぴーじぃ << (『悪夢』に讃えられし王となった少女は、おもむろに『髑髏』の仮面を取り出し、表情一つ変えず雄叫びをあげる) 」

仮面ライダーダークディケイド「……!!?(自らが生み出したオーロラカーテンを奪われ、動揺する) 」

×××「 ユ ラ リ ―――(灰色の壁の向こうよりくっきりと滲みだした一つの人影)――――― やかましい!!(人影は夢に囚われたキャロルに首チョップで気絶させた後、彼女の身体を抱き寄せそっとろろんへと渡す) 」

門矢士「……来たか。 」

×××→門矢士?「 …………(その壁から現れた人影の正体は、もう一人の門矢士だった――――) 」

キャロル「     死  刑  ぞ     (天高く翳した髑髏の仮面を豪快かつハイカラですねなポーズを決め装着。ゲンジュウミンテイストのベルトに『呪符』を装着。すると、エンジンに薪を入れたかのように彼女の周辺にスモークが立ち上り) \FINAL NIGHTMARE DE DE DE DEMEON(声:杉田智和)/ ——— 変 身 ——— \時空ドライバァー!!!!!(声:小山力也)/ デェェェエエッェエェェエェェエ—————————————ン (クソダサいベースギターの重低音が掻き鳴らされ、彼女の姿が劫火に飲まれ見えなくなった) 」


カ     ッッッッ   (曇天から十字架型の雷がキャロルに降り注ぎ、彼女を囲んでいた原住民の姿をした夢魔の皆様が消し隅へ、その無念が一点に集中する)


紅音也「……ッ…!?何故、お前が二人も……!? 」

デーモンキャロル閣下「———————(爆煙が内側から膨張し弾ける衝撃波によって払いのけられる。一瞬にして焦土と化した密林の中心には、『白化粧』『赤を基調としたペイント』のデスメタ的メイクが顔面に施され、紫の暗炎を先端から絶えず吹き出し、殺意を全面に表したキャロルらしき何かの姿型あった)—————小僧っ子 お前も蝋人形にしてやろうかあ”あ”あ”ぁ”ぁ”ぁ”あ”ぁ”ぁ”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”ア”了”了”了”了”了”!!!!!! 」




ろろん「きゃ、キャロロン…!?Σ(・ω・ノ)ノ(愉快?な音頭と共に現れた彼女にびっくり仰天)ほわあああぁ…キャロロンが!キャロロンが燃えちゃったぁぁああー…!!(あたふた)………??(現れたもう一人の門矢士に小首を傾げる) 」

門矢士「なにを驚くことがある?お前がしたことを俺もやっただけのことだ……ずっと以前からな。 」

紅音也「なんだと……?……!!………まさか…ッ…… 」

門矢士「気が付いたようだな。(ふんと鼻で笑う) 俺が初めてこの世界に踏み込み、そのディメンションミラーを前にしたその時に―――― もう一人の俺《 門矢士 》が鏡によって生まれたんだよ。(もう一人の門矢士と並ぶ) 邪悪な鏡によって生み出された悪の心を持った門矢士……だが、俺は「世界の破壊者」だ。俺が破壊したいものは、俺自身が決められる。俺は…悪意に満ちたもう一人の俺を……いや―――― 」

門矢士?→鏡像の門矢士「俺自身が決めた―――― 最初から植え付けられた悪意の心を"自分で破壊した"!  おいっ、うるさいぞ!!ここはライブハウズじゃねえ! 」

紅音也「……破壊者ってのは随分無茶苦茶なことをするんだなぁ…(呆気取られたようにへらへらと笑いだす)……だが、お前たちは一つ勘違いをしている。ふたりになろうが、人数が増えようが…お前たち如きじゃあ、ディメンションミラーは壊せない。 」

門矢士「ああ、そうだな。(あっさりと落胆する) 」

ろろん「ふえええええぇ!?(思わず白目で士へ振りむく)こここっ、壊せないって!!?ろろんたちがいれば壊せるって言ったじゃん!!(´;ω;`)ブワッ 」

門矢士「俺は嘘は言っていない…奴の言う通り、"俺たちでは鏡を壊せない"…だが、"俺たちは鏡を壊すことができる"。 」

ろろん「(*○*)????????????????????????????????????????(ついに頭が爆発する) 」

紅音也「はははははは!!何を言っているんだい君は…??追い詰められて頭でも錯乱したのかな? 」

門矢士「この世界の根底であるディメンションミラーを破壊するには、三つの力が必要だった。 」

鏡像の門矢士「俺が持つ破壊の力…ヒロが持つ特異点の力、そして……ろろん、お前が持つ「奇跡の力」だ。 」

ろろん「ろろんの力…?……はっ!……もしかして……(懐からカオスエメラルドを取り出す) 」

門矢士「お前はこの世界に流れる欲望の干渉を受けなかった…だから他の奴らのように「夢落ち」することはなかった。お前が持つ奇跡の力、その加護があったからこそ、な。そして…―――― 夢がいよいよ醒める時が来た。 おい、俺が教えたあの力を使え。(カオスエメラルドを手にしたろろんにある指示を出す) 」

ろろん「ふぇ……?……あ……うん…!(何かを思い出したようにエメラルドを前方へと突きつける) 」

デーモンキャロル閣下「鍛え抜かれた力士のつっぱりはダンプカーさえも粉砕します。即ち必殺技、ろろんさんのカオスエメラルド、士さんの『地球破壊爆弾!!!!!!!』に期待したいですね(解説席が横からスライドしてきてその場で相撲解説。スライドしてきた解説席を退かし何事もなかったようにギターに持ち替える)  キャンプファイヤー!!!!(強火)  BOOOM!!!!  (士を取り囲んでいた夢オチ住人達へ十字形の雷が降り注ぐ) わたし なにも かんがえない にんげん やく たのしい。 ばんじ ヨシ 」


コ ォ ォ ォ ォ  オ  オ   オ    オ    …   ッ   …   !   !   (カオスエメラルドの輝きが、徐々に強まっていく。それはまるで、エメラルドの内に秘めたる底知れない無限のエネルギーが、今まさに爆発するかのように――――)


紅音也「くはははは…!無駄だ無駄だ。夢が覚めることなどない。甘美な夢は永遠のものとなったんだ、いまさら何をしようと――――――!(膨張するエメラルドの光を目にする中で、彼女たちの狙いを悟った)……ま、まさか……やめろ…ッ……!! 」

門矢士「覚えておけ、これが…―――――― "世界を破壊する"、というものだ。 」

ろろん「―――――― “ カ オ ス ブ ラ ス ト ” ! ! ! ―――――― 」

紅音也「やめろおおおおおおおおおおオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお 」


光が弾ける。夢の世界に光が迸る。光はすべてを包み込み、空間は白く包まれていく――――



ピキンッ……バキッ…ビキビキンッ…バキャァ…ッ……―――――――パリンッ、パリンッパリンッ、パリィィィィィィイイイイイイイイイイインッ ! ! ! ! ! (真っ白な空間の至る箇所で、幾つもの何かが砕け散ったような音が響く。そして、真白空間そのものに罅が入り、破裂。残ったのは、名前のないただの暗闇の虚無空間…それだけが広がっていた)


門矢士「(砕け散る硝子破片が雨のように降り注ぐ中、悠然と暗闇の空間に佇んでいる)……「ディメンションミラーがひとつだけ」だとは言っていない。 」

ろろん「わっ、わっ……わっ……!!!(粉々に砕け散る空間、頭を両手で抑え込んで降り注ぐ硝子破片を耐えようと試みるが、その破片はとても脆く、ろろんの身体に触れた直後に霧散した)……?…ふぇ…?…どど、どういうこと…っ…!?(しゃがみ込んだまま士の方へ振り返る) 」

鏡像の門矢士「この世界は、大元となる本物のディメンションミラーから生み出された「偽物のミラー」が空間の至る箇所に点在する。本物のミラーから放たれる光を受けた幾つもの偽物が互いに光を反射し合うことで、この偽りの空間「鏡面世界」を創り出している。まるで、水面(みなも)に写る空のようにな。 」

鏡像の門矢士「…つまり、偽物の鏡すべてを破壊してしまえばこの偽りの空間は砕け散り、「夢落ち」した住民も元に戻る…ということだ。 」

門矢士「…そして、本物のディメンションミラー…神聖と謳われた鏡だ、ただでは壊せないだろうな。だが、俺とヒロ、そしてお前が持つ先天的な力を合わせることで、その鏡さえも簡単に破壊できる。(ろろんに)…そして、ディメンションミラーを使って特異点の力を写し鏡のようにコピーし、永遠となったこの世界を破壊するには…同じ特異点の力で相殺すればいい。…これが、この世界を壊す方法だ。 」

ろろん「ぽくぽくぽくぽく……( "俺たち(門矢士&ろろん)では鏡を壊せない" → 二人では本物の鏡を壊せない )ぽくぽくぽくぽく……( だが、"俺たちは鏡を壊すことができる" → 二人でも偽りの鏡なら壊せる )     ちーーーーーーーん☆    (閃きの顔) あ~~~~~~そういうことね!かんっぜんに理解したっ!! ( *`ω´) ドヤァ 」



