カズマたんの指をチュッパチュッパ!保管庫

いじめられっ子1※いじめネタ注意 ※オリキャラ登場注意

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匿名ユーザー

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 時は二〇〇八年の九月。場所は名古屋市内のとある小学校――
 毎年恒例の運動会に向けて各児童が放課後も学校に残って練習に励んでいた。九月とは言っても秋の彼岸はまだ過ぎておらず、ヒートアイランド現象も相まって名古屋市内の最高気温は連日三五度に達しようかという勢いだ。
 グラウンドでは真夏の太陽を浴びて全身小麦色に焼けた子供達が、リレーのバトンを受け取り損ねねて地面に転がした上に脚で蹴飛ばしてしまったり、二人三脚の足並みが揃わずに二人仲良く頭から地面に突っ伏していたり、障害物のハードルをバタバタと薙ぎ倒しながら走ったり跳んだりしていた。
 鉢巻を巻いた額や砂埃まみれの体操着の袖から伸びた腕や太腿に滲み出た汗の粒が、九月になっても尚勢い盛んな太陽の光を受けてキラキラと輝いていた。
 今、体育倉庫で一人佇んでいる少年──池沢佳主馬は、「手伝ってほしい事があるから体育倉庫に来て」とクラスメートからの伝言を受けてここにやって来た。
「先生、来ましたよ。用事って何ですか?」
 然し、体育倉庫の中には誰も居なかった。猫の子一匹居る気配すら伺えない。
「中に誰も居ないんですか?用事が無いなら、ボク帰っちゃいますよ?」
 何だ、嘘だったのか……一体誰がこんな詰まらない悪戯をしたんだ。
 佳主馬は少々憤った様子で体育倉庫を出ようと振り返った。するとそこには──
「よう、佳主馬」
 体育倉庫の入口に三人の少年が立ちはだかっていた。佳主馬のクラスメート達だ。彼らの顔を見るや否や、佳主馬の表情が険しくなっていった。

 ここで彼らの間柄について説明しておかねばなるまい。今、体育倉庫の中で立ちすくんでいる少年──池沢佳主馬は、クラスでいじめに遭っていた。彼のプライドの高さがその原因だった。
 クラスメートは、出来る限り佳主馬と関わらないようにしていた。佳主馬には自信過剰な一面があり、会話のキャッチボールが成り立たないことがしばしば起きていた。そんな彼の態度にクラスメート達は次第に愛想を尽かしていった。
こうして佳主馬はクラスから孤立していったのだが、僅かながら彼の日頃の立ち居振る舞いに耐え難い程の反感を覚え、しばしば暴力を振るう輩がクラス内に居た。それが、今まさに体育倉庫の入口に立ちはだかっている三人だ。仮に彼らの名前を『タクヤ』、『ケイタ』、『シュウヘイ』としておこう。
 三人組のリーダーはタクヤである。体格はクラスの中でも一・二を争うほど大柄で、男子の中ではクラスどころか学年一背の低い佳主馬とは対照的だ。如何にも「俺がリーダーだ」とでも言いたげな態度で、三人組の中央で腕組をしながら仁王立ちしている。
 佳主馬から見てタクヤの左側に立っているのがケイタ。背はクラスの平均より少し上くらいだが、体重は学年一重い。ケイタの反対側にいるのがシュウヘイだ。体系は痩せ型でおかっぱ頭。メガネを着用している。佳主馬のまたいとこに当る陣内祐平と外見も名前もよく似ている。
 運動会の練習中とあって、佳主馬も含めた全員は体操着を着用していた。タクヤ達も途中までは真面目に練習に取り組んでいたのか、所々に土汚れの跡が付いていた。

