–––悪魔城––– 【戦闘ログ④】



*







–––––––【憂の森】と呼ばれたその緑地は言うなれば、霧のプールに飛び込むようなものだった。道半ばに転がる一粒一粒がドライアイスであるかのように冷たく感じる霧は視界を惑わし侵入者を煙に巻く 」


それぞれが道を見失い、それぞれが闇雲に己が道を行き、最も正しい解を見出したシスターが、聳え立つ異教徒が城の門前にて鬼ヶ島を終えた頃。挑戦者は無防備に開け放された門の前に揃わぬ足並みで集い始める。 」



––– 悪魔城編 第三層 門前 ––––




時刻はPM22:30。日は途方もない数死に行き、新たな1が加えられ辺りは暗い。唯一、天上に空いた穴のように輝く月と、その膝下にて佇む『いかにも』といった風の洋館のみが僅かな光源となっていた。薄暗い森の木々が影絵のように錯覚され、遠くに見据えるその城の前は月面のように

抉れ、砕けており数分前に戦闘が行われていたことがうかがえる 」

クイント「眠すぎまじワロンビアン(堂々と開け放された玄関口。溢れる照明の明かりを背にあくびをかまし目尻をこする)期待はしてなかったけど、オニーサンもそれなりに維持見せたんですねぇ、シスターが銃剣の一つ投げてきやしない(背に後手を組み耳をピコピコ上下させ。森林の暗がりの向こう、何れ訪れるであろう挑戦者達の方向をじっと見据える)(ま、私はタイマンばかじゃないですし数の暴力で終了。お嬢様には悪いですがそうそうお帰りいただきましょうねっと♪)プークスクス 」

ルリエ「……(タバコを咥え、自分のスタンドを器用に操り火を灯す)……フゥ~。(紫煙を燻らせながら壁にもたれかかり、窓から覗く月明りをぼんやりと見ていた。) 」

ガサガサ……ザザザッ(悪魔城玄関手前の森林に通ずる茂みから人影が蠢き、葉を揺らし人が身を乗り出して隙間光を浴びて姿を出す) 」

ラウニ「あの門番がそんな簡単に突破されたら駄目だろ、色々と……(洋館内部、玄関から外にかけてを見渡せる位置の柱に身を隠し、扉に仕込んだ”仕掛け”に目を遣りながらウォッカのミニボトルに口を付け)……あー、来たぞ 」

華峰「(門前にて塀に寄り掛かりながら先の戦闘の傷をいやしている)……あらあら、随分遅いおつきですこと。もっと早くに来てくださればよかったのに…… 」

ヴォイド「僅かとはいえど足跡が頼りになるもんだな……それらしき建物と(人影が複数か)……(苦い寄りの無表情で獲物を背中に納めた状況で、門番の面々を影から観察すべきだったと反省)魔女と亜種族が小娘を捕らえた城はこちらで合っているだろうか?どうかお聞かせ願いてェ(前回の戦闘の屈辱である額の文字はしっかり決してあり、擦ったのがわかるように赤くなっている) 」

クイント「チラッチラッ(ドヤ顔でジョルの立ちを決めたまま視線だけ隣に佇むルリエの行動の一部始終を凝視)つ、月が綺麗ですねーうふふ(火星の技術も魔術もどっちも駆使しても見えねぇんだよなこの人の力ァ!アンビリーバブルだよ、世の七不思議っていうアレっていうの?ま、まぁ今回は味方ですしいざとなれば珈琲で接待すれば許される…許してくださる!) お嬢様が言うにはその昔々、幾度も奇跡を起こし世界を救ってきた英雄は星一つ破滅させる一撃を蹴り返したり、そいつと互角に剣で渡り合ったんだとかなんとか–––––– およ、ああ本当。おつかれーっす♪ウェルカムチャチャチャ(上体を斜め90度に屈めて誠意のない敬礼と軽はずな言動で出迎え)ええ、ええ。もちろん当館は悪魔城。悪魔城でーございまーす★。あ、入館証は–––––お師匠様に立派なの押してもらってますねー!あらら、おかわいそうに、ワロター! 」

ヴォイド「それだけ判れば十分だ。どうせ頼まれているんだろ。誰も通すなって(クイントの言動に対して不愉快を覚えつつ、道中ひっついてきた葉や枝を払い落とす)恐らく女の方が師匠なんだろうな。こいつは私怨だがお師匠様を恨むんだな。少し痛い目見てもらうぜ 」

クイント「ですです!まあ私もあの女にはパワハラサビ残と散々な目にあわされてますし被害者同士気が合いそうですねー♪(手をひらひらとさせ下手なJKよりもぶりっ子感全開で応対しながら一瞬扉の"仕掛け"を一瞥し)まあ立ち話もあれですし"通すな"とは言われてますけど入れるなとは言われてませんから、どうです?(くいと親指で後方を指し"来いよ"と言わんばかりに首をかしげる)それともお仲間が来るのを待ちますか 」

ルリエ「あら、お客さん?(ヴォイドの姿を見て片方しか機能しない目を、スッと細める)……無骨な男ね。まぁいいけれど。 」

ヴォイド「俺は馴れ合いに来たわけじゃねェ。それに待っていたら囚われた女の子がどうなるか分かったもんじゃねェ(指先に沿って視線を走らせ、瞳にその構造を入れ込む)アンタは良くても他の門番さんはそうはさせないってオチはよしてくれよ。通してくれるなら罠だろうが近道させて頂きてェ(己の運命よりも少女の容態を気遣ってか、危険を顧みず賭けに出る)乗ろうか(雷神剣には一切手を触れず、帯刀したまま歩み出す) 」

ボウデン「……(洋館の玄関付近ガムを噛んでいる)…単身乗り込むとはいい度胸じゃねーの… 」

クイント「ノリがいいですねー、油のノリもいいと良いなーなんて(ふわりと髪をなびかせ踵を返し)はーい!頼れるみなさーん、今日は久々のお客様な・の・デェ。張り切っておもてなししますよー!(両手を振り上げる勢いで狩るその場で跳ね上がり、軽い足取りで鼻歌を鳴らしながら館内へ駆けていく) 」

ルリエ「(タバコを唇から放し地面へ落とすとヒール部分でグリグリと踏みつける)……さて、どこまで楽しませてくれるのかしら(小気味よいブーツの音を鳴らしながらエントランス中央に立つ) 」

ボウデン「おぅおぅ、かなりの量のおもてなしだねぇ…(さて、あの客人…どう返す…?) 」

ヴォイド「失礼するぜ……用があるのはご主人様と躾の悪い手下だけだ。アンタらを傷つけるつもりはねェさ(ルリエとボウデンを流し目と言葉で対峙しつつ、クイントの後を警戒心残る足取りで追う) 」



カチッ……ピーピーピーピーピー!!ピーピーピーピーピー!!(ヴォイドが館内に足を踏み入れた瞬間に甲高い警告音が鳴り響き……) ド ガ ン ” ッ”!!(扉の裏に設置されていたクレイモア地雷が作動、無数のベアリング弾が扉を貫通し、侵入者の下半身目掛け襲い掛かる!!)