紅音也「……………そこまで気づいていたとは……やはりお前は最初に消しておくべきだったか。(士にこれまでにない憎悪を剥きだし、再び対立する)よくも彼らの幸せなひと時を邪魔してくれたな。お前たちだけは絶対に許さん。……来い、蝙蝠擬き! 」

キバットバットII世「ありがたく思え、絶滅タイムだ。 ガブリッ! (どこからともなく蝙蝠の姿をしたモンスターが現れ、音也の左手に噛みつき魔力を注ぎ込んでいく) 」



紅音也→仮面ライダーダークキバ「    変  身   (キバットバットII世をベルトへ装填、深紅のダークライダー「ダークキバ」へと変身) 」

鏡像の門矢士「…とうとう本性を現しやがったか。おい、起きろ!ヒロ!(足元で気絶しているヒロを蹴り飛ばす) 」

ヒロ「………ぐはぁ!?あれ?凛ちゃん?凛ちゃんはどこ?(士に蹴り飛ばされ起きる) 」

仮面ライダーダークディケイド「……フン。(片手を上げ、再びオーロラカーテンを背後へ開く) 」

ダークメタナイト&ダークリンク『 コ ツ … コ ツ … (オーロラカーテンより、鏡像の戦士が現れる)』 」

ろろん「ひろろ~~~~んっ!!!(スライディングの要領でヒロへ勢い付けて抱き着く)よかった……目が覚めたんだね……!(今にも涙で溢れそうな瞳をぐっとこらえながら、ヒロの顔を見つめる) 」

仮面ライダーダークキバ「興醒めもいいところだ… だが、欲望は力を駆り立てる。増幅し続ける欲望によって生み出された鏡像の戦士は、お前たちが想像する以上の強さを誇るぞ? 」

仮面ライダーダークキバ「それに己惚れるなよ。ディケイドと特異点の力は我々の手中にある!そんな小細工で抵抗したところで、無駄な抵抗だ。 」

門矢士「フン…(ダークキバを嘲笑する)己惚れているのはお前の方だ。この世界を破壊するのは俺自身の力じゃない…"この世界に生まれた門矢士が持つディケイドの力"だ! 」

鏡像の門矢士「ああ! お前がもう一人の俺の力を奪ったところで、世界を破壊することも…ましてや、ディケイドの力を使いこなすことなんかできない…そういうことだ。 」

ダークデーモンキャロル閣下「うるせえええええしらねえええええええええええ  クトスルフティーアールピージィ (悪夢より生み出されたダークデーモンキャロル閣下の攻撃!エレキギターで熱いデスビートをかき鳴らし、それに呼応した暗雲が天罰の如き十字形の雷をダークディケイドと、そもそも彼を生み出すきっかけとなったヒロへ降り注ぐ!) 」

仮面ライダーダークキバ「貴様…何者だ?(憤怒の形相を露わに二人に迫る) 」






門矢士「俺は――――――― 」





鏡像の門矢士「俺たちは――――――― 」







鏡像の門矢士&門矢士『―――――― 通 り す が り の 仮 面 ラ イ ダ ー だ ! 覚 え て お け ! ! ――――――』









ダークデーモンキャロル閣下「通りすがりの世界の征服者だ!覚えておけ!!!!(キバにもクロスサンダードーン!) 」


鏡像の門矢士→仮面ライダーディケイド「 チ ャ キ … ! (ディケイドライバーを装着)   変 身  ――― カ シ ャ ン ッ ! (カードをバックルに装填)\KAMEN RIDE/ ガ チ ャ ン ッ ! (更にハンドルを押した) \DECADE !/ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ カ シ ャ ――― シ ャ キ ィ ー ン ッ ! ! (世界の破壊者・仮面ライダー「ディケイド」へ変身) 」

仮面ライダーダークキバ「――――― 殺れッ!! 」


―――― Vs. 鏡像の戦士 ――――




ヒロ「…あっ、ろろんちゃん……!(自身に抱きついたろろんの瞳を見て)……心配かけた…ようだな(彼女の背中に腕を回し) 」

ダークリンク「せやああああああぁッ!!!(闇の剣を手にダークデーモンキャロル閣下へと斬りかかった) 」

仮面ライダーダークディケイド「  ド  ン  ッ  !  !  (十字架の雷を受けても平然と立ち尽くし、ついに動き出す) シャキンッ――――― ズァァアッ ! ! (ライドブッカーを模した武器を手に、ソードモードへと切り替えてヒロへと迫った) 」

仮面ライダーディケイド「 特異点には特異点だ!そいつ(ダークディケイド)はお前に任せる!(ヒロに叫び、自分はダークキバへと突撃する)ふんッ、はッ!!っつぇあ!!(右フック→左アッパー→回し蹴りで圧倒する) 」

ダークキリスト・オルタ・アベンジャー「こいつが許しても私は許さんがな!!\許さん/(説明しよう!彼はそ側に寄り添って立つヴィジョン!即ちスタンド! 闇属性に反転した聖者がキャロルの背後から這い出てミニガンを取り出し、一発一発が散弾銃を凌駕する威力を備える弾丸の雨をダークリンクへ降り注がせる!) 」

ろろん「…へーきっ…!だって…絶対戻ってくるって、信じてたもん!(ヒロに促されるまま彼の背後と回る) 」

ダークリンク「HO☆TA☆TE☆YA!!!(弾丸の雨を頭上三連斬りでいなしていく)でやあああぁ!!(闇の剣にエネルギーを込め、回転斬りを繰り出す) 」

ヒロ「……!(ダークディケイドを見て)……こいつも特異点だってのか。……ろろんちゃん。心配かけた分……君は必ず守ってみせるから(ダークディケイドのソードに土の刀をぶつける)………でやぁ!!(そのまま爪先に土の刃を生やし、ダークディケイドの足に蹴りを入れる) 」

仮面ライダーダークキバ「チッ…!(繰り出される攻撃を手ではたき落とすように弾き返しながら退く) はァッ!!(突き出した手中から闇弾を次々と解き放つ) 」

ダークキリスト・オルタ・アベンジャー「 南 無 阿 弥 陀 仏 (両断され爆発四散) 」

仮面ライダーダークディケイド「 ガギィンッ… ! ! ! (ヒロの刀と鍔迫り合いになる)俺はお前だ…だがお前は俺ではない!!(足蹴りに転倒…したと見せかけ、受け身を取ってヒロへカウンターのサマーソルトキックを繰り出す)鏡像と実像…俺はお前に成り代わり、本物の特異点となる!ザキィンッ、ザキィンッ、ザキィインッ ! ! ! (再びヒロへ特攻し、連続斬りを繰り出す) 」

ダークデーモンキャロル閣下「  ┣¨ッッ   パンッパンッパンッパンッパンッ(像の上に設置された玉座に座ったままダークリンクへ下強→ 5段ジャンプを駆使ししつつ空↑N攻撃を連打→ベイゴマよろしく回転し画面街へバーストさせようとするXメタ染みた害悪行動) 」

仮面ライダーディケイド「おいいいいいいっ、死んでんじゃねえか!!(爆発四散したダークキリ何とかを見て思わずツッコむ)ちッ…はぁああッ!!(ライドブッカーを縦横無尽に振り抜き、闇弾を弾き返しながら突撃) 喰らえッ!! (跳び上がりからの脳天斬りを繰り出そうと迫るが) 」

ダークメタナイト&ダークリンク『ヒュンッ――――ガキィイインッ ! ! !(しかしキャロルの思惑を見事に阻止するかのごとく、死角からもう一人の胸像が不意を突き、ダークリンクを庇うように現れる) ギィンッ、ガギィンッギャッ、ギィンギンキキンッ、カキィンッギャインッ ! ! ! (息を合わせた隙のないコンビネーションアタックでキャロルを圧倒していく)』

仮面ライダーダークキバ「ニヤリ……―――― バチバチバチィッ… ! ! (刃が迫る瞬間、その合間に騎馬の紋章を思わせるシールドを展開し、ディケイドの刃を受け止める) おつかれさんッ!! (蹴り飛ばしたシールドをディケイドへぶつけて吹き飛ばす) 」

ヒロ「………俺かて望んで特異点になったわけじゃねえけどさ。それが使命なら……お前なんかには譲れるかよ!!!(連続斬りを食らうがまま……と見せかけて食らいつつダークディケイドの胸ぐらを掴む)……でやぁぁ!!!(思い切り持ち上げて、自身に落ちてきた十字架の雷の盾にする) 」

ダークデーモンキャロル閣下「いででででで  ビスッビスッビスッビスッ (メタナイト特有の素早く硬直もなく、威力こそないが確実に攻め立てる素早い剣閃にされるがまま切り刻まれて追い詰められ)  バシュッッ  ゴオオオオオ (リンクの絶大的な威力を誇る暗黒の対魔剣による一撃で吹っ飛んだ)   ┣¨ォォォオォォン  (場外にバーストされ、密林の奥から光の柱が伸びる) 」