 佳主馬は目の前に居る三人に疑いの眼差しを投げ掛けながら質問した。
「もしかして、お前達がボクを此処に呼び出したのか?」
 三人組みのリーダー、タクヤが答えた。
「そうさ、オレ達の仕業だ」
 佳主馬は体育倉庫の出口を塞いでいる三人を睨み付けると、怒りを押し殺したような静かな声で言った。
「よくも騙したな……ボクはお前達に用は無いんだ、そこを通してくれ」
「騙されるほうが悪いのさ。それに生憎だがオレ達はお前に用があるんでな……」
 そう言うと、タクヤは二人の子分に号令を掛けた。
「佳主馬をひっ捕らえろ!!」
 タクヤの命令を受けて、両脇にかしこまっていた二人の子分・ケイタとシュウヘイが一斉に佳主馬に襲い掛かってきた。タクヤはこれからこの中で起きる騒動を外部に知られまいと、体育倉庫の入口を閉めた。鋼鉄製のドアが閉まる音と同時に、グラウンドのショートトラックで短距離走の練習をしている児童がスタートを切った。
 そしてタクヤは予め倉庫の中に隠してあったつっかえ棒を掛けて、扉を外から開けられないようにした。
 佳主馬は反射的に踵を返して体育倉庫の奥側へ逃げようとしたのだが、既に間合いが詰まっていたこともあってあっさり捕まってしまった。
「ボクを捕まえて何をするつもりだ!手を離せよ!」
 佳主馬は拘束から逃れようと全身に力を籠めて掴まれた両腕を振り払おうとした。然し、人数で負けている為に彼の抵抗は失敗に終わった。
「離せよ、離せったら!」
 佳主馬はジタバタもがきながら叫び続けた。
「チッ……ちょっと黙ってろ」
 コイツを黙らせないと外に居る奴等に気付かれちまう……タクヤはそう感付くと、佳主馬の口を塞ごうと巾着袋から手拭いを取り出し、二人の忠実な下僕に取り押さえられている佳主馬の背後に回った。真後ろに立つと後ろ蹴りを喰らう畏れがあったので、右肩側から手拭いを持った両手を佳主馬の頭部へ回した。
「こんな事して何が面白いんだ!今すぐ止めろ!止め……んむぅ!」
 手拭いを口に噛ませると、素早く後頭部で固く結んだ。これで佳主馬の言葉の自由は奪われた。
 タクヤは今度は巾着袋から縄跳びを取り出すと、ケイタとシュウヘイに指示を与えた。
「ケイタ!シュウヘイ!佳主馬の両腕を胴体にピッタリつけて真っ直ぐに伸ばさせろ!」
 タクヤはそう言いながら巾着袋からビニール製の縄跳びを一本取り出した。そして結び目を解いて両手に持ち、威圧感を与えるようにゆっくりと一歩ずつ佳主馬に近付いていった。
「んむぅー、むーー!!」
 佳主馬はこれ以上こんな奴らの好きにされてたまるかと、頭を左右にブンブン振り回しながら身体を拘束しているケイタとシュウヘイの手を振りほどこうとした。
「コイツ、大人しくしやがれ!」
「しんみょーにバクに付け!」
 ケイタとシュウヘイが口々に脅し文句を掛けながら、二人掛かりで佳主馬の身体を押さえ付けた。
 さっきから抵抗を続けていた事もあって佳主馬の身体は既に疲労を来していた為、ケイタとシュウヘイの束縛を振りほどくことは叶わなかった。程なくして佳主馬はぜぇぜぇと息を切らし、これ以上抵抗するのを諦めた。そしてその隙を見計らったタクヤの手によって、佳主馬の両腕は彼の胴体に縛り付けられた。
 入口を封鎖された体育倉庫。
 上半身を縛られた一人の少年と、周囲に群がる三人の少年。
 それらの状況は拉致監禁や集団リンチといった、佳主馬にとって限りなく危機的な様相を呈し始めた。当の本人もいよいよ自らの身体に危険が迫っているのを感じ、この状況を打破する方法は無いものかと必死に考えを巡らせた。そして両脇をケイタとシュウヘイに固められたままの状態で、自分の両足を尻の高さまで持ち上げて宙に浮かせた。
「ぐぁッ!」
「重いぃッ!」
「ケイタほどじゃ無いけどな」
「言ったな……後で覚えてろ!」
 ケイタとシュウヘイに佳主馬の体重分の負荷が襲い掛かる。いくら佳主馬が学年一小柄とはいえ、小学五年生二人で支えるには酷だったようだ。やがて二人は佳主馬の両脇を抱えたままへなへなと地面に座り込んだ。佳主馬の尻も地面に着いた。
 佳主馬にしてみれば、今自分を束縛している二人を疲れさせるのが目的だったのだろう。しかし、この行動が自爆行為だった事に佳主馬は後になってようやく気がつく。タクヤは佳主馬が結果的に地面に座り込んだのを見て、咄嗟にこの状況を上手く利用する方法を思いついた。