ヴォイド「――ッ!!(視覚外からの攻撃を咄嗟に判断出来ず、とにかく前進しようと前方に飛び込むように前転回避)ズデンッ(不恰好ながら倒れこみ、足元に痛みがないか確認して両手を地面につけて体を起こす)おい!ここはファンタジー系統の領域だろうが、現代兵器なんて置くんじゃねェよ!!(汗) 」

クイント「ええ、まぁその節はお師匠様が大変お世話になったようで。あ、ルリエさん"お茶菓子"お願いしますね♪(中央に立つルリエの方へウィンクを送り)まあとりあえずお茶でも飲んでリラックスしましょうよや、あなたの言うところの女の子に心当たりなんてありませんが、まず死体を担ぎ込むわけないんですし多分無事ですよー。まあ仮に死んでても–––––(トラップの発動。それを見透かしていたかのような驚異的な脚力によるバックステップで距離を置きながら高らかに笑う)すぐに焼死体のお仲間入りなんでなぁーんも心配いりませんからねぇ!! 」

ルリエ「お茶菓子……ね、口に合うといいのだけれど? なにしろ、深海の味しかしないだろうから(ゾルゾルとスタンドが蠢くと同時に、ルリエの瞳に殺気が宿る) 」

ラウニ「(物陰から飛び出し様、対戦車砲……ある意味お馴染みの"RPG-7"を構え、ヴォイド目掛けて撃ち込む)悪いなー!!魔法は使えないんだ !! 」

クイント「おっとぉ、力っていうジャンル分けにおいては魔法も科学もごっちゃでしかりですよーお客さん。やーなかなかのタフネスですね! sキュィィィイイ ガンッ(腕からワイヤーフックが直線状に伸びて天井に突き刺さり、それを要にアーチを描いて宙空を滑走しエントランス奥に聳える中央階段の手すりの上に降り立つ)そもそも、魔法だろうが科学だろうが4対1ですよお客さん。状況お分かり?単純な足し算の問題ですね、私らそこらのモブ兵士なんかと比べ物にならないエリートですし、や~これは詰みましたねぇ変な笑いが出てくるよぉえへらへらへら 」

ボウデン「………さて、俺が躾の悪い手下じゃないって保証は、どこにあるのかな……?(拳銃を取り出す)(俺も、そろそろ行こうかね…!) 」

ヴォイド「……あぁ、ご主人様は躾ちゃんとしていたようだな……俺の都合の悪い方向に(ルリエの殺気の塊を感じると、葉を食いしばり苦い表情でしっかりと立ち上がる) その前にテメェを焦がしてやるさ。ウサギ肉なんざ食う気にもなんねェがこればかしは仕方ねェ(ジャキッと音を立てて、背中の雷神剣を抜き取り)雷神剣ッ!!!(剣先を視覚に飛び込んで来た爆発物目掛け振るい、雷属性の守護方陣を生成)ズガァアアアッ!!(膨大なエネルギーを抑え込み、ラウニの姿を確認してより表情が曇る)冗談キツいぜ……(笑われる状況下、思考の末目に入った悪魔の彫刻を剣で破壊後)ヴォンッ!(砕けた一部を始め、ルリエに投げつけ自らはラウニの方へと駆け出し稲妻を走らせる) 」


微かに、風切り音のようなものが聞こえてくる・・・ 」

クイント「や~、本当はこのフロア私の管轄だったんですけど。やっぱりね!家族は助け合ってこそだと思うんですよね!なので卑怯と罵られる道理もなし、お客さん悪く思わんでー、五体満足か保証しないけど生き残ったらがっつり遊んであげますからー♪(エヘラエヘラと余裕綽々の笑みを浮かべたままアタッシュケースを階段の上に落とし、それがひとりでに開閉し中から出現する大型光景のスナイパーライフルを手に取り、ヴォイドの姿をスコープの中に収めるが–––––んぇ?(風切り音、ふわりとなびく頭髪に違和感を覚え間抜けな声を発しその方向へ首をひねる) 」

ルリエ「私に破片飛ばし? ……いいわ、『ブルー・ホール』の能力、見せてあげるッ!!(次の瞬間、スタンドがルリエを守る様に前方に立つや否や) ――――ズブズブズブズブッ(砕けた一部がその中に入っていく。スタンドが見えないものにとっては消えていくかのような情景。そして)――――ひゅばッ!(その破片はスタンドを通し"ヴォイドの影"からそのままの勢いで、ヴォイドの下から飛び出してくる) 」

ボウデン「………ま、このチンケな拳銃じゃ、弾幕張る程度にしかなんねぇと思うが…!!(ラウニの方に向かったヴォイドを妨げるかのように拳銃を連射し、弾幕を張る) 」

ラウニ「冗談キツいってのはこっちのセリフだわ……(自嘲気味な笑みを浮かべながらRPGの発射装置を投げ捨て、ヴォイドを中心に弧を描く様に僅かでも距離を離そうと駆け出しながら)接近戦になっちまうか、なるよなぁ(右手にトンファーの様な武器を展開して構え、更に左手で小型のサブマシンガンを抜いて構え、ヴォイドに向けて乱射する) 」

陸也「どわぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!???(猛烈な速度で、ルリエ・クイント・ラウニ・ボウデンが同直線状に並ぶ方向からぶっ飛んでくるッ!!!) 」

ヴォイド「――(あの女の前で物体は消える、魔女と同じ空間操作の類?いや――)ドガッ!!(後影から破片は飛び出し、視覚外からくる破片に対応できず背中に強打)ツッ!!(激痛が走ると、前方に転げ落ちラウニのトリガーハッピーを運要素で回避)ビシュンッ!(少量の稲妻を剣先から疾らせ、ラウニの手元のサブマシンガンに電気ショックを加え内部構造を短絡(ショート)させる)とっ(地面に落ちた石像の破片を寝転がりながら足で器用に顔手前に持って行き)ガシッ、バンッ!(掴み取ると横投げでボウデンの手元へと投げつけ弾幕の元を断とうとする) 」

ルリエ「(なんだコイツ、とでもいい投げな荒んだ目でひょいと陸也を躱す)……人が飛んできたわよー注意しなさーい(棒) 」

クイント「 な ん で さ ぁ ! ? (流星が如く吹っ飛んできた陸也の姿が視界に飛び込みマンガチックに目が飛び出し、思わずライフルを落としてしまう)あわっばばばそんな装備が–––––ラウニ先生!ルリエセンパァイ!ボウデ……だめだわかんねぇポールくん避けろぁ!(靴に青白い筋が発行して浮かび上がり、弾丸のようにワンステップで陸也の軌道から離脱、出入り口に降り立ち)ちょーっと油断してましたね。それじゃぁ-–––––––––(一息をつくやいなや憎々しげに青筋を浮かべ、床を靴底で叩き) 」

クイント「(ひっくり返った床板から二対のミニガンを取り出し、それを両手にどす黒い笑みを浮かべる)ランボーよろしく吹っ飛ばしてやりますかぁ!オラァ死に飾れ流星ボーイアンドサンダーマンゴルァ!! 」

ラング「ちょおおおおおおおっと待ったああああああああああ!!(クイントの後ろ、出入り口の外側からクイントの腰をガッとタックルで掴み、そのまま押し倒す) 」




ヴォイド「……(納得はできていない。理解もままならない。だがもう一度だ……)そぅら!!(起き上がりモーション中、残っていた掌サイズの破片をルリエへとあからさまに真正面に投げつける)っしゃァ!!誰だか知らねェが加勢が来たかァ!!(荒々しく、雄々しい声質で陸也の登場に心踊る) 」

ルリエ「(破片が自らに飛ぶ中、ニヤリと不敵な笑みをこぼす、そして突然)―――フラァ(全身を後ろへ倒れさせ、破片を躱す。床に体を打ち付けるかと思った次の瞬間)――――ザブンッ!!(影から水飛沫が上がり、ルリエの姿が消える) 」

ラウニ「(所詮牽制の弾幕だ、当てるよりこのままばら撒いて……)づっ!?(サブマシンガンに電気ショックを受け)ゲッ、詰まっ…!?(いや違う、今の放電で狙いやがった…ッ!)器用な真似しやがって…!(即座にサブマシンガンを投げ捨てて太ももに装着したナイフを抜き、体制を崩したヴォイドに向かって素早く駆け寄って追撃を加えようとした、矢先―――)何、人ォ!?(反応が遅れるも、素早くバックステップで後方に下がり、まさに鼻先三寸で隆也を回避) 」

ボウデン「はぁ、どいつもこいつも…ちゃんと名前呼んでくんねーかなぁ(苦笑)(クイントの声を聞き、陸也をかわす)ほほぅ、幕を突破できないと見て弾幕の発生源そのものを断ちにきたか……だが……(投げつけた石像を拳銃を持っていない方の手で砕く)…そんな石ころで砕けると思っていたというのが、計算違いだったな 」

クイント「骨肉を撒き散らしやがれしゃぶしゃぶだひゃっh–––––– ゴ キ ッ  (ラングのタックルは見事に背骨へダイレクトに炸裂、漫画よろしく色が反転し全身に電流が走るかのような衝撃が襲い、ラングもろとも前方へ吹っ飛ばされミニガンを落とし)グヘァ!い、いてぇ……鋭い痛みがゆっくり……!!なんなんですかもう!もうっ!イケメンのおにーさんの絶望顔をみんなで鑑賞するクラブが台無しじゃないですk む に ゅ っ (漫画ちっくな涙目を浮かべ体の向きを変え起き上がろうとしたその時、ラング:幸運Aが発動した)––––– は? 」