ダークデーモンキャロル閣下「うぃーっす。(何事もなかったようにダブルピースし、原住民達の喝采を浴びながら復活台に乗って画面上から降りてくる) 」

仮面ライダーダークディケイド「ぐゥッ……!!(持ち上げられ雷の餌食となる)図に乗るなよ…ッ…!!(ヒロから背後へと飛び降り、その背面を殴り飛ばす)思い知れ……!!(オーロラカーテンを開き、中からガラス破片を思わせる無数の刃を散乱させヒロを容赦なく切り刻もうと襲い掛かった) 」

ダークリンク「貴様ァッ!!!何者だァッ!!!!(キャロルへ剣を突きつける) 」

仮面ライダーディケイド「ぐわッ!!(シールドに吹き飛ばされ地面へ転がり倒れる)ちッ……やるな…だったら……!(おもむろに「ケータッチ」を取り出す)\KUUGA/ \AGITO/ \RYUKI/ \FAIZ/ \BLADE/ \HIBIKI/ \KABUTO/ \DEN-O/ \KIVA/(その画面にあるクウガ~キバまでのライダーマークをタッチしていく) 」



仮面ライダーディケイド(コンプリートフォーム)(※以下:CF)「\FINAL KAMEN RIDE/ ガチャンッ ! \DECADE !/(最後にディケイドのマークをタッチ。バックルを取り外し右腰に装着した後、空いた中心にケータッチを装着する) カシャーンッ ! ! ! パラパラパラ… ! ! (その姿が変化し、肩から胸に装着された装甲『ヒストリーオーナメント』に9枚のライダーカードが配置される)――― シ ャ キ ー ン ッ ! ! ! (そして、"並行世界の王者"―――『ディケイド・コンプリートフォーム』へと変形する) 」

仮面ライダーディケイド(CF)「 \ RYUKI(龍騎) ! / \KAMEN RIDE/ \ SURVIVE(サバイブ) ! /(ディケイドの横に仮面ライダー龍騎の最強形態「サバイブ」の分身体が出現)カ シ ャ ン ッ (カードを横のバックルへ装填)\FINAL ATTACK RIDE/ ガ チ ャ ン ッ (バックルをタッチ) \RYU RYU RYU RYUKI(リュ リュ リュ リュウキ) !!/ せやぁッ!!(ズ ボ ォ ア ァ ッ ! ! ! )(龍騎と共に紅蓮を纏うライドブッカーを×状に振り抜き、“バーニングセイバー”をダークキバへ炸裂させる) 」

仮面ライダーダークキバ「なにッ――――― ぐぅッ……!!(燃え盛る斬撃が直撃し煙を上げながら吹き飛ばされる)…ッ…なんという…力だ……! 」

ダークデーモンキャロル閣下「(これみよがしに髑髏を装着、目の辺りに炎が灯り演出ついでにそからビームが出る)通りすがりの世界の破壊者だ!!覚えておけ!!( は か い こ う せ ん ) 」

ダークメタナイト&ダークリンク『グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア(はかいこうせんの前に塵と消えた)』

ダークデーモンキャロル閣下「やったぜワタル。お前はやればできる奴だと思ってたよ(手持ちポケモンのワタルを褒め、懐から塩を取り出した)お祓いしとこう  あーした土砂降りになーれ。 (ダークリンク・ダークメタナイトが消失した場所へ塩をまいておく) 」

仮面ライダーダークキバ「…この世界で生きろ、ヒロ!お前の旅は終わったんだ。「この世界」でなら何でも好きなものを与えよう。あらゆる快楽を…―――― 幸福を! 」

仮面ライダーディケイド(CF)「違うな!人は誰でも自分のいるべき世界を探している。そこは偽りのない、陽のあたる場所… 人はそこへ行くために旅を続ける。そして旅を恐れない!…そうだよな、ヒロ!(ダークキバの虚言を真っ向から否定し、ヒロへ鼓舞する)…その旅を汚したり、利用したりする権利は誰にもない! 」

ヒロ「………(全部は避けられねえ、ならば…急所だけは避けないとな…!(心臓や頭付近に迫る刃を全て弾き返しながらダークディケイドに迫る)…………ぐっ!(そのままダークディケイドの顔面に拳を喰らわせようとするが体に刺さる刃の痛みで威力が落ちる) 」

ろろん「……!  バッ !  (刃の嵐に飲み込まれるヒロに対し、杖を突きつける)――――“プリエル”!!(願いの強さに比例し、その願いが叶う魔法。ヒロん全身に光のベールが纏われ、回復と同時に刃さえも物ともしない防御力を付与した) 」

仮面ライダーディケイド(CF)「お前はこれで終わりだ…! \ KIVA(キバ) ! / \KAMEN RIDE/ \ EMPEROR(エンペラー) ! /(キバの最強形態「エンペラー」の分身体が出現)\FINAL ATTACK RIDE/ \KI KI KI KIVA(キ キ キ キバ) !!/ シャキンッ―――――はぁッ!!!(剣身が赤く発光し、三日月型の衝撃波“ファイナルザンバット斬”を共に振り抜き、ダークキバへと繰り出した) 」

仮面ライダーダークキバ「ぐふぁ…ッ……!!!(赤い斬撃が深紅の体を貫き、よろめくように退きだした)…ち…ィッ……だが、忘れるな……人がいる限り欲望は生まれいずる…そして欲望がある限り、この世界は消えない……ッ……―――――― パ リ ィ ィ ィ イ ン ッ ! ! ! (それだけを言い残すと、鏡像は破裂音と共に消滅した) 」

ヒロ「………!!(自身の体の変化に気づき、ろろんの方を見る)…ろろんちゃん、ありがとう。…楽して幸福を得る、そんな事で得た幸せは…きっと不幸をもたらす。…それを教えたのはあんたらだ!!!(ディケイドの鼓舞を受けて叫ぶ)俺をコケにしたしっぺ返しは受けてもらう!!!(そのままダークディケイドに向けて怒りの渾身の拳を振るう、 」

仮面ライダーダークディケイド「うおおおおおおあああああああぁぁぁあああああッ!!!!(ヒロと同じ踏み込みから、こちらも拳を振り抜き、互いの拳が衝突し合う) ぐうううぅぅぅ……ッ……!!!俺は……俺はああああああ!!!(ビキッ……パキャァッ…! ! )ッぐ……ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛―――――――(青年の影を得た鏡像は魂のない断末魔を上げながら、その身と共に滅び、真っ暗な虚無空間の闇へと葬られた―――) 」

ろろん「………!(弾け飛ぶ鏡の破片の中、ただ一点に眩しく光るヒロの背に目を奪われた)……やったぁ♪ (偽りの鏡がすべて消え、嬉しさのあまり飛び跳ねる) 」

門矢士「………ふん……(ダークディケイドが消滅したことで、奪われたディケイドの力、ネオディケイドライバーが手元へ戻る)……お前とも、ここで別れだ。(もう一人の門矢士に) 」

ダークデーモンキャロル閣下「スゥゥゥ(そう、彼女は夢の中の住人。悪夢の中にあってして自由にあろうとする真に夢を謳歌する旅人。夢が終われば、陽光と共に消え……)うっほうっほ(————ない。 原住民に胴上げされながらオーロラーカーテンの向こうにある密林へ消えた) 」

ヒロ「……………どうやら、終わったようだな(ダークディケイドを見て) 」

仮面ライダーディケイド(CF)→鏡像の門矢士「……ああ。(門矢士の言葉を背に、ヒロの方へと歩み寄る)……ヒロ、ろろん。「本当の幸せ」ってのは、目には視えないだろうが…きっと、すぐ近くにある。その「幸せ」を――― トン…(ヒロの胸に手を当て、そのまま通り過がる)―――― 大事にしろよ。(そして通りすがりの鏡像は闇の中へと消え去った) 」

ろろん「……! …うんっ…!(通りすがる士の言葉を胸に受け止め、消えゆくその最後まで見送り続けた) 」

ヒロ「……あぁ(士を見送り、そう呟く) 」


………………〝また〟だ…………〝また〟……いなくなる…………みんな………(どこからか、悲しげに呟く声がする)


ろろん「……ほえー?(どこからともなく聞こえる悲愴の声に当たりを何度も見渡す) 」


…………護らなきゃ…………私が………みんなを………(悲しげな声は続いた)


ヒロ「………?誰だ? 」

門矢士「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておk―――(「黙ってて!」とろろんに口を押さえつけられる) 」


………お父様……お母様…………見ていてください…………今………私が………


ろろん「…この声…どこかで聞いた覚えが…… 」

ユースティアナ「――――――――――――――――――終わらせます。(遠くから、ゆっくりと歩いてくる) 」

ろろん「あれって………ペコロン……!? お~~~~いっ!(距離があるためか、彼女の異変に気が付いていない) 」

ユースティアナ「……チャキッ…… 」

ろろん「………ほぇ? 」

ユースティアナ「――――――――――――― シ ュ ン ッ ! ! (離れていた姿が突然、ろろんの目の前に出現)―――――――――― ブ ン ッ ! ! (剣を振り抜いた) 」

