2008年03月01日 (土) 10時32分05秒;
コンピュータと農業
仕事上でパソコンに触れる機会も多く、また趣味でもよくパソコンを楽しんでいる。
先日、職場の上司に「おい、これいくらやってもエラーになっちゃうよ、見てくれる?」と、聞かれ、さらに「これ壊れてるんじゃないの?」と、ソフト製作者を侮辱する一言へと続く。
エラーの原因は、正しい手順で操作をしていなかった、ただそれだけの単純なものであった。
いつもの自己中心的現象である。
こんなことが毎日のようにあるが、まあ可愛いものである。
ある朝ふと頭に思い浮かんだことがあった。
農作業のことである。
コンピュータの基本的な処理というのは「入力」「演算」「出力」という流れである。
この中で人間が必ずやらなければいけないものが「入力」である。
そのつぎの「演算」は人間が入力した情報を元に、コンピュータが自動的に処理をやってくれる部分で、最後の「出力」は、演算の結果がモニタやプリンタなどに映し出されることである。
そして大事なことは、人間が正しい「入力」をしなければ、正しい「出力」が得られないということでる。
コンピュータは決して正しい「入力」にも関わらず、間違った「出力」というような人間を裏切ることはない。
では農業の基本的な作業というと、「種蒔き」「実り」「収穫」である。
農業については専門的なことは知らないが、およそこのような流れであると思う。
「種蒔き」は、人間がやらなければならない。
そして、作物に水をやり肥料を与え、多大な世話をやり、農作物は自ら力強く育っていく。
そして、人間が正しく世話をかけた作物は、その多大な労力に答えるべく、すばらしい実りの結果をもたらし、収穫となる。
コンピュータは、正しい「入力」により、正しい「出力」が得られる。
農作物においても、生産者が正しい知識で世話をし、ようやく素晴らしい実りの結果となるのである。
誤った育て方をすれば、当然の結果、ロクでもないものしか収穫できないのである。
最初に登場した上司であるが、日常的にも自分以外のことは野放しにするタイプである。
その結果、現場で生産されたモノも始末の悪いものが出来上がるというのは、これまたコンピュータと農業によく似た現象である。
最終更新:2008年03月01日 10:32