陸也「うげぇッ!!(そのまま自分を壁ドン(物理)して停止する)―――最悪だ、技の練習しててすっ転ぶどころか出力ミス・・・る・・・ん?(埃を払いながら、振り返り・・・)ンー・・・なんか人相書きで見覚えのある顔がちらほらと・・・、もしかしてこれ、マズい所に来ちゃった? 」

ラング「んぶっ(むにゅっとした感触が顔を包む)はんだほれは!!!はへがひへはいほ!!!!(何だこれは、目が見えないぞとふがふが言う) 」


ビリリリッ……バチチチチィィ!!!(ボウデンが破壊した破片から、突如稲妻が形を成して小規模の放電を起こす) 」


ボウデン「……なっ……!!??(拳に電気ショックを受ける)……チッ…!なかなか小細工のきくやつだな…!電気ショックにより、弾幕が途絶える) 」

ヴォイド「ッッシャァ!!(ラングの登場により更に声質は野太くなる) (『影』か)(僅かな情報量で、ルリエの存在認識) いいや、俺の思惑通りだぜホステスボーイ(ボウデンが砕いた石に雷神剣の稲妻を減り込み、破壊させると同時に放電するように仕組んでいた) (影の対処は後だ、今は――クソッ、隙を逃したか!)そぅりゃああ!!(ラウニのバックステップの僅かな後隙を狙おうと、飛び込むように25kgの塊である雷神剣を縦斬りで振りかざす) 」

クイント「–––––––(目に見える速度で瞳が小さくなっていき、赤面は愚か、徐々に全身から色素が抜け落ちでいき)お……––––––お嫁へのデスロードがお釈迦になるァァァ––––––ッ!!!!!(窓を割らんばかりの金切声を上げラングをそのままホールド、えび反りになりジャーマンスープレックスの要領で後方へ投げ飛ばした!) 」

陸也「あ゛ッ!あいつこの野郎、クソ羨ましい・・・!!(ラングのラッキースケベに憤怒する)あー・・・これ、念のために確認しておくけど・・・どっちに味方すりゃいいのかな、うん? 」


突如、エントランスに合った大量の家具や彫刻、絵画などがバキバキと音を軋ませ影に飲まれていく。


ラング「んぉ?(ホールドされる)うぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!? ドゴォッ!ゴンッ!ゴロゴロゴロ……(投げ飛ばされて転がっていく)い゛、だだ……な、何が起こったんだ……? 」

ボウデン「…フッ…ならば…そのあんたのパワー、対策はさせてもらうよ(ゴム手袋を装着する) 」

クイント「 ゴガギィンッ!! (羨ましいというセリフが耳に入るやいなやすぐさま陸也の爪先の手前を、既製品では出回っていない特殊な形状の拳銃で撃ちぬき)シュゥゥウ……てめぇ、あ?フツメン……いやイケメンだけどなに舐めた口聞いてんだ、あ?仮に味方でも脳髄引きずり出して並べるからな、てめぇもだこのやろう(某さやかのような形相でラングに銃口を向け睨みを利かせ)–––––!! ┣¨ ォ ウ !!(その先にラウニに剣を振り下ろさん路としているヴォイドの姿が映り、脇目も振らず1度の踏み込みで弾丸のごとく間に割り込み) 」

ラウニ「…ッ!(突っ込んで来やがったか、だが剣筋は見えない程早い訳じゃ無い、二刀のアドバンテージがあるのはこっちだ、防御してからもう一方…)でっ……(いや、デカい!私の力じゃ片手じゃ防げない…!)…クソッ!!(左手をナイフを握ったままトンファーを持つ右手に添えてトンファーを角度を付けて振り上げ、同時に体制を崩しながらも身体移動でインパクト部分をズラし、雷神剣での一撃を逸らす)重ッ……!(クソッ、他の連中は……)(眼だけを動かし周囲の状況を確認、その中でく陰とが目に入り)……いやイチャイチャしてんじゃねぇ!? 」

クイント「 ズェァッ!! (体操選手並みの柔軟さ、キックボクサーにも劣らない威力で直角上に足を振り上げ雷神剣の塚を蹴り上げ軌道をそらす)ちっ……余裕綽々で潰せると踏んでたんですけどねぇ!(先ほどまでの余裕は微塵もなく、冷や汗を浮かべ眉間にしわを刻み苦々しげに舌打ちをかます) 」

陸也「お゛ぁ゛ッ!!(すぐ目の前が撃ち抜かれて一瞬ビビるが―――)・・・ンー・・・スカート、スカート・・・、そうかお前が敵だな!(嬉々とした表情で敵を確認する)イケメン、褒めてくださり嬉しいってもんだがそのスカートのために俺は何度でもナメた口を効く! 」

ラング「え!?ちょちょちょちょっと待って―――――おっ(両手を挙げたが、クイントヴォイド達の方へ行ったのを見て下げる)な、なんかいきなり恨み買ったっぽいけど……ま、まぁ邪魔したししょうがないよな?えぇ~っと……(きょろきょろ)誰が呼んだか正義の味方!!呼ばれなくても即参上ぉぉぉぉぉ!!!(ビシィッとポーズとセリフを決める)さて……悪者は誰なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(全員初対面で誰が敵か味方か分からない) 」

ボウデン「…これで、二度も同じ手段は通用しないな(再び拳銃を構える。しかし今度は二つ)…この弾幕、かわせるものならかわしてみなっ(2丁拳銃をヴォイドに向けて連射) 」

ヴォイド「ギャイッ!!(クイントの一撃で手元は狂い、力の入れ方を間違えた一振りに変化)ぐぐっ!!(それでも、とラウニへと一撃を屠るも、見事な受け身で攻撃に手応えがないことを痛感)(重心移動ウマすぎだろ、トンファーごと打ち抜くはずだったが――)ギィンツ!!(弾けた雷神剣の重さで後方へと仰け反り、ラウニとクイントとの距離が離れる)……(ゴム手袋の装着となると、正面攻撃の効果は期待できねェ……それと……)エントランスの様子がおかしい。あの影女……何しやがる…(出方がわからねぇ以上、俺が相手すべきはこの女(ラウニ)か……)チャキッ……(雷神剣の剣先は俄然、ラウニへと向けたまま) 」

クイント「ナイスですラウニさん、下手したら私のアキレスがお釈迦かも。いやぁ危ねぇ危ねぇ(冷や汗をダラダラと流し、衝撃に耐えかねているのか全身が小刻みに震えている) 残念だったなわたしの絶対領域の中はホットパンツなんだよバーカ!バァァァーっかッ!!(八重歯を覗か三白涙眼で指をビシィッと指し威嚇するように吠える) –––––っふぅ……ったく。悪者だの何だのと好き放題……(片手で顔を覆い首を横に振る)立場をハッキリさせておきましょうか。"キャロル"ちゃんを助ける(笑)っていう方ー、我々がぶちコロコロしまーっす(口調こそ軽々しいが最初のように嬉々としておらず苛立ちがこもった声色で高らか宣言し、) 」

ヴォイド「うるせぇ!!ポーズ決めて遊ぶぐらいなら端にいろ!!!(デフォ顔でガーッとラングへと怒鳴り散らす) ――(視界に入った)キンキンキィン(ボウデンの銃弾を視界に納めた状態で、華麗に剣の腹で弾いていく) 」
ルリエ「(バシャンと影の中から飛び出て、エントランス奥に魅惑の邪笑を浮かべ)――――ふふふ、狙撃(シュート・ヒム)!!(突如、エントランスにあるありとあらゆる場所の影から先ほど飲み込んだ家具や彫刻などが鋭い破片となって飛び出る。破片は弾丸の様な回転でヴォイド・陸也・ラングたちをターゲットにランダムな方向に飛び交う) 」