左翔太郎「あぶねえッ―――――!!(咄嗟的に二人の間へ飛び込み、ろろんを抱きながら地面へと転がり倒れる)…大丈夫か…!?(起き上がってろろんを立たせる) 」

ろろん「ペコロン……―――――???(何が起きたかもわからないまま、突然飛び出してきた翔太郎と共に真っ暗な床へと倒れる)わわっ、何、何……!?どうしたの急に…!?(わからないまま立たされ、ペコリーヌ…否、ユースティアナを見つめる)……?(彼女が握るその剣に視線が落ちる) 」

門矢士「……あいつは、まさか……(王女の姿を見るや否や「だいたいわかった」とでも言いたそうな顔で佇む) 」

ユースティアナ「…………ちっ………(左翔太郎によって免れたろろんに、本来の彼女から出るはずもない音を鳴らす) 」

ろろん「よかった…ペコロンも無事に目覚めたんだ……よね……?(舌打ちに小首を傾げながら、いつもの柔和な雰囲気のない彼女に違和感を覚える) 」

左翔太郎「いーや。奴さん、まだ夢の世界でお寝んね中だ。(ハットを押さえつけながら) 」


ユースティアナ「…………どうして………… ………どうして…邪魔をするの…… 」

ろろん「………!(先程街の屋上で見かけた、「王女」と呼ばれた彼女を思い出し、はっとなる)………ペコロン…… 」

ユースティアナ「………ペコロン……? ………いいえ。(首を横に振る)……私は………ユースティアナ…。みんなを愛し……みんなを救う………ユースティアナ…。 」

ろろん「ほわぁ~……!本当の「王女」様みたいだね…!ペコロンにそんな一面があったなんて…びっくりしたよ…! 」

左翔太郎「おいおい、嬢ちゃん。何を呑気に話しかけてんだ…さっきのように殺されるぞ…?(ユースティアナを警戒しつつろろんに) 」

ユースティアナ「……「みたい」………違う。私は、王女……ユースティアナ… 」

ろろん「そうなんだ…!……でも、王女様……どうして……―――――― どうして、そんなに悲しそうな目をしているの…?(彼女の目を覗き込むようにそっと見上げる) 」

ユースティアナ「……っ…………悲しい……? そんなの……………当たり前じゃない。だって…………… 」

ろろん「………(彼女の声に、静かに耳を傾けている) 」

ユースティアナ「…………………………………あなた達がすべて奪ってしまうからっ!!!(突然、大きな涙を浮かべながら声を張り上げた) 」

ろろん「………!?………………!(彼女の心の叫びに動揺しながらも、思い当たる点を考える。そして気が付く。鏡面世界を破壊したことが、王女を取り巻く国民の笑顔や歓声を、そして彼女自身の幸せさえも滅ぼしたことを。) 」

ユースティアナ「………だから、私は…………みんなが……「もう一度、生まれてきたい」……そう思える国に……世界に………しないと…… 」

ろろん「……"できるよ"!(彼女の願いに、笑顔を見せる) ろろんも、みんなが心の底から幸せだなぁと感じる世界を創っていきたい。決して簡単なことじゃないし、とってもとっても大変なことが待ち受けているかもしれない…… でも、自分がそうしたい!って強く思えば、きっと何だってできると思うんだ~。(*´∇`*) 」

ユースティアナ「………! ………そう、したい……。けれど……私は………… 」

ろろん「…… ギ ュ ッ …(王女の手を両手で優しく包み込むように掴んだ)自分だけがよくなればいいなんて、そんな幸せが続くことなんかないよ…この嘘だらけの世界のように…でも、王女様のように…自分じゃない誰かの幸せを一番に願うのって、とっても素敵なことだとろろん思う!…だからろろんも、そんな幸せを叶えてあげたい。 …一緒に叶えよう?王女様の夢♪ 」

ユースティアヌ「……!!(ろろんの両手に自らの手が包み込まれ、はっと目が見開く)……ろろん…ちゃん………。私……私は…………王女なんかじゃ……(自らを王女だと主張していたはずの彼女が、次第に揺らぎはじめる) 」

ろろん「ふぇっ!?王女様じゃないの!!?Σ(°д°lll)ガーン (何) ……う~うんっ!それでもきっと、いつかみんなから愛される素敵な王女様になれるよ…♪ ろろんも、女神様と崇められるような立派な天使になるもんっ!(`・ω・´)フンス 」

ユースティーヌ「…Σえっ!? あっ…い、いえ……その……… ……!ろろんちゃん………応援、してます。だから………その………応援して……くれますか…? 」

ろろん「―――――― もちろろんっ♪ o(*^▽^*)o (とびきりの笑顔を彼女へ向けた) 」



ユースリーヌ「………!! …ろろん…ちゃん……! …っ……ありがとう…ございます…(ろろんのとびきりの笑顔に、小粒の涙を浮かべる) 」

ろろん「だって、ろろんとペコロンは…「友達」だもんっ!友達の幸せが叶うことが、ろろんの幸せ♪ …そういえば、アルトンが言ってた。「人が悲しい気持ちになるのはお腹が空いてるからだ」って。だから、元の世界へ帰ったら…まずは美味しいものたくさん食べよう!難しいことはそのあと考えたらだいじょ~ぶっ!…ねっ? 」

ろろん「……もちろん、アルトンのおごりで…(ボソッ)(※メタルウイルスの一件を未だ根に持っている模様) 」

ユーコリーヌ「……!「友達」…… ……お腹が…空いて……… 」

ユコリーヌ「――――――――――――――! そうだ………私の、名前は……… 」

飛電或人「(その頃、現実世界・飛電インテリジェンス本社…) ブェックション ! ! ! ! ! ズビ…夏風邪、かな…? あ、くしゃみしたら新ネタ思いついた。白鳥がくしゃみをした…ハックチョン!はいっ、アルトじゃ~~~~~~ないとぉぉぉおおおーーー!m9(゚Д゚) 」

ろろん「……?そうっ!君の名前は、いつもお腹ペコペコの――――― 」

ペコリーヌ「―――――――――――――――――――――お腹ペコペコの、『ペコリーヌ』です!! やばいですね☆  」

ろろん「ほわぁぁ~~~~☆ いつものペコロンだぁ~♪(喜びの余りぎゅうとお腹へ抱き着く)おかえりぃ~~~!>< 」

左翔太郎「…ほっ……(安堵のため息) 」

ペコリーヌ「はい…!! ただいまです!!(ろろんに抱き着かれ、思いのまま抱き寄せる) \ ギュルルルルルゥ~ /  」

ろろん「……あっ…!ペコロンのお腹の音、すごい聞こえる…!面白い音~~~(=^▽^=) 」

門矢士「話は済んだようだな。……だが、これで終わったわけじゃない。「アレ」を見ろ。 」


士が示した先にあるのは、両開きの扉。何もない虚無空間に唯一存在する「扉」だった。


左翔太郎「…「アレ」が出口って、とこか…?(扉を見据える) 」

ペコリーヌ「あっ……ぁあ、エヘヘ……聞こえちゃいましたか。(ちょっぴり照れくさそうに笑う) 」

門矢士「ああ。あの扉の先に…本物のディメンションミラーがある。その鏡を壊せばこの鏡面世界は完全に破壊され、お前たちは元の世界へ戻れる。……だが、お前には話していなかったな。(突然ろろんの方へと振り返る)……何故この世界が誕生したのか…何故鏡が"ここ"にあるのか、そして…お前たちをこの世界へ誘ったのは「誰」なのか……その答えのすべてが、あの扉を抜けた先にある。 」

ろろん「ろろんもあんなにでかい音鳴ったことがないなぁ……!……あ、扉!あの先に本物の鏡が…よぉ~し……?…すべての謎も、あの先に…?」

門矢士「俺は力を取り戻したからな…一足先に次の世界へ通りすがることにしよう。お前たちともここでお別れだ。縁があればまたどこかで会えるといいな―――――(あばよと片手を上げながら、自らが広げたオーロラカーテンの中へと消え去った) 」

左翔太郎「……あん?ああああぁぁぁぁ~~~~~!あんの野郎…!先に脱出しやがった…!…まあいい、俺たちも出ようぜ、こんなところ。(扉へと歩み進める) 」

ペコリーヌ「もしかしたらろろんちゃんも、おおきくなれば、鳴ることがあるかもしれませんよ~? …あっ、待ってください~!(翔太郎を追いかける) 」

ろろん「あっ、うんっ…!またね~!えっと……あ…名前聞くの忘れちゃった…(灰色の壁の中へと消えていく士を見送る)ほんとぉ~!?(目を輝かせながら自分のお腹をすりすり摩る)…………よしっ…!(そして、彼・彼女たちと共に、最後の扉を潜り抜ける――――) 」