「ケイタ!佳主馬に馬乗りになれ!」
「へ?」
「いいから、佳主馬の身体に乗っ掛かるんだ。早くしろ!」
「は、はい……」
 ケイタは訳が解らないままだったがリーダーの命令に従い、佳主馬の上半身を押し倒すと腹の上に自らの腰を下ろしてマウントポジションを取った。
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
 腹部を強烈に圧迫されて、佳主馬は呼吸すらまともに出来ない。猿ぐつわを噛まされた口から体内のガスが一斉に吐き出された。
「お、おい、このままじゃ佳主馬が窒息しちゃうよ!」
 傍で見ていただけのシュウヘイも流石に佳主馬の様子が心配になってきた。タクヤもこのままではまずいと思ってケイタにアドバイスを与えた。
「腹ばかりに力を掛けるな!佳主馬が死んじまうぞ。ちょっとだけ腰を浮かせて、お前の両腕を使って佳主馬の肩を押さえたままにしとけ」
 ケイタは言われるままに自分の両腕を佳主馬の両肩に掛けて、下腹部のみに掛かっていた体重を佳主馬の肩に少しだけ移した。ケイタは佳主馬の事が少し可哀想になり、申し訳なさそうな顔を浮かべていた。
 タクヤの思惑通り、これで佳主馬は完全に身動きが取れなくなった。佳主馬は内心(しまった!)と思ったが、もはやまな板の上の鯉だ。どうする事もできない。
 せめて縛られている両手がケイタの太腿を掴むことが出来たら……然し、届かなかった。足はまだ自由を奪われていないので、ケイタの背中に膝蹴りを喰らわせようとした。然し、骨盤まで押さえられている為に膝を思い切り曲げることが出来ず、膝の先をケイタの背中に当てることも出来ない。
 佳主馬はこれ以上何をやっても無駄だと思い、自分の足を振り上げるのを止めた。
(ちくしょう!ちくしょう!……)
 佳主馬の顔に後悔の色がありありと浮かんだ。自らが犯したヘマに、自分で腹が立った。然し、涙は決して見せなかった。こんな奴らの目の前で泣いてたまるか……それだけのプライドは、まだ彼の中に残っていた。
「よしいいぞ、ケイタ。しばらくそのままじっとしてろ」
 佳主馬が大人しくなったのを見届けると、タクヤは手持ち無沙汰になった子分を一人従えて予定されていた次の作戦に移った。
 タクヤはおもむろに巾着袋からビニール製の縄跳びをもう一本取り出すと、それを手に持ったまま佳主馬の左脚を掴んだ。右脚には自分の体重を掛けて動きを封じ込めるあたり、実に用意周到である。
「ムウゥーーっ!」
 佳主馬が身体を押さえ付けられた場所はコンクリートがむき出しになっており、砂利もまばらに転がっていた。佳主馬の右脚の太腿やふくらはぎに粒子の粗い砂利が直接押し付けられて、佳主馬は苦痛に顔を歪めた。
 然し、タクヤはそんな佳主馬の様子などお構いなしに手に掴んだ左脚を折り曲げようとした。
「シュウヘイ、ちょっと手伝え!」
「へい、親びん」
 シュウヘイは時代劇のような口調で応答すると、タクヤと一緒に佳主馬の左脚の膝を折り曲げてロックした。タクヤは手に持っていた縄跳びを佳主馬の折り曲げられた左脚の付け根とくるぶしの上が重なった部分に三周ほど回して、縛り上げた。この時タクヤは、膝の上まであるハーフパンツの裾を意図的にたくし上げた。
(コイツ等はこれからボクに何をするつもりなんだろう……何だか、気持ち悪い)
 身体の自由を完全に奪われた上に猥褻めいた事までやられて、佳主馬はあまりのおぞましさに吐き気さえ覚えた。そんな佳主馬の心境はよそに、タクヤ達が立てた計画は着々と遂行されてゆく。
「よし、今度は右脚だ」
 タクヤは佳主馬の右脚の上で正座するのを止めて立ち上がり、巾着袋から三本目の縄跳びを取り出した。短時間とはいえ強い圧迫を受けた佳主馬の右脚は、すぐには自由に動くようにはならなかった。それさえもごく僅かの間の事なのだが、タクヤとシュウヘイの手によって佳主馬の右脚を束縛するには十分だった。
 一分も経たぬ内に佳主馬の右脚も左脚と同じように縛られた。今の佳主馬に出来ることといったら膝を立てて歩く程度のものだが、砂利が転がっていて針の極めて小さな小さな剣山のようなコンクリートの上では、それもままならない。結論、佳主馬は手足を縛られたままその場にじっとしているより他に無かった。

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