クイント「 メギャン ッ (抱きほど陸也に発砲したそれと動画たの銃を二丁、光の粒子を撒き散らして手元に出現させ、前方で腕を交差させる)……っていうわけでぇ。お客様、どうぞ我々悪者を退治するなりなんなりご自由にどうぞ?こちらも全力で、真っ赤なお花を飾る庭師に徹しますからね 」

ボウデン「……(ほほぅ、なかなか器用なやつだな…だが……)(連射をしている隙に拳銃をすり替える。その間撃っているのは一丁のみだが、二丁で撃っているように見せる)……(器用なのは、お前だけじゃないんだよっ…!)(さりげなく片方を小型のグレネードランチャーにすり替え、連射を弾いているヴォイドに向けて発射) 」

ラング「……(ヴォイドに怒鳴られてしゅんとなる)正義のポーズは遊びじゃないのに…正義の味方の印なのに……ハッ……や、やっぱりお前は敵だったんだな!俺の目に曇りなし!うん!(びしっとクイントを指す) だゎっ!?(飛んできた破片を籠手で弾く)ちょ、こ、これ……!弾ききれないぞ……!?(両腕を忙しなく動かしつつ) 」


ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!(破片たちは壁や窓を抉りながらに敵対する者達を撃ち抜かんと飛び交ってくる) 」



ラウニ「(体制を立て直し、顔はヴォイドに向いたまま眼でトンファーを一瞥して損傷の度合いを確認し、僅かなヒビを確認)……正面からやり合うのは避けたかったんだけどな(政府軍様の特別性合金とはいえ、傷一つ無し、って訳にはいかないか……)タイマンじゃないだけ救いかな、サンキュークイント、ボウデン……ルリエ(ルリエの攻撃に合わせて素早いステップでヴォイドの視界から出ようと動く) 」

陸也「ホットパンツ!それはまたまた―――だがそれがいい。(じゅるり、と舌なめずり)スカートが、俺を呼んでいる・・・めくってくれと!(クワッ)おうそこの正義の味方、敵はそこの女子諸君とホステスボーイだ、よろしく! 」

クイント「まぁ私のバージンロード奪ってくれたてめぇが一番悪者なんだけどさぁハッハッハァン!!!?(ガルルルと再び猛獣のようにラングへ威嚇し)–––– っと(ルリエのシュートヒムを認識すると同時に袖口から再び矢のようにワイヤーフックが射出され、天井へ離脱)グッジョブグッジョブ!監視カメラで録画されてんのかなぁこれ、ラウニさんのトラップに続きMVPで流したいぐらいのファインプレーですよぉ。さながら秋に豆まきをするかのような満足感 」

ヴォイド「雷神剣ッ!(飛び交う鋭利を防がんと、まずはルリエ方面に雷属性守護方陣を生成)――やべっ!(グレネードランチャーが放たれたことを視認すると、爆風から逃れるために大きく横に飛ぶ)――(ハスキー女を視認できねぇ、どこ行きやがった……まぁいい、となると今はあいつだ)ぶっ放すぜッ!”嘗て啼き閃光”(ライトニングストレート)ォォォ!!!(守護方陣の中央からルリエ目がけ、貫通生特化のビームをパナす) 」

陸也「おわっ!?(飛んでくる破片を、ロールして回避する)あぶねぇ・・・ 」

クイント「ア"ァ"もう!!ア"ァ"ァ"ッッッっとにこいつなにこの状況下で口走ってるの!?バカなの!?ちゃんと死ぬの!?(片手で頭髪をかきむしりけたたましい雄叫びをあげ)っといけないいけない、可愛い可愛いクイントちゃんのお顔にシワが増える、増える……(深呼吸をしつつ雨の如く破片が降り注ぐ戦況全体、敵対象動向、ラウニ、ルリエ、ボウデンのコンディションを順に視界に収め)–––– (そうだ。こちらの連携は取れている。ルリエさんの全体攻撃、それをかいくぐって接近戦で駄目押し。対して相手側はみたところ面識のない寄せ集め––––) 」

陸也「悪いなウサミミちゃん、俺は悪者退治なんざに興味ぁねえ、―――そこにめくれるスカートがあるから!俺は戦う!!(ガッ、と急速に加速し、クイントの懐へ突っ込んでいく) 」

ラング「女の子ばっかりじゃやり辛い……なんて言ってる場合じゃなそうだなっ……!! 変な言いがかり付けられてる!?(威嚇されてガーンとなる)こりゃ出し惜しみできる状況じゃないな、あの人(ヴォイド)だけに負担を押し付けるわけにいかないし……あんまり使いたくないけどッ!!(ガンッと両手の籠手同士をぶつけ、気合を高める)――――イグニッションッ!!! ドゴォォォォッ!!!(炎のようなエネルギーの奔流が溢れ出る) 」

ルリエ「…これでも裏社会の用心棒、ビーム一発で怯むと思ってんじゃないよ!(ビームが来る前に自らの影にまた沈む。全体攻撃が上手くいかなかったあたり、少し苛立ちを隠しきれていない様にもうかがえた。) 」

クイント「––––– まずは(ラング、陸也を順に凝視し)キュィィィィ……!!(彼女の履いている靴がエンジン音にも似た唸りを上げて青白いラインが発行し) ┣¨ ゥ ッ !! ズダァンッ(天井に蹴りを入れクレーターが発生する勢いで急降下し、残像も残らぬ速度で着地)スチャ–––––ゴガギィン!!ゴガギィン!!(ラング、陸也の間に割って入り、自分の体を抱くように腕を交差させ二丁拳銃をそれぞれへ発砲し、青白い光球がラング、陸也に飛来する) 」

ヴォイド「落ち着いて対処していけ、何当たっても死にかけるだけさ!(ラングの方面に飛ぶ破片も、自らの精神力を浪費して稲妻を生成し、彼の死角となる上後方の破片を撃ち落としていく)――いや、サポートは入らなさそうだな、気張れよ『正義の味方』 テメェも突っ走るんじゃね金髪!(二人に攻撃を仕掛けたクイントの着地を狙い、再度稲妻を生成して微電流のビームを飛ばす) あんにゃろ、また消えやがった……(どういう能力かはわからねェ。ただプライドだけは一人前のようだ。冷静さが欠けたとしたらこっちのもんだ影女……) 」

ラング「―――――ッ!!(速ッ……!?)(咄嗟に腕を交差させ、籠手で光球を受ける) 」


ザバァッ!!(ラングの後方…影から両腕の無い人影がバッと飛び出してくる)


陸也「おうわかったぞ黒髪!・・・味方が野郎だけってのは寂しいな。(ぼそり)ぅおぁッ!?(咄嗟に腕をクロスさせ、『強化』で防御する)くっそ・・・素の動体視力じゃキツいか・・・、とならば『強化』ァ!!(自身に『強化』を施し、能力の底上げをする) 」

ラウニ「―――スゥッ、タン(ヴォイドがクイントにビームを飛ばした瞬間、ヴォイドの背後、視界外から最小限、まさに無音に等しい程の跳躍で一気に距離を詰めながらナイフを用いての一閃を狙う) 」

クイント「––––––(発砲時は顔を伏せていたがヴォイドの放った電流が鼻先まで迫るその刹那、顔を上げカッと目を見開き) キィンッ ダ ム ッ (ジャケットの内側に忍ばせた手榴弾を上空へ放ると同時に床に蹴りを入れ、体を駒のように回転させながら飛翔し電撃を回避し––––)フッ!!!(その回転の遠心力を乗せた蹴りを振り下ろして手榴弾をヴォイドの方へ蹴り飛ばし、腕を床につけ逆立ちの態勢で着地) ヒュォ ッ –––––ガガガガガガガッ!!!!(そして両足を広げプロペラのように回転させながら靴のヒールに仕込まれた光弾銃を"敵に狙いを定めて"機銃のように乱射する) 」

ボウデン「……(新たに出てきた新顔…こっちが炎の能力で…(ラングを見る)…こっちが…格闘か?(陸也を見て)……ぱっと見だけじゃ、よくわからんな…!(壁の一部分を破壊し、中から大砲を取り出す) 」