+ ...
赤犬「 ペニーワイズはしょせんちゃちゃまるに人気で負けた敗北者じゃけぇ! 」

パラガス「氷川鏡華の旦那などとその気になっていたお前の姿はお笑いだったぜ! (ペニーワイズを煽る) 」

ジョージ「お前がキョウカママと結婚するなんて夢のまた夢なんだよ! 」

ペニーワイズ「ぴえん 」

神父「ペニーワイズは目を覚ました。 」

ヒロ「凛ちゃんと結婚する世界線はなかったんだ 」

ミヤコ「プリン……なくなったの……(´・ω・`) 」

ヒロ「………泣くな(ミヤコにプリンを差し出す)良かったら一緒に食べないか? 」

キャロル「ミロメールとヒロが死んだ世界線はなかったんだ……だからこの話は、これで終わりなんだ(なきしゃぐるキャロルを慰める) 」

きゃろる「ち"く"し"ょ"お"お"お"お"お"お"お" 」

ミヤコ「な…泣いてなんかないの!怒ってるの!もう激おこぷんぷんまるなの~!👻💢 ……せ、せっかくだから、いただいてやるの…(差し出されたプリンを取り上げる)……すっごくおいしいの。😑 」

黒ウールー「めぇ…(訳:わいの色違いポケモンどこいった…?)(ぴえん) 」

ヒロ「それはよかった。(ミヤコの隣で自分のプリンを食べる)どうだ?誰かと一緒に食べるプリンも、うまいだろ? 」

ミヤコ「ソーナノ(突然口からとびだすポケモンの名前) 」

ソーナンス「ソオオオオオオオオオオオオオオナンスッ 」

ミヤコ「……でもやっぱりプリンと一緒に食べるプリンのほうが一番なの(←………???) 」

ヒロ「ダロウ?…おかわりもあるぞ! 」

ヒロ「プリンさーん! 」

プリンさん「お前もプリンにしてやるの(グラサンかけたエージェントがヒロの腹部に手を突き刺し、プリンに変える) 」

プリン「┣̤̤̈┣̤̤̈┣̤̤̈┣̤̤̈┣̤̤̈┣̤̤̈┣̤̤̈┣̤̤̈┣̤̤̈┣̤̤̈┣̤̤̈ 」

ヒロ「お、俺の代わりに………プリンと一緒にプリンを食べてくれ…そして、俺の凜ちゃんと結婚したいという願いを………(ガクッ 」

ミヤコ「そっちのプリンじゃないの~!プリンだけどプリンであってプリンじゃないの!💢むぅ~~~~………ハッ…良い事思いついたの~♪ プリンもプリンもみんなプリンにしてプリンップリンにしてやるの~!(ゲシュタルト崩壊) 」

プププーリ・プーリン「(プリンにしてくれた)ヒロに感謝 」

🍮「(プリンもプリンじゃないほうのプリンもプリン以外のプリンもみんなプリンになった) 」


プリプリン~♪ プリプリン~♪ すごくでっかいギガプリン~♪


ミヤコ「プリンでいっぱいになったの~~~!😍 ………でも、油断はできないの。どこかで〝やんごとなきおこさま〟がプリンを狙ってるかもしれないの…! 」

電話猫「どうして?どうしてですかね… 」

ミヤコ「はっ…早く食べなきゃなの~~~!(増やしに増やしまくった大量のプリンを大急ぎで食べる) 」

プリン(ヒロ)「やんごとなきおこさま?…おじゃき丸のことか……おじゃき丸のことかーー!!!!(謎スーパーサイヤヒロ 」

麻呂「あっちむいっておっじゃホイ、あっちむいってホイ!(あっちむいてほいでヒロに親指を立てて下に向ける) 」

ミヤコ「うのめ、たかのめ、しののめなの! 」

東雲なの「 !?  」

ミヤコ「…ハイ!ミヤコじゃぁ~~~~~~~ナイト(夜)ぉ~~~~~~!m9(*^▽^*) なの~~~~~♪(カメラ目線) 」

飛電或人「うわああああああああああああああお願いだから俺の持ちネタを取らないでええええええええええええええ 」

宮下愛「持ちネタ取られてやきもち焼いちゃうアルトン可愛いな~! 」

飛電或人「俺の新ネタも取られたああああああああああ(´;ω;`)ブワッ 」

コッコロ「―――――――――――――えー……こほん。この度は、ご来場まことにありがとうございます。本日予定されている『カガミアワセ』、開演までいよいよ、30…20分を切るところとなってまいりました。それでは………あ、ご覧ください!ちょうどあちらのほうに、えー、「黒い羊」と書かれた楽屋のようなものが。せっかくですから、ちょっとお邪魔してみましょうか。 …コンコンッ(ドアをノックする)すみませーん 」

宮下愛「ど、どんくらいの自信作だったかわからないけどさ…ま、泣かないでよ、ドンクラーイ!(或人を慰める) 」

モルラテ「(楽屋から出てくる)ラム(肉)の実さんですか?私は知りません(羊の角のようなものが口から出ている) 」

ミンゴ「これもすべてお前のおかげだよカフェマンテ…フフフフフフフ! 」

モルラテ「行くぜ、ジンギスカン!(等身大ウールー人形に跨る) 」

コッコロ「――――――ハッ!し、失礼しました…えー…ど、どうやら、楽屋を間違えてしまったみたいです。で、では……あぁっ、もうあと数分しかございません!え、えー、カガミアワセ、最終夜、お楽しみに!そ、それでは皆さん、ごきげんよう~!(足早に立ち去る) 」





― セ ワ ア ミ ガ カ ―


― 場会スカーサ・界世面鏡 ―




虚無空間の扉を抜けると、そこもまた深淵の如き闇が広がっている。



一つ違うのは、不自然なまでに設置されたメリーゴーランドのような円型のフィールドが存在していたこと。しかし、フィールドは回ってもいなければ、そもそも馬の乗り物もなかった。


ろろん「わぁー…!何あれ~…?(馬のないメリーゴーランドへと駆け寄り、回らない円舞台へと踏み込む) 壊れちゃってるのかな~…?(´・ω・`) 」

左翔太郎「なんだぁ…?最後の場所だからどんなところかと思えば…遊園地か…?いや、遊具はこのメリーゴーランドだけ…しかも、こいつは……(顎下に手を当てながら訝しむ) 」

ペコリーヌ「……えっ……… 遊園地……ですか?でも、こんなところに、いったいなぜ……(メリーゴーランドを見て、目を見開き) 」

ろろんろろん、天界(うえ)から地上を眺めてた時、遊園地を見たことがある!楽しそうだった♪ これ…その時に見たのに似てる…確か、お馬さんに乗って回る奴…でもお馬さんいない…お寝んねしてるのかな…?(´・ω・`) 」


―――――……ゥェンヒッヒ…ウェンヒッヒッヒ……! (誰もいないはずのメリーゴーランドの傍らから、人間のものとは思えない不気味な笑い声が聞こえてくる)


ろろん「……Σ(・ω・ )!? お馬さんの鳴き声…!……かなぁ…? 」

ペコリーヌ「……きっと、お休みをいただいているんですよ。お馬さんだって、たまには休みたい時もありますから。(ろろんに) 」

ヒロ「………遊園地、か(辺りを見渡す)にしてはバグった…? 」

ペコリーヌ「……って、えっ!?(不気味な笑い声に驚く) 」

ウェーンヒッヒ!ウェンヒッヒ!!解き放て!解き放つ!マアァ~~~~ベラスな、おたのしミ!(声は次第に大きく響き渡る) 」

ろろん「お馬さんが喋った…!?(違) で、出ておいで~…?(辺りをきょろきょろと見渡す) 」

謎の道化師「――― お客だヨ!お客だネ!遊びましょ!遊びます!(闇より出でし「声」の主はメリーゴーランドへと降り立った。三頭身ほどの小さな道化師はその場でぴょんぴょん飛び跳ねながら滑稽そうに笑い続けている) アンタたちと遊んだその後にゃ、他のみんなとも遊ぶのさ!(「J」の字を模した尻尾がぷらぷら揺れる) 」

左翔太郎「…ッ…!(いきなり現れた道化師に身構える) …あんたが今回の事件の『黒幕』か………! J…なるほど、「Joker」の "J" か…(何か運命に遭遇したような、形容しがたい表情の中で口角を上げる) 」

ペコリーヌ「いったい、どこから…… ……!? ………あれ?……迷子…?(出てきた謎の道化師をみて、あまりの小ささに拍子抜けする) 」

ろろん「ほわっ…!!ピエロ🤡だ!ピエロ🤡がいる!!ろろん、見たことある!(謎の道化師を指しながら大はしゃぎ) 」

ヒロ「…俺はないなぁ(ろろんに) 」

ろろん「でも…ピエロさん?ろろんたちと何して遊ぶの~…? 」

謎の道化師「 なぁ~に、簡単な数字のゲームさ! パチンッ☆ (指を鳴らした) 」

ペコリーヌ「ピエロ…あなたは、ピエロさんだったんですね!あっ、よろしくお願いします!(謎の道化師に対して律儀にお辞儀する) 」


――――――    ヒ    ュ   ン   ッ   !   (刹那、真っ暗な上空から大鎌が飛来し、ろろんの首を切断する勢いで振ってきた)


