概要
(注意:ハルジオン時空のみに関連する項目)
グリム戦役の一環で行われた作戦・軍事行動の一つ。
戦役の参加者・関係者からは『極北戦線』『ブラックファイル』などと呼称される。
この作戦に参加した伐刀者は正確な数は定かでないが10〜20名程。
指揮官である魔導騎士連盟重役『藤堂 直弼』より派遣された施設部隊も合わせ150人規模。
その内全体の6割が殉死、2割が前線への復帰が困難な程の重傷を負い、無事生還できたのは1割にも満たなかった。
作戦立案者である藤堂も殉死したことにより真相は定かではないが、
この作戦の目的はバシリアに眠るとされる『黄金』を、原住民から略奪する為のものだったのではないかと疑問視する声が上がる。
原住民もこの作戦で発生した紛争に巻き込まれ犠牲者が出ており、魔導騎士連盟の体裁を守るべく真相への言及、調査は厳しく禁じられた。
後に『魔導騎士連盟史における汚点の一つ』として数えられる。
記録
元々はソロモン広国に隣接する『バシリア山脈』に前線基地を設置した後公国領土内へ進軍する帝国軍を待ち伏せし、
本国領地がある南方とバシリアの前線基地が置かれる北方から挟み撃ちにする手筈だった。
藤堂直属の部下、『井出 峰定』率いる50名規模の『先遣隊』が派兵され、現地の地形などを調査する。
先遣隊の出発より4日目、先遣隊の衛生兵を担当していた『ジェーン・フォード』”のみ”が帰還。
彼女の報告によると先遣隊は『白髪の魔導騎士未登録伐刀者』によって全滅。
既にバシリアに潜伏していた帝国兵と思わしき遺体も複数確認されており、第三勢力の介入があったものと思われるとのこことだった。
帝国軍が既にバシリア山脈に潜伏しており、加えて得体の知れない第三勢力の介入によって49名の殉死者を出した。
そもそも元来の目的だった伏兵を置く為の拠点確保は無意味な物となった為、作戦続行の意義が大きく問われることになる。
それを踏まえた上で、藤堂は作戦の続行を決定。
この際の作戦続行について、東堂は部隊へ『第三勢力への奇襲命令』を発令した上で、
公国と魔導騎士連盟へ『バシリアの原住民は解放軍並びに帝国軍と結託している。本格的に合流し戦力を増強される前に排除する』と事後報告していた。
この情報が共有された際、東堂の行動を不審に思った明智 乃悟・
クロイツ・オルランド辻村 天政は、
当時率いていた遠征部隊の指揮を副官に預け、単身でバシリアへの調査に乗り出す。
バシリア山脈への突入後、東堂の部隊がどのような経緯で結果に至ったのかは記録が残されていない。
クロイツの到着した頃には既に東堂含む30名余りの部隊が殉死していた。
第三勢力と思わしき人物、
明智 伊羏と、帝国軍幹部『テオドラ・ザビエリ』が交戦状態にあり、
クロイツの判断により『テオドラ』の討伐を優先、これを討ち果たす事で事態は一旦収束。
この後の記録は残されてはおらず経緯は不明だが、明智 乃悟は右腕を喪失、左足が凍傷によって機能不全に。
辻村は一度軍備を整えるべく彼女の母国『■■■■』へ帰還。
クロイツは休む暇もなくベリンガルド包囲戦に合流するも、その2日後に作戦は完了。
以後、グリム戦役で彼が作戦に参加した記録は残されていない。
参加者
本作戦における作戦立案者、及び作戦総指揮官。
魔導騎士連盟の重鎮であり、
政府軍准将の地位に着く軍人。
伐刀者ランクは『B』の
実力者でもある。
100名以上の私設部隊を率い本作戦に出向くが、部隊の殆どが壊滅し、
自らも致命傷を除き数十カ所に渡って切断されたことが原因の失血死によって殉職した。
彼の真意については作戦後黒い噂が絶えず、遺品を含めた情報の殆どが厳重に施錠されている。
Aランクの魔導騎士。
当時は『降伏』させた帝国軍の一個小隊を本隊へ護送する道中にあった。
共有された藤堂の情報から、彼へ不信感を募らせ、近くを行軍していた乃悟、辻村へ合流を呼びかけ調査に向かう。
結果、バシリア領土奪取作戦へ合流し帝国軍幹部テオドラを討ち取る事に大きく貢献することとなる。
以後は生存者を率いてバシリアを下山。
テオドラの固有霊装は『獣化による鉤爪の攻撃』が主流だったようだが、彼は太刀傷を負っており、
テオドラ以外の何者かと交戦した可能性を指摘されるが、何も語らなかったッという。
Bランクの魔導騎士。母国における名はイグニード・ヴァレンタイン
当時は本隊への支援物資輸送を支援する護衛部隊の指揮を取り、輸送任務を終えたばかりだった
この際調達した医療物資がバシリア領土奪取作戦に費やされた為、
作戦終了後は本国へ帰還し物資の調達を再度行うこととなった。
本作戦の数少ない生き証人だが、真相については固く口を閉ざしている。
作戦終了後、テオドラ討伐の功績を讃えられ勲章が授与され、魔導騎士ランクはAヘ昇格した。
Bランクの魔導騎士。
クロイツの呼びかけに応じバシリアへ突入。
元々は調査が目的だったが、藤堂が殉死直前に無線で彼に救護を要請していた為、
実質『バシリア領土奪取作戦の参加者』として第三勢力・並びに帝国軍と交戦した。
生存者の中でも最も重篤な傷を負い下山。右腕を失い、右足が機能不全となったことから前線から退く事となる。
敵勢力
Fランクの伐刀者。最初に藤堂の先遣隊が遭遇した『第三勢力』と思しき人物。
固有霊装は使用せず、主にナタや手斧、ナイフなどの物理装備のみでCランク魔導騎士含む49名を殺害した。
身体能力をしても辻村に化け物と言わしめ、かつては解放軍との戦闘においても一役買った経歴がある。
明確に魔導騎士勢力と敵対したのは本件が初。
その真意は定かではないが、既にこの時点で原住民が死亡していた痕跡があることから、
先遣隊が領土奪取から逸脱した目的で戦闘行為を行い、それに対する報復だったという説を唱える学者が存在する。
本件における彼女の関与については、クロイツがその真偽への疑問を訴えていたがもみ消されている。
帝国軍の幹部。正確には伐刀者が派兵された際、彼らへの対抗策として帝国側に迎えられた傭兵。
素性は不明だが解放軍に協力した経歴があり、報酬に応じてどの勢力にも属する国家に属さない戦闘狂だったらしい。
魔導騎士連盟のデータベースには『Cランク伐刀者』として記録が残されているが、
一般的なそれらとは一線を画する特異な能力、或いは魔力を秘めていた。
皮肉にも『バシリアで潜伏し、敵勢力を挟み撃ちにする』という点においては藤堂と共通の目的を持って山に訪れていた。
真相
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最終更新:2020年09月10日 00:39