ラング「な―――――(クイントからの攻撃への対処で後方への注意が遅れ、慌てて振り払うように後ろに腕を振る) 」


ガシャァアアン!!(両腕の無い人影、それはルリエと同じく両腕の無いタダの彫刻。本体は…


ヴォイド「グサッ(ビーム発射の反動動作で後方に若干ズレ、ラウニのナイフは心臓部位に限りなく近く、僅かに外れた背中に根元からしっかりと入る)――ッッッッ(突如の痛みを、声で表現しようとせず、ソレを押し殺す)――(”感覚麻痺”(ブラフ))ヴォンッ!(稲妻効果で激痛を無理やり抑え込み、肉を捻りながら後方のラウニに裏肘を繰り出す) 」

ルリエ「ニヤリ(ラングの足元の影にそっと顔をだし、口には鋭利なナイフを咥えている。)―――――ズァアア!!(魚が一瞬飛び跳ねまた沈むようにラングのアキレス健に向け器用に一閃) 」

ボウデン「セクハラの兄さんよぉ、これは、防ぎきれるか……!?(陸也に向けて、大砲を連射させる) 」

陸也「『強化』ッ!避けろ正義の味方!(ラングの『身体能力』と『反射神経』に『強化』を付与し、回避をしやすくする)ッ・・・手厳しいな、っ!(強化された身体能力でクイントの攻撃を回避し)っだらぁッ!!(軽く跳躍してかかと落としをクイントに放つ) 」

ヴォイド「(着弾と同時に爆発すると見積もって問題はねェ。ただ利口な手段がない……!)雷神剣!!(剣に頼るしかなく、上方の手榴弾を手前で防ぐべく稲妻で手榴弾を空中で弾き爆発させるが)バシュッ!!(2発、クイントの銃撃が腹部を貫き内臓を抉る)カハッ……!! 」

ラウニ「悪いなゴリラ、得意なのはこういうやり方なんだ(身動きも取れないであろう致命的な一撃を確信し、意識をラングと隆也に向けつつナイフを捻り抜こうとしたまさにその瞬間)―――ッ!?(想定外の肘打ちが頭部に直撃し、僅かに吹っ飛んで倒れる) 」

ラング「うぉっ!?(ルリエの攻撃に反応できず、ナイフでの一撃を貰ってしまう)ザシュッ――――(しかし"イグニッション"による自己強化で、危うくナイフの一振りは皮と肉の表面を裂くに止まる)悪い!強化無駄にした!!くそっ……!!(これはまずい、人数的にはまだ向こうが有利な上に……向こうは遠距離攻撃や奇襲に長けたやつが多いみたいだ!これじゃ対応しきれない……!) 」

華峰「ん~……そろそろいいですかね。うん、体力も傷も大方回復した。……しっかし、騒がしい。どちらにしろゆっくりは出来なさそうですね(のんびりとした足取りで中へ入らんとする) 」

ルリエ「我がスタンド『ブルー・ホール』は、あらゆる者を仄暗い世界へと誘う能力。……もっともっと深みへと沈ませてあげるわ、男共(またもや別の影からヌラリと現れ、ラングと対峙する) 」

クイント「1on1は効率が悪い––––– (ともすれば……)(順に戦況を見渡す。ラングに対し優位に立つルリエ、防御が固そうに見える陸也、ラウニへの横線で一瞬の隙が伺えるヴォイドで視界が止まり) カ ン ッ (突っ込んでくる陸也に対し陸也の方向へボウデンに合わせスタングレネードを放ると同時に矢のように駆け出し)集中砲火で確実に–––––– トンッ……   屠 る !!!!!  (被弾したヴォイドに向かって銃口を向けたまま1度の踏み込みで矢の如く突っ込んでいく) 」

ラング「――――2人とも!!なんとかして先に行けないか!?それができれば、俺がこいつらを止める!!(ルリエと対峙しながら、陸也とヴォイドに叫ぶ) 」

ヴォイド「見え辛いところブッ刺しやがって……淑女がそんなもん振り回すんじゃねェ(ラウニが倒れた事を確認すると、疲労と痛みで暗澹の表情でラングと陸也の様子を視界に納める)――(最も、今、二人を楽させるには……)『お前』だウサギ――ッ!(かかってこいと言わんばかりに、虚勢の構えで立ち向かおうとする) 」

ルリエ「……あそこの大剣持ちは危なっかしいけれど…アナタはどうかしら? ボウヤ?(スルスルと一定の間合いまで歩み寄りながらラングに) 」

陸也「っとお、『強化』ナメんなッ!(乱射される大砲をスウェイして回避し、最後の一発を回し蹴りで弾き返す)気にすんな正義の味方、『強化』は暫くつけとくぜ!(グッ)うおっ、やべぇ!(グレネードを目視し、逆方向へロール) 」

ボウデン「…っ!ラウニッ!(ラウニが吹っ飛ばされたのを見て)(…刺されたにもかかわらず、あの肘打ち…か…!)(大砲の照準をヴォイドに向ける) 」


――――――    ザ ッ !!!(クイントがヴィオドに迫る刹那、ヴォイドの真隣を栗色の長髪を靡かせて女性が横切る)


イナ「――――――ッッ  ド シ ン ッ !!!(鋭い眼光でクイントの瞳を射抜く。踏み込みと同時に巨大な盾を地に突き立てて迫る彼女を迎える) 」




ヴォイド「考えを聞かせろ赤髪!それが唯一の勝算か?テメェが生き残る算段ならその策に乗っかるぜッ!!(ラングに聞こえるよう、ガラガラ声で怒号をあげる) ライトニン――(視界に入った細い糸と、覚えのある雰囲気に動きが完全に止まり、視線を真横に向ける) 」

ボウデン「っ…と…!!(照準を変えるときに陸也が蹴り返した弾に気づき、大砲を発射し、相殺。そのためヴォイドに向けての連射が少し遅れる) 」

クイント「(この間合いで何ができる!!ゼロ距離で)ッタァン!!タァンッ!!(手に持った銃はブラフ、弾丸がヴォイドの頬を掠め)ゼロ距離で!! 頭蓋を吹っ飛ばしてや––––––(ヒールに仕込まれた銃を眉間に突き付けようと足を繰り出しながらヴォイドへ蹴りかかるが) ギャィンッッ !!! (颯爽と目の前に現れた女性の"盾"に阻まれ動向が小さくなる)な–––– にィ……ッ!?(くそ、間合いを……!!)ガァンッ!!(盾に蹴りを入れ女性の間合いから離脱、宙を舞うがその背後はまた、【 陸 也 の 間 合 い だ っ た 】) 」

ラング「さぁ……どうだろな。少なくとも、俺はあんたみたいなタイプは苦手さ(苦笑しつつ、ルリエを見据えて後ずさる) ――――君は!!(イナの姿を見て) ……この辺まとめてぶっ飛ばす!!俺に考え付くのはそれくらいだ!!馬鹿だからな!!(大きな声でヴォイドに返答する) 」

陸也「ん・・・倒れた・・・くっ、ダメだ。(ラウニが倒れたのを好機と見るが、脳裏に何かがよぎったのか躊躇してしまう)―――来たッ、おぉぉぉぉぉらぁぁぁああああ!!!(クイントの間合いを確認、嬉々として腕に何らかの『強化』をかけながらアッパーをかます) 」

ルリエ「あら、随分な言いようね。隻眼両腕無しの女がそんなに怖い? じゃあ、もっと怖がらせてあげなきゃ…(チュルンと舌なめずり) ―――ッ!(チィ、援軍か。)  」

ラウニ「――――(肘打ちで吹っ飛んだ意識を戻し、打たれた点を抑え、ふら付きながらも立ち上がり)……頭が回らん……えっと……不味い、増えてるな、増援かよ… 」

ボウデン「へぇ、今度は女、か(イナの姿を捉える)紳士のように見えるが僕は幼い女の子にしか容赦はしないタチなんだ(フッ(ヴォイドから、イナの盾に照準を変える)(多分あの馬鹿でかい盾…これくらいしねぇと砕けねえだろうしな…!(イナの盾に向けて連射) 」


ビュオォォォォォォ!!!(陸也が行った『強化』によって、腕に強烈な風・・・それこそ風のいたずらを巻き起こしそうなほどのものを纏う


ヴォイド「助かったぜタンカーッ!!(ここぞという時のイナの登場に、唾液に混ざった血を流しながらも僅かに綻ぶ) ――赤髪がどれほどの爆発力を有しているかは知らねェがこの間取り構造を破壊すると救うべき相手が潰されるかもしれねェ……!頭使え、ソイツ(影女)は影があれば存在する、瓦礫の下は奴のテリトリーだ! 」