ベジータ「ナッパァ!避けろ!!! 」

ろろん「ほえ……――――― うひゃあ…っ…!?(飛来する音に気が付き、咄嗟的に大鎌を飛び退いて難を逃れる) ひっ…あ、危ない…! 」

ヒロ「…………!(思わず飛び出し、ろろんに飛びついて大鎌から回避する) 」

ナッパ「うぼあああああああ(大鎌に切断されて爆散し汚ねえ花火になる) 」

謎の道化師「 ―――― キミたちの HP《 命 》が"0"になったら、キミたちの負けさ! ――――

ペコリーヌ「…数字のゲーム…? ………えっ?――――――――――――!!? ろろんちゃんっ!!!(大鎌をみて、ろろんに叫ぶ) 」

左翔太郎「なるほど、それがお前の言う「ゲーム」って奴か…なら覚悟しろよ悪戯小僧。おしりぺんぺんの時間だ。 」

ろろん「チ…チヌカトオモッタ……*1) ありがとう、ひろろん、ペコロン…! ええぇ…なんかヤだ、そんなゲーム…絶対楽しくないよ…… 」

謎の道化師「ウェーンヒッヒ!ウェンヒッヒ!それはこっちの台詞です!地べたを舐めさせてやります! 」

ペコリーヌ「そ…そんな……! ピエロさん……どうしてこんなことを……! 」

左翔太郎「何を言っても無駄だ。あいつは人の話を聞かないガキんちょ…殺しを遊び《ゲーム》だと思ってやがる。気を抜かすとさっきみてえに寝首を搔かれるぞ。 」

ヒロ「……なるほど、命を賭けた戦いか……ろろんちゃん。俺の側にいて。…君は死なせない(ろろんに) 」

謎の道化師→ジェビル「―――― さあ、始めましょう!始めるよ!楽しいゲームの、幕開けサ!! 」


【☢CAUTION☢】――――― Vs. ジェビル ―――――【☢CAUTION☢】




左翔太郎「 最後の相手は"ジョーカー"……ふっ、なるほどな… どうやら"切り札"は、常に俺ん所に来るようだぜ… カ シ ャ ン ッ (ロストドライバーを腰へ装着) \ジョーカー !/ (取り出したジョーカーメモリのボタンを押し、それをドライバーへと装填)―――― 変 身 ! 」

左翔太郎→仮面ライダージョーカー「  \ジョーカー !/  ("切り札"の記憶を司る仮面ライダー「ジョーカー」へと変身) 俺は仮面ライダー…―――― 「ジョーカー」。 さあ、お前の罪を数えろ!(ジェビルへ殴りかかる) 」

ペコリーヌ「……!!そんな…………  ……人を…殺めることを……遊び《ゲーム》だなんて……… 」

ろろん「(あの人(士)が言っていた…今回の事件の黒幕…――――)――― 気を付けてね、ひろろん、みんな…! 」

ペコリーヌ「……………許せません…!!(剣を抜き、強い意思をもって構える)そんなこと………させませんっ!!(一気に駆け出し、ジェビルに斬りかかる) 」

ジェビル「ヒッヒッヒ!(ジョーカーのパンチをひらりとかわす) ワハハッ! (丸型の弾幕をばら撒くように放ち、全員へ攻撃する) 」

ジェビル「 ギャハッ☆ (ペコリーヌの斬撃を受けた途端、首が文字通りバネとなって顔と一緒にビヨンビヨンと左右へ飛び跳ねる) 罪人ちゃん、僕のハートを受け止めて!(ペコリーヌに向けてハート型の弾幕を解き放っていく) 」

仮面ライダージョーカー「……!野郎…っ……!(前方から迫る弾幕を交差した腕で防御する) っおらぁッ!! (ペコリーヌに攻撃しているジェビルの隙を突き、真横から跳び蹴る) 」

ペコリーヌ「…!?な、なに……!? はっ… やっ…! とうっ! ……! きゃっ!(ハートの弾幕を避けていくが、ひとつあたってしまう) 」

ヒロ「……くおらぁっ!!(丸型の弾幕を土刀でなぎ払う) 」

ジェビル「 ナハッ★ (ジョーカーに頭を蹴り飛ばされ、ありえないほど首が長く伸びていく) なぁ~んちって! (瞬間的に縮まった頭でジョーカーを殴り飛ばし、元に戻る) 」

ジェビル「 カオスだよ? カオスだネ! (次々と別箇所へ瞬間移動しながら、全員に対し四方八方から弾幕を容赦なく放つ) 」

仮面ライダージョーカー「ぐほぁ…ッ…!(頭に殴り飛ばされる)ちっくしょ…舐めやがって―――― い゛ッ!?(囲まれたか…!!)(その場で立ち回りながら弾幕を華麗に受け流していくが、見事に包囲されているため反撃に回れずにいる) 」

ペコリーヌ「………? ……なんとも…ない…?(自分の体を確認し)…まあ、それならそれで、よかったですけど…  …!?あっ…は、速い……! …っえい!(襲来する弾幕を振り払う) 」

ろろん「わわわっ…!(どこからともなく飛んできた弾幕をしゃがんで避ける)……「カオス」……?(カオス…混沌…――― 身に覚えのあるその言葉によって、脳裏に士の言葉が思い出される) 」

ろろんの回想)門矢士「 「夢落ち」した奴等の欲望は、やがてこの世界に「大いなる混沌」を齎す。いずれは現実世界にあるすべての生命がこの鏡面世界へと誘われ、誰もが夢に落ち、そして現実に生きる者は誰一人もいなくなる。 」

(回想)門矢士「混沌世界を、さらなる混沌へと誘う…―――― それが、俺たちをこの世界へ誘った者たちの狙いなのだからな。 」

ヒロ「でやああ!!!(刀で弾幕をなぎ払う)……あっ!(ろろんに飛んできた弾幕を見て咄嗟に庇う) 」

ろろん「――――…"それ"が、君の目的……!みんなの幸せを、不幸に変える"混沌"(カオス)…!そんなこと、ろろんがさせないッ!(果敢にも杖を構える) 」

ジェビル「この世界はゲームで!この世界の住人全てが!ゲームの参加者!ならば楽しみましょう!楽しみます!カオスだよ?カオスだねェ!(不可解な嗤い声を上げている)―――― ビィィプ!メリーゴーラウンドゲーーームッ!! 」


ガ ゴ ォ オ ン ッ ―――――――  ズ    ズ  ッ ズ   ッ ズ   ズ ズ    ッ   ! (動かなかったメリーゴーランドが回り出す。そして、姿なき馬の乗り物が幻影のように現出し、凄まじい速度でヒロたちへ突撃を仕掛ける)


ろろん「そんなゲーム……ろろんたちが終わらせて――――うわわわぁ…っ…!!!(突然回り出したメリーゴーランドの床に尻もちをつく) ぃったぁ~~い……!あ…お馬さ―――― はやッ!?(彗星のように駆け抜ける馬の乗り物に飛ばされないよう、中心部の柱へ身を隠す) 」

ヒロ「…セット、ハット!!!!!!(突撃してきた馬の乗り物に突撃し返すも吹っ飛ばされる)……!!ろろんちゃん!!!(彼女の前に飛び出す) 」

ペコリーヌ「――――――わっ!? う、動きだした!?あっ…きゃっ!くぅ……! あっ、ろろんちゃん!!無茶はだめです!! 」

仮面ライダージョーカー「けっ…狂った道化だ。これはお仕置きどころじゃ済まさせねえぞ――― うおわっ!? どぶぁッ!!(突然動き出した床に一瞬身動きを取られ、その直後に馬に突撃されて転がり倒れる)…くそッ…マジで遊んでやがる…! とぁっ! (第二波の馬に突撃される前に側転回避し、馬の上へ飛び乗る) こうなりゃあこっちのもんだぜ…―――どらぁッ!!(馬がジェビルの傍へ近づいた途端に身を乗り出し、今度こそ飛び蹴りを炸裂させる) 」

ろろん「止める……絶対に…っ…!!(回転軸となる中央柱にしがみつきながらも、その杖の先端を柱に突き付ける)――――― “プリエル”ッ!!! 」


――― チ ュ ボ ア ア ア ァ ン ッ  !  !  !  (ろろんの願いの魔法によってメリーゴーランドの柱が爆発し、回転する床が急停止し、幻影の馬たちも消滅する)


ジェビル「 ギハハッ☆ (ジョーカーの飛び蹴りに転がり吹き飛ぶ) 止まりました!止まります!ですが世界は回る、回るよ世界。―――― 世界を回すの、だぁ~~~れ? おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、OH、おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、OH! (瞬間移動と弾幕射撃を交互に行いながら圧倒していく) 」

ろろん「はぁ……はぁ……とま、った……!(ほぼ自爆を狙ったため、全身から爆発による黒煙が出ている) 」

ペコリーヌ「あっ……ろろんちゃん…!ナイスです!👍(爆発を見て) 」

仮面ライダージョーカー「……!やるじゃねえか嬢ちゃん!(停止した床へ踏み込み、迫る弾幕を掻い潜っていく)その技は見切ったぜ!(ジェビルの行動パターンを読み取り、奴が現れると同時にすかさずエルボーをお見舞いする) 」