クイント「ッツ!!(空中では体の自由が利かず後方の確認ができないが、陸也の存在を第六感で予知し表情が鬼気迫るそれになる)ラウニさんッ!援––––––……(声を張り上げるがそれもむなしく掠れる、ようやく彼女が敗れたという現状を理解すると同時に、迫るアッパーカットの風圧で髪がなびき–––––ッ!!!!(瞳孔が豆のように小さくなり咄嗟に身体を丸め膝を抱くようにして腹部への直撃をガードするが、衝撃が身体を貫き)かは……––––ドゴォッ!!!(テラス奥の階段へと蹴り飛ばされ土煙が爆発する) 」

イナ「血ィ ダラダダ流しながら無茶してんじゃねぇよ、アンタ!(肩越しに振り返ってヴィオドに怒鳴り、クイントの蹴りを受けた盾を側方にずらす) よォ!どうやらまた面倒なのに絡まれてるみてーだな!(ラングに) 味方はそこそこ居るみてーだが…押されてるのか…(ヴィオドに陸也、ラングや華峰といった面々を見て) んで、敵はアイツラか―――(クイント、ルリエ、ボウデンやラウニを見て―――)―――バッ ギャインギャインッ!!(大盾をボウデンのほうへかざし、銃弾を防ぐ) げ…本物の銃かよ…!(内心冷や汗) 」

ラング「正義の味方は見た目では判断しないさ、怖いのはあんたがあんただからだ……(舌なめずりするルリエを見て緊張が高まる) だーっ!!分かんねぇこと言うなっての!!俺は頭使うの苦手なのーっ!!(終いにはヴォイドを指差してガーッと叫ぶ) 助かった……!サンキュ、イナ! ………(にしても、相当ヤバい……そろそろイグニッションも限界だぞ……耐えてるだけじゃ、意味もなく自動ノックダウンだ……どうする……?) 」

ルリエ「あら、そう? じゃあ、その正義の味方何て言う暑苦しい理想ごと……沈めてあげるわ。――――ブルー・ホールッ!!(ラングの影、いわば体の真下からまたもや破片の連続射撃) 」

ボウデン「ほぅ、やっぱこんな大砲程度じゃ、砕けねぇかな…!(連射を続けるが、弾切れを起こす)…チッ、弾が切れたかっ!(横に飛ぶ) 」

ラング「どわっ!?(真下からの攻撃に慌てて飛び上がり、破片を弾く)っだぁ~~~ッ!!もうどうにでもなりやがれキィィィィィィックァァァァァァァ!!!(飛び上がった状態からルリエに飛び蹴り) 」

イナ「そういうのは全部終わってから言え!(ラングに叫びながら吹き飛んだクイントを目で追い、銃弾を放ってくるボウデンへ視線を移す)―――キン、カンッキィンッ!! オレの”イージス”を砕こうなんざ、百億年早いんだよ…!(余裕綽々とボウデンの連射を防ぎ切る) 」

ルリエ「……ふん!(ラングの飛び蹴りを躱すや、自由の利く足を振り上げ)圧し折ってあげるわ!!(豪風を孕んだ踵落としをラングに) 」

ヴォイド「無茶しねェ人間はここにいねェ(口内に溜まった血液を飲み込み、味方にも重症を悟られないよう虚勢を張る) チッ……!赤髪!影は己の真下に発生するものだ!テメーの火力に任せる!!借りるぞ(イナの盾を踏み台にすると、上方大きく跳躍し、豪華なシャンデリアの外装に捕まる)影女、覚悟しろ。俺ができる唯一のテメェへの嫌がらせだ!!ビリリィ……(雷神剣が空間を裂くような稲妻を立て)《白夜(クリアフラッシュ)》 」

クイント「ッツ……く……(煙が徐々に薄れていき、脇腹に手を添え咳き込みながら立ち上がる姿が露わになる)ギリッ(憎々しげに歯を食いしばりつつも首を左右に振り一つの局面につき0.2秒という早さで順に視界に収め状況を把握)頭数を揃えてきましたね。ああ楽しくない、愉快じゃないなぁっとにもう……ッ(おまけにあの剣士、司令塔としての役割を果たしているのかチームワークが生まれつつある、不味いですね……)ルリエさん!(一瞥をやらず声を張り上げ)その男の炎は強化魔術の類です!極力被弾しないように戦うようにしてください、その様子じゃ長くは保たない!(潰せるやつから潰すしかない!) 」

陸也「●REC●REC●REC!!(吹っ飛ぶクイントのスパッツをひたすら目に収める)おぉぉっ!味方!女子の味方だ!・・・いいな、ヤンキー系・・・。(しみじみしながら)ウインク、ウインクくれ!(女子の味方登場に大歓喜しながらやじを飛ばす) 」

ボウデン「(蹴り飛ばされたクイントやふらついているラウ二を捉える)…(ルリエは 」

ラング「ドガァァァァッ!!!(飛び蹴りが床に直撃し、床を抉って破片が飛び散る)ぬ゛ん!!!!(頭で踵落としを受け止める)痛くなぁぁぁぁぁい!!!(痛そうな顔でルリエに拳を突き出す) 」


ヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァヴァガガガガガチビリリリリリ!!!(天井でぶら下がる雷神剣から、莫大な電力量がシャンデリアのコードに伝わり、その部屋の間取り全体、隙間すらにも影を残さぬ程に光で満ちた世界に変える) 」


ボウデン「(蹴り飛ばされたクイントやふらついているラウ二を捉える)…(ルリエは善戦しているが…クイントが起き上がるまで、前衛が手薄だな…!)(ダガーナイフを2本取り出し、イナの背後へ飛び上がる) 」

ルリエ「なっ!!?(踵落としを止められ、拳を突き出される。防ぐための両腕が存在しない為、影の中へ逃げ込もうとするが)――――ぐぁあ!!?(ヴォイドの技により影を無効化され成すすべなく、腹部にラングの拳を許してしまう)うぐ……ぁ…ッ!(勢いのまま後方に倒れる)ハァ・・・、はぁ・・・(立ち上がろうにも立ち上がれず、息を荒くするばかり) 」

ラウニ「よし、少し……頭が冴えて来た、気がする(物陰に隠れながら戦場を見渡し)数の有利が完全に崩れて押されてきてる、だが……(あの盾女は不意打ちの的だ、視界に入らないまま……)―――なっ…!?(雷神剣によって照らされた部屋に一瞬怯み)……ルリエが! 」

華峰「あらあら、随分と慌ただしい。まるで抗争ね。これは神を信ずるものとして少しでも早く終わるよう主に祈りを捧げなければ(要約:サボりたいから皆頑張って) 」

ラング「うおっ、まぶしっ!?――――おぉっ!!(自らの拳が当たったことを認識する)サンキュー黒髪の人!!よぉし、今のうちにあの人を縛り上げるなりなんなり………して……お……(ルリエに向かって駆け出そうとするが、勢いなく歩き出す形となる。纏っていた炎のエネルギーも小さくなっていき……)………きゅう……(完全に炎が消え、目を回してルリエに覆いかぶさるように倒れる) 」

イナ「……(ヴォイドの『無茶しない人間はここには居ない』発言に、やれやれとため息をつく)…ああ、違いない。 (クイントを見やり目を細める)……(こいつは勘だけど、あいつはかなり頭がキレるようだな…放置しておくとまずい―――) あぁ!?ヤンキーじゃない!もう不良は卒業したんだ、蹴り倒すぞ!(※ い ま だ に 性 格 ヤ ン キ ー )(陸也に向けて) ヒュー…へぇ、やるじゃんか(ヴィオドとラングのコンビネーションを見て) ―――ッと!?(ボウデンの奇襲に振り向き、腰に差していた刀に手をかける) 」

ルリエ「うぐっ!?(ラングに覆いかぶされる。両腕がない為引きはがせない)なにっよ……ちょっと、重い、どい、て……。(身を捩って振り落とす体力も無い) 」

ヴォイド「よくやった赤髪ィ!!(莫大な電力を消費し、疲弊が募る)パスッ(シャンデリアから手を離し、飛び降りた先はラウニの目前)視界に居る間は何もさせやしねェぞ(息切れを隠す為、ほぼ呼吸もせず、細い目でラウニを見下ろす形で雷神剣を握る) 」

クイント「だからホッパンって言ってるだろォがァ"ァ"ァ"ァ"–––––ッ!!!(悟空よろしく怒りの咆哮を天高く張り上げ) んな–––––!!(やばい、ラウニさんのマークが外れたことで対象がルリエさんに……!)くそ!くそ!どうしてこんな貧乏くじを……!!(若干目尻に水滴を浮かべ忙しなくガチャガチャと音を立てて再び愛用していたハンドガンを取り出し) ト ッ  (シャンデリアをバッグにコマが如く回転しながら飛翔、空中で上体を、交差させた腕に持つ二丁拳銃の銃口をフロア全体に向け)スコール・バレットア"ア"ア"ァァァああァァァァ–––––––ッ!!!!(自身が回転式機関銃が如く回転しながら二丁拳銃を機) 」

ボウデン「…いくらその盾でも、背後から接近して隙をつけば、役に立たんだろうっ!(両手に持ったダガーナイフで、刀に手にかけようとしたイナの両手首を斬りこむ) 」


(自身が回転式機関銃が如く回転しながら二丁拳銃で機銃が如く早打ちしその場の敵全員へ向け弾丸を暴風雨の如く放射状に撃ち放つ)


ラング「きゅう~…………(イグニッションによる反動の高熱で気を失っており、ルリエの上から動けずにいる) 」

ラウニ「(やべっ声出しちった)ルリエは…個人的に退かしてやりたいが……クイントも弾が尽きたら不味いし、ボウデンもありゃ援護が要る…一人減らせばまだ勝機はある、隙の出来そうな奴から…!(ナイフを構え、物陰に隠れながら移動しようとした矢先)……だよな、止め刺しちゃ…居なかったよな(飛び降りて来たヴォイドを見据え、左手にナイフを持ち、折り畳んでいたトンファーを右手に再度展開して構える) 」

陸也「ありがとうございますッ!(ヤンキーらしい発言に敬礼)寧ろご褒美です!(ホットパンツを見てほくほく顔)っ、正義の味方はダウンか・・・『強化』は外すぞ!(ラングにかけていた『強化』を解除する)お、オォォォッ!?(暴風雨の如くブチ撒けられる銃弾に、避けられず腕を交差して『強化』で防御するが)いっ、いでえ・・・ッ、ちょっ、バテる・・・ッ!!(『強化』の使いすぎでスタミナが激しく消耗され、マズイと見て懐からくるみを取り出す) 」

ルリエ「(最初はジタバタしていたが次第に諦めた様に動きは鈍くなる)……なんで敵の、しかもこんな坊やに押し倒されてなきゃならないのよ……もう。あと、胸に顔を乗っけてるのはわざと…じゃないのよね?(力が入らずスタンドも動かせない状態でふと他の者達の戦闘を見る。)はぁ、役立たずね、私。 」

ヴォイド「キキンッ!(物陰付近とはいえ、逸れ球にはキッチリと対処)失礼な事をしたな、アンタ相手に手加減はいらねェみたいだったな……(先ほどの『肘打ち)のこと)寝ていて聞こえなかったらもう一度言うぜ、淑女であるアンタにその物騒なモンは似合わねェ。ソイツを渡してくれ 」

イナ「――――。(ヤツ(クイント)をほうっておくとまずい!!)障壁を展開―――(ボウデンから目を逸らずにノールックでクイントへ手をかざすも、ボウデンの斬撃を手首に受けて仰け反る)――ァぐっ!?て、メェ…!(血を流すも構わず刀を構え、地面に盾を突き立てたまま放置し(弾丸から身を守る)袈裟斬り→逆袈裟をボウデンに繰り出す) つか、アイツ…!!馬鹿野郎!!(気を失ったラングに手をかざし、ドーム状に薄い防御壁を展開する)(あの障壁、あの銃弾の雨だと保って数秒…!) 」

陸也「誰か、ちょっと攻撃を防いでくれないか!(くるみを持ちながらも、防御に手が回って攻撃できない) 」

ボウデン「…ぐうっ……!!(袈裟斬りを食らうが…)…(斬り込みが浅かったか…!?だが…!刀を握る力を落とした今なら…!)(逆袈裟を食らわせようとするイナの手(先ほど斬撃を食らわせた部分)に蹴りを入れる) 」

クイント「カキンッツ カキ……ッ チィ……ッ(空中で玉切れを起こし、回転する勢いそのままにエントランス奥の階段に着地)–––––!!(陸也の蹴りが効いているのかなんともなかった着地時の衝撃が痛みとして脇腹に深く突き刺さり苦痛で顔を歪める)く、そ……!回復、回復魔法を……––––(いや、 ダ メ だ )(ラングと相打ったルリエ、ラウニと向かい合うヴォイド、イナと対峙するボウデン…。そしておそらくは鋤を見逃さないであろう陸也と順に視界に捉え認識し、歯をくいしばる)ギリギリ……ッ 」

イナ「!?(敬礼!?)お、おかしなヤツだな…っ! ちょっと待ってろ!!(陸也の助けを聞き、陸也の前方に防御壁を展開する。保って数秒) 」

ラウニ「……(肘がまだ効いてるな…生きてるだけ有難いか…向こうもぶっ刺さったのが効いてないわけはない筈だ、ありゃ”隠してる”)…(周囲を見渡し、状況を確認)…… ”どっちにしろ”…賢いのはこっちか(ナイフとトンファーを雑に投げ捨て) 」

陸也「助かる!(イナが防いだスキに、手に持ったくるみを構え、軽く目の前に放って)『胡桃割り散弾』―――(くるみに様々な『強化』を施し、クイントラウニに向かって中身を散弾の如くぶち撒けようとするが・・・) 」


 お兄ちゃん―――(陸也の脳裏に、一人の少女が過る)


陸也「ッ―――だらぁッ!!!(一瞬の気の迷いで、『強化』が緩まり、『胡桃割り散弾』の威力が弱まってしまう。それでも十分に怯ませれるレベルではある) 」


見た目はただのクルミ、一見バカにしているかのようだが確かな威力を持ったクルミの中身が放たれる! 」


イナ「グチッ――――あ゛ッぐァ…!!(ボウデンの蹴りが斬撃を受けた手首に決まり、思わず刀を手放して創傷がさらに広がって流血する) ドサ―――!!(思わぬ激痛に顔をしかめ、膝をついてしまう) 」

ヴォイド「感謝するぜ……パシュンッ(投げ捨てたナイフとトンファーを軽く蹴り飛ばし、ラウニの攻撃手段を一先ず断つ)ウサギ鍋まで後一息か……よし、加勢に――雷神剣ンンッ!!(精神力を大きく浪費したにも関わらず、ラウニに背を向ける形で陸也の投げた爆弾を弱々しい稲妻シールドで弾き返す)ゲホゲホッ……!! 」

クイント「(陸也の前に前方に防御壁が展開され、手にした2丁拳銃は空砲の音すら上げずカチンンカチンと乾いた音を上げ、ラウニが武装蜂起したのを視界に入れ表情に影が落ちる)……(不気味なほどゆっくりと立ち上がり)いいことを教えてあげましょう(静かにそう透き通った声で告げると、右の人差し指を立てて手を"銃に見立て"腕を前に突き出し、それを支えるように左手を添えた。すると、指先に青黒い球体が出現し、黒い粒子を吸収し始め)" ガ ン ド "初心者向けのただの呪いですが、魔力が高ければそれなりに殺傷力があります。私のボスのガンド撃ちはこいつの––––––––– 」

クイント「 " 軽 く 見 積 も っ て 10 倍 で す  。 " –––––– ズ ァ オ ッ(目前に迫る胡桃の散弾に対し毅然として佇み、指先からおよそバレーボール大の黒球が放たれ、散弾の群に穴が開きクインを避けるようにして壁に無数の穴が開く) 」