ペコリーヌ「……って、ろろんちゃん!?だ、大丈夫ですか!?なんだか、やばい感じですけど…!(ろろんに駆け寄り) 」

ヒロ「お、おぉ……すごい!(大爆発を見て)……!!ろろんちゃん、大丈夫か…?(黒煙が出ているろろんを見て) 」

ジェビル「 ニャハッ★ (出現と同時に飛んできたエルボーが顔面に直撃し吹き飛ばされる)………………あああああああ!楽しすぎ!!! 」

ろろん「…はぁ、はぁ……大丈夫…っ……みんなが、がんばってるのに、ろろん一人だけ大人しくなんかできないよ……!(半壊した柱にを手を突きながら立ち上がる) 」

ジェビル→デビルズソウル「ハッハッハッ!受けてみろ!“デビルズソウル”を!!へ~~~んしん!(自分自身が大鎌「デビルズソウル」に変身。そして大鎌は四つに分裂し、踊るようにヒロとペコリーヌへ襲い掛かる) 」

ペコリーヌ「あっ…だめです動いちゃ!(ろろんを押さえる)ほら、立ち上がるのもやっとじゃないですか……! 」

ヒロ「………無理はするなよ(立ち上がったろろんを見て)………んなろぉ!!(襲いかかる大鎌に対して刀を叩きつけ、鍔迫り合いになる) 」

ペコリーヌ「なっ…! くっ!うぅ…!(剣で大鎌を受け止め、同じく鍔迫り合いになる) 」

デビルズソウル→ジェビル「(ヒロとペコリーヌの鍔迫り合いによりはたき落とされた四つの大鎌が空へと舞い上がり、融合して元のジェビルへと戻る) キミたち、なかなかやるもんだネェ!こんなに楽しいのは初めてサ!初めてヨ!我が胸の内にビューティが幸せる!笑っています!デビルズソウルも!そんな君たちを、ヒッヒッヒッ!「おたのしみクラブ」にご招待!(クラブ型の槍が上空より降り注ぐ) 」

ジェビル「スペードにダイヤ、なぁ~んでもできる!(続けてダイヤ型の棘が地面から突出、その間隙を抜けるように、今度は燃え盛るスペード型の弾幕が襲い掛かる)あれあれ?どうした?タダのカオスですヨ?ご覧あそばせ、“カオスボム”!!(最後にハート型の弾幕を放ち、トランプのスートを思わせるすべての攻撃が彼らに襲い掛かる) 」

仮面ライダージョーカー「…ッ…いよいよ本気を出してきたか…?受けて立つぜ、クレイジーピエロ。(怒涛の連続攻撃の波に圧倒されながらも、一歩一歩と着実にジェビルへと接近を図るが…) ッ゛…! ヤな悪夢だぜ、まったく…!(苛烈な連撃を前に成すすべなく吹き飛ばされる) 」

ジェビル「ウェーーーンヒッヒッヒ!胸が高鳴る!どうすりゃいいのさ!!(ピエロは嗤う、嗤うよピエロ) 」

ろろん「…はぁ……はぁ……っ…―――――(―――"俺も、お前たちも、旅の中でかけがえのないものを手に入れた。…お前が望む「本当の幸せ」は、"そこ"にあるんじゃないのか? "―――)………(門矢士の言葉に、記憶を巡らせる。どんな時も共にした仲間、友達…彼・彼女たちと紡いだ「日常」が、自分にとってこの上ない――――「 幸せ 」だった) 」

ヒロ「………!!!(ハート型の弾幕、そしてろろんの様子を見て…)…!(ろろんの前に立ち、弾幕を弾き返す。だが二人分への攻撃なだけに大半を喰らってしまう) 」

仮面ライダージョーカー「くゥ…ッ…―――――― 調子に乗ると足元をすくわれるぜ?\ジョーカー ! マキシマムドライブ !/ (ジョーカーメモリをマキシマムスロットへ装填) “ライダーパンチ”……!! (ついに弾幕の嵐を潜り抜け、右拳に紫色のエネルギーを込め、渾身のストレートを道化の顔へ炸裂させる) 」

ジェビル「ゲヒャッ☆ (渾身のライダーパンチが顔面にクリーンヒット)やめやめ!わしゃもうヘトヘトじゃ!(突然手の動きを緩める。しかしそれは彼らの油断を誘う演技…―――― 道化の口角が、不気味に上がった) 」

ジェビル→デビルズソウル「――― なーーーーーんてね!さぁ、トドメだ!くらえ!“ファイナルカオス”!!!へ~~~んしん!!(再び大鎌「デビルズソウル」へと変身し、今度は自ら闇色の空へと飛んでいく) 」


ヒュン、 ヒュン、 ヒュン、 ヒュン、 ヒュン … ッ … ! ! ! (天から幾つもの大鎌が雨の如く降り注ぐ。それは断頭台のように、地上にいる彼らを処刑しようと凶刃が次々と襲い掛かる)


ペコリーヌ「………ろろんちゃん………(再び、ろろんの傍らで心配そうに見ている) 」

ろろん「……ろろんは… ろろんはただ……―――――(降り注ぐ大鎌の中で、声を震わせながら言の葉を紡ぐ) 」

仮面ライダージョーカー「っと……!(ろろんへ襲い掛かる大鎌を蹴り飛ばす) 」


――――――― “真 の ネ オ カ オ ス” ―――――――


ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  ゴ  … ッ  … ! ! ! ! (天蓋より、巨大隕石さえも両断する程の超巨大鎌が凄まじい轟音と共にゆっくりと落下し、地上に迫る。ジェビルが繰り出す最後の一撃が、ついに振り絞られた―――)


ろろん「――――……夢みたいな夢を一人で見たいんじゃない…夢のような現実(いま)をみんなと一緒に見たいんだッ!!!(降り注ぐ超巨大鎌へ杖を高らかに突きつける。先端から迸る眩い光より、超巨大鎌へ向けて特大閃光を解き放った) 」

仮面ライダージョーカー「…ニッ…(ろろんの言葉に感化され、マスクの内側で不敵に笑む)\ジョーカー ! マキシマムドライブ !/ 決めるぜ…“ライダーキック”…ッ…!!はあぁッ!―――― おりゃああああああぁぁッ!!!(右足に紫のエネルギーを込めて放つ渾身のライダーキックを超巨大鎌を受け止め、否、そのまま貫く勢いで突撃する) 」

ペコリーヌ「………! …ろろんちゃん………! ………私も………抱いた夢を、現実にするために………戦いますっ!!(再び剣を構え、全力で駆け出す) 」

ヒロ「………ろろんちゃん…!(ろろんの言葉を聞き、力を込める)…俺の夢…それは俺の力だけじゃ叶わないかもしれない。………それを楽して手に入れて、危うく溺れそうになった……だが、今は……夢は、楽して掴むものではないということを学んだから…俺は戦える!!!!(両腕に土を込め、右腕で巨大鎌を殴り飛ばす)…お前のその歪んだ夢は、もう終わりだ!!!(大鎌に向けて砕かんばかりに左手を叩きつける) 」


――――――         パ        ッ       !      ―――――― (ろろんたちが絞り出した答えが、負の欲望を取り巻く"混沌"を打ち砕く。地上へ向かう超巨大鎌は刃からボロボロと砕け散り、甘くて儚い夢がついに潰えた―――――)




ジェビル「――――― ……ハーッハッハ、こりゃ楽しい!!すばやいネ!すばやいヨ!みなさん、とっても強いのネ!(何処からともなく、道化師は再び現れる) ユカイ、ツーカイ、気分ソーカイ!なんと元気な子どもたち!私はすっかりトヘトヘだ!(やれやれと両手を上げ、降参の意を示す) …われ、これより100年の深い眠りにつきましょね。残念ですけど、キミたちはあま~~い夢とはご無縁サ。 」

ジェビル「(そして、ろろんの目の前に瞬間移動する)―――― そして、目覚めるます。あなたの心のなかに、悪い悪夢が目覚める。(ろろんの胸の中心を指さし、不気味な笑みを浮かべた) 」

ろろん「はぁ…はぁ……!(ぺたりと尻もちをつく)…ろろんたちの勝ち…?やった――――――?(呑気に両手を上げて勝利を喜んだのも束の間、顔を近づけてきた道化師の囁きに、次第に明るかった表情が強張っていく)……ろろんの中に……悪夢……? 」

ジェビル「 迫りくるは「再生」の時。じきに「天使」戻られて、淵より響くは地獄の咆哮…―――― キミたちに、"止められる"? (警告にも近い脅迫の声音。道化師の顔が、それまで以上に奇奇怪怪に歪む) 」

仮面ライダージョーカー→左翔太郎「そいつの声に耳を貸すこたぁねえ。(変身解除しろろんに告げる)悪夢なんてのは所詮夢の中の話…目覚めりゃどうせ忘れてしまう。 」

ペコリーヌ「……!えっ……降参…? ……では、ないみたいですね。今度はいったい……何ですか……! 」

ろろん「……ゴクリ…――――― 何のことだが、ろろんにはさっぱりわからないけど…っ……みんなと一緒なら、どんな悪夢だって乗り越えられる…! 信じてるもんっ…!(怯えずジェビルに訴えかける) 」