ラウニ「(”どっちにしろ”…な)――(声も、音も無く、ジャケットに仕込んだ先程より小型のナイフを抜き、背を向けたヴォイドとの距離を詰めようと踏み出す、が―――)……ッ!(負傷による注意力の低下からか、意識の範囲外から飛来する爆弾に全く気付かず、挙句にヴォイドにそれを防がれ…ヴォイドの背後で立ちすくむ)……いや、何してんだお前 」

ボウデン「…くっ…!(蹴りと同時に一瞬イナに受けた斬撃の痛みで膝をつく)…(致命傷ほどではないが…やられたな…これ以上切られると、厄介だねぇ…)(イナが刀を手放したのを見て、手を伸ばして刀を奪い取ろうと手をかける) 」

ヴォイド「俺はクソマジメな男だ。『武器』も持たねぇ、プライド捨てて降った相手を 」

陸也「くそ、何躊躇してんだッ・・・!(脳裏によぎった少女を振り払うように、頭を振る)くそ、防がれ・・・ッ、やべ―――(『強化』の使い過ぎでふらりと前のめりに躓く) 」

イナ「ギリ…っ…!(痛い…痛い、痛いッ…!)ん、の野郎…!今のは高く付く―――ぜ!!(苦しそうな顔をして立ち上がり、刀を拾おうとしたボウデンの手を蹴り飛ばそうとする) ありゃあ……初心者向けの呪いってったって―――――………(クイントが放つその黒球を見て、目を見張る)……(この…10倍だと…!? クソ、リズのヤツ…!) 」

ボウデン「っと……!(蹴り飛ばそうとしたイナの足に気づき、反対側の手に持ったダガーナイフを蹴り飛ばす足を目掛けて振り下ろす) 」

ヴォイド「俺はクソマジメな男だ。『武器』も持たねぇ、プライド捨てて降った相手が倒れたら後味悪いに決まってんだろ(ラウニの方角には目もくれず、耐えきれずに呼吸が乱れ始める)頼むから大人しくしてくれ(吐き捨てるように、ガラガラの声を喉で出し、呪いを散弾させるクイントに視線を送る)そいつを一度、食らったことがある……痛かったぜ……(雷神剣は、これで最後だ。ほんの少ししかねェ……)ハァ……ハァ……『閃撃』(ラスターフォルム)……(雷神剣を形状変化させ、無数の穴が床や壁に出来上がる最中、一人雷神剣を固定する)ギリリッ……チャキッ…(ラウニが落としたナイフを球とし、雷神剣に添えて射撃態勢)――クイント―― 」

クイント「シュゥゥゥウゥ……(放たれた黒弾は陸也の投じた散弾で四散し、陸也、イナ、ヴォイドをすり抜け背後の壁に複数の小さなクレーターを刻みつける。相殺し合った影響で土埃が舞い上がり、その中央でだらりと腕を垂らして)––––––っとまぁ、ドヤ顔でぶっ放したんですけどまぁ……ふへへ、お師匠様のガンド撃ちにも及ばない、いやぁ我ながら情けない切り札なんですけどね(消耗が激しいのか肩で呼吸し、ボウデンしか見方がいない戦況を見、疲弊しているとはいえ敵がまだ三人いる現状を視界に収めると思考するまでもなく乾いた笑みを浮かべ冷や汗を流す)うへー……正直調子こきすぎましたぁ 」

クイント「 >>待った!!<< (唐突に声を張り上げ吹き出しが画面全体を覆う)そのまま戦意もへったくれもねぇうさちゃんぶちコロコロして心は痛まないんですか!あ、そうだキャロルちゃんの容体!あの子結構やばいですよ!心配でしょうそうでしょう!!!!!!11 」

ヴォイド「お師匠様から聞くべきだったな。俺は魔物だろうが人間だろうが、ましてや女だろうが全力でぶん殴る(雷神剣の先端に光素が集中する)『電子銷却砲(レールガン)』 」


バシュンッッ!……カランカラン(勢いよくナイフが射出されるも、音だけ轟音に立派で、飛距離は僅か1mにも満たず地面に着く) 」


クイント「ギャァー!!に"ゃー!ほ"ぎゃ"ー!!!わ"ァ–––––– ッ!!!!(豪快な音だけで鉄砲に打たれかのようによろけ倒れこれでもかと言わんばかりに間抜けた悲鳴をあげなんとか立ち上がり秋目も降らず立ち上がる)ちょぉぉぉっと見てきますゥゥウ–––––ッ!!!!(「ボウデンさん足止めよろー!」という捨て台詞を残し壁沿いに続く階段を駆け上がり、6つ並ぶドアの中一つを蹴破って暗がりの向こうへ消えた) 」

ボウデン「……ハハッ(クイントが駆け上がって消えていったのを見て)とうとう俺だけになっちまったか…(倒れたラングにのしかかられているルリエと、負傷が大きいラウニを見て) 」

ラウニ「……焼きが回ったなァ、我ながら……(クイントの最後の抵抗、そしてヴォイドの攻撃の顛末を見た後)……スウッ、ブンッ!(ナイフの柄で思い切りヴォイドの頭部を殴り付け、直後に足払いをかけ……ふら付きながらも足早にクイントを追う)借りはチャラって事で……悪いなボウデン、今度一杯奢るよ 」

ヴォイド「いい気味だ……(クイントが涙目で去っていくのを、へっと口角をあげ、雷神剣を『斬撃』に変化させ下ろす) 男らしく最後まで足掻くってのは止せよ。これでもまだ体力は有り余って――ズガァ!!(ラウニの暴行で見事に前のめりに倒れこみ、有り余った体力も底を尽き掛ける)あ、あの女ァ……ッ…… 」

ボウデン「っと、良かった、まだ戦えたか…!(ヴォイドに暴行を食らわせたラウニを見て)…あぁ、頼むぜ……まぁ、無事だったらの話だがな(ククッ(クイントを追ったラウニを尻目にヴォイドに近づく)……(ラウニのおかげでだいぶ弱ってくれたな…)(なんとヴォイドに先ほど使用した大砲を掴んで振りかざす) 」

陸也「―――させ、るかよ・・・ッ!!(肩で息をしながら、立ち上がり)『空気弾』ッ!!(なけなしの体力を消費し、『空気』を弾丸の如く弾き飛ばす不可視の『空気弾』でボウデンに攻撃する) 」

ボウデン「……なっ、まだ…生き残ってるやつがいたか……!!(ヴォイドに振りかざそうとした瞬間に陸也の姿を捉える)……うっ…!!!(不可視のうえ隙をつかれる形となったため空気弾が直撃する) 」

陸也「とっとと塒に・・・帰りやがれってんだ!!(食いしばりながらボウデンに駆け寄り、精一杯の『強化』をかけた拳をボウデンに打ち込む)一時とは言え共闘した仲だ、野郎でも見捨てるわけには・・・いかねぇ・・・ッ・・・・ドサッ(体力を使い尽くしてしまい、そのまま倒れてしまう) 」

ボウデン「……ぐっ…まだ、足止めの役目を果たすまではまけるわけには……っ!!(打ち込んだ拳を力を振り絞り受け止めようとするも、力負けし、吹き飛ばされて壁に叩きつけられる) 」


*



ガチャ ギィィ ィ ィ … (戦闘からほどなく、嵐の後、静まり返った戦地に門を開け一つの人影が訪れた)

エディ「カツ––––––––(隠密、野戦用の黒装束に身を包み多くが倒れて動かない跡地を目の当たりにして目を丸くし動揺するが)……(マフラーで隠した口元を綻ばせる)そうか、たくさん友達ができたんだな。キャロル……おいたんの入る隙間はなし。少し寂しいな……(伏見がちに肩を落とし、手にしたアタッシュケースを下ろして片膝をつき、床の上で緑色の液体、"ハイポーション≤回復役≥"が入った小瓶を取り出す) 」

聞こえてないだろうが、伝えておくよ。あの子のキャンバスは真っ白だ、叶うならどうか……鮮やかな色を足してやってほしい。それは、虹のような鮮やかな……人生を。(人数分、構成員ではないと思われる見慣れない人物達の分だけその小瓶を添えおき、立ち上がって)……(意を決し、階段を音もなく上がり、暗がりの中へ消えていった)







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最終更新:2020年09月27日 22:56