ジェビル「ウェーンヒッヒッ!ウェンヒッヒ!まあ、いずれにしましても…こりゃ大変、さあ大変。カオスだネ!カオスだヨ…!(元の顔へ戻り、ぴょんぴょん飛び跳ねる)子どもたちよ!己の狭き檻の内より、奇跡を連れ出せ!振りしぼれ!最高の奇跡を!―――― バイバ~~~~~~イ♪ 」


パ リ ィ ィ ィ イ イ イ ン ッ … ! ! ! (道化の身体が硝子破片の様に砕けると、そこには緑色のカオスエメラルドが残されていた)


コ  ォ  ン  …  コ  ォ  ン  … (ジェビルの消滅と共に、謎の反響音が空間に響き渡る。それはろろんたちがこの世界へ誘わる前に聞こえた、あの不思議な音――――その音と共に、巨大な鏡『ディメンションミラー』が姿を現わした)


ヒロ「………君の悪夢など、俺が打ち砕いて見せる(ろろんに) 」

ろろん「ありがとう、ひろろん。……!………(そう言い、ジェビルが残した緑色のカオスエメラルドを拾い上げる)……あれが、本物の「鏡」……(不思議な音と共に現れたディメンションミラーを見上げる) 」

左翔太郎「…さぁて、悪夢(ゆめ)の時間は終わりだ。とっとと目覚めようぜ。 」

ペコリーヌ「え……えっ、えぇ…!? …な、なんですか、この音……  ………!!お、おおきな鏡……!(ディメンションミラーを見て) 」

ろろん「うんっ…!おはようの時間だよ…♪(そうして、手にしたばかりのカオスエメラルドを鏡へ捧げるように突きつけた) 」


ピ カ ア ア ア ア ア ァ ァ ァ … ッ … … ピ シ ッ 、 ピ キ ン ッ 、 パ キ ャ ァ ン ッ ―――――(カオスエメラルドから放たれる光に反応し、鏡面に白い亀裂が走る。そして…)


――――― パ  リ  イ  イ  イ  イ  イ  イ  イ  ィ  ィ  ィ  イ  イ  イ  イ  イ  ン  ッ  !  !  !  !  (欲望を生む鏡が砕け散り、真っ暗な虚無世界が白い光に包まれる。夜明けと共に消える夢のように――――――)



























― 混 沌 世 界 ―


気が付くと、ろろんたちは元の場所へと戻っていた。鼻腔をくすぐる美味しそうな匂いが漂う空間…いつもの食堂へ―――




ろろん「――――――……………ん……っ……(いつの間にか食堂の机に突っ伏したまま眠っていたらしく、窓から差し込む日差しに目を覚ます)……ここ、は…………!(半ば寝ぼけた表情で室内を見渡し、そこが見慣れた景色だと気づき、ぱあと目が開く)……元の世界に、帰って来たんだ……!(嬉々とした笑みを浮かべた) 」

ペコリーヌ「…………ん………んん…… ………ここは…………(同じように目が覚め、周囲を見渡す) 」

ろろん「ペコロ~~~ン!ひろろ~~~ん!ろろんたち、帰って来たんだよ!ろろんたちの世界に♪ うわ~~いっ♪(思わず椅子から飛び出し小躍りする) 」

ヒロ「んん………(目を覚まし、周囲を見渡す)………お、おぉ!戻ってきた…戻ってきたんだ!(思わずろろんの手を取る) 」

左翔太郎「―――――……っ……ぁん……?(その頃、探偵は例の公園のベンチでいつの間にか横になっていたらしく、ようやく目覚める)………っつつ… お目覚めだなぁ~…!(上半身を起こし、ぐぐ~っと背伸びする)…なんだか目覚めのいい気分だ。さて、と……帰って仕事の続きでもして……あん…?(ベンチから立ち上がった時、足元にきらりと光る何かを見つける) 」


キラキラ…(翔太郎が目にしたのは、あのコンパクトミラーだった…)


左翔太郎「!!!!!!!!!!!!!!(背筋がぞっとと凍り表情も青ざめる)勘弁してくれ!!!もう鏡はこりごりだあああああああぁぁぁ~~~~~~!!!(ハットを押さえつけながら、逃げるように公園から飛び出していった) 」

ペコリーヌ「…………帰って……きた………? え……あの………(実感が湧いていないのか、まだぼんやりしている) 」

ろろん「わーいっ、わーいっ!(一緒に手を取ってぴょんぴょん跳ねる)やっぱり元の世界が落ち着くね~―――( グゥゥゥ~…! )――――!!(初めて聞こえたお腹の減る音に仰天する)ぺころんっ!!聞こえた!ろろんに聞こえたよ!!……うっ…でも、喜んでいいのかな……(空腹の余りへなへなになる) 」

ペコリーヌ「………えっ…?は…はぁ……(未だ朧気なまま、ろろんへの反応もあまりはっきりしない) 」

ろろん「お腹空いたよぉ~~~~~……(›´ω`‹ ) 」

ペコリーヌ「…あ………そういえば、さっきからずっと、いい匂いがしていて……なんだか、お腹が空いてきちゃいますね。 」

ろろん「ひろろ~~ん、ごは~~~~ん…!(›´ω`‹ ) 」

ヒロ「おー、わかった!何がいい?なんでも作ったるぞ! 」

ペコリーヌ「…………。(………なんだろう………さっきから、頭の中が……なにか………) 」

ろろん「えっとねぇ~……?ぺころん…?何食べる…!?(目を輝かせながらペコリーヌに迫る) 」

ペコリーヌ「………えっ…?あ……私、ですか…?う~ん……何にしましょうかねー…… (………まあ、考えてもわからないことは、考えても仕方ありませんね……) う~~~~~ん……ん~~~~~~~~~………あの、私……考えるの、やめてもいいですか…? 」

ろろん「ほょ?…そうだね…!ペコロンは何でも大好きだもんねっ☆じゃあ、ひろろん!ろろんが食べたいのは…―――――― 」

門矢士「―――― カ シ ャ ッ (食堂の窓の外から、三人が写る光景をカメラに納めた)……俺も、あいつらも…新しい旅が始められそうだ。(ふっと笑みを零し、その場から立ち去った) 」


こうして、偽りの夢から生まれたから物語は幕を閉じる。少年少女は本当の夢を見るために、今日も現実(いま)を生きる―――――


キラキラ…(公園に捨てられたコンパクトミラーが映し出す青い空と漂う白い雲。混沌世界は、今日も晴天日和―――――)



――― カ ガ ミ ア ワ セ ―――



――――― f i n . ―――――


+ ...
コッコロ「…ふふ………皆さん、とても良いお顔をされていますね。…この世界の方々は、ほんとうに、笑うのがお上手でございますね。
どのお方も皆、とても幸せそうで……それを見ているわたくしまでも、なんだかすごく、幸せで……あたたかく、とても…穏やかな気持ちになってしまいました。」




コッコロ「あぁ………『幸せ』とは、このように……受け継がれてゆくのでございますね。人から人へ……そして、また人へ…… 」

コッコロ「そうして繋がれていった『幸せ』は、やがて……母親が我が子を優しく抱きしめるかのように、世界を包み込んでいき……人々を育んでゆくのでしょう。 」

コッコロ「おや…… こちらのお花………ふふ…なにやら微笑んでいるかのようでございますね。とても、素敵な花でございます。 」

コッコロ「――――――――――――――どうか、あなた様の心にも、笑顔の花が咲きますように…… 」


――――― H A P P Y  E N D ―――――





用語

  • 鏡面世界
鏡に映し出されたもう一つの世界。またの名を「世界の裏側」。
現実世界の正反対となるものが投影され、劇中では不幸が絶えない現実に対し、この鏡面世界ではすべてが幸福に溢れていた。
その為、この世界に誘われた者たちはありえない幸運に恵まれることとなる。

  • 夢落ち
鏡面世界がもたらす幸せな夢に溺れること、またそうなってしまった人物の総称。
「夢落ち」した人物は決して目覚めぬ存在となり、永遠に鏡面世界の中で幸福な夢を彷徨い続ける。
門矢士曰く、これこそが人々を鏡面世界に誘った黒幕の狙いであり、
「夢落ち」した者たちの欲望によって現実の混沌世界にさらなる混沌を齎そうとしている。

  • ディメンションミラー
『星のカービィ 鏡の大迷宮』および『星のカービィ トリプルデラックス』に登場した大きな鏡。
縦の楕円形大型の鏡で、金色の翼と星の装飾がある。
門矢士曰く、もともとは"映った願いを叶える鏡"だったが、何者かに盗まれたことで鏡が汚され、悪心、即ち負の欲望のみを映すようになってしまった。
その結果鏡面世界が誕生してしまい、現在はその世界の核となっている。
ディメンションミラーを破壊することで鏡面世界は崩壊すると言われている。




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最終更新:2024年02月11日 15:46

*1 (´ºωº`